【ミリマス】やよい「プロデューサーが構ってくれませんー」

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1 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/07/17(月) 22:18:23.18 ID:OyLgHLNc0

高槻やよい(以下、やよい) ジーッ

水瀬伊織(以下、伊織) 「プロデューサー、居るかしら?」

ミリP(以下、P) 「おう、いるぞ。どうした伊織?」

伊織 「ちょっとダンスレッスンに付き合ってくれない?久々だから、動きを確認しておきたいの」

P 「珍しいな。どういう風の吹き回しなんだ?」

伊織 「べっ、別になんだっていいでしょ!それとも、私のレッスンなんて見たって仕方ないってワケ!?」

P 「いや、そういう訳じゃないが……」


2 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/07/17(月) 22:18:58.64 ID:OyLgHLNc0

P 「分かった、見に行くよ。音無さん、後の仕事は任せても構いませんか?」

音無小鳥(以下、小鳥) 「はい、大丈夫ですよ」

P 「ありがとうございます……じゃ、伊織。行くか!」

伊織 「伊織ちゃんが凄いってところ、もう一度見せてあげるから覚悟しなさいよね!にひひっ♪」

小鳥 「伊織ちゃん、頑張ってね」ボソッ

伊織 「小鳥に心配される事なんて何もないわよ!」カァア

伊織 「ほら、何ぼさっとしてんのよプロデューサー!さっさとしなさい!」

P 「はいはい……じゃ、行ってきます」トコトコ
3 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/07/17(月) 22:19:24.34 ID:OyLgHLNc0

小鳥 「はいはい、いってらっしゃーい……あれ?」

小鳥 「やよいちゃん、どうかしたの?」

やよい 「はわっ!え、ええっと……何でもないです!」

小鳥 「そう?でも、さっきプロデューサーさん見てなかった?何か用事なら私から……」

やよい 「本当になんでもないですから!それじゃ、失礼しまーす!」ガルーン

小鳥 「ちょ、ちょっとやよいちゃん!?」
4 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/07/17(月) 22:20:02.03 ID:OyLgHLNc0
―――――

やよい 「うぅ……」シュン

双海亜美(以下、亜美) 「あれ?どうしたの、やよいっち」

やよい 「あっ、亜美……なんでもないよ」

亜美 「いやいや→、いつものやよいっちならもっと元気いっぱいっしょ→?」

やよい 「な、何でもないもん!」プイッ

亜美 「ありゃりゃ……」

やよい 「ゴメンね亜美、今ちょっと……」

亜美 「んん→……?」
5 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/07/17(月) 22:20:30.34 ID:OyLgHLNc0

亜美 「あっ、もしかして→兄ちゃんに構って欲しいとか!?」ティン

やよい 「そ、そんな事ないもん……」ショボーン

亜美 「ニボシっしょ?」

やよい 「……うん」コクリ

亜美 「やっぱり→亜美にもそういうケイケン、あるかんねえ」ニヤッ

やよい 「べ、別になんだっていいでしょ!」

亜美 「う→ん……でもね、やよいっち。亜美のそのケイケン的には、アタックしかないと思いますな→?」

やよい 「アタック?」キョトン
6 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/07/17(月) 22:20:57.43 ID:OyLgHLNc0

亜美 「いや→、最近兄ちゃんは亜美たちの事をカルーくみてるっしょ?」

亜美 「だから、やっぱり兄ちゃんに直接言いに行くしかないと思うワケなのだYO!」バーン

やよい 「い、言いに行くって……プロデューサーのメイワクになっちゃうもん」

亜美 「そ、それはそうかもしれないけど……」アセアセ

やよい 「いいよ、自分で何とかするから!」スタスタ

亜美 「あっ、やよいっち→!?」

7 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/07/17(月) 22:22:01.54 ID:OyLgHLNc0
―――――

