ピピッピピッ
カチッ
……
百合子「……」モゾモゾ
百合子「……うーん、もう朝……かぁ……」ムクリ
百合子「昨晩もよく寝れなかったな……。一度本を開いちゃうと辞めるタイミングが未だにわからなくなって……」
百合子「そう、殺された上司と光を奪われた先輩。その裏に隠されていたのはドロドロと溜まりに溜まった社会の暗部でその謎を解明しようとs」
百合子「……って、朝から暴走してるヒマないんだった。今日は事務所に行かないと」
百合子「……ふわぁ。起きるか」
ピクッ
百合子「……ん」
ピクピクッ
百合子「……んん??」
百合子「なんかおかしい。今までに感じたことのない何かを感じる」
百合子「これはもしや、私が寝ている間に期間が私の体を改造した名残が!」
百合子「……って、そんなわけないか」
百合子「それにしてもなんだろう、何か股のあたりに異物感が」
百合子「……」
百合子「…………」
百合子「………………」
百合子「いやいやいやいやそんなわけないから」ピラッ
ち◯ち◯「やあ」
百合子「……」
百合子「……」
百合子「え」
百合子「えっちょっと待って! 何で、なんでこんなこwくぁせdrfふじこ」
百合子「ならないから! いくら私でも『これ本で読んだやつだ!』とかならないから! 現実に起こられてもドン引きするしかないから!!!」
百合子ママ「百合子~? あなた今日事務所に行くんでしょ~、遅刻しちゃうわよ~」
百合子「まっ、ママ!?」
ママ「ちゃんと準備してるの? あなたいつも髪編むんだから早めに起きなきゃって」
百合子「ちょっ、勝手に入ってこないで!!!」バタム!
ママ「百合子!?」
百合子「準備なら大丈夫だから! 少し寝坊しちゃっただけ! すぐに出ます、出ますから!」
ママ「そう、なら良いのだけど」
スタスタスタ
百合子「……ふーーーーーーう」
百合子「なんとかママにバレることは避けれた……。ていうかバレたところでっていうか、何も予測できないっていうか」
百合子「こんなことしてられない! 事務所に遅れちゃう!」
百合子「髪を編んで……っと、ってどうして私こんなにスカートしか持ってないの! この状態でスカートとかマズイから! パンツパンツ!」
百合子「……あった、パンツ! ちょっとタイトだからマズイかもだけど言ってられない! 早く家を出なきゃ!」
百合子「行ってきます!」バタム
ガタンゴトン
百合子「……ふいー」
百合子「なんとかいつもの電車に乗ることができた……」
百合子「よくよく考えて、どうしてこの非常事態に私は事務所へ行こうとしたんだろう」
百合子「何があっても会社に行こうとする現代日本の社畜根性が、染み付いている気がする……。根っこから完璧な日本人……」
百合子「まあ、ここまできちゃったことだし事務所にはしっかり行こう。何も無いといいけど……」
百合子「何も無いといいなぁ……」
プシュー
スタスタ
奈緒「お、百合子やん」
百合子「あっ、奈緒さんお早うございます」
奈緒「奇遇やな、朝から同じ電車になるなんて」
百合子「……今朝に限っては会いたくなかったけど」
奈緒「ん? 何か言うた?」
百合子「いえ、心の声です」
奈緒「……?」
>>1
七尾百合子(15) Vi
http://i.imgur.com/mHJWIel.jpg
http://i.imgur.com/wLBStGP.jpg
支援ありがとうございます
百合子「……そこに触れますか」
奈緒「いやいや、いつもスカートが多いしやっぱり目が行ってしまうわ。なかなか新鮮でかわええやん」
百合子「あまり見ないでください、その……」
奈緒「……っほほう」
百合子「……」ドキッ
百合子(もしかして……、いや流石にこの短時間で気づくわけは……察し良すぎでしょ)
百合子「なんですか、その目は……」
奈緒「いやいや、いつも百合子がスカート履く理由が少しわかったかもって」
奈緒「そらお腹のおにくが気になるむちぽよちゃんはおいそれとボディラインが出る服はきれんわな!」
奈緒「アタシ並にスタイルが良くないとそんなスキニーなパンツはな! はっはっは!!!」
百合子「……なんか、疲れる」
ワラワラッ
奈緒「っと、車内けっこう混んできたな」
百合子「そうですね、朝ですし」
グラッ
奈緒「おおっ?」
奈緒「すまん百合子!」
ムギュッ
百合子「え?」
百合子(えええええええええええっ!?!?)
百合子(マズイマズイマズイマズイ奈緒とゼロ距離で接触してそのうわああああああ!!!)
