P「うちの主力アイドルの一人 箱崎星梨花」
P「天使のような笑顔と、お姫様のような気品と、妖精のような可愛らしさを併せ持った究極のパーフェクトアイドルと言ってもいい彼女」
P「だが巷では『キャラが薄い』などと言われているらしい」
P「これは由々しき問題だ。 というか箱崎星梨花はただの品行方正なだけの女の子なわけではなくて、大人への憧れや実力不足な自分への劣等感など様々な思春期特有の感情を抱えたとても不安定な13歳のキャラクターであるべきであって、ただニコニコ笑っているだけでは彼女の魅力を50%も引き出せているか怪しくてだな」
歌織「プロデューサーさん」
P「おっと、つい星梨花のことになると熱くなってしまったな、失礼」
P「今日はそんな星梨花の新たな魅力を発見するためにこんなものを用意したぞ」
未来「なんですかそれ?」
P「『属性追加銃』と言って、アイドルに任意の属性を追加出来るアイテムだ」
未来「『ぞくせい』?」
P「そうだ、これさえあれば未来だって天才キャラになれるぞ!」
未来「えー!すっごーい!」
P「今日はこれを星梨花に使って遊、もとい星梨花のプロデュースをするぞ!」
歌織「わー ぱちぱち~」
歌織「星梨花ちゃんの保護者こと桜守歌織です。 今日は可愛い星梨花ちゃんが沢山見られるとお聞きして来ました」
未来「星梨花の友だちの春日未来です! 面白いことが起きるって聞いて来ました! 今日の様子を自由研究として学校に提出しようと思います!」
P「未来、来年からは夏休みの宿題は8月までに終わらせるんだぞ」
P「それでは本日の主役、スーパーウルトラミラクルロマンチックアイドルの箱崎星梨花の登場だ!」
歌織「ぱちぱち~」
未来「どんとぱふぱふ~」
星梨花「箱崎星梨花13歳です。 今日の企画がよくわかりませんが、みなさんに喜んでもらえるように一生懸命頑張ります!」
歌織「かわいい」
P「それでは早速星梨花に(↓1)属性を追加するぞ」
P「病弱属性を追加したぞ」
星梨花「けほっ、けほっ」
歌織「ど、どうしたの星梨花ちゃん!?」
星梨花「い、いえ……なんでもありません…… 私生まれつき体が弱くて」
P「生まれつき(5分前から)」
星梨花「本当はこんな私がアイドルを続けたらいけないのかもしれないですけど…… それでも私はトップアイドルを目指したいんです……!」
歌織「せ、星梨花ちゃん……」
歌織「もしもし歌織です。 はい、世界各地の医師を集めて最高の医療チームを結成してください、一人の少女の命がかかってるんです」
P「歌織さんストップ! ストーップ! あくまでキャラだから!」
歌織「何を言ってるんですか! 現に星梨花ちゃんはこんな苦しそうにしているんですよ!」
星梨花「あ、何か頭痛くなってきました……」
P「本当に病気じゃないのに病弱キャラ追加するとただのズル休みしたい学生みたいになるじゃねぇか!」
未来「かきかき」
・未来ノート
星り花に『病弱』属性を追加したら歌織さんがとっても焦っていました。
その後ほんとにお医者さんが来てくれたので、わたしの頭を診てもらいました。
結果は『とても健康』でした。 やったぁ
P「それじゃ次に(↓1)属性を追加するぞ」
P「厨二属性を追加したぞ」
P「よく考えたら厨二属性のアイドルなんてそこらかしこに居る気がするし全然差別化になってない気がしてきたな」
星梨花「プロデューサーさんは人のことを『厨二』なんて簡単な言葉で片付けてしまうような矮小な人間だったんですね……」