やよい 「あう、どうしよう……」トボトボ

小鳥 「あら、やよいちゃん?どうかしたの?」

やよい 「小鳥さん!あ、いえそのぉ……」

小鳥 「何かあったなら話してみて?」ニコッ

やよい 「あうう……じ、実は」

小鳥 「うんうん」

やよい 「プロデューサーに構って欲しいんです!」

小鳥 「……っぷ、アハハ!」

やよい 「わ、笑わないでくださいー!」
8 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/07/17(月) 22:22:28.37 ID:OyLgHLNc0

小鳥 「ご、ごめんなさいね……やよいちゃんみたいに素直にそう言える子、久々に見たなぁって思っちゃって」

やよい 「そうですかー?」キョトン

小鳥 「そうよ?みんな中々素直になれないのよねー……」

やよい 「小鳥さんは……いっつも、プロデューサーと一緒にお話してるんですよね」

やよい 「羨ましいですー……」シュン

小鳥 「もう……でも私だって寂しいのよ?」

やよい 「えっ、なんでですか?」キョトン

9 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/07/17(月) 22:23:33.33 ID:OyLgHLNc0

小鳥 「だって、アイドルの子達って可愛いじゃない?」

小鳥 「プロデューサーさん、いっつも鼻の下伸ばしてるのよ?私と一緒にいる時はそんな事ないのに」

小鳥 「私だって女の子なんだから、ちょっとは鼻の下伸ばしてほしいのよ」プクー

やよい 「小鳥さん、すっごく可愛いと思いますよ?きっとプロデューサーだってそう思ってます!」ニコッ

小鳥 「やよいちゃん……ッ!ありがとう、やよいちゃんだけは私の味方だわぁ!」ワシャワシャ

やよい 「あ、頭をガシガシしないでくださいぃー」

10 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/07/17(月) 22:24:12.84 ID:OyLgHLNc0

小鳥 「ごめんなさいね、つい」ウフフ

やよい 「うう……」

やよい 「あれっ?そういえば、なんで小鳥さん出てきたんですか?お仕事は……」

小鳥 「きょ、今日はサボリじゃないのよ!?ただ、ねぇ……」チラッ

やよい 「?」
11 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/07/17(月) 22:24:50.92 ID:OyLgHLNc0
―――――

最上静香(以下、静香) 「…………」

北沢志保(以下、志保) 「…………」

P 「……あのさ。二人とも、なんでずっと居るの?」

静香 「いちゃいけないんですか?」

P 「い、いや……そんな事はないけどさ」

志保 「プロデューサーさん、何か私にできる事ありませんか?」

志保 「私に出来る事ならなんでもやりますから」ズイッ
12 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/07/17(月) 22:25:20.11 ID:OyLgHLNc0

P 「いや、特にそういうのはないかな……?」

志保 「そ、そうですか……」

静香 (なんで志保がここに居るのよ!?)

志保 (静香……どうあっても邪魔するのね)

P 「……どうしようかね、これ」ハァ
13 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/07/17(月) 22:27:20.74 ID:OyLgHLNc0
―――――

やよい 「静香ちゃんに、志保ちゃん……どうかしたんですか?」

小鳥 「見てて分からない?あれ、二人とも構って欲しいのよ」

やよい 「ええっ、そうなんですかー?なんか怒ってるように見えるんですけど……」

小鳥 「お互いがいるから恥ずかしいだけよ」

小鳥 「プロデューサーさんは気づいてると思うんだけど……」チラッ

やよい 「プロデューサー、どうして何もしないんですか?」

小鳥 「どうすればいいのか分からないのよ、多分……まったく、いつものたらしスキルはこういう所で使うものだってのに」ギリッ
14 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/07/17(月) 22:28:41.19 ID:OyLgHLNc0