奈緒「今回の駅でだいぶ乗ってきたな……百合子大丈夫か?」
百合子「ら、らいじょうぶれひゅ……」
奈緒「ごめんな、狭いだろうけどちょっと我慢しーや?」
百合子(ひょわわわわわわわわわわわわ)
百合子(それに……体。当たっちゃってる。その……どことは言わないけど)
奈緒「まあ、女の子同士やし恥ずかしくないわなっ♪」
百合子(しかもなんか楽しんでる節あるし)
ピクッ
百合子(……え?)
ピクピクピクッ
百合子(えっちょっと待って)
ムクムクムクムク
百合子(いや待って待って! この状況はマズイって! 最悪だって!)
百合子(いや反応的には正しいんだろうけど! 女の人と接触したらそうなるんだろうけど!)
奈緒「百合子……そんなにキツイか?」
百合子「ひゃっ!?!?」
奈緒「って、顔真っ赤やんけ」
百合子「こっ!? これはその、えとその」アセアセ
奈緒「んもう~~~~っ!! 百合子はかわいいなあっ!」ダキッ
百合子「えちょっ!?!?!?」
まぁPに対して百合子のpがPになるよりは楽しめるけど
新しい性が目覚めたってかんじじゃない?
ギンギン!
奈緒「それともアタシの整った顔に見とれてもうたん?」
ギンギンギンギン!
奈緒「もうかわいいからハグしたる! 百合子~~~~っっ!!!」
ギンギンギンギンギンギン!
百合子「なっ、奈緒さんふざけすぎですっ!」
奈緒「ええ~~~っ、だって百合子がかわいいのが悪いんやし」
百合子「なんですかそれっ!?」
奈緒「ほら、混んでるからしゃーないやん。ほら、ぎゅーーーって」ギュウウウウ
百合子「~~~~~~~っっ!!!」
百合子(マズイ……頭が真っ白になってきた)
百合子(そしてもしかしたら真っ白……い……なんかもう我慢するのも無理n)
百合子(……って、朝の通勤途中にそんなことできるかああああっ!!!)
百合子「……!!!」
百合子(駅についた、いまがチャンス!)
百合子「奈緒さんすみません!!!」ダダッ
奈緒「ちょっ百合子!?」
百合子「ごめんなさい、事務所には先に行ってください!」
奈緒「百合子はどうするん!?」
百合子「その……家に忘れ物です! 一回戻ります!!!」
プシュー
ゴトンゴトン
百合子「……ごめんなさいっ!」ダダッ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
奈緒「どうしたんやろ……」
奈緒「むふふ……そんなに恥ずかしかったんやろか。思春期真っ盛りの女の子をイジメるのはちょっと楽しいわぁ♪」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
奈緒「そんな、百合子大きすぎやって……」
奈緒「あん、そのっ、そんな大きいものやったらアタシ壊れてまうわ」
奈緒「ふ……んっ、百合子っ、激しすぎ……」
奈緒「…………」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ジャーーーーッ!
バタム
百合子「……」
百合子「……最低だ、俺って」
百合子「…………」
百合子「……ふふっ、一回このセリフ使ってみたかったんだよね」
百合子「立場的に絶対に使うことは無いだろうなあと思ってたけど、思わぬ形で夢がかなってしまった……うむむ」
百合子「……なんだろ、もっとこう、同じシアターアイドルを、いわゆる使用したことに対する罪悪感みたいなのがあると思ってたんだけど」
百合子「朝からパンパンだったものから開放された心地よさが上回ったのかな?」
百合子「……」
百合子「まあ、こんな非常事態なんだし、マジメに考察するだけムダかな」
百合子「……一応後で奈緒さんには謝っておこう。逃げちゃった件については」
百合子「さて、事務所へ行こう」
また思いついたら書く
もし思いついたら今日中に書き始めるかも
百合子の臭いが心配だ
一旦乙です
>>6
横山奈緒(17) Da
http://i.imgur.com/GlXp2Gr.jpg
http://i.imgur.com/Zlk6U7u.jpg
こっちは家族で見れるような健全な板
Rはこういう系やグロなどの家族で見れない板
あと個人的には朋花様にバレて欲しい(ゲス顔)
兄弟のいるアイドルも気付きそうだな
すばるんとか
一応弟がいる志保もかな?
百合子(このタイミングでターンッ!)
ズダッ
キュキュキュキュッ
百合子(そしてステップ!!)
ズダダダッ
百合子(キメる!!!)
ダンッ!
