恵美「ねえねえ、プロデューサー」
P「んー?」
恵美「その仕事ってまだ終わらないの? 夕方からずっと休んでないでしょ?」
P「そうだけど、一気に終わらせたくてな」
恵美「アタシも何か手伝おっか?」
P「いや、いいよ。気持ちは嬉しいけど、高校生には難しいから」
恵美「そうなんだ」
P「もうみんな帰っちゃったけど、恵美はまだ帰らなくていいのか?」
恵美「うん。何となくシアターにいたい気分なんだ~」
P「ふーん」
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P「そうかな?」
恵美「普段はみんなと会える場所だから、誰もいないと余計にそう感じちゃうのかも」
P「ああ、なるほど」
恵美「プロデューサーは、寂しくないの?」
P「俺はもう慣れちゃってるからなあ」
恵美「そっか。プロデューサーは一人で事務所に残ることも多いもんね」
P「残業があるからなー」
恵美「あはは……お疲れさま。無理はしないでね」
P「うん、気をつけるよ」
P「いや、お構いなく」
恵美「やることがあったら何でも言ってね。雑用でもいいから」
P「そんなに気を使うことないのに」
恵美「だって、プロデューサーだけ仕事しててアタシは暇なのもなー……って思うし」
P「じゃあ、学校の宿題でもやればいいじゃん」
恵美「えー」
P「学生の本分だろ」
恵美「アタシは勉強よりも、誰かのためになることの方が好きなんだけどな~」
P「誰かのためか……。――そうだっ!」
恵美「うわっ、どしたの?」
恵美「掃除って、窓拭きとか?」
P「そうじゃなくて、散らかってる物の整理をして欲しいんだ」
恵美「あー、ここって確かに物が多いよね」
P「本棚と収納スペースだけでいいから、綺麗にしてくれないかな?」
恵美「そのくらいなら任せてよっ。パパッと終わらせちゃうねっ」
P「そうか、助かるよ!」
恵美「ほとんどはシアターのみんなの私物?」
P「うん。だから俺が勝手に触るのも悪いかと思ってさ」
恵美「別に誰も気にしないと思うけどな~」
P「だとしても一応、な。お願いだ」
恵美「ん、オッケー」
P「ありがとう、恵美」
P「うん、みんな喜んでくれると思うよ」
恵美「だったら頑張らなきゃ!」
P「重いものがあったら声をかけてくれ。俺が運ぶから」
恵美「はーい」
P「じゃあ、まずは本棚の整理から頼む」
恵美「うん、本棚ね……って、小説が多すぎない!?」
P「ほとんどは百合子の私物だ」
恵美「へえー、さすが読書家だね~」
P「ダンボールにまとめて、百合子の家に送り返すつもりなんだよ」
恵美「そ、そうなんだ……」
P「そうしないと増え続けるからなー」
P「いや、見本で貰えるんだよ」
恵美「見本?」
P「うちのアイドルが出てるからさ」
恵美「あっ、本当だ! 風花のグラビア発見っ」
P「いい写りだろ」
恵美「きわどい水着だね~。半分くらい胸、見えちゃってない?」
P「ははは……本人はもっと清楚な水着がいいって拗ねてたよ」
恵美「でも、このセクシーさも風花の魅力だよね」
P「そうだな。だから、うまく両立するのが理想だと思ってる」
P「えっ!? いや、別に……」
恵美「アタシも風花みたいな水着、着てみようかな~」
P「恵美にはまだ早いよ」
恵美「グラビアがダメなら、プロデューサーに見せるだけでもいいけど」
P「目のやり場に困りそうだな」
恵美「にゃはは、少し動いただけで脱げちゃいそうだもんね~」
P「……」
恵美「ちょ、ちょっと! 急に黙んないでよ……」
P「あ、ああ! ごめん」
P(よからぬハプニングの場面を想像してしまった……)
P「あー、色々」
恵美「色々って適当すぎ――うわっ、本当に色々だ」
P「だろ?」
恵美「野球道具、ゲームソフト、将棋盤、ぬいぐるみ、ドラマの台本……」
P「ほぼアイドルたちの私物だな」
恵美「これ、どうすればいいの?」
P「仕事関係のものと私物を分別してもらえると助かる」
