伊織「だいたいどうやって回すのよ!プロペラでもついてるわけ?」
亜美「いやいや、いおりん……そういうことじゃないくて」
真美「やよいっちなら知ってるよねー!庶民代表だしよく行くっしょ!」
やよい「うぅ……私、お寿司なんて事務所のパーティー以外で食べたことないよぉ」
真美「あっ」
亜美「ひ、ひびきん!ひびきんなら行ったことあるよね!」
響「回転寿司……貴音……在庫切れ……出禁……」
真美「なんかトラウマ植え付けられてるよ……」
亜美「よしっ!こうなったら今から行くしかないっしょ!」
やよい「でも私お金ないよ……」
真美「いおりんが払うから平気っしょー」
伊織「ちょっと!何勝手に決めてるのよ!」
やよい「そうだよ……伊織ちゃんに迷惑だよ」
伊織「全然そんなことはないわ。100貫でも200貫でも食べなさい」
亜美「ちょろすぎっしょー」
ーー回転寿司 スシジョー
伊織「何よここ!こんな風情もない場所が寿司屋なわけ?」
亜美「しーっ!いおりん声おっきすぎっしょ!」
やよい「はわー、人がいっぱいですー」
伊織「しかもこんなに待つなんて!よっぽどいいネタを仕入れてるんでしょうね!」
響「多分、違う意味でネタになるのは伊織だと思うぞ……」
店員「5名でお待ちの……み、水瀬……様?」
伊織「なに勝手に名前使ってんのよ!」
真美「サービスちてもらえるかなって」
伊織「んなわけないでしょ!そもそも水瀬の人間がここに来るなんて誰も思わないわよ!」
響「にしては店員さん、一瞬固まってたぞ」
ーーテーブル席
伊織「なによこれ!お寿司が回ってるじゃない!」
亜美「だからそう言ったっしょー」
やよい「はわわわ……天国みたいです~」
伊織「よくこんなずっと回してて腐らないわね」
真美「一定時間流したら捨てちゃってるんだYO」
やよい「……亜美、ちょっとどいて。私、厨房に用ができたから」
亜美「だ、ダメだよやよいっち!お店追い出されちゃうよ!」
響「やよいの目からハイライトが消えてるぞ」
伊織「食べる前に手が洗いたいわ。お手洗いはないのかしら」
亜美「それなら大丈夫だYO、そこにある蛇口の下のボタンを押せば洗えるっしょー」
真美「ちょっ、亜美!」
伊織「あら、便利じゃない」グッ
響「ああっ!」
伊織「あっつ!ちょっと!熱湯じゃないのこれ!」
やよい「伊織ちゃん大丈夫!?」
伊織「あんたねぇ……!やっていいことと悪い事の区別くらいつけなさいよ!」
亜美「ひぃ!いおりんがマジギレした!真美助けて!」
真美「ごめん亜美……これはさすがに」
亜美「んな薄情なぁ!」
亜美「すいませんでした……もうしません……」
伊織「何言ってるの亜美。私はただお茶を飲ませてあげてるだけじゃない。さ、15杯目どうぞ」
亜美「うっぷ……お腹がチャポンチャポンいってるよぉ……やよいっち助けてぇ……」
やよい「さすがに同情できないかなーって」
亜美「ひびき~ん……」
響「い、伊織、そろそろ許してやったらどうだ?幸いすぐ引っ込めたから火傷もほとんどしなかったんだし」
伊織「仕方ないわね……あと5杯。20杯で許してあげるわ」
亜美「うぇぇ~トイレも行きたくなってきたよ~///」モジモジ
伊織「さて、バカは放っておいて食べましょう」
やよい「伊織ちゃん、ほんとにいいの?出してもらっちゃって」
伊織「気にしなくていいのよ。この間も、もやし祭りでご馳走になったじゃない」
やよい「でも……その時とは値段が……」
伊織「何言ってるのやよい。私にとってやよいと一緒に食べるご飯は何十万円のフルコースよりも価値があるものなのよ。お寿司での何万なんてそれに比べればなんてことないわ」
真美「いやいや、いおりん。五人で食べても多分、万はいかないっしょー」
伊織「はぁ?なわけないでしょ!お寿司が一貫いくらぐらいだか知ってるわけ?」
真美「いおりんこそ知ってるの?ここは1皿、つまり2貫で108円だよ?」
