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1 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/02/28(火) 00:42:58.29 ID:n+2+DH6ao
夢を見ていた
誰かと一緒に物語を綴る夢を
あの物語はハッピーエンドに辿り着けたのだろうか
そんなことを考えていると意識が浮上していくのを感じた
どうやら目を覚ますときが来たようだ
P「…ん?」
何かに頬を突かれる感触があった
薄ら目を開けると…
「~♪」
クラスメイトの島原エレナが笑顔で俺の頬を突いていた
2 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/02/28(火) 00:48:58.14 ID:n+2+DH6ao
P「え、エレナ!?」
エレナ「あ、起きたネ!よく眠れタ?」
P「ああ…ていうか何してたんだ?」
エレナ「んー…Pがスキだらけで寝てたから眺めてたノ!そしたら何だかイタズラしたくなっちゃったんだヨー」
P「だから頬を突いてたのか」
エレナ「そ!それよりも、せっかく起きたんだし一緒に帰ろうヨ!」
P「もしかして、待っててくれたのか?」
エレナ「目を覚ましたとき教室にひとりぼっちだと寂しいからネ!」
P「なんか悪いな…」
エレナ「こういう時は謝るんじゃなくてありがとうって言えば良いんだヨ!」
エレナ「反省するよりお礼を言って前向きに進む方がゼッタイ楽しいかラ!」
P「…そうだな、ありがとうエレナ」
3 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/02/28(火) 01:00:25.38 ID:n+2+DH6ao
エレナ「どういたしまして!ホラホラ、帰ろうヨ!」
エレナがギュッと俺の手を握る
P「え、エレナ!?」
エレナ「?P、声裏返ってるヨ?」
P「い、いや、いきなり手を握るからさ」
エレナ「友達なんだから手を握るくらい普通だヨ?」
P「普通か…?」
少なくとも男子はそんなことはしないと思うが…女子は違うのだろうか
4 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/02/28(火) 01:16:31.42 ID:n+2+DH6ao
間島や冬馬とお手々繋いでらんらんらんしてるシーンを想像して少し気持ち悪くなった
ちなみに武内の場合はシュールすぎて笑いを堪えるのが大変だった
P「そういや今日琴葉と恵美は?」
エレナ「コトハはプロダクション、メグミはミカとカレンと遊びに行ったヨー」
P「そっか」
エレナ「でもワタシにはPがいるから寂しくないヨ!今日もこうやって一緒に帰れるしネ」
P「そ、そっか」
何故か妙に小っ恥ずかしい
5 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/02/28(火) 01:23:21.21 ID:n+2+DH6ao
エレナ「あ、そうだ!珍しく2人だけだし町に行こうヨ♪」
P「町に?」
エレナ「ウン、もしかしたら楽しいことあるかも知れないしネ♪」
P「そういえばエレナと2人で出掛ける機会って余りなかったな」
エレナ「じゃあ早速出発だヨ-!」
P「おっとっと…引っ張るなって」
エレナと手を繋いだまま、俺達は町へ向かった
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/28(火) 01:34:10.99 ID:sXoReO7z0
待ってた
この√初めからイチャイチャしてない?
7 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/02/28(火) 01:35:23.55 ID:n+2+DH6ao
P「町に来るのも久しぶりだな」
エレナ「そうなノ?」
P「ああ」
去年の暮れに来てから一度も来ていなかった気がする
エレナ「あ、でも確かにワタシも久しぶりかモ」
P「意外だな、恵美とよく来てるのかと思ったよ」
エレナ「メグミは余り町に行きたがらないヨ?だから大抵ファミレスでお喋りしてるノ」
P「町に来たがらない…ああ、そういうことか」
やっぱりそう簡単には割り切れないか
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/28(火) 01:35:29.42 ID:kQ92x2VJo
あんた早すぎ、出来る男って言われない?
9 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/02/28(火) 01:43:01.55 ID:n+2+DH6ao
エレナ「というわけでワタシも町は久しぶりなノ」
P「なるほどね」
エレナ「それじゃ、色々見て回ろうヨ!」
P「ああ」
エレナと2人で町を見て回る
といっても簡単にショーウインドウを覗く程度で、特に店に入ったりするわけではない
しかしエレナと話しながら歩くのは楽しかった
10 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/02/28(火) 01:46:27.88 ID:n+2+DH6ao
エレナ「クレープ美味しいネ!」
P「ああ」
知らないうちに出来ていたクレープの屋台でクレープを買い、食べながら歩く
エレナ「Pのクレープも一口ちょうだい!」
P「あっ、こら」
返事も待たずに俺のクレープをかじるエレナ
エレナ「うん、チョコバナナも美味しいネ♪」
P「まったく…」
2人で歩いていると
「あれ、Pとエレナ?」
誰かが声をかけてきた
11 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/02/28(火) 01:53:48.04 ID:n+2+DH6ao
P「恵美」
恵美「どしたのこんなところで?」
P「ん、まあ」
恵美の視線が俺とエレナを見た後、エレナに握られたままの手に移る
恵美「……………………デート?」
P「いや、普通に一緒に町に来ただけだ」
微妙に声のトーンが落ちて怖い
「恵美、知り合い?」
恵美の隣にいたピンク色の髪の子が声をかける
恵美「うん、友達」
「あ、もしかしてこの男子が恵美がいつも話してる…」
恵美「べ、別にいつもは話してないから!?」
12 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/02/28(火) 01:59:40.21 ID:n+2+DH6ao
「あー、うん、そうだね、9割くらいだね」
恵美「そ、そんなには話してないって」
「…えっ、自覚ないの…?」
恵美が何やら真っ赤になって反論している
珍しい光景だ
エレナ「メグミ、ミカとカレンが呆れてるヨー」
恵美「だ、だって2人があること無いこと言うから」
「あることしか言ってないけどね」
恵美「も、もう!ほら次はあの店行くんでしょ!早く行くよ!」
「はいはい、あ、エレナ、周防君、またね」
P「あ、ああ」
エレナ「またネ~」
恵美は2人を連れて早足で歩いていった
13 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/02/28(火) 02:04:51.43 ID:n+2+DH6ao
P「恵美はなんであんなに焦ってたんだ?というかそんなにしょっちゅう俺の話をしてるのか」
エレナ「メグミの話って大抵Pのことばっかりだヨー」
P「そんなに話すことあるのか…?」
エレナ「うーん、しょっちゅう話はループしてるネ」
P「なんか良くわからんが、悪口じゃないならそれでいいや」
エレナ「メグミは多分Pの悪口は言わないと思うヨ」
P「そうか?」
エレナ「うん」
14 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/02/28(火) 02:05:38.71 ID:n+2+DH6ao
一旦ここまで
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/28(火) 03:21:23.45 ID:CqX8oIbC0
乙、この瞬間を待っていたんだ!
今更だがPの名字って馬場じゃなくて周防だったんだね。家族関係のところはちゃんと読んでたんだけど忘れてた
あとこれからの恵美攻めっぷりが楽しみで仕方ない!自分を抑え込む恵美がどこまで本気を出すのかホント楽しみだ(笑)
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/28(火) 07:09:02.28 ID:ibq+p7Ps0
乙
始めから距離感近いけどここからどう進むか楽しみ
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/28(火) 10:07:44.40 ID:1PEGJQ7fO
すげぇ!カリスマがカリスマしてる!
18 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/01(水) 01:21:04.10 ID:AiHReOh9o
P「そろそろ帰るか」
エレナ「もう良い時間だしネ!パパンもママンも帰ってくる頃だヨ」
P「送ろうか?」
エレナ「大丈夫!P、今日は楽しかったヨ」
P「ああ、俺もだ」
エレナ「じゃあまた明日!」
P「ああ、また明日」
エレナが手を振り、走って行く
今日は中々に楽しかった
久しぶりにエレナと遊んだからだろうか?
P「また遊びに行くとするか」
たまにはこうやって2人で何かをやるのも悪くない、そう思った
19 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/01(水) 01:39:44.27 ID:AiHReOh9o
翌日
P「あれ」
エレナ「どうしたノ?」
P「ちょっと待ってくれ…あー、マジか」
エレナ「?」
次の授業は現国なのだが、どうやら教科書を忘れてきたようだ
P「いや、現国の教科書を忘れたみたいでな」
エレナ「珍しいネ」
P「鞄の整理をしたときに出しっぱなしにしちまったんだな」
もうちょっと注意していれば良かったか
P「ちょっと海美に借りてくる」
あいつのことだ、間違いなく置き勉しているだろうし教科書を借りられるはずだ
20 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/01(水) 01:46:24.89 ID:AiHReOh9o
エレナ「あ、それなラ」
エレナが俺の机と自分の机をくっつける
エレナ「ワタシが教科書見せて上げるヨー」
P「良いのか?」
エレナ「その代わり今日の数学、ちょっとだけ助けて欲しいナー」
P「ああ、そう言うことなら」
俺も助かるしエレナにも得がある
これならわざわざ海美に教科書を借りに行く必要も無い
21 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/01(水) 01:53:24.49 ID:AiHReOh9o
エレナ「あ、先生も入ってきたヨ」
P「だな」
高木「諸君、今日も楽しく授業をしようじゃないか!」
高木先生の号令で授業が始まる
高木「…ん?Pくん、どうしたのかね」
机をくっつけているのを見つけた高木先生が聞いてくる
P「あー、教科書を忘れてしまったのでエレ…島原さんに見せて貰ってます」
高木「なるほど、友人同士助け合うのは良いことだ」
高木「私も若い頃は黒井と切磋琢磨しながらもお互いに助け合い…」
いつものように高木先生の昔話が始まる
22 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/01(水) 01:59:17.89 ID:AiHReOh9o
P「また始まった」
エレナ「ワタシは高木先生の話結構好きだヨー」
5分ほど話した頃、高木先生が帰ってきた
高木「おっとっと…それじゃあ授業を始めよう」
高木「13ページを開いてくれるかな?」
P「13ページね」
エレナがページを捲る
その時、どこからか良い匂いがした
P「ん?」
エレナ「どうしたノ?」
P「いや、何でも無い」
何の匂いだったんだろう
23 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/01(水) 02:12:32.56 ID:AiHReOh9o
エレナが教科書に視線を戻す
エレナの髪が肩越しにさらったと流れたその時だった
P「あっ」
またあの良い匂いがした
…この匂い、もしかしてエレナの?
あまり意識したことはなかったけど、エレナはこんなにも温かな良い匂いがしたのか
意識した途端今の状況が恥ずかしくなってくる
エレナ「?P、顔が赤いけど風邪かナ?」
P「い、いや、大丈夫だ」
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/01(水) 02:16:22.10 ID:FN7kMB6q0
めっちゃいい匂いしながら尚且つ抱き着いてくるとか惚れるじゃないですかー
25 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/01(水) 02:26:34.43 ID:AiHReOh9o
友達を相手に何を照れているんだ俺は
落ち着け…
エレナは友達…エレナは友達…
…けど、割と好きな匂いだったな
いやいや、自分から落ち着けない方向に行ってどうする
落ち着け…
…結局授業のことは何一つ頭に入ってこなかった
26 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/01(水) 02:27:40.66 ID:AiHReOh9o
一旦ここまで
マドンナガチャで教科書を見せて貰うシチュがあったからエレナでやってみた
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/01(水) 02:28:56.71 ID:PP66tytR0
乙!
裏山爆破…
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/01(水) 02:50:27.75 ID:FN7kMB6q0
おっつおつ
エレナ可愛すぎない
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/01(水) 08:40:27.32 ID:4bUcEd7f0
乙
エレかわ
30 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/04(土) 01:01:02.74 ID:Y1A1O+Mgo
エレナ「P、お昼行こうヨ!」
昼休みに入るやいなやエレナが昼のお誘いをしてくる
P「良いけど、学食か?」
エレナ「ううん、コトハからプロダクションで食べようって誘われたノ!」
P「俺弁当とか持ってないぞ」
エレナ「最近ミナコが学食でお弁当売り始めたからそれ見てみようヨ」
P「へえ、学食で弁当売り始めたのか、ちょっと興味あるな」
31 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/04(土) 01:07:02.23 ID:Y1A1O+Mgo
恵美「エレナ~、あっ、Pもいる」
教室から出ると恵美も丁度教室から出て来たようで、声をかけてきた
P「よう」
エレナ「Pも誘ったヨ~」
恵美「ああなるほどね…でもPって弁当だったっけ?」
P「いや、大抵学食か購買だ」
恵美「だよね、アタシの覚えてる限り弁当見た事なんて数えるくらいしかないし」
P「それを覚えてるのは凄いな」
恵美「へへ~まあね~」
エレナ「メグミは好きなこと覚えるの得意だもんネ~」
32 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/04(土) 01:14:32.42 ID:Y1A1O+Mgo
恵美「え、エレナ!アタシは別に…」
P「恵美は他人の弁当とか見るの好きなのか?そんなに食いしん坊だったっけか?」
恵美「…はあ~」
エレナ「…カイショウナシ」
P「え、俺が悪いのか?」
何故か2人から呆れた視線を向けられるが、俺が何をしたと言うんだ
恵美「ま、なんでも良いけどさ…それよりもPのお昼どうすんの?購買?」
P「いや、エレナから学食が弁当売り始めたって聞いてさ」
恵美「あ、アタシも友達からそれ聞いた」
恵美「大学いもが買えなかったって愚痴ってたけど、結構美味しいんだって」
33 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/04(土) 01:28:29.01 ID:Y1A1O+Mgo
P「話を聞く限り期待値は高そうだな」
恵美「ま、あんまりここで話してても仕方ないしちゃちゃっと見に行こうよ」
エレナ「そうだネ!コトハを待たせちゃうのは駄目だヨ~」
P「良し、行くか」
P「これか」
学食の一角に結構な種類の弁当が積まれていた
P「結構種類あるんだな」
どれも美味そうで目移りしてしまう
恵美「アタシは胡麻団子にしよっかな~」
エレナ「じゃあワタシはアンニンドーフ!」
弁当持ちの2人はデザートを選んでいるようだ
34 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/04(土) 01:41:28.26 ID:Y1A1O+Mgo
P「これにするか」
俺はエビチリ弁当を購入し、恵美とエレナの元に戻った
P「待たせた」
恵美「何にしたの?」
P「エビチリ」
恵美「ふーん、エビチリ好きなの?」
P「好きかな」
恵美「じゃあ今度アタシが作ってきたげよっか」
P「良いのか?」
恵美「一人分作るのも二人分作るのもそんな変わんないからね~」
P「じゃあその時は頼むよ」
恵美「ま、期待してなよ~?…へへ~」
エレナ「メグミ、良かったネ~」
35 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/04(土) 01:48:35.96 ID:Y1A1O+Mgo
エレナ「コトハ!お待たせ!」
エレナが事務所の扉を開ける
琴葉「いらっしゃいエレナ、恵美…あれ、Pくん?」
P「久しぶり、琴葉」
琴葉「うん、久しぶり」
以前俺はプロダクションに準所属していたことがあった
しかし色々あってプロダクションから離れたものの、今でも必要であれば手伝いに来ている
恵美「とりあえず食べよっか、アタシもう腹ペコでさ~」
エレナ「メグミ、ナオみたいだネ!」
琴葉「Pくんはお弁当?」
P「ああ、学食で買ってきた」
36 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/04(土) 01:56:08.86 ID:Y1A1O+Mgo
それぞれが自分の弁当を広げる
P「いただきます」
恵美「うわっ、それ結構量あるね」
P「ん、まあ確かに」
普通にコンビニで売っている弁当よりも明らかにボリュームがある
エレナ「ミナコのお弁当だしネ」
恵美「それもそっか…ん?」
エレナの言葉を聞いて恵美が何かを考え込む
エレナ「今日はコトハはサンドイッチ何だネ!」
琴葉「うん、今朝はあまり時間が無かったから簡単な物しか作れなくて」
P「プロダクション、忙しいならいつでも手伝うから」
琴葉「うん」
37 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/04(土) 01:57:15.35 ID:Y1A1O+Mgo
一旦ここまで
なんかエラー吐いて書き込めず待たせてしまって申し訳ない
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/04(土) 02:05:48.47 ID:hlV8ZT+D0
乙です
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/04(土) 02:12:55.09 ID:XbadD3900
おっつおつ
恵美が積極的で可愛すぎない
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/04(土) 07:42:42.64 ID:wKSaV8v40
乙
やっぱTSVが結構絡んでくるよね
41 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/06(月) 23:21:06.02 ID:RjzyhgY3o
P「ご馳走様」
結構なボリュームと味だった
これで350円なら学食を利用するよりコスパが良いかもしれない
恵美「あ、P口にソースついてるよ」
P「むっ」
舌を出して舐め取ろうとするが、ソースの付着箇所がわからない
恵美「あーほらほら、行儀悪いからアタシがふい」
琴葉「Pくん、ちょっとジッとしててね」
P「むぐっ」
琴葉に口元を拭われる
P「琴葉、小さい子じゃないんだから」
琴葉「ごめんなさい、でもちょっと楽しかったかな」
42 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/06(月) 23:24:08.26 ID:RjzyhgY3o
P「楽しかった?」
琴葉「うん、去年私はPくんに頼りっきりだったから、何かしてあげるのは新鮮で」
P「そっか…って恵美、どうしたんだ?」
ポケットティッシュを持った状態で固まっていた恵美に声をかける
恵美「別に、なーんでもない」
硬直がとけた恵美はどこか不機嫌そうに頬杖をついてそっぽを向いた
P「?」
琴葉「?」
43 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/06(月) 23:35:24.70 ID:RjzyhgY3o
P「恵美はなんで不機嫌だったんだ?」
エレナ「さあネ~」
昼食を終え、教室に戻った俺はエレナに恵美が不機嫌だった理由を聞いてみたのだが、期待したような返事は帰ってこなかった
P「俺何かしたっけ」
エレナ「Pも悪いけど一番悪いのはメグミだネ」
P「恵美が悪い?どういうことだ?」
エレナ「ヒミツ!」
P「?」
謎は深まるばかりだ
44 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/06(月) 23:45:12.84 ID:RjzyhgY3o
放課後になり帰り支度をしていると恵美が教室に入ってきた
P「よう、どうしたんだ?」
恵美「エレナと買い物行こうと思ってさ」
P「買い物か」
恵美「Pも来る?」
P「邪魔じゃないなら」
恵美「アタシがPのこと邪魔だって思うわけ無いじゃん」
P「そうか?」
恵美「うん、それだけは絶対にない」
45 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/07(火) 00:24:16.04 ID:y+9qU2u7o
妙に力強い恵美の言葉を聞いてすぐ、エレナが教室に戻ってきた
エレナ「メグミ、待たせちゃってゴメンネ!」
恵美「や、アタシも今来たところだからさ」
エレナ「それならよかったヨ」
恵美「あ、ところでエレナ、今日の買い物Pも連れて行って良い?」
エレナ「ワタシは全然構わないヨ~むしろPが一緒だと楽しいネ!」
恵美「ありがと、せっかくPもいるし商店街じゃなくて町の方行こっか」
P「わかった」
46 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/07(火) 00:33:01.03 ID:y+9qU2u7o
P「で、何を買うんだ?」
恵美「ん~買いたくなったものかな?」
P「なんだそりゃ」
恵美「にゃはは、まあ色々見て回ろうよ」
エレナ「町は色々あるから見てるだけで楽しいもんネ!」
P「そんなもんかねぇ」
まあこのみ姉さんや海美ですら買い物は長いから女子はそういう何かがあるんだろう
47 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/07(火) 00:41:11.22 ID:y+9qU2u7o
一旦ここまで
この時期は色々と駄目だ
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/07(火) 01:11:57.50 ID:obCknqPvo
おつー
めぐみぃとエレナの関係が今後どうなる…
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/07(火) 09:23:58.03 ID:r6+3ea2l0
乙
これでエレナ√っていう…
この先楽しみ
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/07(火) 10:03:10.80 ID:jXGXyiVyo
めぐみぃ積極的ね
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/07(火) 23:41:56.49 ID:FtEjmglP0
乙です
エレナ√っていうのは充分理解してるんだけどさ、√TSVかってくらい絡みが多いね。
実にいい
52 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/08(水) 00:48:07.27 ID:+2UCnLBSo
恵美、エレナと一緒に町を歩く
忙しなくあっちこっちに意識を移す2人の声を聞き流しながら俺は俺でショーウインドウなどを眺めていた
恵美「あ、エレナあれ」
エレナ「良いネ!」
恵美「こっちのやつも」
エレナ「これコトハが喜びそうだネ!」
恵美「そだね、また琴葉も誘って一緒に来よっか」
エレナ「その時はPも一緒にネ!」
P「ん?」
急に名前を呼ばれ、意識を二人に戻す
53 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/08(水) 00:52:15.38 ID:+2UCnLBSo
恵美「聞いてなかった?春物の新作出たし琴葉、エレナと一緒に見たいからついてきてよ」
P「なんで俺が?」
恵美「そ、それは…」
エレナ「こういうのは男の子の感想が大事なんだヨ~」
恵美「そ、そゆこと!」
P「男の子の感想ね…」
まあ女子同士じゃ気付きにくいこともあるんだろう
P「仕方ないな」
恵美「よし、じゃあ体空けといてよ?」
P「善処する」
54 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/08(水) 01:08:15.97 ID:+2UCnLBSo
恵美「そいえばさ」
P「ん?」
恵美「前町で2人に会った時に食べてたクレープってどこで買ったの?」
P「ああ、あの店をちょっと行ったところにクレープの屋台があってさ」
恵美「へー…アタシちょっと行ってみようかな」
エレナ「じゃあワタシはあそこのベンチ取って待ってるヨー」
P「?エレナは要らないのか?」
エレナ「ワタシはこの前と同じノ」
P「わかった」
55 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/08(水) 01:18:59.72 ID:+2UCnLBSo
恵美と2人でクレープを選ぶ
P「恵美はどれにするんだ?」
恵美「うーんどれも美味しそうで迷っちゃうね~」
P「俺はこれにするかな」
恵美「よし決めた、アタシはこれ」
P「すいません、コレとコレとコレください」
クレープを持ち、エレナの元に戻る
恵美「Pのクレープも美味しそうだね」
P「おいやめろロックオンするな」
恵美「油断してるとパクッといっちゃうかもよ?」
P「お前ら似た者同士だな…エレナも俺のクレープを囓っていったし」
恵美「…エレナが?」
P「?どうかしたか?」
恵美「んー…何でも無い」
56 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/08(水) 01:23:18.78 ID:+2UCnLBSo
恵美「…P、あれ」
恵美が突然指を差す
それを視線で追うと、エレナが男に声をかけられていた
恵美「…っ」
恵美の足が竦んでいるのがわかる
P「恵美、ちょっとクレープ預かっててくれ」
恵美「え?う、うん」
恵美にクレープを渡すと、俺は駆け出した
57 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/08(水) 01:27:54.05 ID:+2UCnLBSo
「チャオ☆君一人?良かったら俺と遊ばないか?」
エレナ「うーんゴメンネ!ワタシ今日は友達と来てるかラ」
「そうなのか、それじゃあ仕方ないな」
P「エレナ!待たせた!」
エレナ「あ、P」
「うん?」
男とエレナの間に割って入る
P「すみません、こいつ俺の彼女なのでナンパは
「ああ大丈夫、俺は振られたからね、大人しく退散するよ」
そういって男は言葉通りすぐに立ち去った
58 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/08(水) 01:32:05.15 ID:+2UCnLBSo
P「な、なんか拍子抜けだな…っと、エレナ、大丈夫か?」
エレナ「う、うん、平気だヨ~」
P「なら良かったよ」
エレナ「それよりもさっき彼女っテ…」
P「ああ、そう言ったら諦めるかと思ってさ」
エレナ「だ、だよネ!ちょっとびっくりしちゃったヨ」
P「悪いな…とりあえず恵美を迎えに行こうぜ」
エレナ「あ、うん」
俺はエレナを連れ、恵美の待つ場所へ戻った
59 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/08(水) 01:33:24.24 ID:+2UCnLBSo
一旦ここまで
この√は全体の8割くらい恵美と琴葉が出てくる
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/08(水) 01:34:25.42 ID:KdRAA4iL0
乙
北斗さん!
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/08(水) 01:49:03.04 ID:s92+clRY0
おっつおつ
ほくほくはこんなにカッコいいのに甘党ときたら
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/08(水) 08:14:21.15 ID:0g80Koybo
エレナとのフラグが着々と
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/08(水) 11:20:48.20 ID:z2tvKkfOo
ほくほくPの素質あるね
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/08(水) 14:03:51.88 ID:mt9pWzLao
あまとうはPに惚れたらカッコよくなるってそれ一番言われてるから
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/09(木) 18:26:41.06 ID:sReYB2UUO
√恋はじの予感…!?
66 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/10(金) 00:50:17.89 ID:XVsjkRlLo
恵美「あっ…え、エレナ大丈夫だった?」
エレナ「大丈夫だったヨー、Pも来てくれたし、相手もすぐに行っちゃったシ」
恵美「それなら良かった…ごめん、アタシ動けなくて…」
エレナ「メグミのせいじゃないから気にしないデ!それよりもクレープ食べヨ?」
恵美「…うん、ありがと、エレナ」
恵美「Pもありがと」
P「当然のことをしただけだって」
恵美「うん、わかってる…でも、ありがと」
67 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/10(金) 00:52:46.48 ID:XVsjkRlLo
その後クレープを食べた俺達は恵美の提案でファミレスに行き、そこで他愛ない話をして解散した
68 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/10(金) 01:22:22.55 ID:XVsjkRlLo
ゴールデンウィークの出来事募集
69 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/10(金) 02:19:46.42 ID:XVsjkRlLo
冬馬「なあ」
P「うん?」
ゴールデンウィークが近付いてきたある日の昼休み
俺は冬馬、翔太と一緒に食堂に来ていた
冬馬「お前らゴールデンウィークどうすんだ?」
翔太「僕は特に予定はないよ、ダンス部も半分引退状態だし」
冬馬「お前は?」
P「俺も特に予定は無いが…敢えて言うなら琴葉に頼まれたらプロダクションの手伝いをする位だな」
70 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/10(金) 02:23:39.76 ID:XVsjkRlLo
P「ゴールデンウィーク、何かあるのか?」
冬馬「…予定が無いんだよ」
P「は?」
冬馬「だからゴールデンウィーク、何一つ予定が無くて暇なんだよ」
翔太「僕達は受験も関係ないしね~」
P「ん~、それならどっか遊びに行くか?」
冬馬「お前の家に集まってゲームでもやるか」
P「俺の家かよ…まあ良いけどさ」
71 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/10(金) 02:26:52.08 ID:XVsjkRlLo
翔太「まあ無理に予定作る必要も無いしね~家でごろごろするのも良いんじゃない?」
P「休みの日に俺がごろごろ出来ると思うか、翔太?」
間違いなくあいつが窓から部屋に入ってくる
そして何故かはわからないが、窓に鍵をかけても無駄な気がする
冬馬「まあ無理だろうな」
翔太「Pくんもそろそろ応えてあげたら良いのに」
P「何の話だ?」
翔太「内緒」
P「?」
72 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/10(金) 02:27:18.16 ID:XVsjkRlLo
一旦ここまで
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/10(金) 02:30:28.83 ID:CETQsa5/O
乙!