恵美「えーと……ドラマ台本とか、デモテープが仕事関係?」
P「そんな感じ。私物は後日、不要なものは持って帰ってもらうよ」
恵美「なるほどね~。あ、たこ焼き器まである」
恵美「これは必要だよねっ。たこ焼きパーティも開けるし!」
P「そうかなあ」
恵美「ゲームも必要! みんなで遊ぶと盛り上がるもんね~」
P「おいおい、必要なものばっかりじゃないか」
恵美「えー、いいじゃん別に」
P「シアターは遊び場じゃないんだからな」
恵美「大丈夫! オンとオフは分けて、仕事はちゃんとするから!」
P「まあ、そこは心配してないけどさ」
恵美「あっ、麻雀牌がある! アタシも麻雀、覚えようかな~♪」
P「ははは……」
恵美「じゃ~んっ! どう、綺麗になったでしょ?」
P「おお! かなり片付いたな!」
恵美「よく使うものは棚に並べておいたねっ」
P「使わないものは?」
恵美「ダンボールに入れて収納スペースにしまったよ」
P「本当だ! すごく丁寧に整理されてる」
恵美「気に入ってもらえたなら良かった♪」
P「すごいなあ。恵美って、家事は大体できるんだっけ?」
恵美「にゃはは、実は美也に教えてもらったことも多いんだけどね~」
P「へえー」
P「ようやく一段落ついたところだよ」
恵美「えっと……じゃあ、もう帰っちゃう感じ?」
P「ああ、いや……帰らない」
恵美「そうなの!? それならアタシもまだ残ってていいかな~」
P「うん、そのつもりだよ」
恵美「えっ?」
P「今日はしばらく、恵美と一緒にいようと思ってたから」
恵美「ちょっ!? な、なにそれ……ドキドキするじゃん」
P「何となくだけどさ、今日の恵美はいつもと様子が違うなーと思ってたんだ」
恵美「……」
P「俺の思い過ごしかな?」
P「変ってほどじゃないけど、違和感はあったな」
恵美「そっかー……」
P「悩んでることでもあるのかな、と思ってさ。恵美と話したかったんだ」
恵美「もしかして、それでアタシに掃除なんて頼んだの?」
P「まあ、それもあるかな」
恵美「ふーん……あれっ、スマホ鳴ってるよ」
P「ああ、俺か」
恵美「出なよ。大事な用かもしれないじゃん」
P「いや、後回しでいいよ。ただのメールみたいだし」
P「だとしても、後でいい」
恵美「えっ……そんなひどいこと言わないでよ! みんなはプロデューサーを頼りにしてるんだよ!?」
P「でも、まだ恵美の話を聞いてないから」
恵美「……」
P「となり、座ってもいいか?」
恵美「……うん」
P「話の邪魔はされたくないし、スマホの電源は切っておくな」
恵美「そこまでしなくていいのに」
P「まあ、いいからいいから」
P「もう長い付き合いだしな」
恵美「……うん」
P「何か、落ち込むことがあったのか?」
恵美「そう、なのかな……? 実は、自分でもよく分かんないんだ」
P「……」
恵美「アタシ、学校もアイドル活動も、それなりに上手くいってると思う」
P「うん」
恵美「だけど、漠然とした不安とか寂しさに襲われることがあるんだ。……おかしいよね」
P「別におかしなことじゃないと思うよ」
恵美「そうかな。友だちにも恵まれてるのに、寂しいなんて……」
恵美「大人でも?」
P「まあ、それなりに」
恵美「そういう時ってどうしてるの?」
P「どうしてるのかなあ……みんなでお酒を飲みに行ったり、とか?」
恵美「えーっ、お酒で解決!?」
P「と言うより、誰かと一緒にいると安心するのかもしれない」
恵美「ああ、それなら分かるかも」
P「もしかすると、今もこのみさんと莉緒がどこかで飲んでるかもしれないぞ」
恵美「いいなあ、アタシも仲間に入ってみたい」
P「ははは、あと四年は待たなきゃな」
P「でも、精神的にキツいことは事実だろ?」
恵美「……そだね。何だろう、この胸がモヤモヤっとする感じ……」
P「大丈夫か?」
恵美「うん、心配しないで。実はね、夕方よりは良くなってるんだ」