小鳥 「というわけで、やよいちゃん!早速プロデューサーさんのところに行ってきてくれない?」

やよい 「でも、どうすればいいか分かりませんー……」ショボン

小鳥 「……やよいちゃん、最近ダンスの振付覚えきれてないでしょ」キラン

やよい 「そ、そんな事ないです!」ブンブン

小鳥 「大丈夫よ、隠さなくても。素直にプロデューサーさんにお願いしちゃいなさい!」

やよい 「でも、プロデューサーのメイワクになっちゃいませんか?」

小鳥 「今困ってるのを何とかしに行くのよ?つまり、やよいちゃんはプロデューサーさんを助けに行くってこと!迷惑になんてならないわ!」

やよい 「小鳥さん……!分かりました、行ってきまーっす!」タッタッタ

小鳥 「……影で暗躍するのも辛いもんだぜ」ピヨ
15 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/07/17(月) 22:29:11.64 ID:OyLgHLNc0
―――――

やよい 「あの、プロデューサー!」

P 「おっ、やよいか。おはよう、今日はどうした?」

やよい 「そ、その……」モジモジ

P 「?」

やよい 「プロデューサー、私のダンス見てもらえませんか!お願いします!」

P 「やよいのか?ふぅむ……」チラッ

静香 バチバチ

志保 ギリギリ

P 「おう、いいぞ」

16 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/07/17(月) 22:30:04.80 ID:OyLgHLNc0

やよい 「良いんですか!?」

P 「ああ、久々にやよいのダンス見ておきたいしな」

やよい 「うっうー!ありがとうございますー!」ガルーン

P 「遠慮は要らないって」チラリ

P 「静香と志保はどうする?一緒に来るか?」

静香 「ええっ?で、でも邪魔になっちゃうんじゃ」アセアセ

17 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/07/17(月) 22:30:36.30 ID:OyLgHLNc0

P 「……だ、そうだが。やよい、邪魔か?」

やよい 「そんな事ないです!皆でレッスンした方が楽しいですから!」

志保 「それじゃ、お言葉に甘えて……よろしくね、やよい」

やよい 「はい!志保ちゃんも静香ちゃんも、一緒に頑張りましょー!」

P 「……悪いなやよい、助かったよ」コソコソ

やよい 「え、えへへ……それなら良かったです!」

18 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/07/17(月) 22:31:04.93 ID:OyLgHLNc0
―――――

P 「お疲れ、この辺にしておこうか」

静香 「どうでしたか、プロデューサー?」

P 「ダンス自体は前より動きが小さいが……それで歌えるか?」

静香 「はい、問題ないと思います」

P 「ならいいよ。きっちり声が出るようになってから、少しずつ動きを大きくしていこう」

静香 「はい!」

志保 「あ、あのプロデューサーさん。私には、何かありませんか?」

P 「志保か?志保は、そうだな……」
19 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/07/17(月) 22:31:39.18 ID:OyLgHLNc0

P 「最近遅くまでやってる自主レッスンの成果が出てる感じかな、この前よりもキレが出てる」

志保 「み、見てたんですか!?」

P 「そりゃ見てるとも、俺はプロデューサーだからな」

P 「折角だから志保、自主レッスンする時は俺に声かけてくれ。手が空いてたら見に行くからさ」

P 「一人でやって怪我でもされたらそっちの方が怖いからな」

志保 「でも、忙しいんじゃ……」

P 「俺の仕事はアイドルを見る事だからな、大抵の事よりは優先するよ」

志保 「じゃあ……約束ですよ?」

P 「ああ、約束だ」グッ

志保 「……はい!」ニコッ

静香 モンモン

20 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/07/17(月) 22:32:29.23 ID:OyLgHLNc0

P 「やよいもお疲れ様!」

やよい 「お疲れ様でしたー!あの、私どうでしたか?」

P 「良かったぞ、俺が教えた部分はしっかりと出来るようになってたからな!」

やよい 「プロデューサーがちゃんと教えてくれたからですよ!ありがとうございましたっ!」ガルーン

P 「俺のやったのなんて些細な事だって。頑張ったのはやよいだろ?」

P 「よく頑張ったな、やよい!」ワシャワシャ

やよい 「そうですかー?えへへ、良かったです!」

21 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/07/17(月) 22:33:28.47 ID:OyLgHLNc0


P 「……ホント助かったよ。静香も志保も、なかなか言い出してくれないからさ」コソッ

P 「これからも助けてくれるか?」

やよい 「!はい、頑張っちゃいます!」

やよい (プロデューサー、構ってくれた!)