GWは…遊園地とか行っても良いのでは??
武道館にはいらっしゃるのかな?
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/10(金) 08:00:34.07 ID:iwafmgato
ブラジルへGO!
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/10(金) 10:49:29.54 ID:IDeHKtHW0
どこか地方でやってるお祭りを見に行くというのはいかがでしょ?
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/10(金) 14:26:48.28 ID:e+mI0FTgO
動物園でジャガーの解説をするエレナ
トライスターでイメチェンガシャの時の衣服買いに行く
ガシャカードからイメージしやすいGWイベだとこうかなー
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/11(土) 08:35:48.70 ID:sEyiOahO0
乙
このPはまったく…
GWは鷲羽山のブラジリアンパークで
地理的に遠いかもしれないけど
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/11(土) 22:30:42.36 ID:3DqbIuPSo
エレナが助けてもらったお礼をPに。
琴葉や恵美に相談するのもいいね。
79 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/13(月) 00:26:57.12 ID:XrIbNi6qo
ゴールデンウィークの初日を迎えた
俺は休みの日に早起きをする気はさらさら無いので布団に籠もり、惰眠を貪る
志保も桃子もそれを理解しているからか、今日は起こしに来ていない
このまま昼まで寝るか…
そう考えていると窓が開く音が聞こえた
P「…」
間違いなく海美が侵入しに来たんだろう
だが俺は今日は昼まで寝ると決めた以上は無視を決め込む
「ほら、こっちこっち!」
「お邪魔するヨ~」
P「…?」
どうやら二人いるようだ
もう1人は一体…?
80 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/13(月) 00:38:50.97 ID:XrIbNi6qo
「ウミはどうやってPを起こすノ?」
海美「普段は布団を剥いで揺すったりするけど冬とかなら布団に潜り込んだりするよ!」
「普段ってコトハ今日は違うノ?」
海美「うん、お休みモードのPは中々起きないからね!多少力尽くでやらないと起きないんだ~」
「へ~」
海美「さてと、それじゃあ…」
海美が動く気配がして、俺は体を丸めて防御態勢を取る
布団を引き剥がされるのは確定事項だが…何をやってくるか
81 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/13(月) 01:04:52.94 ID:XrIbNi6qo
トントンと海美が床を鳴らす
…何をする気だ?
チラッと布団の隙間から覗いてみると
海美「よしっ!」
海美が助走をつけ、走ろうとしていた
P「ちょっ、待て海美!」
これから起こることが容易に想像出来、ベッドから逃げようとする
…が、逃げた場合海美が怪我をしてしまう可能性が頭をよぎり、俺はその場に留まった
海美「起きて!」
P「どわぁ!」
飛び付いてきた海美を抱き止めるが勢いは殺しきれず、ベッドに押し倒される
P「う、海美」
海美「あ、起きた?」
馬乗りになって俺を見下ろす海美
乗っかっているのが腹の近くだから良かったものの寝起きに腰に乗られていたら色々とヤバかったかも知れない
82 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/13(月) 01:18:11.85 ID:XrIbNi6qo
「ワオ!ほんとに起きたネ!」
声のした方を見ると、予想外の人物が立っていた
P「エレナ?」
エレナ「エレナだヨ~」
P「なんでエレナがここに?」
上半身を起こした俺に抱き付いてきた海美の頭を撫でながら聞いてみる
エレナ「実はパパンとママンが出張に行っちゃってネ…流石にワタシ1人だと寂しいからウミの家に泊めて貰うことになったノ!」
P「なるほど…だから窓から入ってきたのか」
83 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/13(月) 01:36:48.46 ID:XrIbNi6qo
エレナ「誰かの家に泊まるってあんまり無いから楽しいヨ~!」
海美「昨日の夜いっぱい話したんだよ!」
P「へ~」
海美「聞きたい?」
P「いや、別に」
海美「そっか!学校での事とか、好きな人の話とかしたよ!」
P「俺今別にって言ったよな?」
相変わらず俺の話を聞かない奴だ
エレナ「好きな人の話はウミが喋り倒してたネ」
84 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/13(月) 01:37:26.32 ID:XrIbNi6qo
一旦ここまで
語彙力低下してる、どうしよう
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/13(月) 01:39:22.28 ID:T7CENYIZ0
おっつおつ
LVだったけど最後の挨拶でりえしょんに語彙力持ってかれたから仕方ない
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/13(月) 06:41:56.69 ID:QqKhfWvMo
おつおつ
ジレハで号泣したわ…
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/13(月) 10:53:59.46 ID:f0NWMMevo
いつもの語彙力低下は最高とか良かったとかまだ言えたけど
もう昨日はありがとうしか言えんかった
88 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/13(月) 23:56:19.17 ID:XrIbNi6qo
海美「うん!その気になれば何時間だって喋れるよ!」
P「なんだ、そんなに好きな奴がいるのか?」
海美「うん!大好き!」
P「へ~」
エレナ「うわぁ…」
エレナが何故かドン引きしている
エレナ「あ、ウミ、時間ハ?」
海美「あっとっと、そうだった」
海美が俺から離れ、窓に足をかける
89 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/14(火) 00:08:03.77 ID:yVm1Alxvo
P「ん、出掛けるのか?」
海美「うん、ひびきんに誘われてて」
P「そっか、いってらっしゃい」
海美「うん、いってきます!」
海美が窓から部屋に戻り、開けっ放しで出掛けていった
P「相変わらず朝から慌ただしい奴だ」
エレナ「でもP、楽しそうだったヨー」
P「そうか?」
エレナ「うん!」
P「まあ、いつもの事だからかな」
90 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/14(火) 00:12:24.38 ID:yVm1Alxvo
エレナ「ウミも凄くイキイキしてて楽しそうだしネ!」
P「あいつはいつも楽しそうにしてるよ」
エレナ「Pと入るときは十割マシぐらい楽しそうだヨ~」
P「そんなにか?」
いつもと変わらない気がするが…
そんなことを話していると
志保「兄さん、何やら騒がしいですが、もしかして体の調子が悪かったりしませ…ん…」
扉を開けて従妹の北沢志保が入ってきた
91 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/14(火) 00:17:40.72 ID:yVm1Alxvo
P「あ、おはよう志保」
扉を開けた態勢で固まった志保に声をかける
志保「」
エレナ「オハヨウ!お邪魔してるヨ~」
志保「」
P「志保?」
志保の反応がない
視線はエレナを向いたまま、体は完全に固まっていた
しばらくして
志保「…に…」
P「に?」
志保「兄さんの部屋に…朝から知らない女の人が…」
92 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/14(火) 00:22:33.22 ID:yVm1Alxvo
P「ちょっ」
志保が膝からくずおれる
エレナと二人で志保が倒れないように支えた
P「志保、大丈夫か?」
志保「朝チュン…?」
志保が意味の分からないことを呟いているが良く聴き取れない
エレナ「あ、もしかしテ…」
エレナが志保の耳元に口を寄せ、何かを囁いている
するとみるみるうちに志保は元気を取り戻していった
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/14(火) 00:22:38.14 ID:IJ8y4X+O0
修羅場!修羅場!
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/14(火) 00:24:34.42 ID:3N+WOmOdo
志保は相変わらず残念だなぁ
95 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/14(火) 00:26:28.59 ID:yVm1Alxvo
志保「おはようございます、兄さん」
P「あ、ああ、おはよう志保」
志保「すぐに食事を用意しますね」
P「あ、ああ」
急にくずおれたりいきなり元気になったりと志保はよくわからないな
エレナ「うーん…Pは罪深いネ」
P「なんだよいきなり」
エレナ「ヒミツ!」
P「?」
その後、志保とエレナと朝食を食べた
96 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/14(火) 00:33:51.63 ID:yVm1Alxvo
朝食を食べた後、俺は部屋に戻りエレナは海美の部屋に戻ると思ったのだが…
P「何でまだ俺の部屋にいるんだ?」
エレナ「ンー、1人だと退屈だかラ?」
P「なんで疑問符…いやまあ良いけど」
ベッドをエレナに譲り、俺は床に座る
エレナはその辺にあったクッションを抱き、それに顎を乗せ胡座をかいていた
P「けど俺といても退屈だろうに」
エレナ「そんなことないヨ~なんだかんだでPの話は楽しいシ」
97 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/14(火) 00:36:47.21 ID:yVm1Alxvo
漫画でも読むか…
そう思い本棚に向かおうとした時、携帯が鳴った
P「俺のか?」
エレナ「ワタシのみたい」
エレナが携帯を取り出し、耳に当てる
エレナ「もしもしー、メグミ、おはようだヨ-!」
どうやら恵美から電話がかかってきたらしい
エレナ「今日?うん、大丈夫だヨ」
98 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/14(火) 00:39:29.17 ID:yVm1Alxvo
エレナ「うん、うん、わかったヨ、それじゃあその時間に待ち合わせだネ!」
エレナ「あ、ちょっと待って、切らなくても繋がるヨ~」
エレナが立ち上がり俺の方に向かってくる
エレナ「はいP、メグミからだヨ」
P「恵美から?なんだ」
エレナからスマホを受け取る
P「もしもし?」
恵美『あ、Pほんとにエレナと一緒にいたんだ』
99 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/14(火) 00:41:17.48 ID:yVm1Alxvo
P「まあちょっとな」
恵美『今どこ?』
P「俺の部屋だけど」
恵美『…え?』
P「どうした」
恵美『えーとごめん、良く聞こえなかったからもう一回どこにいるか教えて』
P「俺の部屋だ」
恵美『Pの部屋に、朝からエレナと…?』
100 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/14(火) 00:41:44.02 ID:yVm1Alxvo
一旦ここまで
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/14(火) 01:00:01.72 ID:HVKd3bhRo
乙
朝からPの部屋にいるって……エレナが!?
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/14(火) 01:18:55.90 ID:xc8uSGFA0
おっつおつ
恵美Pの俺はめちゃくちゃ胃が痛くなってきたわ
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/14(火) 07:33:38.83 ID:6rYKcwUzO
おつおつ
また恵美がフローズンワードしてしまうのか…
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/14(火) 11:21:51.83 ID:DULTVfj+O
今回はフローズンワールドかも知れんぞ
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/14(火) 13:23:17.97 ID:i4drcoksO
今回の恵美なら、どちらかというとカギ開けてPの部屋に入ろうとする恵美な気がする。
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/14(火) 20:32:13.69 ID:bKQT3oQdo
フローズンワールド…氷の世界…ゆきよ女王編…
107 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/14(火) 20:42:22.35 ID:FRpQof1PO
凄くどうでも良いと思うけど
√UU Aに出て来たデストコローは氷を自由に操る能力を持ってて、相手の手足を凍らせて動きを封じた後首筋から背中に小さい氷を落とすのが得意技
っていう設定だった
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/14(火) 20:46:54.27 ID:gGpF6S0s0
なんて恐ろしい技なんだ.......
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/14(火) 21:03:32.54 ID:IJ8y4X+O0
地味にいやらしいww
110 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/16(木) 00:12:31.08 ID:zo9/huS+o
うみことは良い物だよ
111 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/16(木) 00:12:57.35 ID:zo9/huS+o
誤爆
112 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/16(木) 00:52:34.85 ID:zo9/huS+o
P「?どうしたんだ?」
恵美『な、何でも無い…』
P「それで、通話を変わったのは良いんだが用事があるのか?」
恵美『あ、うん…あー…どうしよ』
P「?」
何やら恵美が言いにくそうにしている
恵美『…うん、やっぱりもう一回エレナに変わってくんない?』
P「まあ良いけど」
P「エレナ、恵美が変わってくれって」
携帯をエレナに返す
113 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/16(木) 01:00:25.14 ID:zo9/huS+o
エレナ「もしもし、メグミ、どうしたノ?」
エレナ「…え?ち、違うヨー、昨日ウミの家に泊まったノ!」
エレナ「で、ウミがPを起こしに行くからってワタシを誘ったノ」
エレナ「うん、それだけだから安心して良いヨ」
エレナ「うん、うん、それじゃあもう一度代わるヨ?」
再度エレナが電話を差し出してくる
P「また?」
エレナ「うん」
P「もしもし」
恵美『もしもし?さっきはごめんごめん』
114 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/16(木) 01:17:15.89 ID:zo9/huS+o
P「なんだったんだ?」
恵美『Pは気にしなくて良いよ、それより今日って暇?』
P「まあ暇だけど」
恵美『じゃあさ、今日ちょっと付き合ってくんない?』
P「何に?」
恵美『前言ったやつ、春物の新作を見に行くってやつ』
P「ああ…」
そういえばそんなこと言ってたっけな
P「俺は構わないぞ」
恵美『ありがと、じゃあ今からそっち行くから』
P「ん?俺の家に来るのか?」
恵美『うん、街で待ち合わせするのはちょっとね…』
P「…ん、わかった」
115 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/16(木) 01:25:31.27 ID:zo9/huS+o
恵美『琴葉と一緒に行くから、準備しといて』
P「ああ」
恵美『それじゃ』
通話を終了した携帯をエレナに返す
エレナ「メグミはなんて?」
P「一旦うちに来るってさ」
大体30分くらいかな、今のうちに準備するとしよう
俺は着替えるためにエレナを部屋から追い出し、身支度を始めた
116 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/16(木) 01:33:37.65 ID:zo9/huS+o
琴葉「これ、可愛い」
恵美「琴葉-、これ琴葉に似合うと思うんだけど」
エレナ「ワタシはこっちも似合うと思うヨー」
俺の家で待ち合わせた後、街に到着した俺達は目当ての店に入る
そして店に入るなり俺を放置し、お互いに似合う服を選び始めた
しかし女物の服が並んでいるところにいるのは微妙に居心地が悪い
恵美「P、ちょっとこっち来て」
P「ん、どうした?」
恵美に呼ばれ、側に行く
117 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/16(木) 01:48:46.73 ID:zo9/huS+o
恵美「この服、琴葉に似合うと思うんだけどどう思う?」
琴葉「私はちょっと派手かなって思うんだけど」
P「ふむ…」
琴葉の言う通り少し派手だが、恵美の言う通り確かに似合うかも知れない
P「気になるなら試着してみたら良いんじゃないか?」
琴葉「試着…うん、そうね、ちょっと着てみる」
琴葉は試着室に入っていった
恵美「アタシのならともかく琴葉の着替え、覗いちゃ駄目だからねー」
P「俺を犯罪者にしようとするのはやめろ」
118 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/16(木) 01:49:12.86 ID:zo9/huS+o
一旦ここまで
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/16(木) 02:37:27.46 ID:Fcz//Hfg0
乙!
TSVでの絡みが増えて俺得なルートである(スマイル)
このあとは琴葉のSRカード「イメチェン!大胆モード」みたいな光景が見れるんですかね(大期待)
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/16(木) 02:48:38.78 ID:Zbnxr3bF0
おっつおつ
この恵美まえより積極的だけど一言ひとことが重く見える
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/16(木) 17:18:46.14 ID:g5NiFtM6o
めぐみぃも平行世界の記憶があるのかしら
122 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/16(木) 19:22:10.03 ID:zo9/huS+o
√重ねてるからかなり薄れてるけどほんの少しだけ感覚的に覚えてはいる
ただ男性恐怖症の方はあんまり変化してない
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/16(木) 19:58:55.88 ID:Zbnxr3bF0
なるほど
感覚的には覚えてるから恵美は本能的に危機感かんじてるんかな
124 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/17(金) 00:58:16.76 ID:ZH/GzCP1o
恵美「琴葉が着替えてる間に次はエレナの服見よっか」
エレナ「メグミのファッションセンスは凄いから安心して任せられるヨ~」
恵美「褒めるな褒めるな」
エレナに褒められ機嫌良さそうに服を選び始める恵美
恵美「あそうだ、Pはどんなエレナが見たい?」
P「どんな、とは?」
恵美「ファッションにも傾向があるからさ、例えば元気そうとかクールに決めるとか、色々あるの」
P「なるほど…そうだな」
125 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/17(金) 01:20:28.20 ID:ZH/GzCP1o
P「それなら普段とは違う、大人しめな感じのが見てみたいかな」
恵美「大人しめね…うーん、それなら…」
恵美は顎に手を当てて少し考えた後、店の奥に行ってしまった
エレナ「メグミがどんな服を持ってきてくれるか楽しみだヨ」
P「そうだな」
大人しめのエレナを想像してみる
大人しいというとやはりお嬢様系か…
身近なお嬢様キャラは…
エレナ『おーほっほっほ!ワタシ、島原エレナですことよ!』
千鶴先生が混じったせいで高笑いしながらむせるエレナを想像してしまい噴き出しそうになる
エレナ「ムッ、P今凄く失礼なこと考えてない?」
P「気のせいだ」
126 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/17(金) 01:26:26.03 ID:ZH/GzCP1o
気を取り直してもう一度想像してみる
高笑いエレナはそれはそれで面白いのだが大人しめとは違う気がする
となると他にお嬢様キャラと言えば…伊織?
エレナ『あら気に入ったわ、とりあえずあんたはワタシの下僕ね』
エレナ『ほら下僕、はやくオレンジジュース持ってきなさいよ!』
…うん、ないな
というか俺の知ってるお嬢様って活発なのしかいないんじゃないだろうか
127 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/17(金) 01:37:27.93 ID:ZH/GzCP1o
お嬢様系が駄目となると…知り合いの大人しめな人から考えてみる
同級生なら…貴音か可憐か
エレナ『真、このラーメンは美味だヨ~』
…うん、ないな
可憐は可憐で想像するのが難しいし…
悩んでいると恵美が店の奥から戻ってきた
恵美「お待たせー」
エレナ「おかえりー」
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/17(金) 01:43:22.55 ID:PvfJvKVmo
千鶴が倍
129 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/17(金) 01:51:25.27 ID:ZH/GzCP1o
P「ん、おかえり恵美」
恵美「ただいま、あ、エレナこれ着てみて」
エレナ「うん!」
エレナが恵美から服を受け取り試着室に入る
恵美「結構良さそうなのがあったからさ、期待してなよー?」
P「楽しみだ」
エレナが試着室に入るのと入れ替わるように琴葉が試着室から出て来た
琴葉「待たせちゃってごめんなさい」
恵美「良いって良いって!…うん、やっぱりよく似合ってるよ琴葉!」
琴葉のファッションは普段とは違い少し派手なものだが、確かによく似合っている
130 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/17(金) 02:03:18.03 ID:ZH/GzCP1o
琴葉「ど、どうかなPくん?肩とか出しちゃってるけど、大胆過ぎたりしない?」
P「大丈夫だ、よく似合ってるよ」
琴葉「う、うん、ありがとう」
顔を赤くしてはにかむ琴葉に少しドキッとする
恵美「…うーん、アタシもたまにはイメチェンしよっかな…」
琴葉「その時は私とエレナが手伝うわね」
恵美「うん、お願い」
131 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/17(金) 02:03:49.89 ID:ZH/GzCP1o
一旦ここまで
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/17(金) 06:55:06.06 ID:J0C4YVLD0
乙
お嬢様のイメージって難しいね
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/17(金) 10:07:01.91 ID:823XGC8aO
千鶴が倍はやばい
134 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/18(土) 00:15:06.72 ID:ukkl6sb/o
恵美「ねえ、Pはアタシがイメチェンするとしたらどんなのが良い?」
P「なんで俺に聞くんだ?」
恵美「まあ良いじゃん良いじゃん!…で、何が良い?」
P「そうだな…」
恵美がイメチェンするなら…
P「お淑やかな感じかな」
恵美「お淑やか…琴葉みたいな?」
P「ちょっと違うけど…まあ、似たような感じかな」
恵美「そっか…Pの好みのタイプは琴葉なんだね」
琴葉「え!?」
135 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/18(土) 00:35:56.01 ID:ukkl6sb/o
P「いやいや、なんでそうなる」
琴葉「Pくんあのその気持ちは嬉しいんだけど私達にはまだ早すぎるというか私の心の準備が!」
P「落ち着け」
テンパっておかしな事を口走る琴葉を宥める
琴葉「も、もう、恵美!」
恵美「にゃははは」
真っ赤になって恵美に抗議する琴葉を恵美は笑いながら受け流していた
136 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/18(土) 00:51:12.19 ID:ukkl6sb/o
エレナ「コトハ、なんだか楽しそうだネ!」
いつの間にか試着室から出て来たのか、エレナが隣に立っていた
P「もう着替えたのか?」
エレナの方を向く
P「」
エレナ「?どうしたノ?」
清楚な服に身を包み、伊達眼鏡をかけたエレナがそこにいた
恵美「お?エレナやっぱりよく似合ってるよそれ!」
琴葉「凄い…エレナ、とっても可愛いと思う」
エレナ「えへへ…照れちゃうヨ~」
137 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/18(土) 01:17:09.99 ID:FXSo/pZBO
恵美「なんか清楚な感じの演技してみてよ」
エレナ「清楚な感じ?うーん、じゃあ…」
エレナが俺の方を向き
エレナ「ふふ、P、私達とティータイムなど、ご一緒しませんか?…なんてネ♪」
P「行きます」
即答だった
恵美「で、Pの方は感想とか無いの」
P「感想か…」
もう一度よくエレナを良く見る
普段の動きやすそうなラフな格好とは違い、露出が少なくスカートを履き、とても…
P「可愛い」
エレナ「え?」
P「あっ」
思ったことがそのまま口から出るくらいによく似合っていた
138 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/18(土) 01:25:41.51 ID:ukkl6sb/o
エレナ「い、今可愛いって」
P「いやだって滅茶苦茶似合ってるし」
エレナ「も、もう!からかわないで欲しいヨ-!…バカ」
恵美「…………お?どうしたどうした-?エレナ顔が真っ赤じゃーん」
エレナ「め、メグミ!」
琴葉「ふふ」
結局エレナと琴葉は試着した服を購入するようだ
その後何故か拗ねてしまったエレナに謝りながら、俺達は店を出た
139 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/18(土) 01:26:07.94 ID:ukkl6sb/o
一旦ここまで
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/18(土) 01:32:49.89 ID:YVwZ0s3ao
乙乙
THE王道ラブコメ
だがそれがいい!
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/18(土) 03:14:53.34 ID:41zPBxyx0
おっつおつ
このあとドロドロし出すと思うとワクワクすっぞ
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/18(土) 06:49:30.42 ID:4bFHbXTCO
おつおつ
やっぱりTSVはいいなぁ~
あと、千鶴さんが倍になってもヤバくないだろ!
野村が倍だとヤバすぎるけど。
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/18(土) 06:56:58.34 ID:H1ZXMguC0
乙
>>141わかる
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/18(土) 09:36:21.16 ID:EEH3HkfFo
照れるエレナかわええええ
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/18(土) 11:37:17.25 ID:TT5PNbGKo
乙
今回のめぐみぃは別パラメータが設定されてるような…
146 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/19(日) 01:00:00.61 ID:x/TuvqX4o
ファミレスでしばらく雑談した後、解散する事になった
P「送らなくて大丈夫か?」
恵美「ここまで送ってくれたんだし大丈夫」
琴葉「ありがとうPくん」
エレナ「コトハ、メグミ!またネ!」
二人の姿が見えなくなった後、俺達もまた帰路に着く
P「なんかこうやってエレナと同じ方向に帰るって新鮮だ」
エレナ「そうだネ!ワタシも誰かと一緒に帰るってあまりないから新鮮だヨ~」
147 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/19(日) 01:48:12.10 ID:x/TuvqX4o
P「なあエレナ」
エレナ「ん?」
P「今日、楽しかったな」
エレナ「…そうだネ、ワタシはやっぱりみんなで一緒にいる時間が一番好きだヨ」
P「そうだな…」
その気持ちはとても良くわかる
俺も同じだから
だから俺は、今この時間を大切にしていきたい
P「エレナ、今日はうちで飯食べていかないか?海美も来るし」
エレナ「良いノ?」
P「ああ」
エレナ「じゃあお邪魔するヨ-!」
俺達は話をしながら、家に帰った
148 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/19(日) 02:01:52.58 ID:x/TuvqX4o
エレナ「良いお湯だったヨ~」
海美「おかえりー」
ウミのお家でお風呂に入った後、ウミの部屋に戻る
昨日と同じく布団は既に敷かれていたから後は寝るだけだネ♪
海美「そういえばエレナは今日はどうしてたの?」
エレナ「ワタシは今日メグミとコトハとPと服を買いに行ったヨ~」
海美「良いな~私もPと一緒に服買いに行きたい」
エレナ「ウミがお願いすれば来てくれると思うヨ?」
海美「そうかなー?」
エレナ「うん」
二人は仲良しだしネ!
149 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/19(日) 02:06:56.87 ID:x/TuvqX4o
海美「Pと一緒に買い物行って-、女子力高い服着て可愛いって行って欲しいな~」
エレナ「か、可愛い…」
今日Pに言われたことを思い出してお風呂上がりの火照りとはまた違う熱で顔が熱くなっちゃう
うー…Pのバカ
海美「その後買った服に着替えてそのままデートしたいな~…って、エレナ、どしたの?」
エレナ「え?」
海美「なんか顔赤くなってるよ」
エレナ「お、お風呂上がりだからだヨ-!」
海美「あ、じゃあ窓開けよっか?きっと風が気持ちいいよ!」
エレナ「う、うん!」
150 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/19(日) 02:13:22.76 ID:x/TuvqX4o
ウミが窓を開けると心地良い風が入ってきて顔の熱も引いていってるネ
海美「うん、気持ち良い風!あっちの窓も開ける?」
ウミがPの部屋に繋がる窓を指差す
エレナ「そっちは良いヨー」
海美「うんわかった!じゃあPにお休みの挨拶してくるね!」
ウミ、ワタシの言葉聞いてた?