P「おいおい、嘘じゃないだろうな」
恵美「本当だよ……プロデューサーと一緒にいたおかげで、ちょっと元気が出たんだと思う」
P「そんなことで?」
恵美「大事なことだよ。……すごく、大事なこと」
恵美「不思議だなあ。プロデューサーと話すと、気持ちが癒されるみたい」
P「そうか。俺も恵美の素直な気持ちが聞けて、すごく嬉しいよ」
恵美「そう?」
P「恵美って周りを立てて、自分を抑えるところがあるからさ」
恵美「プロデューサーから見たアタシって、そんな感じに見えるの?」
P「うん。本当は誰かに甘えたい、寂しがり屋にも見えるなあ」
恵美「寂しがり屋……」
P「ごめん、ストレートに言いすぎたかな?」
恵美「ううん、気にしないで……。恥ずかしいけど、当たってる気もするから……」
恵美「えっと……早速だけど、素直な気持ちを言わせてもらうと……」
P「うん」
恵美「…………まだプロデューサーと一緒にいたいな。ダメ?」
P「……」
恵美「……きゅ、急に黙らないでよーっ!!」
P「ご、ごめんごめん! あまりにも恵美が可愛くて……」
恵美「あうう……」
P「じゃあ、夕食にしないか? まだ食べてないだろ?」
恵美「……う、うんっ! いいね、アタシお腹すいちゃった~」
P「さて、何を食べようかな」
恵美「あっ、明太子がある!」
P「星梨花のお土産だよ。福岡へ行ったんだってさ」
恵美「へえー」
P「夕食はこれにしようか。えーと、ご飯は残ってたかな……」
恵美「ねえねえ、それより明太子のパスタにしない? アタシが作るからっ」
P「えっ、作れるのか?」
恵美「一応ね。けど、あんまり上手くないから期待しすぎないでね」
P「いやいや、ぜひ食べてみたい。お願いするよ」
恵美「オッケー。じゃあ、ちょっと待っててね」
P「おお! めちゃくちゃ美味しそうじゃん!」
恵美「このくらい誰でもできるよ~」
P「さっそく食べてもいいか?」
恵美「もちろん。冷めないうちにどうぞっ」
P「いただきます!」
恵美「いただきま~すっ」
P「……うん、美味しい! すごく美味しいよ!」
恵美「えへへ、そう言ってくれると嬉しいな」
P「こんな料理が毎日食べられたら幸せだろうなあ」
恵美「も、もうっ……褒めすぎだって……」
恵美「うーん……バターを多めに、とか」
P「なるほど」
恵美「あとは、たっぷり愛情を込めること……なんちゃって」
P「いや、それは大事なことだと思うよ」
恵美「そう?」
P「もし俺が一人でこのパスタを作って食べても、心までは満たされないと思うんだ」
恵美「……うん」
P「恵美が作ってくれて、二人で一緒に食べるからこそ、今は満たされてるなーって感じられるよ」
恵美「えへへ、アタシも幸せだよっ。食事って、幸せを共有することなのかもね……」
恵美「えっ? いいよ、アタシがやるから」
P「恵美は料理を作ってくれたじゃん。片付けくらい任せてくれよ」
恵美「ん~、じゃあそうしよっかな」
P「すぐ戻るから待っててくれ」
恵美「プロデューサーがいないと退屈だな~」
P「ほんの数分だろ」
恵美「まあ、そうなんだけどね」
P「雑誌でも読んでいればいいよ。じゃ、後でな」
恵美「はーい」
恵美(あっ……! これ、読んでみよっと……)
P「ただいまー。あれっ、その本は……」
恵美「ああ、おかえり。プロデューサー」
P「それ、百合子の本だろ?」
恵美「うん。掃除した時にちょっと気になってたんだ」
P「俺も読んだよ。冒頭から面白いよな」
恵美「ん~……アタシにはちょっと難しいかも。小説って文字ばっかりなんだねー」
P「そりゃそうだろ」
恵美「でもね、いいなって思った主人公のセリフはあるよ」
P「へえ、どれだ?」
恵美「『それでも僕は、君の孤独に触れたい』だってさ」
P「ふーん」
恵美「優しいよね……プロデューサーみたい」
P「俺はこんな気取ったことは言えないよ」
P「どういうことだ?」
