春香「プロデューサーさん、おかえりなさい!」
P「おう、春香。お疲れ」
真「おかえりなさい、プロデューサー」
P「ただいま。真もお疲れさん。いやぁ、今日も暑いな」
伊織「そう思うならさっさとクーラー直しなさいよね」
P「律子」
律子「ノーコメントです」
春香「あはは…でも、今日は風が気持ち良いですよ」
P「雨雲を呼んで来なきゃいいけどな。あ、そうそう」ガサゴソ
真「どうしたんです?」
P「みんな暑がってるだろうと思ってアイス買ってきたんだよ」
P「当たり前だろ。俺はお前らのプロデューサーだぞ」
伊織「じゃあさっさとクーラー直しなさいよね」
律子「ノーコメントで」
真「まぁまぁ。せっかく冷たいもの買ってきてくれたんだし」
P「いちおう全員分買ってきたんだけど、ここにいる人間だけで先に食べようか」
春香「賛成です!」
真「意義なし!」
伊織「まぁ、断る理由も無いしね」
律子「右に同じく、です」
P「よし!じゃあ、遠慮せずに食べてくれ!」ドンッ!
https://imgur.com/BCv4nJx.jpg
真「はいはいはい……」
律子「まぁ…ねぇ…ねぇ……?」
P「なんだよ。なんで揃いも揃ってビミョーな顔してんだよ」
伊織「逆に聞くけど、なんでこのチョイスなのよ?」
P「ハイチュー美味いだろ?そのアイスならきっと美味いだろ?な?」
春香「あー……」
真「はいはいはい……」
P「なんなんだよ!!!」
P「嫌なら食べなくてもいい!」
春香「嫌ってワケじゃないんですけど……」
真「もうちょっとこう…こういう状況ならサクレレモンとか……」
P「あー、そうかい!俺にセンスが無いって言いたいんだな!そうなんだな!」
伊織「そこまでは言わないけど……」
律子「ねぇ……?」
律子「何ですか?」
P「飲み物買ってこい!金は出す!」
律子「い、いきなり何なんですか!」
P「お前のセンスをよーく見せてもらおうじゃないか!」
春香「たしかに喉渇いてるし……」
真「律子、お願い」
伊織「炭酸じゃないヤツを頼むわ」
P「ほらほら。可愛いアイドルたちが喉の渇きに耐えてるぞ?いいのか?」
律子「ぐぬぬ…憎たらしい……」
P「じゃあ、よろしくな」
律子「分かりましたよ!行ってきますよ!飲み物に当たり外れなんてあるわけないんですから!」
バタン!
真「サイダーとか?あっ、炭酸はダメって伊織が言ってたね。じゃあカルピスとか」
P「あー、カルピスに氷を入れてな。カランっ、てな。夏っぽいな」
伊織「律子のことだから、麦茶って選択肢もあり得るわね」
真「ありそう!プロデューサーは『ジュース買ってこい』とは言わなかったし」
春香「私はヨーグリーナとかの『透明系』じゃないかって思うな」
P「それも考えうるな」
P「おう、おかえり律子」
伊織「けっこう早かったわね」
律子「別に悩むようなことでもないしね、こんなこと」
春香「自身まんまんですね」
春香「それで、何買ってきたの?」
律子「はい、どうぞ」ドンッ!
https://imgur.com/zjOVLi1.jpg
春香「真が一番近かった感じかなぁ?」
真「まぁ…近い言えば近いけど……」
律子「な、何よアンタたち!そのビミョーな顔は!」
P「給料日前とかにはよくお世話になるけどなぁ…いまこの状況で、ってなるとなぁ……」
律子「な、なんですか!カルピスよりさっぱりしてて飲みやすいでしょうが!」
伊織「たんに『薄いだけ』って言うか……」
律子「あー、そう。あー、そう!伊織!」
伊織「な、何よ?」
律子「お菓子買ってきて!お金は出すわ!」
伊織「はぁ?なんで私が」
春香「お菓子食べたいなぁ」
真「食べたいなぁ」
P「ほら、伊織。大事な同僚がお菓子を欲してるぞ?ん?」
伊織「ほんっっっっっとに憎たらしいわね、アンタ!
律子「行くの?逃げるの?」
伊織「あぁ、行くわよ!行ってやるわよ!お菓子買ってきてやるわよ!待ってなさい!!!」
バタン!