Pの部屋の窓が開く音がした後
P「きゃー!海美さんのえっちー!」
そんな声が聞こえてきたヨ
151 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/19(日) 02:17:45.95 ID:x/TuvqX4o
P「いきなり窓開けるのはやめろって何遍言えばわかるんだお前は」
海美「いひゃいいひゃい」
海美とPがじゃれ合ってる
やっぱり二人とも楽しそうだネ
P「…ったく、そういやエレナは?」
海美「私の部屋!さっきお風呂から出て来たから今窓開けてるの!」
P「そうかい、開けるなら自分の部屋の窓だけにしてくれ」
海美「善処する!」
P「やれやれ…」
152 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/19(日) 02:23:29.82 ID:x/TuvqX4o
今日可愛いって言われたことで熱くなった顔とお風呂上がりの今の姿を見られたくなくて、ワタシはPとウミのじゃれ合いを見てることしか出来ない
海美「ね、ね、お休みのちゅーしてよ!」
P「アホかお前は」
海美「ケチー」
P「ケチで結構、ほら帰れ帰れ」
海美「ちぇー」
ウミが部屋に戻ってくる
P「海美」
海美「?」
P「お休み」
海美「!うん、お休み!」
ウミが凄く良い笑顔でPに返事をする
P「エレナも、お休み」
エレナ「う、うん、お休みだヨー」
153 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/19(日) 02:32:16.07 ID:x/TuvqX4o
海美「えへへ…」
蕩けそうな笑顔でクッションを抱き締めるウミ
エレナ「ウミはほんとにPがダイスキだネ」
海美「うん!大好き!」
エレナ「Pもきっと、ウミの事がダイスキだヨ-!」
その言葉を言った時、ワタシの胸がチクリと痛んだ
エレナ「…?」
海美「もしそうだったら両想い!そうだったら良いな~」
ワタシはメグミの気持ちも知ってるからウミだけを応援は出来ないけド
ウミとメグミ、どっちかの想いが報われたら良いなってワタシは思うヨー
そしてまた、胸がチクリと痛んだ
154 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/19(日) 02:32:51.29 ID:x/TuvqX4o
一旦ここまで
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/19(日) 03:08:11.53 ID:Hdo7zV+x0
おっつおつ
TSVの3人って似てるよね
自分の気持ちに気付いたりしても表に出そうとしなかったり
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/19(日) 15:59:49.84 ID:pWGFJlIio
うみみとめぐみぃと琴葉とエレナ…胃が…
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/19(日) 23:27:14.31 ID:45nMCBoKo
皆を…笑顔に…
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/21(火) 00:05:47.35 ID:Obhx/UhgO
誰の胃が限界を迎えるのか・・・
真面目なさよこ辺り放り込んだら2時間くらいでいに穴あきそう
159 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/21(火) 00:09:55.79 ID:HOCchyqKO
私の胃が最初に限界を迎える
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/21(火) 00:34:45.68 ID:OCJJ1AhV0
確かに
161 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/23(木) 01:20:33.45 ID:M5R18roGo
エレナ「お邪魔するヨ~…」
翌朝、窓を開けてPの部屋に侵入
ベッドを見るとPはまだグッスリ寝てるみたい
もうすぐ昼前なのに
ウミが言ってたとおりだネ
さて、どうやって起こそうかナ~
ベッドに近づいてPの顔を覗き込む
無警戒に寝ていてちょっと可愛い
そういえば教室でも同じように寝てたっけ
エレナ「…」
せっかくだし、もうちょっと寝顔をみてよっかナ♪
162 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/23(木) 01:28:42.66 ID:M5R18roGo
エレナ「あ、そうダ」
せっかくだしメグミにも写真撮って送ってあげよう
スマホを取り出してカメラを起動する
パシャリと小気味良い音がして、撮った写真が表示される
…うん、良い感じに撮れたヨ
そのままLINNEを起動して画像を添付する
既読はついたけどメグミからの反応は無し
予想通りだネ
163 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/23(木) 01:41:41.31 ID:M5R18roGo
目的は果たしたから画像を消そうとする
けど途中で指が止まった
…別にスマホの容量はまだまだ余裕あるし、消さなくても良いよネ、うん
なんだか消すのが勿体ない気がして、適当な理由を作って納得した
スマホをしまいもう一つの目的を果たすために行動する
エレナ「P-、朝だヨ~」
まずは身体を揺すってみる
が、反応なし
164 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/23(木) 01:46:54.77 ID:M5R18roGo
エレナ「P~」
次はもうちょっと強く揺すってみる
やっぱり反応なし
エレナ「ム~…」
中々に手強いネ
エレナ「あっ」
以前教室でやったみたいにほっぺを突いたら起きるかモ?
エレナ「起きてヨ~」
ほっぺに指を突き入れてみる
エレナ「…」
何度か突いてみるものの反応なし
…これ、生きてるよネ?死んでないよネ?
165 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/23(木) 01:53:06.78 ID:M5R18roGo
呼吸してるのは確認したから死亡説は無くなったけド…
エレナ「どうやったら起きるかナ…?」
ウミは確か…
海美『ベッドにダイブすれば大抵起きるよ!』
…うん、やってみよう
布団を引っ剥がした後、ワタシは怪我しない程度の勢いでPに向かってダイブした
エレナ「起きテ!」
P「ごふぁ!?」
変な声を上げて目を開けるP
P「こら海美ぃ!お前が怪我しそうで危ないからやめろっていつも言ってるだろうが!」
割と本気で怒ってるヨ
166 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/23(木) 02:00:59.64 ID:M5R18roGo
P「…ってあれ、この感じ海美じゃないな、誰だ?」
やっぱりすぐわかるんだネ
エレナ「ワタシだヨ~」
P「エレナ?エレナが起こしに来たのか」
エレナ「うん、あまりに起きないからウミに教えて貰ったやり方で起こしたんだけド…」
P「あー、悪いな怒鳴って…あいつは俺の言うこと聞いてくれないからさ」
エレナ「ううん、ワタシも危ない事したから怒られても仕方ないヨ」
ダイブしたからPに跨がる形で座り込む
P「ちょっ、え、エレナ、そこは」
エレナ「?」
ワタシが腰の辺りに座った途端Pが焦りだしたヨ
それと同時にお尻に何か固い感触が…
167 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/23(木) 02:05:46.84 ID:M5R18roGo
エレナ「…」
俺の目の前でエレナの顔が見る見る赤くなっていく
でも仕方ないじゃないか、生理現象なんだから
P「あー、エレナ、そのだな」
エレナ「ぴ、Pも男の子だからネ!仕方ないネ!」
P「あ、ああ、そうなんだよ仕方ないんだ」
良かった、エレナが朝勃ちに理解があって
エレナ「朝からえ、エッチなこと考える時もあるよネ!」
P「待て誤解だ」
全く理解されていなかった
168 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/23(木) 02:06:18.76 ID:M5R18roGo
一旦ここまで
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 11:53:43.02 ID:DcF3zrjPO
自分ではなく海美を心配するイケメン
めぐみぃはもらった写真で何をしてるんですかねぇ
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 13:00:14.95 ID:mSMK5xsLo
これはR行きですねえ
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 23:06:57.59 ID:oPrZwNnRo
赤面エレナいいぞー
172 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/24(金) 00:04:29.25 ID:qVQRkC6ho
P「…というわけだ」
エレナ「ふーん…」
なんで俺は朝から女の子相手に朝勃ちの説明しているんだろう
P「とにかくだ、いやらしいことを考えてた訳じゃないんだよ」
エレナ「オトコのコは大変だネ」
エレナ「毎朝…その…お、おち…おち…」
P「いや無理して言わなくて良いから」
朝から変なプレイみたいになりかねん
173 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/24(金) 00:28:30.80 ID:qVQRkC6ho
P「で、なんでエレナが起こしに来たんだ?」
エレナ「ウミが代わりに起こして欲しいってワタシに頼んだんだヨ~」
P「海美は?」
エレナ「朝出掛けてから戻ってきてないヨ」
P「ああ、走りに行ったんだな」
エレナ「あ、そういえバ…」
P「うん?」
エレナ「今日は出掛けるから空けといて欲しいって言ってたヨ」
P「どこかに遊びに行くつもりだな、よしわかった」
海美が帰ってきたら詳しい予定を聞くとしよう
174 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/24(金) 00:39:35.99 ID:qVQRkC6ho
しかし…
チラッとエレナの方を見る
かなりラフな格好をしており、正直目の毒だ
海美も俺の部屋にいる時は大抵ラフな格好をしているが慣れているので問題はないが…
エレナは違う
そしてそんな格好でさっき俺のアレの上にいたと考えると…
…いかんいかん、邪な妄想は捨てろ
次は朝勃ちじゃ済まなくなる
175 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/24(金) 00:55:04.67 ID:qVQRkC6ho
P「はあ…」
朝…いや、もうすぐ昼か…から一気に精神力を削られた気がするな
しかしエレナの身体、柔らかかったな
海美とはまた違った柔らかさで…
海美「ただいま!」
再び邪な妄想が浮かんできた時、海美が帰ってきた
おかげで考えずに済みそうだ
P「おかえり」
海美「ねえP、今日遊びに行こうよ!」
176 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/24(金) 00:58:54.68 ID:qVQRkC6ho
P「良いぞ、どこに行くんだ?」
海美「うんとね、身体動かしたいからグラウンドワンいこ!」
P「ああ、スポッヂャか」
海美「うん!皆も誘おう!」
P「わかった」
海美「エレナも行くよね?」
エレナ「もちろんだヨー」
P「じゃあ俺は冬馬と翔太に…」
エレナ「ラセツにはワタシが連絡するから、Pはメグミに連絡して欲しいヨー」
P「恵美に?まあ良いけど」
エレナ「ヨロシク!」
177 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/24(金) 01:05:57.60 ID:qVQRkC6ho
とりあえず恵美に電話をかける
ワンコールで電話は繋がった
P「もしもし」
恵美「も、もしもし?」
電話に出た恵美は妙に早口だった
P「今時間大丈夫か?」
恵美「う、うん、大丈夫だけど…ちょっと待って、服整えるから」
P「あ、悪いもしかして着替え中だったりしたか?」
恵美「着替えじゃないなら大丈夫…よし、良いよ」
178 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/24(金) 01:10:24.26 ID:qVQRkC6ho
P「今日グラウンドワンに行こうと思うんだが、一緒にどうだ?」
恵美「グラウンドワンか…他に誰か来る?」
P「今のところ海美とエレナだな」
恵美「…女の子だけ?」
P「冬馬と翔太には海美達が連絡してるけど、どうなるかはわか」
恵美「行く」
P「らない…早いな」
恵美「どこ集合?」
P「俺の家で良いよ」
恵美「わかった、すぐ行くから」
P「あ、ああ」
179 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/24(金) 01:13:39.28 ID:qVQRkC6ho
一旦ここまで
割と早い段階で関係進める予定
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/24(金) 01:14:45.98 ID:6PWAsqk1o
恵美ぃ…
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/24(金) 01:16:37.62 ID:swrGxkuq0
乙
恵美が携帯持ちながらナニしてたのかちょっと分からないのでkwsk
182 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/24(金) 01:21:46.25 ID:yw+pfHdZO
そりゃあナニよ
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/24(金) 03:01:51.83 ID:Ys3Ox/zKO
ここの恵美はどこへ向かっているのか
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/24(金) 05:18:14.81 ID:lPRS89Afo
フローズンワールドでしょ
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/24(金) 11:02:24.53 ID:3zEf+yAFO
そりゃジレるハートに火を着けてたのよ
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/24(金) 19:30:57.64 ID:OCoKATvu0
そりゃあブレイズアップしてたんですよ
187 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/24(金) 20:32:01.24 ID:g+QOFzUCo
恵美はヒートアップ中に電話かかってきて不完全燃焼だけどPから電話で遊びに誘われてこれはこれでって喜んでるよ
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/24(金) 23:30:48.86 ID:8E5MuRJyo
このめぐみぃはスマホの中にオカズフォルダがありますね…
間違いない俺は詳しいんだ
189 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/24(金) 23:45:47.07 ID:qVQRkC6ho
オカズフォルダは無いけど、Pだけ写ってる画像だけが入ったPフォルダならあるよ(使ってないとは言っていない)
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/24(金) 23:54:39.84 ID:Y4kcGjJ20
ここの恵美は携帯水没させたら普通の3割増し落ち込みそう
191 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/25(土) 00:05:51.61 ID:GuspxXN9O
エレナ「メグミ、なんて?」
P「すぐこっち来るって」
海美「翔太は今日用事あるんだって」
P「冬馬は?」
エレナ「アマトウはピージーフェネクス?かなにかを組むのに忙しいからパスだっテ」
P「ああ…あいつアレ買ったのか」
海美「琴葉は?」
エレナ「今日はプロダクションって言ってたヨ~」
海美「じゃあ私、P、エレナ、めぐみーで四人かな?」
P「だな」
エレナ「とりあえずメグミ待ちだネ!」
192 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/25(土) 00:27:09.25 ID:GuspxXN9O
30分後
志保「兄さん、恵美さんが来てますが」
P「ああ、俺の部屋に上げてくれ」
志保「はい」
恵美「お待たせ」
P「おう、おはよう」
恵美「あれ、海美とエレナは?」
P「一旦部屋に戻って準備してる」
恵美「そっか、じゃあちょっと待ってようかな」
193 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/25(土) 00:40:19.77 ID:jqqFYRBRo
志保「兄さん、どこかにお出掛けに?」
P「ああ、グラウンドワンにな」
P「あ、そうだ、せっかくだし志保も来るか?」
志保「え?」
P「志保がうちに来てからまだ遊びに行ってないし、どうだ?」
志保「…」
志保は少し考えた後
志保「少し待っていてください」
そういってスマホを取り出した
P「あ、もしかして何か用事があったか?」
志保「問題ありません、キャンセルしますから」
194 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/25(土) 00:49:25.16 ID:jqqFYRBRo
P「待った、元の予定があるならそっちを優先してくれ」
志保「大丈夫です、兄さんからのお誘いより大切なものなんてこの世界にはありませんから」
P「それが志保個人の予定ならそれでも構わないけど、どこかに電話しようとしてるって琴葉誰かと約束してるんだろ?」
P「ならそれは蔑ろにしちゃいけない」
志保「ですが…」
P「また今度、みんなで行こう」
P「いつだって遊びに行けるさ、家族なんだから」
志保「兄さん…はい、わかりました」
P「よし、良い子だ」
195 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/25(土) 00:58:03.68 ID:jqqFYRBRo
志保「兄さん、楽しみにしてますね」
P「ああ」
志保は嬉しそうな表情で階段を降りていった
恵美「アタシ、お兄ちゃんしてるPって初めて見たかも」
P「そうか?」
恵美「うん、新しい一面が見れて惚れ直…ちょっと新鮮」
196 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/25(土) 01:13:54.69 ID:jqqFYRBRo
P「まあ、志保が素直な良い子だっていうのもあるかな」
P「何だかんだで兄さんって慕われるのも悪くないし」
恵美「…まあでも、志保の目、あれは従兄とか兄に向ける目じゃなくて…」
恵美「…」
P「どうした?」
恵美「何でも無い」
P「?」
海美「あ、めぐみー来てる」
エレナ「メグミ、おはようだヨー」
恵美「おはよ、海美、エレナ」
197 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/25(土) 01:21:07.55 ID:jqqFYRBRo
一旦ここまで
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/25(土) 01:34:05.36 ID:ztCdj1Sqo
気を抜くと出現する琴葉
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/25(土) 02:48:19.59 ID:AEXZhbyIO
あれだけ他人に遠慮しまくってたのはどこにいったのかってくらい攻める恵美
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/25(土) 03:10:41.84 ID:KCnaIa8WO
親友だからこそ譲れない恵美いいなぁ
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/25(土) 04:26:49.35 ID:ysxzFt7K0
これは目が離せないなぁ
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/25(土) 13:37:08.52 ID:N2TiOH6qo
志保の野獣の眼光
203 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/25(土) 17:01:18.53 ID:+X+xRWa0o
恵美が今回積極的なのは√TPでの電話の夢を見たのとPと違うクラスになって寂しいのが理由
204 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/27(月) 00:06:14.68 ID:WXE3nZteo
スポッヂャに来た俺達
まずは定番の屋外スポーツを遊んだ
P「次、どうする?」
恵美「うーんと」
エレナ「テニス、サッカー、バスケはやったからそろそろ屋内のスポーツに行こうヨ」
海美「賛成!」
エレナ「あ、ローラースケートがあるネ」
P「ローラースケートか…」
あまり経験はないが、楽しそうだ
P「よし、じゃあローラースケートにするか」
205 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/27(月) 00:15:04.29 ID:WXE3nZteo
ブーツをレンタルし、リンクに入る
P「っと」
足下の慣れない感覚に戸惑いながらもまずは足を動かしてみる
しかし思うように進めず、へっぴり腰になってしまう
海美「P!怖がらずにローラーに足を任せれば良いんだよ!」
海美が綺麗なフォームで滑りながら言ってくる
P「ローラーに足を任せる…か」
やってみるか
206 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/27(月) 00:28:06.00 ID:WXE3nZteo
P「こ、こんな感じか?」
確かにさっきよりマシになったが、あくまでマシになったくらいであまり変わっていない気がする
海美「まだ腰が引けてるからもっと堂々と!重心をしっかり維持して!」
P「簡単に言ってくれる…」
恵美「P、アタシが手を引いてあげよっか?」
P「そ、それは流石に…」
女子に手を引かれながら滑るのは気恥ずかしいというかかっこ悪い気がする
恵美「はいはい、遠慮しない」
恵美が手を差し出してくる
207 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/27(月) 00:36:23.86 ID:WXE3nZteo
ここで手を振り払うのは感じ悪い気がして、俺は恵美の手を取る
恵美の手はひんやりとしていて、少し気持ち良い
恵美「まずはアタシが手を引くから、重心を意識しといて」
P「…」
恵美「P、聞いてる?」
P「あ、ああ、聞いてる」
恵美「じゃ、行くよ」
恵美に手を引かれ、リンクを滑る
208 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/27(月) 00:41:20.25 ID:WXE3nZteo
手を引かれながら滑っていると、段々と重心が後ろにズレていくのがわかる
…これを意識すれば良いんだな
重心のズレを意識しながら滑るとさっきまでの不安定感が嘘のように消えていった
P「なるほどな…」
恵美「何かわかった?」
P「ああ、重心のズレがわかってきた」
恵美「じゃあ次はアタシと併走してみよっか」
P「わかった」
209 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/27(月) 00:50:14.47 ID:WXE3nZteo
恵美と並んでリンクを滑る
恵美「お、ちゃんと滑れるじゃん」
P「やり方さえわかればなんとかなるみたいだ」
恵美「にゃはは、出来るようになると楽しいでしょ?」
P「ああ、恵美のおかげだな」
P「ありがとう、恵美」
恵美にお礼を言う
すると恵美は顔を赤くし
恵美「た、大したことじゃないから!」
そう照れくさそうに言った
210 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/27(月) 00:59:28.31 ID:WXE3nZteo
恵美「その…さ」
P「うん?」
一緒に滑っていると恵美が口開く
恵美「もし明日とか暇ならアタシと…」
恵美が何かを言いかけた時
エレナ「ぴ、P!どいて、どいて~!?」
P「エレナ!?」
海美と競争していたエレナがこっちに向かって滑ってきた
恐らく止まれないのだろう
211 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/27(月) 01:10:00.00 ID:WXE3nZteo
P「っ!」
このままではどこかに激突して怪我をするかも知れない
ならば
俺はその場に留まり、腰を落とす
そして向かって来たエレナを抱き止め、エレナがぶつからないようにしながら壁に激突した
エレナ「P!?大丈夫!?」
P「いつつ…エレナ、無事か?」
エレナ「わ、ワタシは平気、それよりもPの方が!」
P「俺も平気だ、海美のおかげで何かに激突するのは慣れてるからな」
普段から海美を受け止めていて良かった
212 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/27(月) 01:16:06.58 ID:WXE3nZteo
P「競争するのは良いけど、ちゃんと周りに注意しないとダメだぞ?」
エレナ「うん、気を付けるヨ…」
海美「エレナ、P、大丈夫?」
エレナ「うん、Pが抱き止めてくれたかラ」
恵美「怪我無くて良かったよ…ところで」
P「うん?」
恵美「いつまで抱き合ってんの?」
エレナ「え?」
P「あっ」
ずっとエレナを抱き締めっぱなしだったことを思い出し、体を離す
P「わ、悪いエレナ」
エレナ「う、うん」
恵美「…」
海美「エレナ良いな~」
213 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/27(月) 01:25:31.17 ID:WXE3nZteo
その後もダーツをしたり、他のスポーツも楽しみ、俺達はスポッヂャを後にした
海美「楽しかった~!」
恵美「やー、いい汗かいたね~」
P「そうだな」
何だかんだで体を動かすのは楽しいものだ
エレナ「…」
P「エレナ、どうしたんだ?」
さっきから一言も喋ってないエレナに声をかける
エレナ「…?どうしたノ?」
P「いや、なんかずっと黙ってるからさ」
エレナ「ンー…はしゃぎすぎて疲れちゃったかモ」
P「なら今日はゆっくり休まないとな」
エレナ「…うん、そうだネ、そうするヨ~」
恵美「…」
214 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/27(月) 01:26:43.98 ID:WXE3nZteo
一旦ここまで
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/27(月) 03:22:48.49 ID:0HneE83m0
少しずつ自覚し始めてきたエレナいいぞぉ~
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/27(月) 08:16:53.50 ID:Ms2HVVCYO
裏でフローズンワードする恵美もいいぞ
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/27(月) 08:52:53.08 ID:JrHCwevQO
恵美は自ルート以外で失恋したと自覚するシーンが特に心を抉ってくるからなあ
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/27(月) 15:04:21.89 ID:/v8XfOfE0
乙
恵美は帰った後もまたナニするのかなぁ…
219 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/27(月) 17:09:22.23 ID:NUFj3Caho
今更ながら>>177と>>178で恵美の台詞が「」になっていることに気付いた
『』の方で自己補完頼んます
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/27(月) 22:39:13.45 ID:Ma7XKKQs0
乙
俺もエレナ抱きとめたい
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/27(月) 23:41:34.17 ID:zOJr3yLE0
恵美のいつまで抱き合ってんの?って言葉、言うトーンによってはすごいフローズンなワードだよね
222 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/29(水) 00:05:48.55 ID:DT87YhRGo
エレナ「ふう…」
ウミの家で湯船に浸かって息を吐く
今日Pにぶつかって抱き止められた時、凄くドキドキした
Pにはバレなかったみたいだけど、顔も赤くなっちゃったヨ
エレナ「…」
なんでこんなにドキドキするんだろう?
今も思い出しただけで凄くドキドキしてる
エレナ「うー…」
いくら考えても答えは出ない
もやもやしたものを胸に抱きながらお風呂を出る
こんな時は早く寝ちゃおう
223 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/29(水) 02:08:53.90 ID:DT87YhRGo
エレナ「あがったヨー」
P「おう、おかえり」
エレナ「」
ウミの部屋に戻るとPが窓に腰掛けていた
エレナ「ぴ、P!?」
P「ど、どうしたエレナそんなに驚いて」
エレナ「だ、だってウミの部屋にいるから」
P「ああ、実はだな」
海美「あ、エレナもう上がったの?」
Pが部屋にいる理由を聞こうとしたらウミが戻ってきたヨ
224 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/29(水) 02:25:45.53 ID:DT87YhRGo
エレナ「ウミ、どうしてPが?」
海美「私が呼んだんだよ!」
P「明日にはエレナは家に帰るし友達が泊まりに来るってあまりないし、一杯お喋りしたいから来て!って言われてな」
P「まあ俺も今日は寝付きが悪いし少しだけ付き合うことにしたんだよ」
海美「そういうこと!」
なるほど
しかし話をするのは良いけど…お風呂あがりの姿を見られるのは結構恥ずかしい
普段なら絶対気にならないのに
225 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/29(水) 02:40:30.01 ID:DT87YhRGo
P「けどあれだな、海美の部屋久しぶりに来たけど変わらないな」
海美「前に来たのって何時だっけ?」
P「中等部上がる前だから大体6年前だな」
海美「もうそんなになるんだ」
P「ああ」
二人がワタシの知らない話を始める
…やっぱり仲良いネ
そんな二人を見ていると、やっぱり胸がちくちくする
うーん、体調悪いのかナ?