…………
……………………
百合子「……ふうっ」
静香「……」
昴「……」
百合子「……あの、どうしたの二人共? 見られるとその、恥ずかしいというか」
昴「すげえええええよ! すっげえええええええええよ!!!」
百合子「へっ!?」
昴「すげえよ、百合子! いつの間にそんなにダンス上手くなったんだ!?」
静香「ええ。見違えるほどね。正直、嫉妬しちゃうくらいだったわ」
昴「そんなことないって! メッチャクチャキレッキレだったもん!」
静香「……レッスンに遅刻して来たのに、これじゃあ責めるに責められないじゃない」
百合子「うっ」
静香「もしかして遅刻したのは、ダンスの改良をしていたから? だとすると……」
百合子「それは流石に勘ぐりすぎだよ?」
百合子「ほ、本当にですか……」
百合子(……もしかして、アレがアレしたことで体自体も男寄りになっているとか)
百合子(となると、奈緒さん相手に異常にアレしてしまったことがアレアレ……)
トレーナー「……すぐに妄想世界にトブのは変わらないがな」
百合子「……ハッ!?」
トレーナー「ともかく! 七尾は良いトレーニングができている。二人も負けてられないな?」
静香「…………ハイ」ゴゴゴゴ
昴「おおう、静香がヘンなオーラ出してるぞ」
百合子「ハハ、ハハハハ……」
百合子(……確かに言われてみれば、体が軽い気がする。うん。これならダンスも!!)
トレーナー「よし、それじゃあ今の曲、もう一度通しで行くぞ!」
すばゆりしず「ハイッ!!!」
♪~~~~~
ダンダン
ダダダッ
キュキュッ
百合子(意識してみると、本当だ……いつも踏めなかったステップがいとも簡単に)
百合子(……)
百合子(体が軽い……こんな幸せな気持ちで踊るなんて初めて!)
百合子(もう……何も怖くない!)
百合子(……とかまた妄想してるt)
ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!
百合子「……ん?」
昴「いてて……」
百合子「!?」
百合子(ずっ……私ったら昴さんに覆いかぶさって!?)
昴「百合子、重いって」
百合子「ごめんなさい、昴さん!」
昴「ああ、いいよ。一緒懸命踊ってたらミスっちゃうのしょうがないもんな」
百合子「スミマセン……」
ピクッ
百合子「え?」
百合子(待って! このシチュエーションマズい! マズすぎるって!)
ムクムクムク
百合子(確かに昴さんとぶつかって覆い被さるようになって、その……)
ムクムクムクムクムク
百合子(なんだかいかがわしい体位……に……)
ムクムクムクムクムク
百合子(…………)
百合子(……そういえば、昴さんも)
百合子(……れっきとした、女の子なんだよね)
ギンギン
百合子(レッスン中の熱で上気した顔、短くもキレイに手入れされた髪……)
百合子(おてんばで、少し勝ち気で、とってもカッコいい昴さん)
百合子(それでも……)
百合子(…………体の方はしっかりと)
ギンギンギンギン!
百合子(どうしよう……こうしてこのまま……)
百合子「に゛ゃっ!?!?」
静香「どうしたの、転ぶなりボーッとしちゃって」
百合子「ああっ、あああ……」
静香「……? 昴も、大丈夫?」
昴「ああ、オレは大丈夫だよ、それより百合子が……」スタッ
静香「百合子が?」
昴「なんだかトロンとした表情でさ、何考えてるのかわからなくって」
静香「……百合子、だいじょうぶ?」
百合子「ああっ、ああっ」
百合子「私ってば、私ってばッ!!!」カアアアアアアアアアアアアアアアッ!!
百合子「すみませんトレーナーさん! 少し失礼します!」ダダッ!
トレーナー「ええっ、どうしたんだ!?」
百合子「体調が優れないみたいです! 少し休んですぐに戻ります!」ダダッバタム!
トレーナー「ちょっと!」
昴「……なんか、すんごい前かがみで走っていったな」
静香「……お腹が痛かったのかしら」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
昴「あのな、百合子……」
昴「事務所のみんなに比べたらまだまだ足りないだろうけどさ」
昴「オレだって、立派な女、なんだぜ。だから……」
昴「今夜は、優しくしてくれよな……?」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ジャーーーーッ!