伊織「108円!?ジャンバルジャンのおやつも買えないじゃない!」
やよい「108円……、もやしが5袋は買えちゃいますー」
響「毎度毎度この経済格差のすごい会話には慣れないぞ……」
伊織「これが108円だなんて……」スッ
真美「あー!いおりんダメだよ!回ってるのとっちゃ!」
伊織「な、なによ!雪歩やあずさや美希じゃあるまいしわさびくらい平気よ」
真美「ミキミキはそもそも生魚自体食べられないっしょー。ってそうじゃなくて!回ってるお寿司はカピカピになってたりするから食べられたもんじゃないんだよー」
伊織「じゃあどうやって頼むっていうのよ。板前もいないのに」
真美「これこれ。このタッチパネルで注文できるんだよ」ピッ
伊織「ジャンル分けまでされてるのね……って何よこれ、ラーメンにうどんとかデザートとかここ本当に寿司屋なわけ?」
亜美「い、今ナウでヤングな若者の間ではそういうサイドメニューが大人気なんだYO……」
伊織「あら、亜美。20杯飲みきったのね。やりすぎちゃったし奢ってあげるわよ」
亜美「ほんとっ!?さっすがいおりん!」
伊織「はい、これね」ピッ
【抹茶アイスクリーム】
亜美「鬼!悪魔!おでこサンシャイン!」
伊織「……」ブチッ
ピッピッピッピッピッ
【抹茶アイスクリーム】×5
亜美「ごめんなさいごめんなさい!伊織様は誰よりもお美しいです!」
・・・アトム寿司かな
やよい「……」
伊織「どうしたのやよい?アンタも頼みなさいよ」
やよい「うぅ……でもやっぱり流れてるお寿司がもったいなくって」
真美「やよいっちは優しいなー」
???「その心配はありませんっ!」
響「そ、その声は!」
貴音「そう。私です」ババーン!
響「貴音ぇ!」
貴音「一定時間を過ぎて廃棄となった寿司は全て……私の胃袋に収まるのですっ!」
亜美「そ……それは色々アウトなんじゃ……」
真美「というかお姫ちんバイトとかするんだねー」
貴音「ええ。今週はまだ6皿しかつまみ食いをしていないのですよ」
亜美「よくクビにならないね……」
貴音「とにかく、やよい。そういう訳ですからあなたが心配することはありませんよ」
やよい「うっうー!ありがとうございます貴音さん!」
貴音「それでは。私は仕事に戻りますので」
伊織(響……貴音のことだけど。嘘ついてるわよね?)ヒソヒソ
響(さすが、伊織は騙せないなー)ヒソヒソ
伊織(だったらなんで貴音がここでバイトなんかしてるのよ)ヒソヒソ
響(この間の騒動の責任をとって働かされてるんだぞ……)ヒソヒソ
伊織(……貴音も大変ね)ヒソヒソ
真美「あっ、頼んだのが来たよ!」
真美「えっと、真美のがアボカドロールとえび天っしょ。やよいっちがまぐろといくらで、ひびきんがアナゴにはまち。いおりんがエンガワとタイで、亜美が抹茶アイスクリーム6個だね」
亜美「ええっ!ほんとに頼んだの!?」
真美「冗談っしょー、ほら亜美の好きなサーモンチーズとローストビーフ」カタッ
亜美「真美ぃ……!」
伊織「というかアンタ達。よくもまぁ揃いも揃って味が濃いものばっかり最初に食べるわね」
響「えっ、好きなもの頼んだだけだぞ?」
伊織「あのねぇ……お寿司っていうのは味の薄い白身魚とかから食べていくものなのよ。最初に味が濃いのを食べたら味がわからなくなっちゃうじゃない」
真美「まーまー!そんなの気にしてても美味しくないよ!ほら、いおりん。えび天あーん」
伊織「あ……あーん」パクッ
真美「どー?いおりん?」
伊織「そりゃ……悪くない……けど///」
亜美「もー!素直じゃないなぁいおりんは、はいっ亜美のローストビーフも!あーん」
伊織「ひいっ!や、やめて!ローストビーフは本当に苦手なの!」
真美「またまたー、いおりん程になればポテトチップスくらいの感覚で食べてるっしょー」
伊織「ほ、本当に苦手なのよ!ね、やよい!やよいには前に話したわよね!」