結局胸の痛みが何なのか、どうしてPの顔を見るとドキドキするのか、わからないままゴールデンウィークが終わった
226 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/29(水) 02:40:58.73 ID:DT87YhRGo
一旦ここまで
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/29(水) 02:57:17.15 ID:QBKzt17c0
おっつおつ
こう云う自分の気持ちに気付いていない子が気付いた時の爆発力が楽しみ
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/29(水) 03:10:33.63 ID:XBH5vmOI0
一方その頃恵美は
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/29(水) 08:12:29.40 ID:HXYuH72eO
そらもうアフタースクールパーリィタイムのRaise the FLAGよ
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/29(水) 22:25:23.41 ID:gs9kBR9gO
√FWよりもフローズンしてる恵美
231 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/29(水) 23:42:47.43 ID:DT87YhRGo
ゴールデンウィークが明けた登校日
P「ふわ…ぁ…」
ワタシの隣ではPが大欠伸していた
エレナ「P、眠そうだネ」
P「昨日は冬馬が寝かせてくれなくてな…」
エレナ「え」
P「かなり遅い時間までやってたから寝不足だ」
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/29(水) 23:50:53.95 ID:LCnreTVo0
何を想像したんだ…。
233 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/30(木) 00:03:22.19 ID:aa5BKOHdo
エレナ「P、昨日アマトウと何やってたノ?」
P「んー…ゲーム」
エレナ「ゲーム?」
P「ああ、イベントが今日の朝まででさ…それに付き合わされてたんだよ」
エレナ「うーん、大変だったネ」
P「まあそういうわけで、寝不足でな」
P「まあでも、確か一限目は歴史だろ?予習は済んでるし少し寝るわ」
エレナ「あ、うん、わかったヨ」
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/30(木) 00:03:56.35 ID:+V1Oq7Buo
エレナ…中の人が漏れ出てないか…w
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/30(木) 00:05:55.61 ID:eEg9atnmo
男色と晩酌
236 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/30(木) 00:10:34.64 ID:aa5BKOHdo
危なかった…あまりにもウミやメグミからの好意にドンカンだからもしかしたらPはホモなんじゃって思ったけど
違うみたいで安心したヨー
…あれ?なんでワタシが安心するんだろう
…うーん
ま、いっか
寝息を立て始めたPを頬杖ついて眺める
ホント、気持ち良さそうに寝るネ
237 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/30(木) 00:36:50.16 ID:aa5BKOHdo
エレナ「…」
P「んん…エレナ…」
エレナ「えっ」
名前を呼ばれてドキッとする
夢にワタシが出て来てるのかナ
P「だ、ダメだ…それは…とれる…」
一体どんな夢を見ているのやら
でも
エレナ「~♪」
なんだか嬉しかった
238 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/30(木) 00:52:05.42 ID:aa5BKOHdo
昼休みになった
P「飯どうすっかな」
学食にするか、弁当を買うか
恵美「あ、いたいた」
P「ん、恵美、どうしたんだ?」
恵美「や、P昼はどうするのかなーって」
P「まだ決めてないんだよ」
恵美「あ、じゃあさ、はいこれ」
恵美が何故か二つ持っていた弁当箱の片方を俺に渡す
P「これは?」
恵美「前に事務所で言ったじゃん?今度アタシが弁当作ってあげるって」
P「ああ、そういえば…」
すっかり忘れてたけど
239 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/30(木) 00:56:36.17 ID:aa5BKOHdo
恵美「だから食べてみてよ」
P「ああ」
恵美「よし、それじゃあ…エレナー」
エレナ「メグミ、どうしたノ?」
恵美「一緒に昼食べようよ」
エレナ「わかったヨ-、机くっつけてくるネ」
恵美「Pも、食べよ?」
P「そうだな」
240 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/30(木) 00:58:07.51 ID:aa5BKOHdo
一旦ここまで
ちなみに弁当の中身はソースだったりケチャップだったりと口元に付きやすいものが多め
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/30(木) 01:09:41.79 ID:T/Ds490Ko
乙乙
狙ってやったならめぐみー策士だな
問題はエレナに先を越されないかだが…
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/30(木) 01:27:23.53 ID:KLtmllYD0
乙
口元に付きやすいものが多めと言うことは…
恵美のやつ、狙ってやがる(いいぞもっとやれ)
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/30(木) 01:35:05.66 ID:LR2u5Ks20
おっつおつ
恵美がせっかく自分の恋の為に動き出したのに報われないと思うと心が抉られるな
244 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/31(金) 00:47:49.87 ID:LvPzKRxPo
弁当を食べながらふと思ったことを聞いてみる
P「そういえば琴葉は?」
恵美「今日プロダクションの会議だってさ」
P「会議…ああ、時期的に球技大会のやつだな」
エレナ「そういえばPは去年契約社員だったネ」
P「ん、まあな」
プロダクションか…合わなかった訳じゃないけど…
恵美「あ、P、口元にケチャップ付いてる」
P「ん、どこだ?」
恵美「はいはい拭いたげるから動かない」
P「教えてくれたら自分で…いや、なんでもない」
何故か恵美の目が据わっていたので俺は大人しくすることにした
245 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/31(金) 01:04:24.45 ID:LvPzKRxPo
恵美「はい、とれたよ」
P「悪いな」
拭き取ったハンカチを畳む恵美
P「それ、こっちで洗濯して返すけど」
恵美「え?うーん…」
恵美は少し考えた後
恵美「…うん、大丈夫、こっちで洗うから」
そう答えた
P「そうか?」
恵美「うん、ありがと」
246 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/31(金) 01:14:41.24 ID:LvPzKRxPo
恵美「それよりも、味、どう?」
P「うん、美味いぞ」
結構好みの味付けだ
恵美「へへ~、でしょ?」
エレナ「…メグミ、良かったネ~!」
恵美「うん、頑張った甲斐があったね」
そうか、俺のために頑張ってくれたのか
恵美の気持ちが嬉しかった
エレナ「…」
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/31(金) 01:20:15.84 ID:16b2vzvi0
恵美がどんどんアカンキャラに、、、wwww
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/31(金) 01:23:25.09 ID:ZcpxzDh8o
この恵美拗らせすぎんよー
249 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/31(金) 01:32:58.75 ID:LvPzKRxPo
P「エレナ、どうしたんだ?」
エレナ「え?」
P「いや、なんかぼーっとしてたから」
エレナ「えっと…ちょっと考え事!」
P「悩みがあるなら相談に乗るぞ?」
エレナ「うーん…今のところは大丈夫だヨ」
P「…ん、わかった」
エレナ「さ、さ、お弁当食べちゃおうヨ!」
P「そうだな」
恵美「…もしかして、エレナも…」
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/31(金) 01:35:20.23 ID:Y3u9QQ2e0
恵美 もう毎晩自分以外の誰かとPが結ばれる夢でも見てるんじゃ…
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/31(金) 01:44:27.72 ID:d9nMF/myO
現実なら死ぬほど辛くても納得するだろうが毎晩夢で見せられたらこじらせるだろうね
全くめんどくさいなぁそこがいいんだが
252 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/31(金) 01:45:36.33 ID:LvPzKRxPo
P「美味かった、ご馳走様」
恵美「お粗末さま、Pさえ良ければまた作ってあげよっか」
P「良いのか?」
恵美「うん、誰かのために作るのって結構楽しいし」
P「じゃあその時はまた頼むよ」
恵美「おっけー」
P「あ、弁当箱どうする?俺は洗って返すつもりなんだが」
恵美「あー良いよ良いよ、アタシの自己満足だしこっちで洗うから」
P「そうか?なんか何から何まで悪いな」
恵美「気にしなくて良いって」
253 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/31(金) 01:53:27.47 ID:LvPzKRxPo
恵美「んじゃ、アタシはそろそろ戻るね」
P「ああ、ご馳走様」
恵美「にゃはは!…エレナ、んじゃまた後で」
エレナ「うん、また後でネ」
恵美が微妙に軽い足取りで教室を出て行った
エレナ「…あれ?」
P「どうしたんだ?」
エレナ「ンー…なんでもないヨ」
P「そうか?」
254 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/31(金) 01:55:47.13 ID:LvPzKRxPo
一旦ここまで
恵美は別にPが誰かとくっつく夢を見ているわけじゃ無くて結構な頻度でどれだけ手を伸ばしてもPが手の届かないところに行ってしまう夢を見ているだけだよ
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/31(金) 02:08:01.47 ID:Y3u9QQ2e0
乙
行かないでー 千切れた涙ー
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/31(金) 06:01:17.25 ID:kanrfft90
まさか√TSVが来るのか……
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/31(金) 10:09:58.35 ID:0Q0G0aqp0
そして、不満が爆発した結果がpixivのアレか…
258 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/31(金) 10:27:59.42 ID:LvPzKRxPo
あの√??、実はPうみめぐだけで人間関係完結してるから理性を抑えるストッパーがいない上に三人とも幼なじみ設定だからどうしてもね
259 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/01(土) 01:37:40.28 ID:q9ecZDWBo
放課後
恵美と一緒に早々に帰ったエレナを見送った後、俺自身も帰ろうとしていたところ琴葉が教室に入ってきた
琴葉「あっ、Pくん」
P「琴葉、どうしたんだ?」
琴葉「その…この後、時間あるかな?」
P「ああ、大丈夫だけど」
琴葉「ありがとう、じゃあちょっとプロダクションに来て欲しくて」
P「ああ、わかった」
260 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/01(土) 01:59:07.72 ID:q9ecZDWBo
P「琴葉、プロダクションの調子はどう?」
琴葉「うん、新しく入った子達が優秀で、私がいなくても大丈夫なくらい」
P「そんなことはない、琴葉はプロダクションに必要なプロデューサーだ」
琴葉「ありがとう、そう言ってくれると嬉しいな」
P「…それで、俺に話しって?」
琴葉「あ、うん…実は…その…」
琴葉にしては珍しく歯切れが悪い
261 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/01(土) 02:17:32.39 ID:q9ecZDWBo
P「琴葉?」
琴葉「…」
太陽が傾き、あかね色に染まった事務所で窓を背にした琴葉が俺を見つめる
その頬は赤くなっており、これではまるで…
琴葉「Pくん、お願いがあるの」
P「あ、ああ」
琴葉のお願い…一体何だろうか
琴葉「私と…」
目を瞑り一息置く
そして
琴葉「私と、付き合ってください」
はっきりとそう言った
262 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/01(土) 02:17:58.60 ID:q9ecZDWBo
短いけど一旦ここまで
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/01(土) 02:24:21.54 ID:cnhX3+Q90
!?
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/01(土) 02:33:34.19 ID:yyyO/Nvq0
おっつおつ
何が起きたんだ!?起きたんだ?
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/01(土) 02:47:33.15 ID:E9ek4n89o
どうせ買い物とかやろ(震え声)
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/01(土) 04:58:29.73 ID:jmXEpNxlo
エ…エイプリルフールなのかな…?
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/01(土) 06:06:59.78 ID:5uVN3srwO
まーた恵美のハイライトが仕事放棄しだすぞ…
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/01(土) 08:53:05.62 ID:ncw9D/Ci0
乙
おおう、これは…
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/01(土) 09:27:02.29 ID:N+BgJ4X4o
お、おう!?
琴葉動いただと…!?
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/01(土) 12:39:48.22 ID:ndaUuZR80
これは下手したら琴葉ヤンデレ√でバッドエンドじゃないか
271 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/02(日) 01:17:03.84 ID:DuPw2d3qo
P「………え!?」
琴葉の口から紡がれた言葉に混乱する
つ、付き合うってあれがそれしての付き合うだろうか
P「こ、琴葉、付き合うって…」
琴葉「うん…その…私と、お付き合いしてほしいなって」
P「な、なんで急に?」
272 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/02(日) 01:50:00.58 ID:DuPw2d3qo
琴葉「それは…」
P「…何か、理由があるのか?」
琴葉「…」
P「琴葉がいきなりこんなことを言い出したってことは何か理由があると思う」
P「もし俺に出来ることなら協力してあげたい」
P「だけど理由がわからなければ協力も出来ない」
P「だから、教えてくれないか?」
273 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/02(日) 02:24:48.55 ID:DuPw2d3qo
琴葉「そうね…Pくんにお願いするのに理由を明かさないなんて卑怯よね」
琴葉「…実は私、演技の道に進もうと思ってるの」
P「将来の話?」
琴葉「うん…それで、色々と勉強をしているんだけど…」
琴葉「恋の演技が出来なくて…」
P「恋の演技?」
琴葉「私は男の人を好きになったことが無いから、恋する女の子の気持ちがわからないの」
琴葉「だからその…一番仲の良い男の子のPくんに手伝ってほしくて」
P「なるほど」
274 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/02(日) 03:09:56.16 ID:DuPw2d3qo
P「…付き合うことは出来ないけど、手伝うことは出来る」
琴葉「良いの?」
P「ああ、プロダクション途中で投げ出しちゃったしこれくらいはな」
琴葉「Pくん、ありがとう…」
P「ただ手伝うとは言ったものの、何をすれば良いんだ?」
琴葉「今日はその、私と一緒に街に出て欲しいの」
P「わかった」
275 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/02(日) 03:10:36.25 ID:DuPw2d3qo
一旦ここまで
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/02(日) 05:33:23.60 ID:ggKR2quc0
おつおつ。
そういう事か
ちなみにこの√の琴葉はPに対する恋愛感情は完全に無しって事でおk?
恵美がその事を知ってるかどうかで今後の展開が変わって来ると思われ
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/02(日) 08:55:11.94 ID:XqmQr9ec0
乙
ああこれ恵美とエレナに目撃される流れだ…
278 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/02(日) 11:07:20.26 ID:DuPw2d3qo
>>276
「現時点」では恋愛感情はあんまりない
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/02(日) 11:16:56.72 ID:Dy4YnsMSo
エレナが自分の気持ちに気づいちゃう流れだ…
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/02(日) 11:27:55.88 ID:UrYu3pOvo
なるほど…これからが修羅場か
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/03(月) 00:49:18.65 ID:32TlWLps0
今までで一番ドロドロしたやつになりそうだけど、最後に勝つのはエレナだと思うと…
282 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/03(月) 02:17:24.74 ID:1fxgsSkko
P「それで、どうするんだ?」
琴葉「ちょっと待って」
琴葉が可愛らしい手帳を取り出し、何かを確認する
琴葉「えーっと、まずは…」
手帳と睨めっこすること数分
琴葉「よし、まずは待ち合わせからやりましょう!」
P「ま、待ち合わせ?」
283 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/03(月) 02:32:20.79 ID:1fxgsSkko
琴葉「うん、やっぱり待ち合わせは重要みたい」
P「その情報は、どこから?」
琴葉「百合子ちゃんから借りた本とか、お芝居とかのデ、デートシーンとか」
琴葉「後は百合子ちゃんが言ってたの、夢で凄く楽しいデートをしたって」
P「…百合子」
何だろう、初めて聞く名前の筈なのに前から知っているような…
琴葉「だからまずは待ち合わせから始めようと思って」
284 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/03(月) 03:03:18.80 ID:1fxgsSkko
琴葉「えーっと、待ち合わせの台詞は…」
P「…」
時折見る夢、俺だけど俺じゃない誰かの夢
あの経験が俺の中にあるなら…いけるはずだ
P「琴葉」
琴葉「どうしたの?」
P「待ち合わせは無し」
琴葉「え?」
P「型にはまったことをいくらやっても猿真似にしかならないよ、だからさ」
P「琴葉が楽しみたいことをやろう」
285 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/03(月) 03:30:11.82 ID:1fxgsSkko
琴葉「私が楽しみたいこと?」
P「そう、どうせ演技をするなら楽しんだ方が良い」
P「だから琴葉が本当にデートをするとしたら、どんなことがしたいか」
P「それをやってみると良いんじゃないかな」
琴葉「私がデートをするとしたら…」
琴葉は少し考えた後
琴葉「…うん、ちょっとやってみる」
286 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/03(月) 03:30:39.50 ID:1fxgsSkko
一旦ここまで
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/03(月) 09:54:58.63 ID:RfEyUZVG0
乙
ふむ「現時点では」「あんまり」か…
どうなることやら
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/03(月) 12:12:18.38 ID:g1n1YmL6O
おつおつ
現時点であんまり……
琴葉は恵美の気持ちは知ってるのかな?
知ってたとしたらその事を相談とかしてそうだけど……
289 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/03(月) 22:48:20.11 ID:zQvFoGGAO
765学園の琴葉は超が付くほどの鈍感
自分が男子から人気があることに気付いてないし海美や恵美のPへの好意にも気付いてない
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/03(月) 23:40:36.58 ID:HQpH0YEn0
ほほう…、鈍感系ヒロインですか。
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/04(火) 00:15:21.59 ID:xOsAjQOxo
気付いてたら踏み込まないよな…というかクラッシャー道一直線や
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/04(火) 00:49:51.46 ID:LmxNIsNJo
>>290
オイオイオイ
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/04(火) 00:54:42.10 ID:4IpJX0SJo
>>290
死ぬわP(アイツ)
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/04(火) 01:24:45.81 ID:f/uqH5T0o
なんでもいいけどよォ 相手はあのエレナと恵美だぜ
295 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/04(火) 02:18:05.02 ID:YDMJ/eTJo
琴葉「その、色々見て回りたいんだけど…良いかな?」
P「もちろん」
琴葉「ありがとう」
琴葉の言葉通り色んな店を見て回る
街には様々な種類のものが売っており、見て回るだけでも楽しい
琴葉「あっ、あれは…」
40m級の宇宙用ロボを見ていると琴葉が何かを見つけたようで、声を上げた
P「何か見つけた?」
琴葉の視線を追うと、そこにはアイスクリーム屋があった
296 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/04(火) 02:26:38.91 ID:YDMJ/eTJo
P「アイスクリームか…」
そういえばあれ、まだあったかな
財布の中を確認する
使ってないから財布に入ってる筈なんだが
少し財布の中を探す
…あった
去年千鶴先生にもらったアイスクリームの引換券
P「琴葉、アイス食べないか?」
297 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/04(火) 02:40:27.00 ID:YDMJ/eTJo
琴葉「そうね…食べたいなぁ」
P「じゃあ注文しに行こう」
二人でアイスの列に並ぶ
琴葉「何にしようかな…♪」
心なしか楽しそうな琴葉を見ていると俺も楽しくなってくる
P「俺はこれにしようかな」
琴葉「うーん…どれも美味しそうで迷っちゃうな…」
P「全部食べられたら良いのにな」
琴葉「うん、凄くそう思う」
298 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/04(火) 02:45:01.24 ID:YDMJ/eTJo
その後琴葉は注文を決め、俺達はアイスを注文した
琴葉「ん~!甘くて美味しい♪」
P「やっぱりアイスは良いな」
琴葉「うん、駄目だってわかってても夜中に食べちゃったりするの」
P「へ~」
琴葉「蓋に付いたアイスが勿体なくて、たまに舐めたくなったりするの」
P「ちょっと意外だな」
琴葉はそういう行儀悪いことは嫌いだと思ってた
琴葉「…もう1カップいこうかな」
P「早いな」
考え事をしているうちに琴葉はあっという間にアイスを食べ終わっていた
299 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/04(火) 03:01:11.94 ID:YDMJ/eTJo
P「よし、そろそろ行こうか」
アイスを食べ、しばらく雑談していた俺達だったがそろそろ暗くなり始めたので伝票を持ち席を立つ
琴葉「あ、Pくん、アイスのお金」
琴葉が財布を取り出すが
P「大丈夫、気にしなくて良い」
俺はそれを断り、引換券で会計を済ませた
琴葉「さっきの引換券って…」
P「ああ、去年のやつだよ」
P「去年、アイスを食べに行く約束をしたのに破っちゃったからこれくらいはさ」
琴葉「あ…覚えててくれたの?」
P「ああ」
琴葉「Pくん…」
300 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/04(火) 03:04:57.47 ID:YDMJ/eTJo
琴葉「それならまた一緒に、アイス、食べたいな」
P「約束、か?」
琴葉「うん、Pくんは約束を守ってくれるよね?」
P「もちろん」
琴葉「ふふ、楽しみにしてるね」
上機嫌な琴葉と帰り道を歩く
その道中、アクセサリーの屋台を見つけた
P「お、アクセサリーの屋台だ、ちょっと見てみようか?」
琴葉「うん」
301 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/04(火) 03:12:54.48 ID:YDMJ/eTJo
P「色々あるな」
よくあるシルバーアクセサリーではなく、櫛や髪飾りといったものが中心のようだ
琴葉「この髪飾り、可愛い」
琴葉が花をあしらった髪飾りを手に取っている
P「確かに、琴葉に似合いそうだ」
去年の和服を着た琴葉がこの髪飾りをつけた姿を想像する
…うん、とても良く似合う
よし、決めた
302 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/04(火) 03:20:17.55 ID:YDMJ/eTJo
P「すいません、この簪をください」
琴葉の見ていた髪飾り…簪を購入する
琴葉「Pくん?」
P「はい、これ」
琴葉に買った簪を渡す
琴葉「良いの?」
P「琴葉的には今日は初デートみたいなものだからさ」
P「何か演技のきっかけになればと思って」
琴葉「あっ…Pくん…ありがとう、大切にするね」
簪を両手で包み込む琴葉
どうやら喜んでくれたようだ
303 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/04(火) 03:25:12.85 ID:YDMJ/eTJo
琴葉「ここまでで大丈夫」
P「わかった」
琴葉を家まで送り届ける
琴葉「Pくん、今日はとても楽しかった」
琴葉「途中から演技だって忘れるくらいに」
P「俺も、楽しかったよ」
琴葉「…Pくんさえよければ、また一緒に…」
P「大丈夫、約束、しただろ?」
琴葉「…うん!」
P「またいつでも、遊びに行こう」
琴葉「私、次が待ち遠しい」
P「俺もだ」
二人で笑いあう
304 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/04(火) 03:26:24.12 ID:YDMJ/eTJo
琴葉「Pくん」
P「ん」
琴葉「お休みなさい、また明日」
P「ああ、また明日」
琴葉が家に入るのを見届けた後、俺は満ち足りた気持ちで帰路に着いた
305 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/04(火) 03:29:28.35 ID:YDMJ/eTJo
翌日
恵美「おはよー琴葉」
琴葉「おはよう、恵美」
恵美「あれ、今日はいつもと髪型違うじゃん」
琴葉「ちょっと変えてみたの」
恵美「へ~…あれ、その簪は?」
髪型を変えるだけで無く、普段とは違うものを身につける親友に興味をもつ恵美
琴葉「これ?これはね…ふふ」
306 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/04(火) 03:31:19.63 ID:YDMJ/eTJo
恵美「なんか上機嫌じゃん、良いことあった?」
琴葉「うん、昨日ちょっとね」
琴葉「この簪も昨日買って貰ったの」
恵美「へ~、誰に」
琴葉「Pくん」
恵美「…え?」
琴葉「昨日Pくんと街でデートして、帰りに買って貰ったの」
恵美「で…」
307 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/04(火) 03:31:57.93 ID:YDMJ/eTJo
一旦ここまで
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/04(火) 03:35:17.68 ID:q52nJjLxo
oh...
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/04(火) 06:05:07.83 ID:LmxNIsNJo
なんだ琴葉ルートか(混乱)
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/04(火) 06:40:23.45 ID:8aoUQEU00
乙
雰囲気良すぎる
めぐみぃ…
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/04(火) 06:41:24.79 ID:WzamFoi3o
琴葉…間違っちゃいないが、いろいろと言葉がたりんぞぉ
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/04(火) 07:29:06.23 ID:0tnO6KT/0
恵美が…恵美が……
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/04(火) 10:05:12.33 ID:Mo6tgYQnO
おつおつ
このままではフローズンワールドになってしまう…
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/04(火) 14:05:57.21 ID:yMlZTUsP0
琴葉ルートかな?琴葉とは円満に別れてほしいが、、、(ヤンデレになったら琴葉はヤバイから的意味)
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/04(火) 23:46:11.24 ID:wrMvbw2LO
おっつおつ
まだ事の前触れだけどワクワクしてきたわ
ここにエレナがどう混ざるのか見ものですねぇ
316 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/05(水) 01:00:26.58 ID:GV/+JeG6o
恵美「Pと…デートに?」
琴葉「うん」
恵美「…どっちから誘ったの」
琴葉「私の方から、かな」
恵美「…琴葉は、Pが(異性として)好きなの?」
琴葉「ええ、Pくんは私にとって(友達として)大切な人よ」
恵美「…っ、そう…なんだ」
琴葉「恵美?」
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/05(水) 02:13:40.00 ID:+vOqtUO8o
(アカン)
318 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/05(水) 02:26:06.19 ID:GV/+JeG6o
琴葉「恵美、顔色が悪いけど…」
恵美「大丈夫、平気だから」
琴葉「でも…」
恵美「ほんとに大丈夫だって!琴葉は心配性だな~」
笑ってごまかす恵美
恵美「アタシちょっと手洗い行って来るね」
琴葉「うん…」
恵美「じゃ、また後で」
恵美が教室を出て行く
琴葉「恵美…どうしたんだろ」
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/05(水) 04:58:09.44 ID:h9Pj9vwIO
悪友の恵美が毎回他のアイドルの為に身を引いて陰で涙を流すSSはここですか
320 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/05(水) 10:55:23.21 ID:BAJdi1Cmo
恵美「…」
まさか琴葉まで…
もう悠長なことは言っていられない
ここで動かないと、Pが手の届かないところに…
エレナはよくわからないけど、志保に琴葉
…そして海美
ライバルは多いけど、もう一歩も退く気は無い
全身全霊をかけて、Pを振り向かせてみせる
そんな決意を胸に、アタシは前に向かって歩き出した
321 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/05(水) 23:35:00.26 ID:GV/+JeG6o
エレナ「…」
P「…」
なんだろう、エレナにジッと見られてる気がする
エレナ「…」
P「え、エレナ」
エレナ「…ん、どうしたノ?」
P「な、何を見てるんだ?」
エレナ「ンー、窓の外」
P「そ、そうか…」
俺が窓際だから窓の外を見ているなら仕方ない…のか?
322 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/06(木) 00:15:26.19 ID:HNAT7msho
エレナ「…」
この間からずっともやもやする
何でだろう?