バタム
百合子「……」
百合子「本日、二発目……」
百合子「…………」ズーン
百合子「……なんだろ、さっきよりよっぽど罪悪感が強いんだけど」
百合子「だって、昴さんだし。昴さんだし……」
百合子「……昴さん」ズーン
百合子「これからどうやって昴さんと話せば良いの……」
百合子「……あの、可憐さん?」
可憐「ああ、百合子ちゃん……」ハアハア
百合子「? そんなに急いでどうかしたんですか?」
可憐「いや、その……」
可憐「ここに、男性の人が通らなかったかなあって、思って……」
百合子「!?」ビクッ
可憐「でも百合子ちゃんしかいないよね……」
百合子「まっさかぁ。事務所内の女性トイレですよ?」
可憐「……そうだよね」スタスタ
百合子「……」
百合子「…………」
百合子(心臓が止まる思いでした)
百合子「私は可及的速やかに、アレがアレしてしまった原因を探さねばならない」
百合子「うん……」
百合子「これ以上、昴さんの時みたいに落ち込むのも嫌だし、それに……」
百合子「可憐さんが危なすぎる……。バレたら最悪、事務所にいられなくなっちゃうかも」
百合子「……」
百合子「なんで、こんなに真剣に悩んでるんだろう」
百合子「『765プロならよくあること』と言ってしまえばお終いだけど、流石にそれは……」
百合子「無いよね? 無いと言い切ってもいいよね?」
百合子「……」
百合子「ともかく、今朝目覚めた時には既にアレしていた。つまり……」
百合子「昨日のことを良く思い出して見る必要がありそうかな」
百合子「うーん、昨日のこと……昨日……」
百合子「……うーん」
百合子「……」
ガチャッ
???「……」
???「……!」ハッ
???「…………」トテトテ
???「…………」
???「…………」ブンブン
???「…………?」
???「…………」
???「っっ」トスッ
百合子「んんっ!?」
杏奈「……ん」
百合子「その……いつの間に私の膝に?」
杏奈「百合子さん、何か考えごとしてそうだったから」
百合子「ていうかいつ入って来たの?」
杏奈「杏奈、だいぶ前に来たよ? それでも気付かないから……」
百合子「お、おうふ……」
杏奈「だから、こうして、こう」
百合子「はは、ははは……」
杏奈「ポケモン」
百合子「レート?」
杏奈「ん」
百合子「どのくらい?」
杏奈「1900と2000の間を行ったり来たりしてる感じ」
百合子「……すごいなあ」
杏奈「百合子さんが見てくれてたら、たぶん、勝てるよ?」
百合子「……じゃあ、見てるから」
杏奈「……」♪
百合子「……」
杏奈「……」カチャカチャ
百合子「……」ハッ
百合子(杏奈ちゃんが膝の上に乗ってる状態……)
百合子(体が密着して、杏奈ちゃんの髪の匂いが直に来て……)
ピクピクッ
百合子(で、ですよね~っ)
百合子(いや、だいじょうぶ……このまま冷静にしててくれれば……)
ピクピクッ
百合子(平常心……平常心…………)
ピクッ
百合子(よし……よし……)
百合子(そう、そのまま留まって……良い子にするんだ……)
シーン
百合子(よしっ……! 理性が上回った!)
杏奈「……!」ガタッ
百合子「? どうしたの?」
杏奈「勝てそう……」
百合子「えっ?」
杏奈「キタキタキターっ! 勝てる! このバトル勝てるよ百合子さん!」ピョンピョン
百合子「えっちょ、えっ!?」
杏奈「勝てばレート2000のバトル! これに勝てればいよいよ!!!」ピーン
百合子「……!」
百合子(杏奈ちゃんのアホ毛が立ち上がった。これはもしかして……)
百合子「スイッチ入っちゃった!?!?」
百合子「待って! そんなに刺激与えたら」
ムクムクッ
百合子「ほら! 反応しちゃったから!」
杏奈「いっけーーーーーーーーーーーっ!?!?」バンバン
ムクムクムクッ
百合子「だから! そんなに刺激w」
杏奈「キャーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!」
ビンビンビンビン!
百合子「ああっ! 一回収まったのにっ!」
百合子「……」ハッ!
百合子(後ろで何をやっても……)
百合子(バレないのでは?)
百合子(それに綺麗な肌……お人形さんみたいな顔……)
百合子(刺激されて、刺激されて、もう準備はできすぎているこのコ……)
百合子(もう十分に近距離だし、少しズラすだけで……)
百合子(そう、ほんの少し動かすだけで……)
百合子(…………!!!)スッ
杏奈「キャッ!?」
百合子「ごめん杏奈ちゃん! ちょっと急用!!!」スクッ
杏奈「百合子さんどうしたの!?」
百合子「説明しているヒマない!」ダッダッダッ
杏奈「……?」
杏奈「いったい……でも……」
杏奈「百合子さん、杏奈を押し返したことなんて、一回も無かったのに……」
杏奈「……」
杏奈「あっ……負けちゃった……」
杏奈「……」シュン
杏奈「……百合子さん」
杏奈「……百合子さんは、杏奈のことを見て、どう思ったの?」
杏奈「……杏奈に、上に乗っかられるのが、気持ちよかったの?」
杏奈「……うん、やってあげる、ね?」
杏奈「今日は、杏奈……だいじょぶな日、だから……」
杏奈「いっぱい、来て、ね……?」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ジャーーーーッ!