恵美「小説の登場人物が、プロデューサーと重なることがあるってよく言ってるから」
P「ああ……百合子から聞いたことがあるな」
恵美「――君の孤独に触れたい!」
P「言わないって」
恵美「うーん、残念」
P「女の子って、こんな格好つけたセリフが好きなのかな」
恵美「アタシは嫌いじゃないよ」
P「じゃあ、このセリフも好き?」
恵美「どれどれ?」
P「『世界中が君の敵になっても、僕は君の味方だ』……どうだ?」
恵美「ふーん」
恵美「悪くはないけど、現実味がなさすぎない?」
P「俺はこの主人公の気持ち、分かるけどなあ」
恵美「そうなんだ」
P「世界中が恵美の敵になっても、俺は恵美の味方でいるよ!」
恵美「……うん、やっぱリアルじゃないかな」
P「そうかー、残念だ」
恵美「世界中を敵に回すって、アタシは一体何をしたの? って話だし」
P「確かに」
恵美「でも、一緒にいてくれるのは嬉しいよ。ありがと」
恵美「どしたの? プロデューサーまで」
P「恵美とずっと喋っていたいって、急に思ったんだ」
恵美「にゃはは、まったりした時間っていいよね~」
P「まだ帰らなくても大丈夫?」
恵美「うん、遅くなるって言ってあるから」
P「そっか」
恵美「あっ、テレビつけようよ。まだ時間はあるからさ~」
P「ん、オッケー」
P「あー、何でもいいよ」
恵美「あっ、期待してないでしょ? この番組、中身はないけど面白いんだからね!」
P「中身はないんだ」
恵美「でも笑えるよ」
P「それはいいことだな」
恵美「リラックスして見るのにちょうどいいノリなんだよねー」
P「なるほど、じゃあ俺もリラックスして見るか」
恵美「アタシもそうしよっかな~」
P「ああ、思いっきりくつろいでいいぞ」
恵美「じゃあ、プロデューサーのとなりで、くっつて見るね♪」
P「お、おう……」
P「な、なあ恵美……」
恵美「ん?」
P「さすがに密着しすぎじゃないかな」
恵美「……」
P「な、何か喋ってくれないと困るんだけど……」
恵美「……さっき、プロデューサーが言ったよね?」
P「えっ?」
恵美「アタシのこと、本当は誰かに甘えたい寂しがり屋に見えるって」
P「ああ、うん」
恵美「それね、当たってるから……。えっと…………甘えても、いい?」
P(恵美は恥ずかしそうに顔を赤らめている……。か、可愛い……)
P「ああ、いいよ」
恵美「プロデューサーにくっついてると、温かいね」
P「そう言われると照れるな」
恵美「あとね、何だか安心する……」
P「寂しいときは、いつでもこうしていいからな」
恵美「うん、ありがと…………きゃっ!」
P「あ、ごめん。髪を撫でられるのは嫌だったか?」
恵美「ううん、びっくりしただけだよ」
恵美「嫌じゃないって! えっと……甘えるのに慣れてないから、びっくりして……」
P「あー……じゃあお互い様だな」
恵美「どういうこと?」
P「俺も女の子に甘えられるのって、慣れてないからさ」
恵美「えー、嘘っぽいなあ」
P「疑うような目で見ないでくれよ」
恵美「もっと撫でてくれたら信じてあげる……なんてね」
P「わ、分かったよ……」
恵美「ん……気持ちいい……。どうしよう、このままずっと甘えちゃいそう……」
P「ああ、気が済むまで甘えてくれ」
P「大丈夫だよ、誰もいないから」
恵美「だよね……やっぱ、アタシの気のせいかな」
P「ん?」
恵美「物音が聞こえた気がしたんだよね。誰かが来たのかと思った」
P「さすがにこの時間だし、誰も訪ねてこないよ」
恵美「だよねー」
P「シアターの関係者が来るなら、連絡を入れてくれるはずだしな」
恵美「何も連絡はないの?」
P「そうだな…………あっ」
恵美「どしたの?」
P「恵美の話を聞くときに、スマホの電源を切ってたんだった」
恵美「…………あっ」
恵美「ねえ、足音が聞こえるよ! 廊下の方!」
P「本当だ、こっちに近づいてくる」
恵美「怪しい人じゃないよね!? ちょっと怖いんだけど――」
――バンッ!!