自分の事なのに全くわからない
理由がどうあれもやもやしっぱなしというのもあまり気分の良い物じゃ無い
エレナ「…よくわかんないネ」
Pの方を見ると、少しだけもやもやが晴れた気がした
323 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/06(木) 00:35:21.45 ID:HNAT7msho
昼休み
P「エレナ、飯食おうぜ」
エレナ「あ、うん、用意するヨー」
P「海美とか板橋も誘うか」
エレナ「…ンー…今日は2人で食べない?」
P「?良いけど」
エレナ「じゃあ…」
恵美「P」
P「うおっ、恵美か…どうしたんだ?」
いつの間にか恵美がすぐ側に立っていた
気配がまったくしなかったので少し驚いてしまう
恵美「昼、どうすんの?」
324 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/06(木) 00:41:23.52 ID:HNAT7msho
P「昼ならエレナと食うところだ、パン買ってきてるしな」
恵美「そっか、でもパンだけじゃ栄養偏るでしょ?アタシのオカズ分けたげる」
P「良いのか?」
恵美「うん、ちょっと作り過ぎちゃってさ」
P「じゃあ分けて貰おうかな」
恵美「うん、エレナも食べる?」
エレナ「…」
恵美「エレナ?」
エレナ「…あ、うん、食べるヨ」
恵美「じゃあ机をくっつけてと…」
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/06(木) 00:42:20.62 ID:yRcjHTp2o
い、胃が…
326 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/06(木) 00:54:03.87 ID:HNAT7msho
恵美「食べよっか」
P「ああ」
エレナ「うん」
パンの袋を開けようとした時だった
琴葉「Pくん、今…大丈夫?」
琴葉が教室に入ってきた
琴葉「あ、もうお昼食べてる?」
P「いや、まだだけど…どうしたんだ?」
琴葉「ちょっとプロダクションのお手伝いをお願いしたくて」
P「プロダクションの?…ああ、そういうことか」
327 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/06(木) 01:06:52.65 ID:HNAT7msho
琴葉「もしかしたら長くなるかも知れないから、出来ればお昼は持ってきて欲しいんだけど…」
P「わかった、手伝うよ」
琴葉「ありがとう、Pくん」
P「悪い、エレナ、恵美、昼はまた今度」
恵美「あ、アタシも手伝う」
恵美がそんなことを言い出す
恵美「Pを呼ぶって事は人手が足りないんでしょ?だったらアタシも…」
琴葉「恵美…気持ちは嬉しいけど、Pくんに手伝って貰いたいのは球技大会の男子の部に関わることなの」
恵美「でも…」
P「恵美」
328 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/06(木) 01:15:28.67 ID:HNAT7msho
P「恵美の気持ちは嬉しい、ありがとな」
恵美「P…」
P「こっちは大丈夫だから、心配しないでくれ」
恵美「…うん、わかった」
エレナ「P」
ずっと黙っていたエレナが口を開く
P「どうした、エレナ?」
エレナ「あ、いや…うーん…」
妙に歯切れが悪い
P「エレナ?」
エレナ「…うん、お仕事、頑張ってネ」
P「ああ、ありがとうエレナ、頑張るよ」
329 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/06(木) 01:16:26.73 ID:HNAT7msho
一旦ここまで
ヴァンパイアガール読んでたら海美とイチャイチャしたくなってきた
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/06(木) 08:32:23.02 ID:7lb8Ixck0
乙
これでエレナ√って切ない
この状況から恵美へ行くストーリーも見たい
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/06(木) 09:33:58.29 ID:jxY68XLEO
回りのやつはもげろ!って思ってるだろうなぁ
ギスギスして参りました
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/06(木) 13:24:10.77 ID:dzb68izoO
でえじょうぶだ、まだTSV√がある
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/06(木) 15:32:55.90 ID:4PDNT/imo
でもドロドロで友達関係粉々になりそうなTSV見たい…… 見たくない?
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/06(木) 16:09:31.33 ID:jxY68XLEO
見たいけどそれを書いたら1の心が粉砕しそうかなーって
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/07(金) 06:41:01.73 ID:+iN+SUpm0
>>333
見たい
336 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/08(土) 02:19:53.05 ID:cMVFlv6jo
エレナ「あっ…」
教室を出て行くPとコトハの背中を見送る
2人の背中が、とても遠く見えた
エレナ「…」
恵美「…エレナ」
エレナ「メグミ…」
恵美「2人で食べよっか」
エレナ「うん…」
いつも美味しく食べられるお弁当が
今日はあまり美味しくなかった
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/08(土) 08:13:17.16 ID:pyaCOHHbo
やべえよ…
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/09(日) 00:56:57.22 ID:LYU+RbBG0
ここから分岐して積極的になった恵美が鈍感Pに自分の好意を気づかせる√FW2作ってほしい
339 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/09(日) 01:18:02.75 ID:S4lSKGX3o
正直真剣に書こうかどうか悩んではいる>HED√FW
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/09(日) 07:49:38.83 ID:S86UC5Ts0
ぜひ恵美に救済を
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/09(日) 09:17:19.53 ID:Q+xdLBws0
恵美は一通り終わってるけどほかの初代キャラ(翼、ジュリア、琴葉)はアフタールート終わって無いから出来ればそっちがいいな
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/09(日) 16:41:27.25 ID:PX77u8wzo
琴葉はu?u!がアフタールートだな
単独アフターはないけどさ
343 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/09(日) 23:02:07.39 ID:S4lSKGX3o
琴葉「Pくん、最近エレナはどう?」
P「エレナ?」
書類を整理していると琴葉にエレナの話を振られた
琴葉「うん、最近エレナが落ち込んでる気がして…」
P「…」
確かに、以前のような元気さはなくなっている気がする
P「まあ確かに、最近少しテンションが低い気はする」
琴葉「エレナは寂しがり屋だから、出来れば気にかけてあげて欲しいの」
P「それはもちろん」
エレナだって大切な友達だからな
344 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/09(日) 23:08:49.90 ID:S4lSKGX3o
琴葉「良かった…今朝は恵美の様子も何だか変だったし最近エレナとゆっくり話す機会が無いから少し心配だったの」
P「琴葉は友達想いなんだな」
琴葉「うん、2人は私にとってとても大切な人だから」
琴葉「もちろん、Pくんも私にとってとても大切な人」
琴葉「一緒にいたら楽しいし、ちょっとドキドキするけど…」
P「えっ」
それではまるで…
琴葉「とても大切な…友達だから」
P「あ、うん」
知ってた
345 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/09(日) 23:12:35.39 ID:S4lSKGX3o
琴葉「こっちはもう少しで終わるけど、Pくんのほうは?」
P「ああ、これで最後だよ」
最後の書類を琴葉に渡す
琴葉「ありがとう、特に問題は無かった?」
P「ああ、完璧だったよ、流石は琴葉」
琴葉「ふふ、褒められるとやっぱり嬉しいね」
P「他に仕事は?」
琴葉「他は大丈夫」
P「わかったよ」
346 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/09(日) 23:16:30.34 ID:S4lSKGX3o
琴葉「ちょっと遅くなっちゃったけど、お昼食べよう?」
P「そうだな」
正直かなり腹が減ってる
琴葉「Pくんも食べるかもって、オカズも作ってきたから」
P「ありがたい」
琴葉「それじゃあ用意するわね」
P「ああ」
琴葉と昼食を楽しんだ
347 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/09(日) 23:24:50.11 ID:S4lSKGX3o
エレナ「…」
恵美「…」
メグミと2人でお弁当を食べる
だけど会話はなく、お互いただ黙々と食べているだけ
だけど今のワタシにはこの沈黙が少しだけ、有難かった
エレナ「…」
恵美「…ねえ、エレナ」
エレナ「?」
メグミが話し掛けてくる
恵美「エレナはさ、Pのこと、好きなの?」
エレナ「!?…げほっ!げほっ!」
恵美「ちょっ、エレナ大丈夫?」
メグミが変なこと聞くからむせちゃったヨ
348 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/09(日) 23:34:01.29 ID:S4lSKGX3o
メグミに背中を擦って貰い、なんとか落ち着く
エレナ「メグミ、ありがと」
恵美「良いって…それで」
エレナ「ワタシは…」
Pの事が好きかどうか?
ワタシは…ワタシは
エレナ「…わかんないヨ」
自分の気持ちが分からなかった
349 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/09(日) 23:38:25.79 ID:S4lSKGX3o
恵美「…アタシは」
恵美「アタシは、Pが好き」
エレナ「…」
恵美「Pの隣にいたい、隣にいて欲しいって言って欲しい」
恵美「だからアタシは、逃げるのはやめる」
恵美「アタシはアタシ自身のために、Pを手に入れる」
恵美「…例え海美にだって、アタシは譲る気はもう無いから」
350 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/09(日) 23:44:28.11 ID:S4lSKGX3o
エレナ「…どうしてそれを、ワタシに?」
恵美「なんでかな、ただ…」
エレナ「ただ?」
恵美「遠くから眺めてるだけじゃ勝負にもならないってわかったから」
恵美「だからもしエレナもその気なら…逃げて欲しくない」
エレナ「ワタシは別に逃げてなんて…」
逃げてなんて…いないはず
351 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/09(日) 23:45:46.52 ID:S4lSKGX3o
一旦ここまで
352 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/09(日) 23:51:07.35 ID:S4lSKGX3o
球技大会は特に見所無いのでカットします
夏休みの出来事募集
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/10(月) 00:19:25.77 ID:PqAd3dAqo
おつー!
夏祭り…はやったか。
プール?
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/10(月) 00:58:35.62 ID:Sg9VoINUo
おっつ
お祭り(盆踊り)とか?
もう他でやったっけ?
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/10(月) 01:27:42.95 ID:9xu4hHzOO
里帰りしよう
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/10(月) 03:03:18.35 ID:hcVpRLj8O
おっつおつ
夏祭りで浴衣を着せよう
浴衣を着たエレナの笑顔とか花火より輝きそう
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/10(月) 07:49:52.73 ID:v1Si2mPaO
温泉旅行でエレナと卓球したいなぁ
もしくは肝試し
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/10(月) 08:27:42.23 ID:NKPYkoSV0
肝試しいいなーエレナそういうの苦手だし反応良さそう
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/10(月) 09:33:11.60 ID:7IC+LGLwO
エレナといえばひまわり、ひまわりと言えばオランダ
つまり海外旅行だな
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/10(月) 16:57:47.35 ID:c/wo8vsy0
おつです
夏期講習に恵美とエレナと3人でいこう(サイコパス
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/11(火) 08:38:11.64 ID:LvY1Grzuo
あかん、このままじゃみんなでしんじゃう!
362 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/11(火) 23:27:04.68 ID:1DJS+h+yo
提供感謝
363 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/11(火) 23:32:54.43 ID:1DJS+h+yo
球技大会が終わり、梅雨が明け、海水浴の日がやって来た
P「良い天気だ」
海美「そうだね!」
この日は見渡す限りの青空で、照りつける太陽がとても眩しい
海美「ね、ね、何して遊ぶ?」
P「寝る」
海美「えー!?」
P「昨日百合子と板橋に夜中中付き合わされて眠いんだよ…」
昨日の夜、百合子と冬馬に誘われひたすらダンジョンで狩りをしていた
おかげで寝不足だ
364 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/11(火) 23:41:24.81 ID:1DJS+h+yo
訂正>>350から
恵美「それなら良いけどさ」
エレナ「…」
恵美「エレナ、後悔だけはしないでね」
エレナ「…うん」
モヤモヤする
でも、なんでモヤモヤするのかな
メグミの口からはっきりとPへの気持ちを聞いてから、もっとモヤモヤしてきた
ワタシは…
ワタシは、どうしたいんだろう?
いくら問いかけても、答えは返ってこない
そんな想いを抱えたまま、季節は夏に移っていく
365 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/11(火) 23:56:06.63 ID:1DJS+h+yo
P「とりあえず俺は少し寝る」
そういって俺は借りてきたパラソルを砂浜に突き刺し、シートを敷いて寝転がった
海美「あ、じゃあ私も一緒に寝て良い?むしろ添い寝したい!」
P「阿呆、こんな暑さで添い寝されたら蒸されて死ぬわ」
P「俺のことは良いから適当に遊んで来いよ」
海美「うー…」
どこか不満そうな顔で海美が歩いていく
海美がある程度離れたのを確認すると、俺は欠伸をして目を閉じた
眠気はすぐに襲ってきた
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/12(水) 00:05:32.72 ID:Esd1zBy6o
Pにすら本名で呼ばれなくなったんだな…不憫なやつだ
367 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/12(水) 00:45:11.01 ID:JN9e0vL1o
P「…ん」
何かが身体にのし掛かっているような違和感を覚え、目を覚ます
身体が、正確には首から下全体が重い
起き上がろうとするが身体が動かなかった
まるで身体全体が固められているような…
P「なんだ…?」
状況確認のため頭だけを起こして身体を見ると
首から下が砂で固められていた
368 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/12(水) 00:58:21.10 ID:JN9e0vL1o
P「な、なんだこれっ!?」
砂で身体を固められた状況に戸惑う
「あ、起きた?」
さっきは気付かなかったが、俺の側に誰かがいた
P「お前…」
声のした方を見ると
エレナ「エヘヘ、Pを埋めちゃったっ!」
エレナがハンドスコップで砂を叩いていた
369 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/12(水) 01:26:11.52 ID:JN9e0vL1o
P「エレナ」
なんだか久しぶりにエレナが笑っているところを見た気がする
エレナ「どう?出られないでしょ!」
P「ふん、このくらいの砂!…このくらい…」
P「…」
思ってたより重い
エレナ「これでイタズラし放題だネ」
そういって俺の鼻を突く
P「こ、こら、やめろ」
エレナ「つんつん♪」
楽しそうに俺の顔を突くエレナ
ここ最近見れなかった、楽しそうな笑顔だ
370 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/12(水) 01:35:57.48 ID:JN9e0vL1o
楽しい
Pと遊んでいると、凄く楽しい
今日は全然モヤモヤしない
エレナ「♪」
Pはワタシのイタズラにちょっと困った顔をしながらもなんだかんだで相手をしてくれてる
だからワタシはもっと遊びたくなる
エレナ「砂、重い-?出して欲しい?」
P「俺を舐めるなよ、このくらいの砂なら時間をかければ…!」
Pが歯を食いしばって力を込めると固めた砂にヒビが入る
エレナ「おー、P凄いネ!」
P「ふふん」
371 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/12(水) 01:40:25.73 ID:JN9e0vL1o
エレナ「でもまだダメだヨー」
ワタシはPの身体を固めている砂に覆い被さる
P「ぬあ!?え、エレナ!卑怯だぞ!」
エレナ「ふふーん♪Pがワタシの言うことを一つ聞くなら出してあげるヨー♪」
P「ぐぬぬ…」
ちょっとイジワルだったかな?
P「…はあ、仕方ないな、わかったよ」
エレナ「え?良いの?」
P「ああ、買い物とかなら付き合うよ」
エレナ「やた!約束だヨ!」
Pと買い物
もう何度も行ってるのに
とても嬉しく思えた
372 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/12(水) 01:40:59.82 ID:JN9e0vL1o
一旦ここまで
しばらくエレナのターン
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/12(水) 02:24:44.93 ID:X7ulOCTGO
この光景を遠くから見ていたであろう恵美の表情が気になる
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/12(水) 02:31:23.97 ID:iWNa5Jdio
乙
良い…エレナめっちゃ可愛いなあ
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/12(水) 07:16:46.31 ID:TRG+69g7O
あのカードのエレナは控えめに言って小悪魔だった
376 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/13(木) 01:23:14.64 ID:gukgepOTo
P「それじゃあ出してくれ」
エレナ「やだ」
P「は?」
エレナ「今日はこのまま遊ぶヨー」
P「ちょ、ちょっと待て!俺言う事聞くって言っただろ?」
エレナ「うん、だからワタシの命令は、このまま遊ぶ事だヨー!」
P「な、なら買い物は!?」
エレナ「Pが勝手に言ったことだもん♪」
P「は、謀ったな!」
エレナ「ふふーん♪」
377 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/13(木) 01:34:03.27 ID:gukgepOTo
エレナ「そ・れ・じゃ・あ」
エレナが舌舐めずりして俺に覆い被さる
P「え、エレナ」
エレナ「どうやってイタズラしよっかなー♪」
エレナの顔や胸が近くにあり、ドキドキする
普段でもこんなに近付かれたら間違いなくドキドキするのに今は水着だから尚更だ
エレナ「えいっ、えいっ」
エレナが俺の顔で遊ぶ
俺はドキドキを落ち着かせるため、目を閉じエレナの好きなようにさせるのだった
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/13(木) 09:34:12.93 ID:9ayt4xDVO
いかん、砂山の一部が盛り上がってしまう
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/13(木) 13:09:08.98 ID:OxPyaE8aO
砂山の頂上に立派なキノコが生える
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/13(木) 20:34:58.33 ID:ge4o/ake0
砂山が進化して砂のお城に!
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/13(木) 20:59:48.17 ID:VlkX29FHo
みずがためってそういう…
382 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/13(木) 23:20:50.34 ID:gukgepOTo
エレナ「むー…」
Pが目を閉じて力を抜いちゃったから反応が鈍くなったヨ
エレナ「…」
目を閉じて抵抗しないP
それが今目の前にいる
エレナ「…」
目を閉じるPの頬に手を添える
それだけなのに凄くドキドキする
383 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/13(木) 23:54:59.54 ID:gukgepOTo
エレナ「…ネ、P」
声をかけるが返事はない
集中してるみたい
なら
ちょっと大胆なイタズラ、して良いよネ?
姿勢を変えて顔を近付ける
Pの顔とワタシの顔がどんどん近付いていく
お互いの息がかかるくらいの距離
そして
384 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/14(金) 00:07:51.79 ID:BFBZXy5Zo
一瞬、唇に何か柔らかい感触があった
その感触に目を開く
目の前に口元を隠したエレナがいた
P「い、今何をしたんだ」
エレナ「…」
P「エレナ?」
問いかけるがエレナは答えない
エレナは黙ったまま立ち上がると、後ろを向いてしまった
P「ふんっ!」
気合を入れて砂を崩し、立ち上がる
385 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/14(金) 00:19:28.61 ID:BFBZXy5Zo
P「エレナ、さっきのは…」
エレナ「…」
P「エレナ」
エレナ「なーんちゃって!」
P「ほ?」
振り返ったエレナはイタズラっぽい笑みを浮かべていた
エレナ「イタズラ大成功だヨー!」
P「な、何をやったんだ?」
エレナ「Pが余りにも無防備に目を瞑ってたから、唇に手のひらを当てたノ!」
P「手のひら…」
386 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/14(金) 00:23:50.62 ID:BFBZXy5Zo
じゃああの感触は手のひらだったのか…
一瞬でもキスと勘違いしてしまった自分が恥ずかしい
エレナ「なんだと思った?」
P「い、いや…何でも良いだろ」
エレナ「にひひ」
からかうように笑うエレナ
P「お、俺はちょっと泳いでくるからな!」
恥ずかしくなってきたので逃げるように海に向かって走った
387 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/14(金) 00:30:23.87 ID:BFBZXy5Zo
エレナ「~~~!」
Pの姿が見えなくなった後、パラソルの下にしゃがみ込む
なんであんなことを…
最初は本当に手のひらを当ててからかうつもりだったのに
なんでワタシは…
自分の唇に触れる
初めての感情がワタシの中に渦巻いて、ぐちゃぐちゃになりそうだった
最近色々と自分の事が分からなかったけど、今日はますます分からない
388 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/14(金) 00:43:02.76 ID:BFBZXy5Zo
今日一段と変だったのはきっとこの暑さのせいだ
太陽に手を翳して空を見る
雲一つ無い空に太陽は輝いていて
悩みも吹き飛んじゃいそうな、そんな気がする
そんな青空を見ていると
誰かが近付いてきた
恵美「エレナ」
エレナ「メグミ、どうしたノ?」
恵美「ちょっと話したいことがあるんだけど」
389 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/14(金) 00:43:28.95 ID:BFBZXy5Zo
一旦ここまで
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/14(金) 00:50:43.73 ID:VqnYXH+/O
おっつおつ
とうとう物語が大きく動き出して胸がバクバクですよ
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/14(金) 01:21:52.92 ID:TdUuLSC3o
まさか見てたのか?
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/14(金) 06:58:03.50 ID:Lt6qqSQW0
乙
やべーやつだ
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/14(金) 12:19:35.72 ID:kUCJM2D5O
よっしゃ、フローズンワールドだな!
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/14(金) 20:43:37.94 ID:rsSn1u+qo
これは便所の裏ですわ
395 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/14(金) 21:51:41.42 ID:IZgeaRNkO
君達は恵美を何だと…
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/14(金) 22:57:35.77 ID:Z0WYZvnG0
琴葉が病みとか重いとかってイメージだったけどここの恵美やばい
397 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/15(土) 00:23:22.26 ID:lsCqidS1o
夏休み
家でごろごろするつもりだったのだが…
俺は学園の教室にいた
P「ったく…だからあれほどちゃんと勉強しろと」
海美「だってー…」
P「だってじゃない」
海美がテストで全教科赤点を叩き出したため、夏期講習に付き合わされていた
P「しかし…」
課題を始めてすぐに頭から煙を噴いている海美ともう1人
P「お前まで赤点取るとはな」
エレナ「あはは…やっちゃったヨ」
398 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/15(土) 00:29:59.82 ID:lsCqidS1o
P「海美じゃあるまいし、普段は赤点なんて取らないだろうに」
机に突っ伏して機能停止した海美の旋毛を指でぐりぐりして再起動させる
エレナ「うーん…ちょっと寝不足だったからかナー」
P「寝不足?」
そういえばテスト前ちょっと元気なかったっけ
399 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/15(土) 02:02:47.79 ID:lsCqidS1o
P「なんか悩み事か?」
エレナ「…なんで?」
P「いや、眠れないってことは何かあるのかもって思ってさ」
エレナ「ンー…大丈夫」
P「そうか?」
エレナ「うん」
P「ま、相談したくなったらいつでも言ってくれよ、いつでも力になるからさ」
エレナ「ありがとう」
海美「じゃあ私の力になって!この課題の答え教えて!」
P「うるさい自分でやれ」
400 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/15(土) 02:07:50.36 ID:lsCqidS1o
文句を言いつつもウミの課題の解き方を教えるP
なんだかんだで甘やかされてるネ
ワタシはワタシで自分の課題に目を落とす
だけど問題なんか頭に入ってこない
ワタシの頭を占めているのは、あの日…海水浴でのメグミとの会話だった
401 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/15(土) 02:11:58.96 ID:lsCqidS1o
恵美『アタシは、夏休みにPに告白する』
エレナ『…どうして、それをワタシに?』
恵美『見てたから』
エレナ『えっ』
恵美『さっきのイタズラ、アタシ見てたから』
恵美『やっぱりエレナもPの事が好きだったんだね』
エレナ『ち、違うヨ-、あれはブラジル式の挨拶で…』
恵美『…』
402 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/15(土) 02:21:52.21 ID:lsCqidS1o
恵美『…そっか、まだ自覚ないんだね』
恵美『なんにせよ、アタシはもう後戻りはしないから』
恵美『もし…もしエレナがPに対して恋愛感情が無いなら』
恵美『アタシを応援してほしい』
エレナ『それはもちろん、ワタシはいつだってメグミを応援してるヨ』
エレナ『だからPとメグミがカップルになったら…』
なったら…なんだろう、凄く胸が痛い
エレナ『…』
403 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/15(土) 02:25:33.67 ID:lsCqidS1o
恵美『…エレナ、ありがと』
恵美『話はそれだけ、じゃあまた』
エレナ『…うん』
胸が苦しい
メグミとPが付き合う未来を想像すると、張り裂けそうになる
…どうして
どうしてワタシは、大切な友達の気持ちを
応援出来ないのだろう
どうして
ほんの少しでも、失敗して欲しいと思ってしまったのだろう
404 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/15(土) 02:26:01.06 ID:lsCqidS1o
一旦ここまで
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/15(土) 02:36:54.92 ID:5TSfzoLz0
ドキドキ
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/15(土) 03:23:27.34 ID:YanGDMbN0
乙です
恋は人を変えるってのはマジだったのね
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/15(土) 07:53:19.65 ID:1FUtoyN0o
これはフローズンワールドですね(白目)
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/15(土) 12:19:09.36 ID:/i60fHiB0
恵美誕生日にエライ展開だな
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/15(土) 13:10:16.39 ID:+m67ZRuAo
誕生日プレゼントが失恋になりそう
410 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/16(日) 23:26:30.62 ID:QSLLIZ7Zo
「…ナ」
あの時に抱いてしまった気持ちを、ワタシは嫌悪していた
友達の気持ちを応援出来ないどころか失敗を望むなんて
「エレナ」
最低以外の何ものでもない
「エレナ!」
突然の叫び声に、思考が現実に引き戻された
P「大丈夫か?」
エレナ「え?あ…」
P「急に考え込み始めて、妙に辛そうにしてたぞ…どうしたんだ?」
エレナ「…」
P「…もしかして、調子でも悪いのか?」
411 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/16(日) 23:37:03.90 ID:QSLLIZ7Zo
エレナ「調子は…うん、大丈夫だヨ」
P「ちょっとジッとしてろよ」
そういうとPはワタシの額に手を当てた
エレナ「!?」
P「んー…微妙に熱っぽくないか」
エレナ「ぴ、P!」
額に手を当てられただけなのに顔が一気に赤くなる
P「顔が赤いな…風邪の引き始めかもしれないな」
Pはワタシの額から手を離した後
P「エレナ、帰る準備をしといてくれ、今日は大人しく寝てた方が良い」
そういって教室から出て行った
412 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/16(日) 23:54:39.91 ID:QSLLIZ7Zo
額に手を当てられただけなのに、まだ顔が赤く、頬が熱い
今まではこんなこと無かったのに…
海水浴であんなイタズラをしてからまともにPの顔が見られなくなっていた
エレナ「うー…」
心臓がすごくドキドキして止まらない
一旦落ち着こう…
ワタシは深呼吸して、気持ちを落ち着かせる
413 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/16(日) 23:59:54.27 ID:QSLLIZ7Zo
気持ちを落ち着かせていると、Pが戻ってきた
P「早退の許可が出たから、今日は帰ろう」
海美「うん!帰る!」
P「お前の許可は出てないからな」
海美「そんな~」
P「当たり前だろう」
P「エレナ、送ってくよ」
エレナ「え?」
P「もし途中で倒れたら困るだろ?」
エレナ「あ、うん…」
414 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/17(月) 00:07:59.75 ID:aUgUvmBZo
カバンを持って、席を立つ
そして歩き出そうとしたとき、注意力散漫だったからか自分の足に引っ掛かり、前のめりに倒れそうになった
エレナ「アレ?わわわっ!」
P「エレナ!」
顔面直撃コースだったけど、衝撃はこなかった
代わりに、あの時と…スポッヂャでPに抱かれた時と同じ感触があった
P「大丈夫か?」
エレナ「…うん」
Pの胸板に顔を埋める
…すごく落ち着く
415 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/17(月) 00:16:21.47 ID:aUgUvmBZo
もう少しこうしていたかったけど、ワタシは身体を離した
エレナ「助かったヨー」
P「足元が覚束ないならタクシー呼ぶか?」
エレナ「ううん、大丈夫」
ワタシは大丈夫なことを証明するために、一歩踏み出そうとして
エレナ「あ、アレ?」
腰が抜けて上手く歩けなかった
P「本当に大丈夫か?」
エレナ「あ、あはは…大丈夫じゃないかも…」
P「仕方ない、ほら」
Pがワタシの前で背を向けてしゃがみ込む
416 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/17(月) 00:25:59.93 ID:aUgUvmBZo
エレナ「?」
P「校門までならおぶるからさ、そこからはタクシーを呼ぼう」
エレナ「お、おんぶ?ちょっと恥ずかしいヨ」
P「大丈夫だ、今は夏休みだし学園にいるのは琴葉達くらいだ」
そういう問題じゃない
だけど本当に心配してくれているのが分かるから、無碍にも出来ない
エレナ「…はあ、わかったヨー」
ワタシはPの背中に乗る
…思ってたよりも、大きな背中だ
P「よし、行くか」
Pがワタシを背負って立ち上がった
417 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/17(月) 00:30:10.62 ID:aUgUvmBZo
海美「ねえP!帰ってきたら私もおんぶして帰ってよ!」
P「良いぞ、俺が帰ってくるまでに課題を終わらせてたらな」
海美「…………………………無理!」
P「笑顔で言うな、やれ」
海美「ううー…」
ワタシを背負ったまま、Pが教室を出た
418 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/17(月) 00:32:16.14 ID:aUgUvmBZo
校門に到着し、Pがスマホを取り出してタクシーを呼ぼうとする
だけど
エレナ「ネ、P」
P「ん?」
エレナ「嫌じゃなかったら…このまま帰りたいナ」
P「おんぶしたまま?」
エレナ「…うん」
P「…わかった、良いよ」
エレナ「ありがとう」
419 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/17(月) 00:35:51.49 ID:aUgUvmBZo
Pに背負われて帰り道を進む
かなり新鮮な体験だ
エレナ「…Pの背中、大きいネ」
P「そうか?」
エレナ「うん…」
この背中に、ワタシが今抱えている想いを吐き出したくなる
だけどそれはメグミの気持ちを踏みにじるのと変わらない
だからワタシは、Pの背中に頭を押し付けて、気持ちを飲み込んだ
420 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/17(月) 00:38:38.13 ID:aUgUvmBZo
P「着いたぞ」
エレナの家の前に到着した
エレナ「鍵、これだヨー」
P「ん」
エレナから鍵を渡され、玄関を開錠する
P「お邪魔します」
エレナの家に上がり、部屋まで運んだ
着替えるためにエレナの部屋から出た後、扉の前で待つ
数分後、寝間着になったエレナが部屋の扉を開けた
421 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/17(月) 00:50:00.87 ID:aUgUvmBZo
P「熱はないみたいだけど、念の為ちゃんと温かくしておくんだぞ?」
エレナ「うん」
エレナをベッドに寝かせ、布団をかける
エレナ「♪」
P「ん、なんか機嫌良いな」
エレナ「うん、なんだか新鮮だからネ」
P「…そっか」
流石に布団に入った女の子がいる部屋に長居するのも失礼なので立ち上がる
P「それじゃあ俺は帰るよ」
エレナ「…」
P「エレナ、お大事に」
そういって後ろを向いたとき
俺の手はエレナに握られていた
422 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/17(月) 00:54:16.58 ID:aUgUvmBZo
エレナ「やだ」
P「エレナ…?」
エレナ「1人でいるのは、寂しい」
P「…」
エレナの両親は仕事、弟くんは部活
そう考えると家にいるのはエレナだけになるのか…
ジッと俺を見るエレナの目に負け、俺はベッドの傍に腰を下ろした
P「もうちょっとだけな」
エレナ「…うん!ありがとうだヨー」
エレナが眠り、弟くんが帰ってくるまで俺はエレナの傍にいたのだった
423 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/17(月) 00:55:01.55 ID:aUgUvmBZo
一旦ここまで
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/18(火) 00:27:13.75 ID:J1YlliTd0
乙
帰りをめぐみぃに見られてそう
425 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/19(水) 01:24:26.70 ID:3y+u2apXo
【ミリマス】765学園物語HED √PG
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1478784771/
そろそろこれを終わらせるのでこっちは一旦小休止
426 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/22(月) 00:58:54.78 ID:wVaTKhDxO
P「それじゃあ、エレナの事お願い」
玄関からPの声がする
弟が帰ってきたようだ
少ししてからワタシの部屋の扉が開き、弟が入ってきた
調子はどう?