バタム
百合子「……」
百合子「…………」ズーーーン
百合子「鬱だ。死のう」
百合子「…………」
百合子「……つらいよぉ。……つらすぎるよぉ」
百合子「普通の生活過ごしているだけなのに辛いことがついて回りすぎるよぉ……」
ダダッ!
可憐「……!」ハアハア
百合子「……あ、可憐さん」
可憐「また百合子ちゃん……。その、またで悪いんだけど……」
百合子「男性の人ですか? 見たような気がしますぅ」
可憐「……!?」
百合子「私が来た時にちょうど陰みたいなものg」
可憐「大変っ……!」ダッ
百合子「……行っちゃったぁ」
百合子「可憐さんも、大きいよね。ふふっ。なんとかできないかなぁ」
百合子「……」
百合子「杏奈ちゃんの次は、可憐さん……」
百合子「私は……私は……」
百合子「女の人なら、誰でも良いのか……」
百合子「…………」
百合子「ダメだ。こんな状態でアイドル活動なんてできるわけない」
百合子「こんな、魅力的な女性だらけの場所で……」
百合子「……正気を、保ってる」
百合子「……男性」
百合子「……」
百合子「……!!!!!」ハッ
ガチャッ
P「おう、百合子」
百合子「……」
P「どうした、なんだか今日は調子出ないみたいだな。その事か?」
百合子「……」
百合子「さすが、私のプロデューサーさんですね。全部お見通しなんて」
P「伊達に仕事ばかりしてないさ」
P「それに、顔を見れば一発でわかる。何か良い気分じゃないことはな」
百合子「そうですね……」
P「ん」
百合子「今から私が言うことを、100%信じてくれますか?」
P「また大きく出たな」
百合子「……プロデューサーさん」
P「わかってるさ」
P「外でもない担当アイドルの言うとこくらい、なんでも信じてやるさ」
百合子「……本当ですか?」
P「本当だ」
百合子「……キライに、なりませんか?」
P「本当のことを言ってくれるなら、絶対にキライになんかならない」
P「……」
百合子「それでは、その……」
百合子「少し、見せたいものがあるので、あちらを向いていてください」
P「わかった」
百合子「……」モゾモゾッ
百合子「…………」ガサガサッ
百合子「………………」スッ
百合子「……」
百合子「はい、大丈夫です」
P「もう、振り向いていいのか?
百合子「……はい、お願いします」
朋花「おはようございます~」スッ
百合子「うえええええええええええええええっ!?!?!?」ボロン
P「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!?!?!?!?!?」ビクッ
>>35
最上静香(14) Vo
http://i.imgur.com/4aXhrb7.jpg
http://i.imgur.com/S9FdUEs.jpg
永吉昴(15) Da
http://i.imgur.com/tiCcqz9.jpg
http://i.imgur.com/a62slQ6.jpg
>>43
篠宮可憐(16) Vi
http://i.imgur.com/iQ7g8bQ.jpg
http://i.imgur.com/Pj8xIeY.jpg
>>49
望月杏奈(14) Vo
http://i.imgur.com/m6Y8Lf2.jpg
http://i.imgur.com/2s3b4NK.jpg
百合子「いやでもっ、いきなり人が入ってきたらそりゃ驚きますって!!!」
朋花「あら~。私のせいですか~っ?」
百合子「いや、そういうわけじゃないですけど、タイミングってものがですね?」
P「まあ、あのタイミングで入ってこられちゃあな。驚くわ」
百合子「そうですっ。不可抗力です! 誰も悪くありません」
朋花「あら~、百合子ちゃんから立派なものが生えていますね~」
P「ああ、たしかに立派だ」
百合子「ああ、ありがとうございます。ただ今はその話じゃなくてですね」
P「えっと、そうだ! 百合子が大事な話があるって言って」
百合子「そうですよ! しっかり心構えしてきたのに雰囲気がだいなしですっ」
朋花「もしかして、その事について話に来たんですか~?」
百合子「そうなんですよ、プロデューサーさん。実はですね」
ゆりP「…………え?」
P「百合子、どうしたんだそれ!」
百合子「朋花さん! ええっと、朋花さんっ!!!」
朋花「はい~っ」
百合子「どうして、コレを見て普通でいられるんですか?」
朋花「今日の百合子ちゃんが調子悪いと聞いていたので、何かあったのかな~とは思っていまして~」
百合子「この状況を『何かあった』で済ませられるんですか……」
朋花「そうですね~。直に見るのは初めてですが」
百合子「まっ……///まじまじと見ないでください」