やよい (……プロデューサーをお手伝いすれば、もっと構ってもらえるのかな?)

やよい (それなら、もっともーっと頑張らなくっちゃ!)

22 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/07/17(月) 22:34:12.93 ID:OyLgHLNc0
―――――

周防桃子(以下、桃子) 「お兄ちゃん?今大丈夫?」

P 「ああ、平気だけど……どうかしたか?」

桃子 「んとね、このインタビューの質問なんだけど……」

P 「どれどれ……『最近楽しいと思っていることは?』」

P 「なるほど、シンプルだけど難しいな」

桃子 「お兄ちゃんはどう答えればいいと思う?」

P 「ふむ……桃子は自分が楽しいと思ってることって思いついたのか?」
23 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/07/17(月) 22:34:54.00 ID:OyLgHLNc0

桃子 「それが分かってたら苦労しないよ……ホント、お兄ちゃんは鈍感なんだから」ハァ

P 「うぐぅ……」グサリ

P 「それじゃあさ、最近どういう時に笑った?心の底から笑ったのっていつだ?」

桃子 「急にどうしたの?」

P 「良いから、考えてみろって」

桃子 「笑った時……あ!」

P 「あったか?」

桃子 「……でも、これ別に話すような事じゃ」

P 「それでも良いよ、話してみてくれ」
24 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/07/17(月) 22:35:31.97 ID:OyLgHLNc0

桃子 「……あのね?この前、春香さんが一緒にレッスンしてた私たちの為にクッキー作ってきてくれたんだけど」

桃子 「その時、奈緒さんが欲張って一杯食べちゃってハムスターみたいに……」プルプル

桃子 「それで、亜利沙さんがシャッターチャンス!って言ってカメラで取り出しちゃったの」

P 「ほう?」

桃子 「それで、奈緒さん……亜利沙さんの写真に面白おかしく映ろうとしてハムスターっぽいポーズしてて……」プルプル

P 「……そうか」ニッコリ

桃子 「ふぅ……でも、それがどうしたの?別に関係ないと思うんだけど」

P 「関係あるさ。桃子が一番楽しいって感じたのがその時だったんだろ?」

25 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/07/17(月) 22:36:19.02 ID:OyLgHLNc0

P 「ならさ。皆と過ごす時間を一番楽しいって思ってるって事じゃないか?」

桃子 「……そんなのでいいの?」キョトン

P 「そんなもんで良いんだよ。俺だって、インタビューされたら仕事終わりのビールとか答えそうだし」

桃子 「何それ。お兄ちゃん、もっと真面目な事考えなよ」クスリ

P 「良いじゃないか、そんなもんだよ」

桃子 「……そっか」

P 「少しは力になれたか?」

桃子 「まぁ、参考程度にはね!」

P 「そうか、それは良かった」

26 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/07/17(月) 22:36:53.06 ID:OyLgHLNc0

桃子 「……お兄ちゃん、ありがとう」ボソッ

P 「えっ、なんだって?」

桃子 「何でもない!」

桃子 「……あーもう!考えてたら喉乾いちゃった」

桃子 「お兄ちゃん、ジュース買ってきて」

P 「ったく、仕方ないな――」

やよい 「はい、どうぞ!」スッ

P 「あれ、やよい?」

桃子 「やよいさん、どうして……?」

やよい 「サキヨミ?って奴です!」

やよい 「プロデューサー、忙しいのに買いに行くの大変かなーって思って……」
27 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/07/17(月) 22:37:32.29 ID:OyLgHLNc0

P 「いや、有難いよ。助かった」ナデナデ

やよい 「えへへ……」

桃子 「やよいさん、これ何ジュースなの?」

やよい 「伊織ちゃんが好きな果汁100%のオレンジジュースだよ!きっと桃子も好きだと思うから!」

桃子 「あ、ありがと……」コトコト

桃子 「くぴ……おいしい!」パァアア

やよい 「良かったぁ……」ホッ

やよい (こういう風にプロデューサーの役に立てれば褒めてもらえる……!)