エレナ「ちょっと寝たら良くなったヨ」
すると弟は呆れた顔で
寝たからじゃなくてP先輩といたからだろ?
そう言った
エレナ「そ、そんなことない!」
427 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/22(月) 01:06:36.24 ID:wVaTKhDxO
赤くなってるからバレバレだって
エレナ「こ、これはそう!布団を被ってたからその熱だヨ!」
なんで認めたがらないのかわからないけど、そんなんじゃP先輩誰かに取られるんじゃない?
エレナ「…え?」
今日はじめて会ったけど、普通に良い人だったし、他にも先輩の事好きな人がいてもおかしくないでしょ
Pがいなくなる…そう考えると胸が締め付けられるように痛んだ
エレナ「で、でも、それじゃあメグミとウミが」
友達に遠慮して、譲って一生後悔するなんて馬鹿らしくない?
そんな風に好きな人を譲り合うのが友達なら俺は友達なんか要らないネ
428 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/22(月) 01:13:12.57 ID:wVaTKhDxO
エレナ「…でも、ワタシは」
メグミを応援するって約束したし…
あーもう鬱陶しいな
いつまでもぐずぐずしてないでさっさと先輩に告白すれば良いだろ
エレナ「でも、ワタシまだPの事が好きかどうかわかんないヨ…」
…は?冗談は片言だけにしてくれよ姉さん
あんだけ先輩の話しばっかりしてて好きかどうかわかんないってあり得ないだろ
429 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/22(月) 01:21:49.95 ID:wVaTKhDxO
エレナ「そ、そんなにしてないヨ!」
してるから、姉さんの話をずっと聞かされた父さんと母さんはもう先輩に会う気満々だからな?
エレナ「ええ…」
そんなことになってたなんて
我が姉ながら面倒な奴…とにかくさ、逃げるんじゃ無くて自分の気持ちに素直になりなよ
エレナ「…逃げる」
メグミにも言われた言葉だ
今のワタシはそんなに逃げているんだろうか?
430 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/22(月) 01:26:30.91 ID:wVaTKhDxO
弟は立ち上がると扉を開けた
じゃあ、俺戻るから何かあったら呼んでよ
エレナ「うん」
弟が部屋から出て、再びワタシは独りになる
ワタシは…逃げてる
少なくともメグミや弟に言われた以上はそう見えているのは間違いない
だけど、どうしてワタシは逃げてるんだろう?
Pから、逃げる理由なんか無いはずなのに
…
431 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/22(月) 01:34:13.87 ID:wVaTKhDxO
ワタシは…
ワタシは…Pの事が好きかどうか確かめるために、答えを出そう
そうじゃないとメグミを心から応援出来ないから
Pへの気持ちに答えを出して、全力でメグミを応援する
それがワタシに出来る事だから
痛む胸を押さえながら、ワタシはそう決意した
432 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/22(月) 01:34:47.33 ID:wVaTKhDxO
一旦ここまで
エレナ弟とかいうオリキャラ
433 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/22(月) 03:12:45.82 ID:gEw/x8Y5o
ミリオン女学園のアイドルオフショットでエレナ弟の存在は出てるからok
434 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/22(月) 23:38:43.79 ID:oxqXTsy/o
翌日の補習
エレナ「おはようだヨ-!」
P「お、エレナ」
海美「すっかり元気だね!」
エレナ「おかげさまでネ」
P「あんまり無理するなよ?」
エレナ「うん」
435 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/22(月) 23:41:59.53 ID:oxqXTsy/o
…うん、普通に話せてる
なんにも問題なんて無い
やっぱりここ最近は体調が悪かっただけ
エレナ「ねえねえP」
P「ん?」
エレナ「明日暇?」
P「暇だぞ」
海美「明日も私補習あるけど!」
P「うるさい」
エレナ「暇ならちょっと付き合って欲しいヨー」
P「良いぞ」
436 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/22(月) 23:49:41.48 ID:oxqXTsy/o
エレナ「メグミも来るから」
P「恵美も?了解」
エレナ「それじゃあ集合場所は…」
集合場所を伝えようとした時、教室の扉が開いてコトハが入ってきた
エレナ「コトハ」
琴葉「おはようエレナ、海美、Pくん」
P「おはよう」
海美「おはよう琴葉!」
琴葉「Pくん、今時間は大丈夫?」
P「ああ」
琴葉「少し事務所に来て欲しくて」
437 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/22(月) 23:54:00.26 ID:oxqXTsy/o
P「プロダクションの手伝いだな?わかった」
Pが席を立つ
P「悪いエレナ、また後で」
エレナ「あっ…」
また、胸が痛み始める
琴葉「ごめんね、エレナ」
Pとコトハが教室から出て姿が見えなくなる
…どうして
未だ痛み続ける胸に問い掛けても答えは返ってこない
438 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/22(月) 23:59:35.22 ID:oxqXTsy/o
琴葉「エレナ、やっぱり調子悪いみたい」
P「何が原因なんだろう」
プロダクションに向かいながらエレナが不調な原因を考えるが、単なる体調不良以外の答えは出て来ない
琴葉「…やっぱり、寂しいのかも」
P「寂しい?」
琴葉「うん、エレナは明るく振る舞ってるけど本当はすごく寂しがり屋なの」
P「知らなかった」
琴葉「普段の言動からはそれを感じさせないから」
琴葉「だからエレナはすごいの、私なんかより、ずっと」
439 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/23(火) 00:19:31.80 ID:czOsJfXdo
琴葉「恵美も最近は忙しいみたいだし…」
P「恵美が?」
夏休みに入ってから毎日暇かどうか聞かれてるが…まあ今は置いておこう
琴葉「Pくん」
P「大丈夫」
琴葉「え?」
P「俺が必ずエレナを元気にしてみせる」
P「俺はエレナの笑顔が好きだからな」
琴葉「Pくん、ありがとう……っ?」
P「琴葉?」
琴葉「何でも無い、大丈夫」
琴葉「それじゃあ事務所に行きましょう?」
P「ああ」
琴葉「…」
440 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/23(火) 00:20:12.42 ID:czOsJfXdo
一旦ここまで
そろそろいちゃいちゃを書かないと死んでしまう
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/23(火) 00:31:39.74 ID:EBgLR4+40
乙です
コトハも平行世界の記憶でも流れ込んだか?
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/23(火) 01:27:01.47 ID:SobmqwQwO
乙です
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/23(火) 14:41:51.88 ID:1bqWUWKy0
イチャイチャは果たしていつになるのか、、、w
シチュエーションでも書いてみたらどうですかバレンタインの時みたいに
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/23(火) 15:07:01.52 ID:idHPufEY0
おつ
445 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/24(水) 01:39:40.66 ID:Q9yqi28Yo
今のは…何?
Pくんがエレナの笑顔が好きだって言ったとき、胸が痛んだ
何かの病気…?
最近忙しかったら、体調が悪いのかな
…もし私が体調を崩したら、Pくんは心配してくれるだろうか?
昨日エレナを背負って帰るPくんを見たとき、少しエレナが羨ましかった
私が熱を出しても、同じように背負ってくれるのかな…
446 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/24(水) 01:48:43.94 ID:Q9yqi28Yo
P「こんなところか」
琴葉「ありがとうPくん、おかげさまで助かったわ」
茜「いやーPちゃんがいると仕事が捗るねぇ!茜ちゃんも手抜き…力をセーブ出来るよ!」
P「言い直せてないからな、茜」
百合子「でもやっぱり男の人がいると違いますね、力仕事をお任せできますし」
伊織「そうね、ねえP、この伊織ちゃんが特別にあんたを雑用としてプロダクションに置いてあげても良いわよ?」
P「寝言は寝てから言えば良いって思うな、デコちゃん」
伊織「誰がデコちゃんよ!」
447 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/24(水) 01:55:11.97 ID:Q9yqi28Yo
プロダクションの業務が尾張、それぞれが自由に帰宅する
俺は琴葉が施錠するのを待ってから、一緒に歩き出した
P「相変わらずプロダクションは賑やかだな」
琴葉「そうね、忙しいけどとても楽しい」
琴葉「…」
P「琴葉?」
琴葉が急に黙り込んだ
P「どうしたんだ?」
琴葉「…ねえ、Pくん」
琴葉「伊織ちゃん程じゃないけど、私も同じ事を思ってるの」
P「伊織ちゃんと同じ事ってことは…俺を雑用としてプロダクションに置いておくって?」
448 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/24(水) 01:58:03.90 ID:Q9yqi28Yo
琴葉「そうじゃないの、でも」
琴葉「私はPくんに、プロダクションにいて欲しい」
琴葉「Pくんと一緒に仕事がしたいの」
P「…」
琴葉「まだ、マネージャーは空席だから…」
P「琴葉…」
琴葉「残された時間は少ないけど、私はPくんと一緒にこの765学園を良いところにしたい」
琴葉「だからPくん、あなたをマネージャーにスカウトします」
449 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/24(水) 01:58:30.32 ID:Q9yqi28Yo
一旦ここまで
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/24(水) 06:49:41.30 ID:j8ahdtZJO
面白くなってきたな!
作者のマインドは削れてそうだが
あと尾張さんが初めて邪魔しにきた?
続きもたのしみだ
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/24(水) 10:31:29.10 ID:JvcfJpjBO
おっつおつ
めちゃくちゃ甘いかと思ったら甘すぎでドロドロし出した
452 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/24(水) 23:47:52.83 ID:Q9yqi28Yo
P「琴葉…」
琴葉はまっすぐ俺を見つめている
強い意志の宿った瞳で俺を見据え、俺の答えを待っている
P「俺は…」
琴葉から目を逸らす
一度逃げた俺がもう一度戻る事なんて許されるはずが無い
きっとまた責任感や劣等感に押し潰されて逃げてしまう
だから俺は…
453 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/25(木) 00:06:31.67 ID:NhswbRjUo
琴葉「Pくん」
いつの間にか琴葉がすぐ近くに来ていた
琴葉「逃げないで」
俺の手を取り、琴葉はそう言った
琴葉「Pくんが責任を持ちきれないなら、私が支えるから」
琴葉「一人じゃ持てなくても、二人なら持てるから」
琴葉「だから、逃げないで」
454 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/25(木) 01:08:23.22 ID:NhswbRjUo
琴葉「私が不甲斐なかったからPくんに負担を押し付けて、それで疲れたのはわかってる」
琴葉「でもPくんがいなくなってから、私はまるで胸にぽっかり穴が空いてしまったような感覚があって」
琴葉「私にはPくんが必要だって、わかったの」
琴葉「これは私のわがままだってわかってる、だけどPくんがいないと、私は…」
P「琴葉…」
琴葉「お願い、Pくん」
琴葉「私を最後まで、プロデューサーでいさせて欲しい」
琴葉の言葉が、俺を貫いていく
琴葉は、偽ること無く本心をぶつけてきている
そんな琴葉が、俺には眩しかった
455 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/25(木) 01:23:29.08 ID:NhswbRjUo
どうして琴葉はこんなにも真剣になれるんだろう
プロダクションに…琴葉の隣にいれば俺もそれが見つけられるのだろうか
P「…退社まで、後二ヶ月足らずだっけ」
琴葉「うん…私達の任期は、9月末までだから」
P「わかった」
見つけられるにせよ、見つけられないにせよ、俺は琴葉と約束したんだ
何かあったら、必ず手伝うと
P「俺に何が出来るかはわからないけど、もう一度やってみるよ」
琴葉「それじゃあ…!」
P「そのスカウト、受けるよ」
456 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/25(木) 02:33:32.68 ID:NhswbRjUo
琴葉「ありがとうPくん!」
俺の答えを聞いた琴葉は感極まったのか、俺に抱き着いてきた
P「こ、琴葉!?」
急に抱き着かれて混乱する
琴葉の匂いや柔らかさがダイレクトに伝わってきてドキドキしてしまう
琴葉「あ、ご、ごめんなさい、つい…」
P「い、いや、大丈夫だ」
抱き着いた琴葉も、抱き着かれた俺も赤くなっているのがわかる
琴葉「そ、その、改めてよろしくお願いします、Pくん」
P「あ、ああ、よろしく、琴葉」
457 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/25(木) 03:18:30.81 ID:NhswbRjUo
エレナ「…」
偶然だった
本当にただのきまぐれで
補習が終わって、Pを迎えに行ったら
Pとコトハが抱き合っていた
それを見たとき、ワタシは咄嗟に隠れて
二人のやりとりを眺めてた
だけどだんだんと胸の痛みが強くなって
今はもう、一歩も動けなかった
458 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/25(木) 03:19:55.53 ID:NhswbRjUo
一旦ここまで
459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/25(木) 03:21:42.70 ID:P8Xj92ve0
乙
心がガリガリ削れて行くんだけど…
460 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/25(木) 09:32:49.26 ID:UevwHdGHO
琴葉重いなぁと思ったがTSV三人ともめっちゃ重かった
乙
461 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/25(木) 09:52:49.25 ID:eWpZJmgGO
果たして誰の胃が一番最初に限界を迎えるのか
462 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/25(木) 12:10:57.26 ID:lPIk3kzSO
A.作者
463 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/25(木) 12:19:57.47 ID:UevwHdGHO
それだな
464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/25(木) 18:28:29.87 ID:Bovn8xFS0
乙です
作者さん頑張ってください(胃的な意味で)
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/25(木) 23:55:37.20 ID:F0mPUVV80
カナーシーミノー状態になってもおかしくない状況。
466 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/26(金) 01:21:29.39 ID:hzZb6FMno
廊下にしゃがみ込んだワタシに、誰かが近付いてくる
その足音に顔を上げると、メグミがワタシを見下ろすように立っていた
恵美「エレナ」
エレナ「メグミ…」
恵美「話したいことがあるからさ、ちょっと移動しよっか」
そう言って恵美が手を差し伸べてくれる
ワタシはその手を取って、立ち上がった
467 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/26(金) 08:36:18.49 ID:Wk+U1SLi0 乙
これほんとにエレナ幸せになれるのだろうか
468 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/26(金) 10:35:01.94 ID:kTDf9tZ/O 分割されて共有されそう
469 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/26(金) 13:36:38.37 ID:RtB4rOYFO TSVの3人ともヤベェやつ説
470 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/27(土) 01:32:37.04 ID:VSN+4lTSo 恵美「とりあえずさ、二人になれるところに行こっか?何処が良い?」
エレナ「んー…恵美に任せるヨ」
恵美「じゃあさ、エレナの家行こっか」
エレナ「うん」
メグミと一緒にワタシの家に行く
エレナ「はい、お茶」
恵美「ありがと、いやー暑いね」
エレナ「そうだネ」
恵美「ふう…」
恵美はお茶を飲んで一息吐いた後
恵美「それじゃ、早速本題に入ろっか」
そう言った
471 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/27(土) 01:43:11.17 ID:VSN+4lTSo 恵美「アタシはPが好き、それは今も変わらない」
恵美「この夏休みに、必ず振り向かせてみせる」
恵美「でもさ、琴葉に先手を打たれちゃってさ」
恵美「一応夏休みに入ってから毎日Pの予定を聞いてたんだけど、中々上手くはいかないね」
エレナ「コトハ…」
廊下で抱き合ってた二人が、目に焼き付いて離れない
恵美「…琴葉がさ、Pをプロダクションにスカウトしたの、見たよね」
エレナ「…うん」
恵美「琴葉も、Pの事好きみたい」
エレナ「…」
472 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/29(月) 00:42:16.42 ID:0Mec8ERTO 恵美「ま、琴葉の事だから自覚はしてないみたいだけど…」
恵美「ねえ?エレナ」
エレナ「そうだネ…コトハはドンカンだから…」
恵美「…鈍感はもう1人いるけどね」
恵美「ねえ?エレナ」
エレナ「…」
473 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/29(月) 03:05:59.25 ID:6v6+NEhco 恵美「…エレナさ」
エレナ「?」
恵美「前に自分の気持ちが分からないって言ってたよね」
恵美「それは今も変わらない?」
エレナ「…うん」
恵美「そっか」
恵美「…」
メグミが腕を組んで目を瞑る
恵美「…いつまで逃げてんのさ」
474 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/29(月) 03:15:38.48 ID:6v6+NEhco エレナ「えっ」
顔を上げたメグミは、怒っているように見えた
恵美「あんなところで胸を押さえて蹲ってさ」
エレナ「あれは…」
恵美「胸が痛かったんでしょ?まるで刺されてるみたいな、締め付けられてるみたいな」
恵美「アタシも経験あるからね、それくらいわかる」
エレナ「…」
恵美「エレナさ、Pの事が好きなんでしょ?」
475 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/29(月) 03:33:19.15 ID:6v6+NEhco エレナ「…わから」
恵美「分からないってのは無しだからね」
エレナ「…っ」
恵美「海での事とか、今日の廊下での事とか…なんで自分の気持ちを否定してんのさ」
エレナ「う、海での事とはただのイタズラだヨ-、深い意味は…」
恵美「エレナはイタズラで好きでもない男とキスすんの?」
エレナ「それは…」
恵美「前にも言ったよね、逃げて欲しくないって」
476 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/29(月) 03:38:41.15 ID:6v6+NEhco 恵美「もしエレナがアタシを理由に自分の気持ちから逃げてるのなら…アタシはエレナを許さない」
恵美「アタシを舐めるな!」
恵美「アタシは誰かに譲ってPを譲って貰っても嬉しくなんか無い!ただ惨めになるだけ」
恵美「アタシはアタシの手で、Pを振り向かせる!」
恵美「例えそれで琴葉や海美と争うことになっても、アタシは遠慮も容赦もしない」
恵美「2人をねじ伏せてでも、アタシは前に進むって決めたんだ」
477 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/29(月) 03:45:55.10 ID:6v6+NEhco エレナ「メグ…ミ…」
恵美「それでもまだ逃げるなら…」
メグミが席を立つ
恵美「アタシ達は、友達じゃない」
エレナ「っ!」
弟に言われた言葉とメグミに言われた言葉がワタシを責め立てる
恵美「…」
エレナ「ワタシは…」
恵美「…じゃあね、エレナ」
メグミが靴を履いて、出て行く
ワタシは1人、部屋に取り残された
478 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/29(月) 03:46:25.27 ID:6v6+NEhco 一旦ここまで
胃がいたたたたたた
479 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/29(月) 04:46:04.42 ID:qrd3zhuyO 乙
自ら胃に穴を開けてくスタイル、嫌いじゃないよ
480 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/29(月) 22:40:03.52 ID:IwQCbSRUo 修羅場ァ
481 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/31(水) 02:43:54.65 ID:8G8oIbYuo 恵美「…意気地無し」
自分の気持ちに気付かない振りをして、自分をあそこまで追い込んで壊れそうになってる
ちょっと前のアタシと同じだ
正直あんな状態のエレナを1人にしておくのは危険だと思う
だけど誰にも本人も認めていないエレナの気持ちを認めさせることなんて出来やしない
それが出来るとしたらただ一人だけ
恵美「…ほんと、ウチら全員面倒くさいね」
琴葉もアタシもエレナも、みんなみんな面倒くさい
482 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/31(水) 02:51:44.29 ID:8G8oIbYuo 恵美「この先、どうなるのかな」
少し先の誰も分からない未来
願わくば彼の隣にいるのは自分でありたい
だけど彼の気持ちが分からない以上は過度な期待は持てない
恵美「…」
みんなが笑って過ごせる未来なんて来ないのは分かってる
彼がアタシ達以外を選ぶ可能性も高い
だけど…
せめて悲しみの少ない未来を選び取ろう
例え傷付いても、笑って思い出に出来るような、そんな未来を
…ねえエレナ
アタシはエレナと友達でいたいよ
483 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/31(水) 03:02:12.58 ID:8G8oIbYuo 翌日
昨日メグミに言われた言葉が耳から離れなかった
恵美『アタシ達は友達じゃない』
どれだけ振り払おうとしても、ワタシを責めるように耳に残っていた
ワタシはあの時、どうすれば良かったんだろう
そんなことばかり考えてしまう
そんな時、携帯が鳴った
ディスプレイに表示された名前は…Pだ
エレナ「…もしもし?」
484 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/31(水) 03:06:53.14 ID:8G8oIbYuo P『おはようエレナ、今時間良いか?』
エレナ「…うん、大丈夫だヨー」
思考がループしていたので誰かと話すのは思考をリセットするのに丁度良い
P『エレナ今日は暇か?』
エレナ「今日?うん、空いてるヨ?」
P『じゃあさ、どっか遊びに行かないか?二人で』
エレナ「えっ」
P『昨日遊びに行きたいって言ってただろ?だから丁度良いかなって』
485 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/31(水) 03:07:32.88 ID:8G8oIbYuo 一旦ここまで
紬ちゃんがドストライクだったので√紬(仮称)書きます
486 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/31(水) 03:13:51.77 ID:SBqED58C0 乙です
俺は歌織さんに期待大です
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/31(水) 07:26:25.44 ID:MFj0p9hDO 乙
歌織さんいいよね…
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/31(水) 11:07:36.93 ID:1jmzxAZhO あー確かに好みっぽい感じしますな
乙でした
489 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/01(木) 01:24:34.52 ID:VGu1SHg2o P『あ、それとも恵美とか海美とか誘った方が良いか?』
エレナ「う、ううん!二人で良いヨ」
P『了解、じゃあどこで待ち合わせる?』
エレナ「えっと、町の広場が良いナ」
P『わかった、じゃあ一時間後に町の広場に集合な』
エレナ「う、うん!」
電話を切り、Pと出かけるために身支度を整える
普段着ないような服も引っ張り出して色々と試してみる
…せっかく二人っきりの息抜きだし、思いっきり楽しまないとネ♪
490 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/01(木) 01:37:03.81 ID:VGu1SHg2o エレナ「…」
町の広場に到着して時計を見る
…予定より30分も早く着いちゃった
もっと遅く着くつもりだったのに、不思議だネ
何をして時間を潰そうか悩んでいると
P「エレナ、早いな」
もうPが来た
エレナ「P、早いネ」
P「エレナこそ…もしかして待たせたか?」
エレナ「ううん、ワタシも今来た所だヨー」
P「そっか、それなら良かった」
491 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/01(木) 01:50:32.20 ID:VGu1SHg2o P「それじゃあ暑いし、何処か涼しい所に行くか」
エレナ「そうだネ」
そう言って歩き出そうとしたPの服の裾を
P「エレナ?」
エレナ「え?あっ」
ワタシは無意識に掴んでいた
P「どうしたんだ?」
エレナ「え、えっと…その…」
何か、何か言わないと
エレナ「ワタシの今日の服…どうかナ…?」
492 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/01(木) 01:59:53.17 ID:VGu1SHg2o P「その服は…あれか、前に琴葉と恵美と一緒に買いに行ったやつだな」
エレナ「正解だヨ-、良く憶えてたネ?」
P「よく似合ってて可愛かったからな…うん、本当によく似合ってる」
エレナ「あ、あう…」
可愛いと言われてとても恥ずかしい反面とても喜んでいるワタシがいる
P「じゃあさエレナ、お前がそれを着たときに言った言葉、憶えてるか?」
エレナ「?」
ワタシ、何か言ったカナ?