朋花「ふふふ……。とても百合子ちゃんらしいですね~」
P「おまっ!!!! ゆっ……百合子! それ!!!」
百合子「……たぶん、プロデューサーの反応が正しいはずなのに、少し説明が面倒に思えてきました」
朋花「そうですね~」
P「百合子!!!! 百合子っ!!!!!!」ガクガク
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
説明中
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
そしてやはりこういう時の可憐は胸囲……じゃない、驚異だな
朋花「あらまあ~」
P「……起きたら股間に生えていた。なんとも信じがたい話だがなぁ」
百合子「ちなみに、『元から男だった』ってことは決して無いですからね?」
P「お、315プロからデビューした某アイドルみたいに?」
百合子「……」ジトッ
P「悪かった。今言う言葉じゃあなかっった」
百合子「……つまり、そういうわけです」
朋花「ふふふ……なんだか奇妙な体験をしてしまいました♪」
百合子「……もしかして」
朋花「なんですか?」
百合子「楽しんでます?」
朋花「そんなことないですよ~♪」
P「朋花のキャパシティは凄いなあ」
朋花「聖母たるもの、全てを受け入れるおおらかさが必要ですから」
百合子「そんなものですか」
P「……男性としてどうやって生きて行くか?」
百合子「ち・が・い・ま・す・よ・ね?」
P「……どうやったらソレが無くなるかだな」
百合子「……ハイ」
朋花「つかぬことをお伺いしますが」
百合子「何でしょう?」
朋花「今の状態というのは、『元の状態』から『生えた』だけなんでしょうか。それとも、『性別自体が変わってしまっている』のでしょうか」
百合子「……」
百合子「……少々お待ちください」
百合子「……」モゾモゾ
百合子「たぶん、『元』から『生えてる』んだと思います」
朋花「両性具有ですか~。それでは男性として生きていくのも難しそうですね~」
P「……冷静な分析だな!」
百合子「それをプロデューサーさんが言いますか」
朋花「『元』の女の子だった状態から『アレ』のみが生えてしまい~」
百合子「そしてそれを解消する方法を探している」
百合子「……ということになります」
P「ま、そういうことだな」
朋花「……三人だけのヒミツって、なんだかわくわくしますね~っ」
百合子「こんなところで年相応の好奇心を見せつけないでください」
P「……まあ、当事者からしたらとてつもない問題だしな」
朋花「……少なくとも、一人は気づき始めているようですしね」
百合子「……可憐さんですか」
P「あー……うん」
朋花「つまり我々は、可及的速やかに百合子ちゃんを『普通の女の子』に戻してあげる必要があるみたいですね~」
百合子「なんだかそう言うと引退しちゃうみたいですね」
P「大丈夫! 最悪男性アイドルとs」
百合子「何回言えば気が済むんですかっ!」バシッ
百合子「そうですね、今日はもうできることも無さそうですし」
朋花「このままお開きでしょうか~」
百合子「改めて言うようですが、この事は絶対に……」
P「……誰にも言えないよな」
朋花「言いません~」
百合子「……とにかく、私も少しずつ探っていきます。治す方法を」
P「ああ。できるだけこの期間は百合子に仕事を入れないようにするよ」
朋花「私も、できるかぎり百合子ちゃんの手助けをしましょう~」
P「……」ハッ
P「……そうだ、百合子」
百合子「なんですか?」
P「……その、何だ。いきなり男になったとするならその、イロイロとキツそうだから……」
P「ここにだな、小鳥さんコレクションがあるから好きなm」
百合子「どうしてそういう気遣いだけできるんですかっ!」ゲシゲシ
P「で、でも百合子の事を思ってっ!」
百合子「セクハラですっ!」プンスカ
P「乗り切れたって……まさか!」
百合子「……っ!!!」
P「……いや、その、何だ。まあ15歳ともなればまっとうな知識だし、普通だからな!」
百合子「思春期の息子のシーンに遭遇してしまった親みたいな反応辞めてください!」
P「はは、はははは……」
百合子「はあ……鬱だ……」
百合子「でもまあ、一人にも真相を喋れないよりはよっぽど良いですから」
百合子「朋花さんと、あと……プロデューサーさん?」
P「……」
朋花「あっ、そうでした~」
朋花「百合子ちゃん、少しこちらへ」
百合子「? はい?」トテトテ
百合子「ちょっ、朋k」
朋花「百合子ちゃんが~。我慢しきれなくなったときには~」
朋花「遠慮なく言ってくださいね?」
朋花「それでは~。また明日から頑張りましょう~」
ガチャバタム!