P「お、『矮小』なんて難しい言葉知ってるなんて偉いぞ星梨花」
星梨花「やめてくれませんか、そうやって私のことを無垢な子供扱いするのは」
P「めんどくせぇタイプの厨二病になったわ」
星梨花「子供か大人かなんて概念(コンセプション)で境界線(ボーダーライン)で人を分類する(カテゴライズ)なんて、プロデューサーには少し失望させられました」
P「ロコ語かな」
星梨花「………… けほ」
P「あ、せきも厨二っぽく」
歌織「ちょっと背伸びしちゃって、かわいいわよ星梨花ちゃん」
星梨花「だ、だからやめてと言ってるじゃないですか!」
未来「かきかき」
・未来ノート
星り花に『ちゅうに』キャラを追加したら星り花の言っていることがよくわからなくなりました。
たまに髪の毛の先をくるくるいじっている星り花は可愛かったです。
P「それじゃあ次に(↓1)属性を追加するぞ」
P「腹黒属性を追加したぞ」
P「と言っても星梨花は天使だから腹黒なんてありえないけどなハッハッハ」
歌織「ですよね、あの星梨花ちゃんはどこまでも真っ白な天使ですものね」
星梨花「はぁ…… ほんと大人ってこんな人ばっかり」
P「ん? どうした星梨花?」
星梨花「いえ、なんでもありませんプロデューサーさん!」
P「おー、いい返事だな星梨花は」
星梨花「それより……わたし最近困っていることがあって…… けほ」
未来「星梨花 マスク要る?」
星梨花「このまえ番組で競演した○○ちゃんのことなんですけど……」
P「おうおう、どうしたどうした」
星梨花「それが…… いえ、あれはわたしが悪かったんです」
歌織「何か悩みがあるなら私たちに素直に言って?」
星梨花「歌織さん……」
歌織「かわいい」
星梨花「それじゃあ言いますね……」
かくかくしかじか
P「なんてこった!」
歌織「もしもし、歌織です。 ○○という少女のことなんですが」
星梨花「ふふ、これでわたしの、わたし達のライバルがまた減りましたね」
未来「かきかき」
・未来ノート
星り花が今度は『腹黒』キャラになりました。
それよりおなかすいたなぁ そろそろかえろーっと
P「次は(↓1)属性だ」
下で
※未来は飽きて帰りました。
P「新たな『星梨花専門家』としてこの子を呼んだぞ!」
エミリー「こんばんは、エミリー スチュアートです。 今日は親友の星梨花さんの解説係としての役目をしっかりと果たそうと思います」
P「それじゃあ次はこの属性を……あっ」
歌織「どうしました?」
P「手が滑った。 本当は『ラスボス属性』をつけようとしたんだが間違って別の属性をつけちゃった」
エミリー「別の属性ですか?」
P「なんだろうなこの属性」
星梨花「もじもじ……」
P「星梨花」
星梨花「はっ、はいっ!」
P「何か変わったところはあるか?」
星梨花「いっ! いえ!」
エミリー「星梨花さん、何か様子がおかしいですよ?」
歌織「もしかして持病が!」
P「いやそれはキャラですから」
星梨花「え、エミリーちゃん 歌織さん ちょっとこっちに来ていただけますか?」
P「俺は?」
星梨花「去れ、俗物」
P「あ゛っ゛」
ちょっと
歌織「ま、まさかあんなことになっているなんて……///」
エミリー「Wow…… 星梨花さんのご立派さま……/// ご立派でした……」
星梨花「うぅ……」
・エミリー帳面
星梨花さんが『ふたなり』属性になって……
こ、これ以上はここには書けません!