493 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/01(木) 02:13:50.87 ID:VGu1SHg2o P「私とティータイムご一緒しませんか?って、憶えてないか?」
エレナ「あー、うん、憶えてるヨ」
P「だからまずはどこか喫茶店にでも行こう」
エレナ「ん、わかったヨー」
二人で近くの喫茶店に入ると
突然クラッカーが鳴った
P「!?」
エレナ「!?」
突然の騒音に二人で混乱していると奥から店長らしき人が出て来た
なんでもワタシ達は通算100万組目のお客さんらしく、スペシャルなサービスがあるんだって
494 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/01(木) 02:16:51.53 ID:VGu1SHg2o エレナ「えっ」
さらにカップルにはスペシャルな企画があるらしいんだけど…
エレナ「わ、ワタシ達はカップルじゃ」
P「エレナ」
言いきる前にPが手でワタシの次の言葉を遮る
P「せっかくだし乗ってみないか?滅多に出来ない経験だし」
エレナ「で、でもPは良いノ?ワタシとカップル扱いされテ…」
P「そうだな、悪くないよ」
495 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/01(木) 02:25:52.66 ID:VGu1SHg2o エレナ「P…」
そうこうしているうちに奥の席に案内された
P「しかし100万組記念か、一体何があるんだろうな」
目の前のわくわくしているPを尻目にワタシはさっきのPの発言をただひたすらに深読みしていた
…ワタシとカップルに見られるのは悪くない?それは友達だから?
だけど友達ならそんな関係じゃないって否定するはず
…わからない
496 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/01(木) 02:34:11.48 ID:VGu1SHg2o エレナ「むむむ…」
色々と頭を悩ませていると最初のドリンクが運ばれてきた
思考を一旦中断してドリンクを飲もうと顔を上げると
P「」
固まっているPがいた
エレナ「P?」
固まっているPの視線を追うと
エレナ「」
ワタシも思わず固まった
ワタシ達の視線の先には、一つのグラスにハート型のストローが刺さっているドリンクがあった
497 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/01(木) 02:35:25.45 ID:VGu1SHg2o 一旦ここまで
昨日からずっと紬の事ばっかり考えている気がする
一刻も早くプロデュースしたい√書きたいプロデュース()したい
498 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/01(木) 02:45:57.45 ID:TPqCmGkpo 音楽教師の歌織さんルートも頼む
499 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/01(木) 09:09:36.86 ID:viQ3JjsGO 乙です
ねえ 聞いて 素敵な恋をしてるの?
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/01(木) 12:17:57.91 ID:R9JGPvtcO ウェディングエレナよかったな……
紬ちゃんもいいけど歌織ちゃんもね
501 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/01(木) 18:31:32.00 ID:Fr8SWY3rO 歌織さんはHEDの最初に新任としてやってきて今までに無かったタイプの年上キャラを発揮して優しくリードしてくるけどもプロデュース()になると苛めてくるSキャラでイメージしてるよ
502 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/01(木) 22:59:52.13 ID:BgHSawyBO 最高かよ…
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/01(木) 23:28:09.26 ID:enlcBrlZ0 乙です
新キャラって言われるとなんか特別視しちゃってとてつもなく可愛く見えるわ。実際2人ともすごい可愛い。
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/02(金) 00:18:51.68 ID:Ldz73lzqo 関係ないけど紬って字パッと見で袖に見えるよね
505 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/02(金) 01:05:05.07 ID:3h7aiaSxo √紬(仮称) パターンA
三年生の春、1人の女の子がPのクラスに転入してくる
クールな印象のその子に思わず見惚れる
エレナに誘われてグループ入りした紬だが中々馴染めずにいた、そこでなんとかみんなと一緒に楽しんで欲しいPは紬のために色々と画策する
√紬(仮称)パターンB
ある日母親から許嫁がいると伝えられるP
今は亡き父親と相手の父親は親友同士で、お互いに生まれた子供同士を結婚させることを約束していた
時を同じくして許嫁…紬はその約束のためにかつて住んでいた町に戻ってくる
しかし紬は顔も知らない相手と結婚なんかしたくないのでなんとか回避しようと画策する
紬の境遇に自分を重ねたPはその相手が自分だと気付かずに紬を手伝ってなんやかんやで恋仲に
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/02(金) 01:07:22.80 ID:+gCuO4sw0 個人的にはBが面白そうかな
HED時空になるのかな
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/02(金) 07:50:24.60 ID:tGoLtP1/O Bパターンは今までなかったし読んでみたい
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/02(金) 09:38:46.91 ID:c7AVL78ko 小さいとき隣に住んでた歌織お姉さんが教育実習生として帰ってきたってことになりませんかね!
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/02(金) 13:19:18.85 ID:TDzbegLzO まだキャラもはっきりしていないうちからここまでねってしまうとは…一目惚れとは恐ろしいな
510 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/03(土) 02:49:52.97 ID:UeC81Zjmo エレナ「こ、これ」
所謂カップルドリンクというやつだろうか?
メグミが雑誌の特集で熱心に読んでいた記憶がある
P「あー…うん、これは…」
Pも想定外のものが出て来て困惑してるみたいだネ
エレナ「どうする?」
P「…飲もう」
エレナ「えっ」
P「出された以上は仕方ない、責任をもって俺が飲みきる」
511 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/03(土) 02:59:44.30 ID:UeC81Zjmo エレナ「でも、結構多いヨ?」
二人で飲むことを想定しているからかかなり多い
P「それはまあ…なんとかするさ」
1人で飲むと間違いなくお腹を壊してしまう量だ
せっかく二人っきりで遊びに来たのに、お腹を壊して解散なんて嫌だ
だからワタシは
エレナ「わ、ワタシも飲むヨー」
そう言った
512 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/03(土) 03:08:01.83 ID:UeC81Zjmo P「良いのか?」
エレナ「う、うん、こんなに冷たいもの飲んだらPがお腹壊しちゃうからネ」
P「悪いな」
エレナ「気にしない気にしない!じゃあ早く飲んじゃおうヨ」
P「ああ」
二人でストローを咥える
そして気付いた
これ、別に一緒に咥えなくても良かったんじゃ…
513 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/03(土) 03:11:56.66 ID:UeC81Zjmo しかしここでいきなり口を離すのも失礼な気がして、ワタシはそのままジュースを飲み始めた
そしてふと、Pの顔が想像以上に近いことに気付いた
エレナ「!!」
ストローが短いから仕方ないとはいえ、Pの顔がほんの数cmの距離にあり、一気に恥ずかしくなる
頬が熱を帯び、顔が赤くなっていくのがわかる
ワタシは顔の赤さと頬の熱を誤魔化すために、急いでジュースを飲んだ
514 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/03(土) 03:26:59.47 ID:UeC81Zjmo P「美味かったな」
エレナ「うん」
あの後運ばれてきた料理が想像以上に美味しかったので恥ずかしい気持ちは吹き飛んだ
P「次は…あそこに行くか」
エレナ「オッケーだヨー」
Pの指差したところ…ゲームセンターに入るワタシ達
P「そういやエレナってダーツ好きだったよな?」
エレナ「え?うん」
P「よし、じゃあダーツにするか」
エレナ「…」
ワタシ、Pとダーツに行ったことって無かったし、話も一度したかしてないかってくらいなのに…
覚えててくれたんだ
エレナ「…うん、そうだネ!ダーツで遊ぶヨ-!」
凄く、嬉しいな
515 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/03(土) 03:27:28.47 ID:UeC81Zjmo 一旦ここまで
516 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/05(月) 01:18:17.39 ID:CpRlw/lSo P「ぐぬぬぬぬ…」
エレナ「ふふ~ん♪」
一回目の勝負が終わった
結果はワタシがPにトリプルスコアをつけて圧勝
Pは凄く悔しそうだネ
P「もう一回!もう一回勝負だ!」
エレナ「良いヨ、ワタシが勝つけど、ネ♪」
P「ふん、すぐに前言撤回させてやるからな」
二回戦が始まる
517 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/05(月) 02:05:17.95 ID:CpRlw/lSo P「」
エレナ「前言撤回するのはPのほうだネ♪」
二回戦が終了し、結果はまたしてもトリプルスコア
P「何故だ…」
エレナ「ンー、Pは投げる時無駄な力が入ってるんだヨー」
P「無駄な力…?」
エレナ「そ、だからまっすぐ飛ばないんだヨー」
そう言いながらエレナが近寄ってくる
エレナ「まずは姿勢を正して」
P「!?」
まるで抱き着くような体勢でエレナが密着する
518 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/05(月) 02:26:45.10 ID:CpRlw/lSo エレナ「こうやって立って、で、まっすぐ見据えるノ」
P「あ、ああ」
しかしこんな状態で集中出来るはずが無い
エレナ「もー、P、ちゃんと聞いてル?」
P「き、聞いてる聞いてる」
聞いてるけど意識は密着した部分に持って行かれている
…エレナ、柔らかいなぁ
519 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/05(月) 02:32:29.69 ID:CpRlw/lSo P「ふっ」
Pがワタシが教えたフォームで綺麗に投げる
エレナ「おー流石P、飲み込みが早いネ」
P「エレナの教え方が上手いからだよ」
エレナ「えへへ~」
うんうん、これなら教えた甲斐が…………
アレ?ワタシ確か密着しながら教えてたようナ…
エレナ「」
P「え、エレナ!?」
一瞬で顔が熱くなる
520 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/05(月) 02:37:14.63 ID:CpRlw/lSo エレナ「な、何でも無い、何でも無いヨ-」
何でも無いわけない
凄く心臓がどきどきして、爆発しちゃいそう
エレナ「う、上手くなったから、もう一回勝負する?」
P「俺は構わないけど、大丈夫か?」
エレナ「だ、大丈夫だヨー、なんなら賭ける?」
P「何を?」
エレナ「勝った方が負けた側にひとつ命令出来るノ」
P「良いぞ、負けないからな」
エレナ「ふふん、ワタシ、本気出すからネ」
521 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/05(月) 02:48:52.70 ID:CpRlw/lSo こうして始まった三回目の勝負も佳境を迎えた
点数は僅差でワタシが勝ってるけど…
P「よしっ!これで抜いたぞ!どうしたエレナ、調子が悪いみたいだな!」
エレナ「う~…やるネ」
勝負に集中出来ていない
さっき引っ付いてた時のPの匂いとか、逞しさとかが頭から離れない
そんな時に投げたからだろうか
エレナ「あっ!?」
矢を見当外れのところに投げてしまった
P「もらったな」
そういって真ん中に矢を投げたP
ワタシの負けが決まった
522 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/05(月) 02:49:20.04 ID:CpRlw/lSo 一旦ここまで
523 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/05(月) 06:18:58.32 ID:sIiX3EjLO 命令(ガタッ
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/05(月) 08:51:23.79 ID:GCBDhYbQO ここは俺に任せろ(ガタッ
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/05(月) 08:56:52.52 ID:G/71847BO これエレナは勝っても負けてもご褒美だったのではないだろうか
また恵美のハイライトさんが……
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/05(月) 09:02:04.49 ID:9QKTQBo6O まあ今回は宣戦布告してたからダメージは他のルートより少ないだろう
そういうのを気にしてエレナが立ち止まらないようにした事だろうし
527 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/06(火) 00:27:15.46 ID:AJmG2DqFo エレナ「ま、負けた…」
P「っしゃあ!」
まさか負けるなんて…
P「さて、何を命令しようかな~」
エレナ「お、お手柔らかに、ネ?」
P「ふふふ…」
Pがワタシを舐め回すようにジロジロと見てくる
うう…そんなに見られるとドキドキしてくるヨ~…
528 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/06(火) 00:30:15.82 ID:AJmG2DqFo P「…よし、決めた」
命令が決まったみたい
何を命令するんだロ…お、おっぱいを触らせるとか?
P「命令は…」
まあ…おっぱいくらいなら別に…良いカナ?
P「おーいエレナー聞いてるか?」
エレナ「う、うん!おっぱいなら大丈夫だヨ-!」
P「いや何の話だよ…命令を伝えるぞ?」
エレナ「あ、うん」
529 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/06(火) 01:30:36.53 ID:AJmG2DqFo P「また遊びに来よう」
エレナ「えっ」
P「また二人でさ、こうやって遊ぼう」
P「それが俺からの命令、絶対守れよ~?」
エレナ「あ…うん!約束するヨ!」
P「よ~し、じゃあもう一回やるか?」
エレナ「良いヨ~!次はワタシが勝つからネ!」
P「今度も俺が勝つさ」
結局この日は、日が暮れるまで二人で目一杯遊んだのだった
530 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/06(火) 01:43:19.09 ID:AJmG2DqFo エレナ「楽しかったヨ~」
P「な、なんで勝てなかったんだ」
あれからダーツ以外にもボウリングもやってどれも勝っちゃったヨ
エレナ「ふふん♪」
P「つ、次は勝つからな!」
エレナ「リベンジはいつでも受けて立ってあげるヨ~」
P「…やっぱりそっちの方が良いな」
エレナ「?どうしたノ?」
531 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/06(火) 02:01:30.07 ID:AJmG2DqFo P「いや、やっぱりエレナは笑ってる方が似合うなって思ってさ」
P「ここ最近ずっと何か悩んでただろ?だから気分転換になるかなと思って連れ出したんだ」
エレナ「…ワタシのために?」
P「いいや、俺のため」
P「エレナのしょげてる顔を見てるとなんかこう…モヤモヤしてさ」
P「だから思いっきり遊んで、エレナを笑顔にしてすっきりするために誘ったって話」
そう言いながら歩くPの耳は微妙に赤くなっているように見えた
エレナ「そっかー…ふふ」
P「なんだよ」
エレナ「んーん、何でも無いヨ~」
532 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/06(火) 02:07:16.33 ID:AJmG2DqFo そっか
分かったヨ、メグミ
一緒にいて楽しい
心の奥から暖かな気持ちが溢れてくる
友達と一緒にいるのとはまた違う気持ち
これが…これが
エレナ「P」
P「んー?」
エレナ「今年の夏休み、ワタシに色々付き合って貰うヨ~?」
エレナ「海での命令権はまだ生きてるからネ~♪」
P「げっ、覚えてたのか…」
533 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/06(火) 02:12:37.37 ID:AJmG2DqFo エレナ「どうしよっカナ~」
P「お手柔らかに頼むぞ?」
エレナ「考えとくヨー」
P「やれやれ…」
エレナ「まずは手始めに手を繋いで帰ろうヨ~!」
P「えっ、なんで」
エレナ「んー、繋ぎたいから?」
P「まあ良いけど…うん、まあ、良いけど」
…メグミ
知っちゃったら、戻れないネ
Pと手を繋いで少し前を歩く
だってそうしないと
赤くなっただらしない顔が見られちゃうからネ
534 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/06(火) 02:13:29.49 ID:AJmG2DqFo 一旦ここまで
535 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/06(火) 09:13:54.32 ID:kN25kq8DO おっつおつ
かわいい(かわいい)
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/06(火) 10:48:30.63 ID:rOSlMkpDO 攻めエレナいいぞ
もっとやれ
537 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/08(木) 00:51:06.26 ID:gaRoBbgFo エレナ「…」
その日の夜、ワタシは友達に電話をかけた
少しのコールの後、相手が電話に出る
恵美『…もしもし?』
エレナ「こんばんはメグミ、今時間大丈夫カナ?」
恵美『うん、平気…どしたの?』
エレナ「ワタシのキモチ、話しておこうかなっテ」
恵美『…ん、聞くよ』
エレナ「今日、Pと一日遊んだヨ」
恵美『…へえ、どうだった?』
エレナ「うん、良くわかんなかったヨ!」
538 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/08(木) 01:02:10.95 ID:gaRoBbgFo 恵美『…エレナ、からかってんの?』
エレナ「でもね」
エレナ「Pともっと一緒にいたいってキモチは分かったヨ」
エレナ「一緒にいると心が暖かくなって…メグミやコトハ、ウミといる時とは違うキモチ」
エレナ「ワタシはこんなキモチ初めてだから何て言うキモチなのかは分からないケド」
エレナ「私はこのキモチ、離したくない」
恵美『…そっか、わかったんだ』
539 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/08(木) 01:17:03.42 ID:gaRoBbgFo 恵美『ねえエレナ、その気持ち、なんて呼ぶか知ってる?』
エレナ「知らないけど、分かるヨ」
恵美『そっか…じゃあさ、もう遠慮はいらないね』
エレナ「そうだネ、ワタシも全力で行くヨ」
恵美『じゃあここから先は抜け駆け騙し討ち不意打ち何でもありだから』
エレナ「それはちょっと…」
恵美『にゃはは、まあ抜け駆け以外は冗談だとして、一番大事なルールを伝えるね』
エレナ「うん」
恵美『後悔しないこと』
エレナ「…うん」
恵美『どんな結果になってもさ、好きで良かったって、自分の気持ちを褒められるように頑張ろうよ』
エレナ「そうだネ、後悔したくないもん」
540 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/08(木) 01:23:20.61 ID:gaRoBbgFo 恵美『誰が勝っても恨みっこ無し!ま、勝つのはアタシだけどね~』
エレナ「メグミには渡せないヨ~」
恵美『…ふふ』
エレナ「えへへ…」
恵美『それじゃあエレナ、アタシはそろそろ寝るね』
エレナ「うん、お休み!」
恵美『…ねえ、エレナ』
エレナ「どうしたノ?」
恵美『結果に関わらずさ、終わったらまた遊びに行こっか』
エレナ「!うん!」
恵美『そんだけ!じゃあお休み!』
541 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/08(木) 01:37:43.20 ID:gaRoBbgFo 通話が切れ、ワタシはベッドに寝転がった
メグミもウミもずっとこんなキモチだったんだネ
甘いけど、ちょっぴり苦しいこのキモチ
ワタシならきっと何年も待てないネ
きっとこの胸の中の情熱に身を焦がされて灰になっちゃう
でも
エレナ「この感じ、嫌いじゃないネ」
ドキドキして顔も熱くなるけど、楽しい
もっとPと一緒にいたい
ワタシの情熱を感じて欲しい
だから
エレナ「始めよっか、ワタシ達のカーニバルを」
542 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/08(木) 01:42:09.27 ID:gaRoBbgFo エレナと遊んだ翌日
志保「兄さん」
P「ん、どうしたんだ?」
志保「恵美さんが来ていますが」
P「あ、じゃあ上がって貰ってくれ」
志保「はい」
志保が恵美を呼びに行く
そしてすぐに恵美が部屋に上がってきた
恵美「おはよ」
P「おはよう恵美、それじゃあ早速」
恵美「うん、よろしく」
543 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/08(木) 01:46:26.58 ID:gaRoBbgFo 昨日の夜、恵美が電話をしてきた
恵美『今年の夏休みはさ、ちょっとやりたいことがあるから課題を早めに終わらせたいんだよね』
P「珍しいな」
恵美『まあね、それでさ、良かったら課題消化するの手伝ってくんない?』
P「別に構わないが」
恵美『ありがと、そんじゃ明日朝からPの部屋に行くから』
P「ん、わかった」
544 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/08(木) 01:52:46.38 ID:gaRoBbgFo テーブルを出し、恵美と一緒に課題をこなす
リビングでも良かったのだが恵美の強い要望により俺の部屋でやることになったのだ
課題を進めて一時間、時折解き方を聞く以外は喋らずに課題に集中する恵美
その横顔は思わずドキッとしてしまうくらい綺麗だった
P「ふう…」
恵美「疲れた~」
課題をやり始めてから大体8時間くらいか
かなりの時間を集中してやったおかげで2人とも課題が粗方片付いた
545 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/08(木) 01:56:44.84 ID:gaRoBbgFo 恵美「いや~…集中すれば終わるもんだねーんー!」
P「まあ…な」
恵美が伸びをしたときにその大きな胸が突き出されるような体勢になり、思わず見てしまう
P「…」
恵美「お?アタシの胸に興味あるんだ、触ってみる?」
P「ば、馬鹿なことを言うんじゃない」
恵美「アタシは真剣だよ」
急に恵美の声のトーンが変わった
546 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/08(木) 01:59:55.70 ID:gaRoBbgFo 恵美「アタシはPにならアタシの全部を捧げても良いと思ってる」
P「恵美、一体」
何を言ってるんだ、そう言う前に
恵美「…」
俺は恵美に押し倒されていた
P「め、恵美?」
恵美「…」
恵美は無言で、押し倒した俺を見つめる
547 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/08(木) 02:02:52.54 ID:gaRoBbgFo 恵美「Pはさ、本当に鈍感だよね」
P「何を」
恵美「アタシの気持ちにも、海美の気持ちに気付かなくてさ」
恵美「行動で示さないと、気付かないんだよね 」
P「俺は」
恵美の指が俺の喉に当てられ、そのまま胸の真ん中をなぞるように掻かれる
P「っ」
548 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/08(木) 02:06:42.53 ID:gaRoBbgFo 恵美「本当に嫌なら撥ね除けられるのにさ、なんで撥ね除けないの?」
P「そ、それは…」
無理矢理撥ね除けると恵美が怪我をしそうなのもあるが、何故か力が入らなかった
恵美「ねえ、P?」
P「なんだ?」
恵美「アタシがなんでこんな事してるか、分かる?」
P「…いや」
恵美「じゃあ教えてあげる、言葉じゃなくて、態度で」
そういって俺の頬に手を添えた恵美は
そのまま俺にキスをした
549 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/08(木) 02:07:08.75 ID:gaRoBbgFo 一旦ここまで
550 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/08(木) 02:39:55.75 ID:TydpH/Tjo 乙乙
うわああああ
なんちゅうルートを書くんや
551 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/08(木) 09:27:45.86 ID:yPIiWRer0 おつおつ
恵美が頑張ってるのを見て涙が出てくる
552 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/08(木) 09:54:48.47 ID:pk2a10naO おっつおつ
ここまで恵美頑張ってるのにまーた凍りつくのか
553 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/08(木) 14:15:30.88 ID:9L61uRwEO 知らないけど、分かるよが凄くぐっと来た
この戦いに琴葉も参入するんだよな、どうなることやら
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/08(木) 21:53:11.90 ID:1nKszNqM0 乙です
こんな鈍感な主人公には友達思いで面倒見がいい鬼ヶ島羅刹のような奴が必要だな
555 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/08(木) 21:53:23.49 ID:rqlz5DjR0 8時間も勉強してP襲うとかどんだけ元気なんだよ恵美は(いいぞもっとやれ)
556 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/08(木) 22:19:01.96 ID:X14BmRiM0 >>554
つまり√鬼ヶ島が…
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/08(木) 22:25:17.17 ID:PmK1sTyFo キミィ…///
558 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/08(木) 23:28:01.07 ID:gaRoBbgFo 各√開始時のヒロイン親愛度(上限700)
√RRR 800
√FW 700
√HW 0
√BMC 0
√Pn 0
√LR 800
√TP 0→600
√PG 100
√SSL 50
√C 200
√MT 0→100
√RRR A 1000
√FW A 700
√UU A 700 900
√BMC A 700
√HW A 700
√Pn A 400
559 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/08(木) 23:40:58.03 ID:gaRoBbgFo P「っ!?」
咄嗟に撥ね除けようとするも間違いなく力加減は出来ない
もし全力で撥ね除けてしまったら間違いなく恵美は怪我をするだろう
それだけは避けなくてはならない
恵美「ん…」
恵美はまだ俺の唇から離れない
流石に息が苦しくなってきた
P「っ!」
恵美の腕をタップする
恵美「…はっ」
合図が伝わったのか、恵美が唇を離した
560 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/08(木) 23:47:52.02 ID:gaRoBbgFo P「ぷはっ!はっ…はっ…めぐ」
新鮮な空気を吸い込んだ俺だったが、再び恵美に口を塞がれてしまう
それからしばらくの間、それを繰り返された
P「はあ…はあ…」
恵美「苦しかった?」
P「ああ…酸欠だよ」
恵美「アタシも苦しかったよ、ずっと」
P「…そろそろ説明してくれ、なんでこんなことを」
恵美「分かってるくせに」
P「…」
561 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/09(金) 00:02:43.52 ID:dnqX9iQ7o わかっている
こんなことをされて分からないはずがない
だけど分からないのは恵美がいつから俺に好意を抱いていたのか…
あの一件以来恵美は男を怖がっていたはずなのに、いつから?