百合子「…………」アングリ
P「えーっと……。朋花はなんて?」
百合子「プロデューサーさん……」
P「ん?」
百合子「私、あの人には一生勝てない気がします……」
P「……それは、オレも勝てないしな」
百合子「正直ヤバかったです」
突然変化が起こったのなら突然変化が終わったても不思議じゃないよ
一旦乙です
>>66
天空橋朋花(15) Vo
http://i.imgur.com/Zoo2awy.jpg
http://i.imgur.com/taxileR.jpg
テクテク
百合子「ふうぅ~~~~~っ」
百合子「またしても事務所に来てしまった……」
百合子「いや、仕事をしに来たんじゃないですよ? プロデューサーさんは治るまで仕事減らしてくれましたし」
百合子「ただ……このことをおおっぴらに出来ない以上、協力者は765プロにしかいないんですよね」
百合子「それに……直感が言っています」
百合子「原因は765プロにあると!」
百合子「タイムスリップ、宇宙旅行、エトセトラ……。異常事態が日常となっている765プロなら、こういうことが起こってもおかしくないはず!」
百合子「頼むぞ……頼むぞ……」
ガチャッ
百合子「……おはようございまーす」
ロコ「おや、ユリコですか」
百合子「まあ無人ではないよね……おはようロコちゃん」
ロコ「無人……。ユリコはロンリーなのが好きだったんですか?」
百合子「いや、そういうわけじゃないけども……」
ロコ「???」
百合子「うん、なれたよ。なれたと言ってもちょっと中途半端な感じなんだよね」
ロコ「中途半端というと?」
百合子「うん……。『両方』ある感じだから完全な『男』じゃないんだよね」
ロコ「なるほど……これはインプルーブメントが必要みたいですね……」
百合子「そうだね~」
百合子「ちょっと待って」
ロコ「? インプルーブメントが必要だってこと?」
百合子「その前」
ロコ「……中途半端な感じ?」
百合子「もう一個前!」
ロコ「男になれましたか?」
百合子「それえええええええええっ!!!!」
ロコ「それがどうかしたんですか?」
百合子「『どうかしたんですか』じゃないよロコちゃん! どうして知ってるの!?!?」
ロコ「どうしても何も……」
百合子「えっちょっと待って、ていうことは今私が陥っている状況をわかってるの?」
ロコ「ええ、まあなんとなくは」
百合子「うごごごごごごごおごごごおおおおおおお!?!?」
ロコ「ユリコ、カームダウンしてください」
百合子「さすがにこれは落ち着いていられないよ!!!」
ロコ「ユリコ、ちょっと」
百合子「ねえ、どうしてどうしてどうしてっ!?!?!?」グイグイ
ロコ「だから! ユリコもこれに関してはアグリーメントをだしたじゃないですか!」
百合子「……私が?」
ロコ「そうですよ。メモランダムもあります」スタyッ
百合子「……本当だ」
百合子『私、七尾百合子は男性になることを望み、それを受け入れます』
ロコ「ほら」
百合子「どうして! 何が起こったのか事の顛末をはなして!!」グイグイ
ロコ「話します! 話しますからホールドするのを辞めてください!」
百合子「男の人の体って憧れるよね?」
ロコ「いきなり何を言い出すんですか」
百合子「いや、なんていうかね」
百合子「やっぱり人間って自分にないものを求めたがるじゃない? だからこそ男の人の体がどうなるのか気になったりするよね」
ロコ「ユリコらしいイマジネーションですね」
百合子「でね、そこでさ」
百合子「男の体になれるような道具って持ってないかな?」
ロコ「……」
ロコ「ユリコはロコのことをド◯えもんかコ◯ちゃんか何かと思ってるんですか?」
百合子「語感的にはコ◯ちゃんの方が」
ロコ「それ以上はシャラップです」
百合子「でも……ロコちゃんもアート云々言うなら、少しは興味ないかな?」
百合子「それにアンドロギュノスは全体性の象徴とされていたんだよ。宗教的な意味も大きいみたいだし」
ロコ「まあ……無いといえば嘘になりますが」
百合子「やったっ」
ロコ「一つクエスチョンですが」
百合子「?」
ロコ「どうしてユリコは、ロコならなんとかできると思ったんですか?」
百合子「それはまあ、ロコちゃんだし」
ロコ「……」
百合子「!? 本当に」
ロコ「ですが! アンサータインリーな要素が多いんです……ですからセルフレスポンシビリティでお願いしますね」
ロコ「アートの合間に出来たよくわからないメディシンですから……人には飲ませたくないんですけど」
百合子「おけおけ」
ロコ「メモランダムも」
百合子「かくかく」
ロコ「話、聞いてます?」
百合子「ワクワク」
ロコ「それじゃあ、いきますからね~」
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>>87