やよい 「よーっし!もっともーっとガンバちゃいますよー!」グッ

P 「お、おう……?」

28 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/07/17(月) 22:37:58.82 ID:OyLgHLNc0
―――――

P 「というわけで、やよいが敏腕メイド状態なんですがどうしましょう」

小鳥 「やよいちゃんのメイド姿なんて……ああ、お姉さんの所に来てくれないかしら!」ウルウル

P 「真面目に聞いてくださいよ!」

小鳥 「だって、真面目に返したら……」スッ

小鳥 「『貴方という人は、アイドルをメイドとして扱ってるんですか?プロデューサーとしての自覚はないんですか!』」クワッ

小鳥 「……ってなりますよ?」

P 「今の、律子の真似ですか?」

小鳥 「似てました?」ニヘヘ
29 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/07/17(月) 22:38:25.53 ID:OyLgHLNc0

P 「似てましたよー律子もそう思うよな?」

秋月律子(以下、律子) 「ええ、私ならそう言いますね。間違いなく」

小鳥 「……えっ?」ダラダラ

P ナムナム

小鳥 「ちょっと、お祈りしないでくださいよ!?」

律子 「確かに私も言いたい事ですしね、怒りませんって」

律子 「ま、私のマネしてふざけてたら怒りますけどね?」ニッコリ

小鳥 「よ、容赦ないピヨ……」

P 「……どう思う、律子?」

律子 「どう思うって、やよいの事ですか?そんなの、考えなくても分かるじゃないですか」

30 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/07/17(月) 22:39:18.25 ID:OyLgHLNc0

律子 「ぎゃ・く・に!どうして貴方は分からないんですか!」

P 「律子は分かるのか?」キョトン

律子 「……なんでプロデューサー殿はプロデューサーやってられるんです?頭が痛くなってきたわ」

P 「律子、たまにひどい事言うよな!?いくら俺でも傷つくぞ!」

タッタッタ

やよい 「プロデューサー、窓掃除終わりましたー!」

P 「やよいお疲れ様!じゃあ、ご褒美にこのクッキーをだな……」

やよい 「く、クッキーじゃなくて……その」モジモジ

31 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/07/17(月) 22:39:45.30 ID:OyLgHLNc0

P 「?」

やよい 「な、なんでもないです……ありがとうございます、プロデューサー」シュン

P (やよいが落ち込んでしまった……クッキー、もしかして嫌いだったのかな)

律子 「……貴方って人は」ハァ

やよい 「い、良いんですよ律子さん!私、ヒマだからやってるだけなんです!」

律子 「……もう、分かったわよ。どっちにせよ、これはプロデューサー殿が気付かないと解決しなさそうだし」

律子 「私、茜たちのレッスン見てきますね」スタスタ

32 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/07/17(月) 22:40:22.32 ID:OyLgHLNc0

P 「ああ、頼んだ」

やよい (律子さんみたいに、みんなのレッスン見るなんて出来ないかも……)

やよい 「うう、どうしよー……」

P 「どうしたんだ、やよい。俺に何か手助けできるなら……」

やよい 「な、なんでもないです!」ブンブン

33 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/07/17(月) 22:41:13.16 ID:OyLgHLNc0
―――――