P「お次は(↓2)属性を追加するぞ!」
一旦乙です
箱崎星梨花(13) Vo/An
http://i.imgur.com/XSFZWDn.jpg
http://i.imgur.com/CA5gdJH.jpg
>>1
桜守歌織(23) An
http://i.imgur.com/JWlIySg.png
http://i.imgur.com/HjgOTKn.png
春日未来(14) Vo/Pr
http://i.imgur.com/SJjnQMU.jpg
http://i.imgur.com/250Tmjg.jpg
>>15
エミリー(13) Da/Pr
http://i.imgur.com/TN9SgQ9.png
http://i.imgur.com/9jESgGm.jpg
P「面白くなってきたし今度は二つ属性を足してみようか」
歌織「『面白く』……? まさかプロデューサーさん星梨花ちゃんで遊んでいるわけじゃないですよね……?」
P「イエ、コレハトテモマジメナセリカノプロデュースデス」
歌織「なら大丈夫です」
P「次は魔法少女とカンフーだ」
星梨花「我が名は†暗黒導死 セリカダーク・邪†なり」
P「魔法少女と厨二が組み合わさってヤバイことになってるな」
エミリー「どのような魔法が使えるのですか?」
星梨花「ふっ、いいだろう 我が力の一端その目に焼き付けるがいい はぁっ!」
エミリー「What!?」
美咲「ナントォ!?」
歌織「事務所の壁をたった一殴りで……」
P「魔法少女(物理)だった」
星梨花「くっ……」
歌織「ど、どうしたの星梨花ちゃん!?」
星梨花「今この瞬間にも我が命の花弁は散華していく…… この力を行使していけば長くないだろう……」
P「燃費悪い力だなオイ」
・エミリー帳面
星梨花さんが中国拳法魔法少女になりました。
その力はとてもすごいもので、後で仕掛人さまは社長さまに沢山謝っていました。
P「今度は(↓1)属性を追加するぞ!」
P「次はちょっと趣向を変えてみようか」
歌織「次はどんな属性なんですか?」
P「次は」
星梨花「…………………………………………」
P「寡黙属性だ」
エミリー「寡黙ですか」
星梨花「…………………………………………」
歌織「落ち着いた星梨花ちゃんも可愛い」
星梨花「無ッ」
P「え?」
星梨花「虚無ッ」
エミリー「今何か星梨花さんが話したような……」
星梨花「瞬ッ」
P「寡黙ってそういうことじゃないと思う」
歌織「属性を重ねすぎた弊害でしょうか」
星梨花「病ッ」
エミリー「だ、大丈夫でしょうか……?」
P「まぁまた属性足していけば何とかなるだろ」
・エミリー帳面
星梨花さんが寡黙になりました。
寡黙なはずなのに色々な言葉を発していましたが……
P「次は(↓1)属性を足すか」
貧乏とか母子家庭とか
P「次はこれだな」
星梨花「ふぅん……」
歌織「何の属性を追加したんですか?」
P「小悪魔属性だ」
歌織「こ、小悪魔…… !?」
星梨花「歌織さん……」
歌織「なっ……なんですか……?」
星梨花「せりか……体弱くて…… なんだか頭くらくらしてきちゃった……」
歌織「お、落ち着くのよ歌織……星梨花ちゃんは本当に病気なわけじゃなくてそういう属性なだけで……」
星梨花「眠くなってきたし…… 今日は歌織さんの部屋に泊めて欲しいなぁ…… ダメぇ?」
P「色々属性追加して最終的に翼みたいになったわ」
歌織「もしもし、今日ちょっとお友達を呼びたいと思っていて」
エミリー「お泊り会ですか! わたしも参加したいです!」
星梨花「後ブランドのバッグも欲しいなぁ」
歌織「いいわよ、何でも買ってあげるわ」
P「おいおいおい」
・エミリー帳面
星梨花さんが小悪魔になりました。
同い年とは思えないほど色香のある星梨花さんの姿は大和撫子のひとつの姿としてわたしも参考にしなくては
歌織「妹属性とかいいですね、ついでに私のことをお姉ちゃんだと思い込むようにしたり、あと先生と生徒属性なんてありませんか?」
P「歌織さんいくらなんでも欲望にストレート過ぎませんか」
星梨花「うっ」
P「ど、どうした星梨花!」
歌織「星梨花ちゃん!? 星梨花ちゃん!」
* * *
星梨花「う~ん……」
P「め、目を覚ましたか星梨花!」
星梨花「あれ…… わたしは何を……」
歌織「良かった…… 本当によかった……」
P「星梨花は新しいキャラ探しのために色々やっていたんだが、その途中で倒れてしまって」
星梨花「そんなことが……」
P「色々あったぞ、口調が変だったり、セクシーだったり、かっこよかったり、口調が変だったり、口調が変だったりしたな」
星梨花「変だったんですか!?」
歌織「でも星梨花ちゃんはいつもの星梨花ちゃんが一番ですね」
P「その通りだな! 星梨花はいつもの星梨花が一番だ!」
星梨花「よくわからないですけど、褒めてもらえてとっても嬉しいです!」
P、歌織、星梨花「あはははは」
歌織「それで今日のお泊り会の話なんですけど」
P「いやその話蒸し返すんかい」
おわり
ご協力いただいた方、読んでくれた方ありがとうございました。
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