やよい「まぐろおいひいです~」キラキラ
響「ダメだ……お寿司の国に行っちゃってるぞ」
真美「お次は慣れないいおりんのためにサイドメニューを頼んでみよー!」
伊織「これって本当に美味しいわけ……?ラーメンやカレーを出す寿司屋なんて聞いたことないんだけど」
真美「まぁまぁ!真美がオススメをチョイスしてあげるよ!」ピッピッピッ
伊織「そんなに食べられないわよ」
真美「余ったら真美達が食べるから平気平気!」
伊織「で、支払いは?」
真美「それは……」
亜美「ねぇ……?」
伊織「……はぁ」
貴音「お待たせしました。唐翌揚げとふらいどぽてと、かれぇらいすとしぃざぁさらだになります」
伊織「ちょっと、醤油ラーメンと味噌ラーメンも頼んであったはずなんだけど」
貴音「?」
伊織「空っぽの器のせてきて、『はて?』みたいな顔してんじゃないわよ!」
貴音「はっ!私としたことが気づかぬうちにらぁめんを平らげてしまったようです」
伊織「白々しいわよ!」
貴音「もう一杯食べ……作ってきますので少々お待ちを」
伊織「食欲だだ漏れじゃないの!他の店員に持ってこさせなさい!」
響「貴音……」
俺も集りたい
伊織「意外といけたわね」
真美「でしょでしょー?これだけ食べに来る人もいるくらいだからねー」
やよい「はわー幸せですー」
伊織「やよいも満足そうだし、そろそろおあいそにしましょうか」
真美「えっ?真美まだ全然食べたりないよ?」
亜美「亜美もだよー」
響「今までのは前菜みたいなものじゃないのか?」
伊織「こ……こいつら……、やよい!先におあいそして帰りましょ!」
やよい「トロは中トロコハダアジアナゴ甘エビしめサバスズキ」
伊織「ダメだわ!昭和のアイドルになってる!」
伊織「で、お皿が塔のように積み上げられているわけだけど……何か弁解はあるかしら?」
サイドメニュー 5皿
伊織……5皿
真美……21皿
亜美……23皿
響……35皿
やよい……84皿
やよい「ごめんね伊織ちゃん……こんなにいっぱいお寿司があるの初めてだったから……」
伊織「やよいはいいのよ」
亜美「やよいっちに甘くない!?」
真美「一番食べてたっしょー!」
響「ごめんだぞ伊織……」
伊織「アンタもいいわよ。事務所出るときちゃんと財布持ってきてたの見たから」
伊織「それより、亜美、真美……?あんたら苦しそうにしながらも随分詰めこんでたわね……?」
亜美「げっ」
真美「そ、そうかなー?」
伊織「ま さ か 財布は持ってきてるんでしょうね?」
真美「あ、真美、ちょっとトイレに……」
亜美「あ、亜美も……お茶が効いてきたかなー」
伊織「亜美、あんたお茶飲んだあと5回はトイレ行ってたわよね?」
亜美「うっ……」
ーー会計
伊織「仕方ないわね。今日は私が出してあげるわ。響だけ自腹っていうのもおかしいしね」
響「うぅ……ごめんな伊織」
伊織「いいのよ。これから一週間、あの双子が言いなりになってくれるらしいから」
亜美 真美「」
店員「お会計19544円になります」
伊織「カードで」
店員「申し訳ありません。ただいま機械が故障しておりまして、カードでのお支払いはできなくなっております」
伊織「ええっ!そんなのどこかに書いてあった!?」
店員「入口の方に……」
響「全然気づかなかった……」
伊織「ひ、響?いくら持ってる?」
響「7650円しかないぞ……」
伊織「……」
貴音「お客様。お支払いできないようでしたら私のお手伝いを……」
店長「貴音ちゃん。さっき食べた塩ラーメンのも追加しとくからね」
伊織「なにまた食べてんのよ!」
おしりちん
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おつおつ
是非このまま頑張って欲しい
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