ロコ(15)Vi
http://i.imgur.com/IUAzPBi.jpg
http://i.imgur.com/YX2IWzv.jpg
http://i.imgur.com/4OFwEhI.jpg
http://i.imgur.com/CQFhOUD.jpg
http://i.imgur.com/5ji3BMr.jpg
http://i.imgur.com/v3l2XO3.jpg
百合子「お、おうふ……」
ロコ「で、メディシンのエフェクト通り、ユリコは男になることができました。ノープロブレムです」
百合子「……」
ロコ「ですから、ロコにレスポンシビリティも無いわけです」
百合子「……」
ロコ「それにメディシンはインテンスですがブリーフです。すぐに元の体になることでしょう」
百合子「……」ガシッ
ロコ「……な、なんですか」
百合子「でもさ……」
百合子「確かに自分が望んだことかもしれないし、念書も書いたかもしれないよ?」
百合子「……でも」
百合子「その記憶が無くなることまではよそうしてなかったよね?」
ロコ「……!!!」
ロコ「そ、その……」
百合子「もちろん私の責任だよ。ロコちゃんに強要したのも私。飲んだのも私」
百合子「でもそれにおいて、記憶が無くなることは知らなかった」
ロコ「……」
百合子「それを、どう思う?」
ロコ「……たしかにそこは、ロコのレスポンシビリティです」
百合子「……!」
ロコ「……すみません、やっぱりエフェクトのしっかりわからないものを飲ませるべきでは……」
百合子「うん、わかってくれたなら良いよ! 私のことを共有したかっただけだから……」
ロコ「……ユリコ。ごめんなさい」
百合子「私もごめんね。軽率なことしちゃった」
百合子「でも……」
百合子「少しでも悪かったと思ってくれるなら……」
ロコ「……?」
百合子「正直、限界なの……。今日はネタになることが何も無くて」
ロコ「何がネタですか!」
百合子「おかしいな、昨日、朋花さんの声でひたすら抜いたんだけど、それでも全然収まらなくってっ。興奮剤も含有してた?」ギンギン
ロコ「とっ、トモカ!?」
百合子「だからロコちゃん、先っちょだけ! 先っちょだけだから!!!」
ロコ「す、ステイです!!!」
ロコ「そのっ……ムードが足りないんです! ムード! いきなりそんなことされてはイェスと言うところもノーになりますっ!」
百合子「……!」
ロコ「その……だから……」
ロコ「ユリコに嫌な思いさせたのは本当ですし、できることなら……」
ロコ「ロコがヘルプできないかと、少しは考えていたんです。少しですよ!?」
百合子「…………!!!」
ロコ「それに別に、ユリコのこともキライじゃなかったですし……」
ロコ「むしろその……あの……なんていうか……」
ロコ「だっ……だから、その……」
百合子「ロコちゃああああああああああああああん!!!」
ロコ「きゃっ、ユリコ!?」
百合子「私とロコちゃんは誰もいない事務所で激しく求め合いました」
百合子「……事務所で」
百合子「誰も来なかったのはキセキだと思います」
百合子「……」
百合子「あっそうだ」
百合子「終わった後のロコちゃんの表情がソーキュートだったことを教えておきますね」
百合子「……」
ピピッピピッ
百合子「んん~~っ」ムクリ
百合子「ふわぁ……朝……」ポリポリ
百合子「……ん」
百合子「……ん!? 股の感覚が無くなって!?」
百合子「!?」バッ
…………
百合子「なっ……」
百合子「消えてるう~~~~~~~~~~~~~~~っ!!!!」
百合子「通勤時に奈緒さんと会っても一緒に歩けるようになりました」
百合子「ダンスは元通り……ちょっとだけへたくそになりました」
百合子「杏奈ちゃんが乗ってきてもオールオッケーです」
百合子「ただ……少しだけ変わったことが……」
百合子「……」♪
ロコ「ユリコ、今日も一緒にいてくださいね?」
百合子「……うんっ」ギュッ
昴「なあ、おい」
静香「ええ、そうね……」
昴「百合子とロコって、いつからあんなに仲良くなったんだ?」
朋花「さあ、いつからでしょう~」
杏奈「…………」ゴゴゴゴゴ
可憐「……杏奈ちゃんが、見えないオーラを出してる……」
百合子「ちょっとだけ、ロコちゃんと仲良くなりました」
百合子「ちょっとだけですよ?」
深夜のテンションなのと、なんとか完結させようというノリでヤバイことになってるのはわかってる
一番やりたかったのは、タイトルと、奈緒編、昴編、杏奈編あたりまで
あとは蛇足です。ホントにスミマセンでした
あと付き合ってくれた方はありがとうです
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