春日未来(以下、未来) 「うう……」グヌヌ

P 「未来、どうした?さっきからずっと紙睨みつけてるけど……」

未来 「プロデューサーさーん……」ウルウル

P 「どうした?何か相談があるなら――」

未来 「宿題、手伝ってください!」ペコリ

P 「自分でやれ」キッパリ

未来 「そんなぁ!」ガーン

P 「未来、この前も手伝ったろ?次はきっちりと自分の力で頑張れよって言っておいたじゃないか」

未来 「あう……そ、それはそうなんですけど」
34 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/07/17(月) 22:41:40.18 ID:OyLgHLNc0

小鳥 「プロデューサーさん、折角ですし手伝ってあげたらどうですか?」

P 「ダメですよ。いつまでも人に頼ってたら、未来の為になりません」

未来 「……ごめんなさい、自分で頑張ってみますね」シュン

P 「…………」

未来 ショボーン

P 「……あー、もう!」ガシガシ

未来 「えっ、プロデューサーさん?」

P 「……次からは、一人でやれるように頑張るんだぞ」

未来 「!はい!」キラキラ

35 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/07/17(月) 22:42:06.74 ID:OyLgHLNc0

P 「さ、どこが分からないんだ?」

未来 「えーっと……こことか」

P 「ふむ、ここは……」

やよい ジーッ

P 「……やよい、今度はどうしたんだ?」

やよい 「あ、あのプロデューサー!私が手伝います、から……」チラリ

未来 「やよいちゃん、どうしたの?」

やよい 「あ、あうう……分かりませんー」グルグル

36 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/07/17(月) 22:42:58.37 ID:OyLgHLNc0

P 「まぁ、そういう事もあるさ……やよいはしばらく休んでてくれよ」

やよい 「で、でもでもっ!」

P 「そう言われてもな……あっ、そうだ」

P 「じゃあやよいも一緒に解説聞いて勉強しよう。これなら大丈夫だろ?」

やよい 「で、でもプロデューサー!それじゃ、メイワクになっちゃいます」

P 「迷惑になんてならないよ。人が考えるのを見てるのも、意外といい勉強になるんだぞ?」

P 「勿論、未来が気にしなければなんだが」チラリ

未来 「勿論、大丈夫です!一緒に勉強しようよ、やよいちゃん!」

やよい 「そ、それじゃ……お願いしまーっす!」ガルーン
37 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/07/17(月) 22:43:25.14 ID:OyLgHLNc0

P 「ほいよ!じゃ、早速……」

伊吹翼(以下、翼) 「プロデューサーさ~ん」トコトコ

P 「……もう嫌な予感がしているんだが、どうした?」

翼 「宿題、手伝ってくださ~い!」エヘ

P 「お前もか!?この前教えただろ?」

翼 「もー良いじゃないですかー」

翼 「もう一回デートしてあげますから……だめぇ?」ウルウル

未来 「えーっ!?デートってどういう事ですかプロデューサーさん!」

38 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/07/17(月) 22:43:54.10 ID:OyLgHLNc0

小鳥 「宿題を教える代わりにアイドルをデートに誘う鬼畜プロデューサーがいる、っと……」カタカタ

P 「それどこにも送信しないでくださいね!?」

小鳥 「それは気分次第ピヨねぇ……」ニヤリ

P 「……この前ゲームしてた奴、社長に証拠見せに行こっかなー」ボソ

小鳥 「消去っと」タターン

P 「はぁ……分かったよ、翼もこっちで勉強しよう」

翼 「やった~♪お邪魔しま~す!」

39 : ◆SESAXlhwuI [saga]:2017/07/17(月) 22:44:26.40 ID:OyLgHLNc0

P 「……あと、そこで逃げようとしてる杏奈」

望月杏奈(以下、杏奈) ギクッ

P 「杏奈、宿題残ったりとかしてないよな?」

杏奈 「ん……大丈夫、だよ」ニッコリ

P 「それなら良かった」ニッコリ

杏奈 「……じゃ、杏奈……自主レッスン、行ってくるから……」クルッ

P 「あ、それとこれは独り言なんだけど……」

杏奈 「?」

P 「後で宿題持ってきても、俺教えないからなー」

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