莉緒「どうしてメールに返事してくれないよ、プロデューサーくん!!」
このみ「せっかく飲みに誘ってるのに~!」
恵美「うわっ! びっくりした!」
P「このみさんと、莉緒!? な、何してるんですか……?」
莉緒「そうそう! どれだけメールを無視するつもりなの!?」
P「ご、ごめん……」
莉緒「それに、プロデューサーくんと恵美ちゃん、やけに距離が近くない?」
このみ「……二人で何してたの?」
P「な、何もしてないですよっ! なあ、恵美!?」
恵美「う、うんっ! 一緒にテレビ見てただけだよね!」
莉緒「ふーん……」
このみ「怪しい……」
P「このみさんたちは、お酒を飲んでいたんですか?」
このみ「そうよ。プロデューサーも合流しないかと思って誘ったんだけど……」
莉緒「反応がないからシアターまで来ちゃったってわけ」
このみ「確かに、未成年を飲み屋には連れて行けないわね」
莉緒「じゃあ、お酒はやめてカラオケにしない? それなら高校生でも問題ないでしょ?」
恵美「カラオケ? 行きたい行きたいっ!」
このみ「ナイスアイデアね、莉緒ちゃん」
P「まあ、それならいいかな……」
莉緒「よーし、決定ね!」
恵美「みんなで盛り上がっちゃお~」
このみ「プロデューサー、すぐに出発できる?」
P「いえ、ちょっとだけ待っててください。戸締りの確認だけ済ませてきますんで」
このみ「オッケー、お願いね」
P「この部屋も戸締り問題なし……っと。よーし、これで全部だな」
恵美「……プロデューサー」
P「うわっ、恵美!?」
恵美「えへへ、抜け出して来ちゃった」
P「びっくりした……。一体どうしたんだ?」
恵美「えっとね……もうちょっとだけ、二人で話したいと思って……」
P「ああ、急に賑やかになっちゃったもんな」
恵美「うん。賑やかなのも好きだけどね」
P「このみさんと莉緒はどうしてる?」
恵美「近所のカラオケ屋さんを調べてるよ。料理の美味しいお店がいいんだって」
P「ふーん」
P「本当だ」
恵美「プロデューサー、今日は本当に……ありがとう」
P「どうしたんだよ、改まって」
恵美「アタシね、もっと素直に自分の気持ちを言えるようになりたい、って思ったよ」
P「そうか」
恵美「だから……これからも時々は、プロデューサーに甘えてもいい?」
P「もちろんだよ。俺でよければいつでも頼ってくれ」
恵美「えへへ、嬉しいなあ」
P「また今日みたいに、まったり過ごす時間を作ろうな」
恵美「うん、絶対にね!」
恵美「そうだね、急がなくちゃ」
P「カラオケも楽しみだなー。ワクワクする」
恵美「本当に、シアターにいると楽しいことばっかり! 寂しいことも忘れちゃうよ」
P「もう寂しくなくなったか?」
恵美「うん! 今はね、穏やかな気持ちでいっぱいなんだ……」
P「そうか、良かった」
恵美「これからも、こんな幸せな日が続いたらいいなあ」
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恵美(これからも、優しい時間が続きますように……)
おわり
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馬場このみ(24)Da
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こういうしっとりしたのがやっぱ似合うな
乙
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