P「ポテチとかは無さそうだよな」
春香「なんかすっごいお菓子買ってきたりしそうですよね。外国産の」
律子「銀座辺りのデパートでしか売ってないやつ?」
春香「そうですそうです」
P「お金出すって言ったのは?」
真「律子です」
律子「後悔してるわ……」
春香「律子さんファイト」
春香「おかえり、伊織」
真「思ってたより早かったね」
伊織「こんなことに時間使いたくないわ」
P「ほうほう。それで、何を買ってきてくれたんだ?」
伊織「はい、食べなさい」ドサッ
https://imgur.com/fYeNhZP.jpg
春香「まぁ、たしかに……」
伊織「なによ?文句あるわけ?」
春香「文句はないけど……ね、プロデューサーさん?」
P「そうだなぁ…無難、というか、安定を求めた、というか」
律子「『置きにいった』って感じかしら」
春香「そうそう、それです」
伊織「な……っ!」
真「伊織も丸くなったなぁ、っていうか」
伊織「な、なによ!ふざけんじゃないわよ!春香!春香!!!」
春香「な、なに?」
伊織「スナックよ!どうせこれだけじゃ足りないでしょ!お金出すから、こんどはアンタが買ってきなさいよ!」
春香「わ、私はこれだけあれば」
P「5人で食べるのはなぁ」
真「足りないかなぁ」
伊織「ほら!ほらほら!まさか逃げるつもりじゃないわよね!」
春香「わ、分かったよ!分かりましたよ!765プロセンターのアレコレ、見せてあげるから!行ってきます!」
バタン!
P「キャラメルコーンの後だからなぁ」
真「チョコ関係じゃないですかね」
伊織「まぁ、そこら辺よね」
律子「チョコの詰め合わせ的なやつかしら?」
真「そういうのかなぁ」
P「春香だしなぁ」
伊織「おかえりなさい」
P「暑かっただろ。コーラスウォーター飲むか?」
春香「頂きます!」ゴクゴク
律子「なんだかんだ飲んでるじゃないのよ……」
真「それで、何買ってきたの?」
春香「はい、どうぞ!」ドサッ
https://imgur.com/Jg4tApQ.jpg
伊織「アンタ、いつからお酒を……」
春香「ち、違います!お酒なんて飲んだことないです!」
律子「じゃあ何でこのチョイスなのよ……」
春香「コ、コストパフォーマンス的な………」
P「分かるけども…分かるけども……」
真「余計に喉渇いちゃうよね、コレ」
春香「へぇ。へぇー!じゃあさ、じゃあさ、真!」
真「な、なに?」
春香「ちょっと小腹が空いてきたからさ、なにか食べるもの買ってきてよ!みんなでつまめるもの!」
P「あー、いいかもな」
律子「そうねぇ」
真「な……」
春香「逃げないよね?まさか逃げないよね!」
真「に、逃げたりするもんか!買ってくればいいんだろ!簡単だよ!」
P「よろしくな」
真「行ってきます!すぐ戻りますから!」
バタン!!!
もしそうならなぜ一種類だけなんだ…普通数種類買ってくるだろ…
春香「あー、そっちかぁ」ボリボリ
律子「食べながら喋るんじゃありません」
P「コーラスウォーターとミニラーメン、合わないな」ボリボリ
春香「お酒とは合うんですか?」
P「ビールのお供だよ」ボリボリ
春香「おかえりー」ボリボリ
伊織「やけに早いじゃない」ボリボリ
真「食べながら喋るな!」
律子「それで、何を買ってきてくれたの?」
真「はい、食べて食べて!」ドサッ
https://imgur.com/9ishWyq.jpg
律子「春香と同じコンビニで買ったのね……」
真「ちゃ、ちゃんと5人分買ってきたから!」
春香「ビミョーな顔の理由はそこじゃないと思うな……」
伊織「さよなら、からあげくん……」
真「お、美味しいんだからね、これ!」
P「分かるけども…知ってるけども……」
春香「キャラメルコーンで守備固めした人に言われたくないよね」パクッ
律子「けっこうレモン利いてますね、これ」パクッ
P「だろ?コーラスウォーターとはまったく合わないけどな」パクッ
真「みんな美味しそうに食べてるし……」パクッ
ガチャ
小鳥「ただいま戻りました」
律子「コーラスウォーター飲みます?」
春香「ミニラーメン食べます?」
伊織「キャラメルコーンもあるわよ?」
真「スモークタン」
小鳥「な、何そのラインナップ……」
P「実は……」
律子「意味もなくムキになってしまいました……」
春香「暑い中コンビニまでダッシュしちゃいました……」
真「同じく……」
P「ん?飲み物切れちゃったな」
小鳥「あ、私買ってきました。みんなで飲んで下さい」
P「おお!さすが小鳥さん!」
小鳥「ふふ。はい、どうぞ」ドンッ
http://imgur.com/n8r0YM0.jpg
一同「有能!」
お し ま い
全部好きです
読んでくれた人、ありがとうございました!
当たり前だけど、自分が食いたい物と他人が求めてる物の認識の差を考えないと大事故を起こすからな…
0 件のコメント :
コメントを投稿