P「…いつからだ?」
恵美「何?」
P「一体いつから恵美は俺を」
恵美「あの日から」
P「え?」
恵美「あの日、アタシがPに助けて貰った日、アタシとあなたが初めて出会った日」
恵美「あの日から、アタシはPの事が好き」
562 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/09(金) 00:32:31.77 ID:dnqX9iQ7o P「…知らなかったよ」
恵美「知ってる」
三年近くもこんな俺を好きで居てくれたのか…
恵美「アタシの想い、分かってくれた?」
P「…ああ」
恵美「じゃあ返事をちょうだい」
P「恵美の気持ちは凄く嬉しい、だけどまだ恵美とは付き合えない」
恵美「…なんで」
563 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/09(金) 00:39:08.65 ID:dnqX9iQ7o P「正直混乱してるのもあるけど、まだ俺自身の気持ちが分かってないんだ」
恵美「…」
P「確かに恵美の事は好きだ、だけどそれは友達として接してきたからだ」
P「女の子として見てないわけじゃ無い、だから…切り替えるのに時間は欲しい」
P「自分の気持ちが分かったら、ちゃんと答えを出すよ」
恵美「…」
しばし恵美と見つめ合う
やがて
恵美「…わかった」
恵美が頷いた
564 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/09(金) 00:43:30.80 ID:dnqX9iQ7o 恵美「Pの答えは待つけど、なるべく早めにお願いね」
P「…ああ」
恵美が筆記用具を片付け、帰る準備をする
P「あ、帰るなら送っていこうか?」
恵美「別に良いけど、油断してたら暗がりに引き摺り込むよ?」
そういって妖艶な笑みを浮かべる恵美
その笑みに惹かれそうになるが、俺は警戒をしながら恵美を送っていくことにした
565 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/09(金) 00:55:59.94 ID:dnqX9iQ7o 恵美「あんがと、送ってくれて」
P「流石に1人は危ないからな」
恵美「相変わらず優しいね、アタシに無理矢理キスされたのに」
P「ま、まあある意味役得だったし」
恵美「…そっか、じゃあさ」
恵美が俺の首に腕を回し、再びキスをしてきた
P「め、恵美!また…!」
恵美「にゃはは、役得でしょ?」
楽しそうに笑いながら玄関に逃げる恵美
P「全く」
恵美「ねえ、P」
P「ん?」
恵美「絶対手に入れるから、覚悟しててね」
真面目なトーンでそう告げると、恵美は家に入っていった
P「…」
566 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/09(金) 00:56:31.19 ID:dnqX9iQ7o 一旦ここまで
分岐点作ろうか悩む
567 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/09(金) 00:59:42.89 ID:0Ippq7/X0 √分岐は今までなかったし面白くなりそう
568 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/09(金) 01:00:21.98 ID:B7mm0rWw0 ぜひお願いします!!
569 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/09(金) 01:02:29.54 ID:dnqX9iQ7o 今までは失恋描写はなるべくマイルドにしてきたけど√Cの失恋描写は間違いなく胃に拳サイズの風穴が複数空く自身がある
570 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/09(金) 01:36:41.57 ID:Kv5+AEL/o ガチでハーレムルートでええやんと思えてくる
571 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/09(金) 01:53:46.23 ID:SNeVFYj5o ここまでやって失恋とか胃消滅しそう
572 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/09(金) 02:08:50.94 ID:UIaNR8Zmo √TSVをつくるしかない
573 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/09(金) 02:37:25.61 ID:1EOhuJZi0 百合子の親愛の上がり方で笑ってしまった
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/09(金) 08:24:51.63 ID:O+fCy68WO 流石の百合子の一目惚れだわ
そして一人だけ常時上限降りきってますね
ここまでされて即恵美に靡かないP凄いわ
575 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/09(金) 12:24:21.22 ID:2tVUnjzYo MTって誰√だったっけ?
576 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/09(金) 12:55:44.13 ID:j9mC91bnO 朋花様
577 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/09(金) 13:01:12.00 ID:+F2y1ysQO Maria Trap
578 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/10(土) 01:34:38.76 ID:e4GadS/5o 本来なら√FCか√OCのはずが√Cだけって事はハーレムありって事ですね
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/10(土) 07:04:32.00 ID:7khBRLxH0 やっぱジュリアはまだそんなに親愛度高くないんだな。どうやったら上がるんだろうか
580 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/10(土) 09:46:41.57 ID:/ZeyE3k2o >>576
>>577
ありがとう
朋花様だったか…ちょっと懺悔してくる
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/10(土) 14:09:16.93 ID:u4xU1+4jO そんな高くないというか他が天元突破してるというか
めぐみぃはどんな感じでこの√諦めるのかな
√TPは中々に中々だった
582 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/11(日) 02:57:03.71 ID:JSqzS3Ego P「…」
昨日の恵美の行動と伝えられた想いが頭から離れない
琴葉「それで、その時恵美が…」
確かに何かと連むことは多かったし、何故冬馬や翔太ですら怖がっていたのに俺だけは平気なのかって思ったときもあった
P「…」
琴葉「Pくん?」
その理由がまさか俺の事が好きだったからなんて…本当に、微塵も気付いてあげられなかった
気付かない俺に一体どんな気持ちで接していたんだろうか
そしてそれに対して俺は恵美に何が出来るのか、何をしてあげればいいのか
それがわからない
俺は…
思考が沼にハマる直前に、誰かに肩を叩かれた
P「!?」
琴葉「きゃっ」
思わずビクッとすると近くから可愛らしい悲鳴が聞こえてきた
583 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/11(日) 23:54:54.58 ID:JSqzS3Ego P「こ、琴葉?」
琴葉「ご、ごめんなさい、何だか凄く悩んでるみたいだったから…」
琴葉「もし私に協力出来るならって思って…」
P「あ、ああ…そうだったのか…ん?」
そう言えば琴葉は恵美と親友だ、それなら何かアドバイスが貰えるかも知れない
P「実は…」
いや、待て
いくら琴葉でも恵美に告白されました、なんて相談されても困るんじゃないだろうか
それにこれは人に相談するようなことなのか?
584 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/12(月) 00:12:03.75 ID:xk1y2MHao P「…いや、何でも無い」
琴葉「本当に?」
P「ああ…」
やっぱり人に相談してどうにかなるような問題じゃない
これは俺が向き合わなければならない問題なんだ
琴葉「…Pくん、嘘ついてる」
P「別に嘘なんか…」
琴葉「嘘…だって今凄く辛そうにしてる」
琴葉「本当に何も無いなら、そんな顔しないと思う」
585 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/12(月) 00:31:07.60 ID:xk1y2MHao 琴葉「Pくんが何に苦しんでいるのか、私には分からない」
琴葉「そして私にその悩みが解決する力があるかも分からない、でも、Pくんのその悩みを聞くくらいは出来るから」
琴葉「誰かに聞いて貰うことで何かが変わることもあるって、私はPくんに教えて貰ったから」
琴葉「だから今度は私が、あなたに教えて貰った通りにしたいの」
琴葉「だからもし良かったら、私に聞かせて欲しい、Pくんが抱えてる悩みを、苦しみを」
P「琴葉…」
586 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/12(月) 00:59:22.46 ID:xk1y2MHao …確かに、聞いて貰うことで少しは楽になるかもしれない
このまま袋小路で行き詰まるよりもそっちの方が良いだろう
P「ありがとう琴葉、じゃあ、聞いてくれるか?」
琴葉「うん、聞かせて」
P「実はさ…昨日、恵美に告白されたんだ」
琴葉「えっ」
587 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/12(月) 00:59:53.50 ID:xk1y2MHao 一旦ここまで
588 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/12(月) 01:27:55.07 ID:/rpgteUF0 乙です
どうしてここまで拗らせるかなーこのPは
こんなハーレムで失恋描写やばいだろうけど、エレナが幸せになれる√を楽しみにしてる
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/12(月) 03:02:37.30 ID:l2ja28V+O 乙
怖くなってきた
590 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/13(火) 01:45:34.70 ID:YwI0fpjfo P「俺はずっと友達として接してきたけど、恵美は初めて会った時からずっと好きだったって」
P「俺はその気持ちにずっと気付けなかったんだ」
P「だけど昨日、直接気持ちをぶつけられて…」
P「恵美とどう接すれば良いのか、分からないんだ」
琴葉「…」
P「俺は、どうすれば良いんだろう…」
591 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/13(火) 01:53:06.97 ID:YwI0fpjfo 琴葉「恵美は…」
P「?」
琴葉「恵美はPくんの事、好きだったのね…」
P「琴葉も知らなかったのか?」
琴葉「うん…去年の授業中とかにチラチラ見てたりいつもPくんの話ばかりしてたのも、今思えばそういう事だったのかな」
P「琴葉が知らなかったのなら誰も気付いていなかったのかも知れないな…」
P「恵美も、誰にも相談出来ずに苦しかったのかな」
琴葉「うん…恵美は自分の悩みをひた隠しにするから、きっとそうだと思う」
592 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/13(火) 02:05:27.61 ID:YwI0fpjfo P「俺はずっと恵美を苦しめてきた」
P「だけど恵美は、ずっと笑ってた、楽しそうに」
P「ずっと苦しかった筈なのに、笑ってたんだ」
P「でも俺は、そんな恵美に何もしてあげられないんだ」
P「気持ちをぶつけられて、戸惑って、今こうして逃げようとしている」
P「そんな俺が恵美の傍に居て良いんだろうか…?」
P「俺は…」
琴葉「Pくんは恵美の事、どう思ってるの?」
593 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/13(火) 02:12:14.60 ID:YwI0fpjfo P「もちろん好きだよ」
琴葉「っ」
P「だけどそれは友達としての感情だ、異性に対するものじゃない」
P「だけど、あんなことをされたら意識するなって方が無理だ…」
琴葉「…あんなこと?Pくん、恵美に告白以外に何かされたの?」
P「え?あ、いや、な、なんでもない」
しまった、余計なことまで言ってしまった
なんとか誤魔化さないと
594 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/13(火) 02:19:23.58 ID:YwI0fpjfo 琴葉「嘘、だって挙動不審になってる」
P「…そんなことはないぞ?」
琴葉「…恵美に、何をされたの?」
P「…何でも無い」
琴葉「…わかったわ、じゃあ」
琴葉が立ち上がると携帯を取り出した
琴葉「恵美に直接聞くわ」
P「ま、待った琴葉!本当に何もされてないから!」
琴葉「なら恵美に聞いても大丈夫よね?」
しまったー!
流石に押し倒されてキスで蹂躙されたなんて知られるのは恥ずかしすぎる
何としてでも阻止しなくては
595 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/13(火) 02:24:34.77 ID:YwI0fpjfo P「あっ!窓の外にヤーネフェルトが!」
琴葉「え!?」
琴葉の注意が一瞬逸れる
P「今だ!」
俺はその隙を逃さず、琴葉の電話をやめさせようとするが
足下に奇妙な感覚があり、俺は足を滑らせた
P「えっ!?」
一瞬足下を見ると
俺に頭を踏み潰されている茜ちゃん人形があった
596 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/13(火) 02:28:01.47 ID:YwI0fpjfo 琴葉「きゃっ!」
足を滑らせた俺は琴葉の方へつんのめり、琴葉を壁に押し付けるような体勢になる
P「だ、大丈夫か?」
琴葉「う、うん」
いわゆる壁ドンの体勢になっているからか、琴葉の顔が凄く近い
琴葉「~~~!!」
そして琴葉の顔が凄く赤い
597 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/13(火) 02:34:34.99 ID:YwI0fpjfo P「ご、ごめん、すぐ退くから」
そう言い切る直前
伊織「あー暑いわ…全く校舎内も冷暖房完備にしなさいよね」
伊織が事務所に入ってきた
P「あっ、伊織」
伊織「ん?」
伊織「…」
帰ってきた伊織は俺と琴葉を交互に見る
そして
伊織「こ、この変態!ド変態!何昼間っから事務所で琴葉を襲ってんのよ!」
顔を真っ赤にして怒鳴った
P「ち、ちがっ!誤解だ!」
伊織「誤解も何も見たまんまじゃない!」
P「こ、琴葉からも何か言ってくれ」
琴葉「え!?あ、その、凄くドキドキしてるの!」
P「琴葉!?一体何を言ってるんだ!?」
結局伊織の誤解を解くのに一時間ほどかかったのだった
598 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/13(火) 02:35:15.43 ID:YwI0fpjfo 一旦ここまで
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/13(火) 02:39:40.42 ID:kez529Yu0 乙
もう男の友情って事で√B×Bに入ろう
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/13(火) 13:02:36.33 ID:QNa/DBUAO 信頼の天然琴葉だったか……
601 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/13(火) 23:35:36.96 ID:YwI0fpjfo 琴葉「ふう…」
お風呂上がりに、ベッドに寝転がる
窓から入る風が火照った体に心地良い
琴葉「…」
今日はPくんの悩みが聞けて良かった
…ある意味無理矢理聞きだしたようなものだけど
ちょっと強引だったかも知れないけど、去年みたいに気持ちも聞けないままよりよっぽど良い
…今日聞いた話
恵美がPくんの事を好きだったなんて全く知らなかった
602 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/13(火) 23:42:52.59 ID:YwI0fpjfo それにPくんの言っていた事…あんなことってなんだろう
もしかして、手を握られたりしたのかな
Pくんと恵美が楽しそうに手を繋ぐ姿をイメージした時
琴葉「っ…また…」
微かに胸が疼いた
Pくんがエレナの笑顔が好きだって言った時も、恵美が好きだって言った時も、同じように胸が疼いた
一体どうして?
603 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/13(火) 23:55:44.56 ID:YwI0fpjfo 胸が疼いた後は決まって嫌な気持ちになる
エレナの時も、恵美の時も、2人の事が嫌になる
そして何より、そんな自分が嫌になる
琴葉「…」
私は一体どうしてしまったんだろう
前まではこんな気持ちにならなかったのに…
どうせなら胸が疼いて嫌になるより、今日みたいにドキドキする方が…
604 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/14(水) 00:08:06.78 ID:u1uuuBcxo 琴葉「…」
どうしよう、思い出したらまたドキドキしてきちゃった
Pくんの顔が、あんな近くに…
Pくんの顔も赤くなってたし、もしかしたらPくんは私の事も友達じゃなくて女の子として見てくれているのだろうか
もしそうなら
…もし、そうなら
琴葉「…」
なんだろう、心が温かい
605 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/14(水) 00:13:50.80 ID:u1uuuBcxo Pくんに女の子として見られて、私は喜んでる?
どうして?
今まであまり男の子と関わってこなかったから?
わからない
わからないけど…
琴葉「ふふ♪」
やっぱり嬉しい
体を起こして窓の方を見る
体の火照りはとっくに無くなったけど
顔の火照りはまだまだ取れそうになかった
606 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/14(水) 00:15:31.22 ID:u1uuuBcxo 一旦ここまで
琴葉は清涼剤
607 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/14(水) 02:01:46.52 ID:0kV0j/8wO 胃袋穴開けチキンレース
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/14(水) 11:41:42.95 ID:AE1+rOuRO いつか琴葉も清涼剤にならなくなる時が来るんだなって
乙
609 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/15(木) 02:09:14.98 ID:tBnkIyCro 今日は無しで
610 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/16(金) 00:30:25.14 ID:e8FH/tNUo P「…」
プロダクション業務からの帰宅後、僅かに残っていた夏休みの課題を片付けようとしたのだが…
どうしても、一緒に課題を片付けた昨日の事を思い出してしまう
この場所で、自分の部屋で恵美に押し倒されキスをされた
それからずっと恵美の事を考えている
P「キス…か」
自分の手を唇に当ててみるがやはり感触は全然違う
手では唇の柔らかさは到底再現出来ない
そう、手と唇の感触は…
P「…ん?」
何かが引っかかる
611 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/16(金) 00:39:44.79 ID:e8FH/tNUo もう一度自分の唇に手を当ててみる
…やっぱり違う
手の柔らかさと、唇の柔らかさは明らかに異なっている
そして俺は恵美にキスをされる前にも一度、唇の柔らかさを感じている
海水浴の日に感じたのは、手の感触じゃなかった
P「…エレナ…?」
キスをされたからこそわかった
やっぱりあの時…海水浴の日にエレナは俺にキスをしていたんだ
612 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/16(金) 01:09:54.00 ID:e8FH/tNUo P「まさか、エレナもそうなのか…?」
もしそうだとしたら、いつから?
一体いつから俺を?
P「…一体何だってんだ」
頭を抱えて考え込む
自分の周りの世界が急速に形を変えていく
俺はその変化について行けず、今こうやって頭を抱えることしか出来ない
P「俺は…どうすりゃ良いんだ」
自分のやるべき事も見えず、俺の悩みと思考はどんどんと坩堝にはまっていった
613 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/16(金) 01:30:46.02 ID:e8FH/tNUo 一旦ここまで
614 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/16(金) 14:33:12.15 ID:I8GzDRghO 乙です。
たくさん悩むが良い…。
615 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/18(日) 00:28:34.29 ID:daa1i3YZo 翌日
P「…」
結局昨日は課題にも手が付かなかったので早々にベッドに入ったのだが、色々と考えてしまい結局寝付けなかった
普段なら二度寝するところだが…そんな気にはならない
P「どうすっかなぁ…」
今日はプロダクションも無いからやることも無い
しかしずっと家に居るとまた悩むだけなのは目に見えてる
P「…冬馬でも誘って遊ぶか」
そう思いスマホを起動すると、エレナからLINNEのメッセージが来ていた
616 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/18(日) 00:37:30.80 ID:daa1i3YZo エレナ:起きてたら連絡欲しいヨ~
既読 今起きた、どうした?
返信するとすぐに既読が付き、電話がかかってきた
P「もしもし」
エレナ『P、おはようだヨ-!』
P「…おはよう、エレナ」
エレナの声を聞いて少しドキッとする
昨日気付いた事が事なのでどうしても動揺するな
P「どうしたんだ?」
617 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/18(日) 01:05:03.79 ID:daa1i3YZo エレナ『実は今日ママンとピクニックに行く予定だったんだケド…ママンお仕事が入っちゃって』
エレナ『でもお弁当作っちゃったし1人じゃ食べきれないからPと行こうかなっテ!』
P「なるほど」
ピクニックか…良い気分転換になりそうだ
P「わかった、付き合うよ」
エレナ『ありがとう!Pならそう言ってくれるって思ってたヨ~』
P「どこ行くんだ?」
エレナ『ぷっぷか山、ハイキングコースもあるんだっテ』
P「了解」
618 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/18(日) 01:18:21.20 ID:daa1i3YZo エレナ『バス停で待ち合わせで良いカナ?』
P「そうだな、バス停にするか」
エレナ『それじゃあ11時にバス停に集合だヨ~』
P「ああ」
通話が切れ、一息吐く
…ピクニックか
間違いなく汗だくになるだろうが、部屋にこもって悩んでるよりは数倍良い
P「準備するか」
俺はベッドから降りるとピクニックに行くための準備を始めた
619 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/18(日) 01:46:07.56 ID:daa1i3YZo 俺がバス停に到着すると、エレナは既に来ていた
P「早いな」
エレナ「うん、だって楽しみだからネ♪」
P「俺も楽しみだ」
P「エレナ、珍しい服着てるな」
今まで見たことが無い服だ
エレナ「あ、これはママンが昔パパンとのデートで着てた大切な服なんだっテ」
P「そ、そうか…よく似合ってるぞ」
エレナ「ありがとう!」
母親がデートで着ていた服を着て俺とピクニックに?
何か意図があるのか、それとも特に理由は無いのか…
620 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/18(日) 01:53:18.75 ID:daa1i3YZo そうこうしているうちにバスが来たので乗り、ぷっぷか山へ向かう
30分ほどでバスは到着した
P「…暑いな」
エレナ「そうだネ~」
バスの中が快適だったのもあり、うだるような暑さに思わず愚痴が出る
チラッとエレナの方を見ると周りに俺達以外誰も居ないからか胸元をパタパタしており、下着が見えそうになっていた
P「と、とりあえずこれからどうするんだ?」
目に毒なので話題を振り、エレナの行動を中断させる
エレナ「えっとね、山を登るコースと湖をぐるっと回るコースがあるヨ~」
P「よし、湖だ」
涼しい方が良いからな
621 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/18(日) 01:53:59.95 ID:daa1i3YZo 一旦ここまで
汗で濡れて透ける服には浪漫が詰まっているとは思わんかね?
622 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/18(日) 08:39:48.99 ID:9zntzMxFO 汗もいいが展開的に湖の水でもだな
エレナも攻めて来たな
乙
623 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/18(日) 18:16:29.35 ID:GP2YUHvR0 冬馬と遊ぶって言い出したからホントに√B×Bになるのかと思ったわ笑
624 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/19(月) 01:41:56.91 ID:5V/TtwNGo P「風が気持ち良いな」
エレナ「うん!空気も美味しいネ!」
エレナと湖を泳ぐ魚や鮫を眺めながら歩いて行く
木陰を歩いているので涼しくて風も気持ち良い
心が安らぐようだ
俺の前を楽しそうに歩くエレナを見る
少し前までかなり落ち込んでいたみたいだが、どうやら解決したみたいだ
P「…」
代わりに俺が悩みを抱えてしまったわけだが…
625 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/19(月) 01:48:25.22 ID:5V/TtwNGo …いや、今日は遊びに来てるんだ、余計なことを考えるのは止そう
エレナ「P!こっちこっち!凄いヨ-!」
少し先を歩いていたエレナが何かを見つけたらしく、興奮気味に俺を呼んでいた
エレナ「はやくはやく!」
P「今行く」
手招きしているエレナの所に向かうと、開けた場所に出る
そしてそこには
P「これは…」
辺り一面に広がる向日葵があった
626 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/19(月) 02:01:03.94 ID:5V/TtwNGo P「これ…凄いな」
エレナ「うん!ワタシこんな光景写真とかでしか見たことないヨ!」
どの向日葵も丁寧に手入れされていてとても活き活きしている
「わーい♪」
そして奥ではぷっぷか山の管理人さんらしき人が空を飛びながら向日葵に水をやっていた
エレナ「ワタシ、ヒマワリ好きだヨ」
P「そうなのか?」
エレナ「うん!太陽みたいで見てると暖かくなるヨ」
そう言って向日葵の幹を撫でるエレナ
P「あっ…」
何だかとても画になる
627 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/19(月) 02:04:37.68 ID:5V/TtwNGo P「なあエレナ」
エレナ「?」
P「向日葵と一緒に、写真撮って良いか?」
エレナ「うん!綺麗にとって欲しいヨ~」
P「ああ、任せろ、絶対に綺麗に撮ってやる」
この光景を写真に残さないなんて失礼だ
P「それじゃあ、撮るぞ?」
エレナ「いつでも良いヨ~」
P「よし、じゃあエレナ、最高の笑顔を見せてくれ」
エレナ「うん!」
エレナがにこっと笑う
俺はスマホのボタンを押して
二つの地上の太陽を写真にしたのだった
628 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/19(月) 02:05:13.08 ID:5V/TtwNGo 一旦ここまで
629 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/19(月) 07:51:47.21 ID:olk+NnlxO おっつおつ
タロットのエレナ良いよねホント太陽みたいな笑顔たよね
630 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/20(火) 01:32:10.86 ID:noSRtqAKo 向日葵畑を後にした俺達は再び湖の周りを歩く
P「うん、良く撮れてる」
エレナ「そんなに見られると恥ずかしいヨ~」
さっき撮った写真を2人で見ながら歩いてい ると、ちょうど木陰で休憩出来そうな場所を見つけた
P「そろそろ昼にするか」
エレナ「そうだネ」
俺達は木陰に移動し、腰を下ろす
エレナ「結構自信作だヨ~」
そういって重箱を取り出すエレナ
631 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/21(水) 01:21:27.92 ID:0dpgw5FXo モチベ上げのために二、三日休憩します
632 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/21(水) 01:24:55.14 ID:SINL+KzZ0 乙
そういう時もあるよね
633 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/21(水) 02:30:15.29 ID:956g9atUO 乙です
634 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/27(火) 00:09:47.02 ID:2BX2d8vio 2、3日休む(大嘘)
明日辺りからボチボチ再開します
635 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/27(火) 00:15:18.46 ID:m0yItsiH0 待ってた
ミリシタ28日説が本当ならssなんて手につかなそう
636 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/27(火) 22:06:45.07 ID:2BX2d8vio P「本当にいっぱい作ったんだな」
エレナ「うん!Pならこれくらい食べると思ったからネ!」
P「そっか…ん?」
そう言えば当初の目的はエレナが食べきれないからついでにハイキングだった気がするが…
エレナ「ほらほらP、この唐揚げ自信作だヨ~」
P「うお、マジで美味い」
まあ、いっか
637 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/27(火) 22:34:09.60 ID:2BX2d8vio 美味しそうに食べるPを眺める
…なんかこういうのも良いかも
自分が作った料理を美味しそうに食べてくれるのって凄く嬉しいネ
ママンもパパンにお弁当を作った時、同じ気持ちだったのカナ?
エレナ「うん!出汁巻きも美味しいヨ~」
P「どれどれ?お、ホントだ」
2人でお喋りしながらお弁当を突く
今、凄く楽しいネ
638 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/27(火) 22:51:33.59 ID:2BX2d8vio P「あー、食った食った…ご馳走様」
エレナ「美味しかった?」
P「ああ、美味かった…ウチの味ともまた違うから新鮮だった」
エレナ「それなら良かったヨ~」
エレナの弁当を食べた後、足を崩す
湖の傍の木陰は風も気持ち良く、とても涼しくて快適だ
エレナ「P、食べてすぐ横になるとウシになっちゃうヨ?」
P「はは、エレナの弁当を食べて牛になるのはそれはそれで有りかもな」
639 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/27(火) 23:07:58.60 ID:2BX2d8vio P「良い風だ…」
俺は自然と目を瞑る
この気持ちの良い環境にいると、悩みやもやもやが全部溶けていきそうだ
自然セラピーとはこういうことか
P「…」
エレナ「P、眠いノ?」
P「ん…ああ」
エレナ「寝るならワタシの膝を貸してあげるヨ~」
P「んー…良いのか?」
エレナ「うん」
P「悪いな…」
眠れなかった分の眠気が一気に来たからか、自分が何を言ってエレナが何を言ってるのか全くわからない
が、意識が落ちる直前、柔らかい何かが後頭部に触れたことだけはわかった
640 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/27(火) 23:13:35.68 ID:2BX2d8vio P「…」
エレナ「…」
あっという間にPが寝落ちしちゃったヨ
もしかして、疲れてたのカナ?
エレナ「ありがとネ」
もし疲れていたのだとしても、こうやってワタシのわがままに付き合ってくれて凄く嬉しいヨ
寝ているPの頭を撫でる
…うん、やっぱり何度見ても子供みたいな寝顔だネ
641 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/27(火) 23:39:35.33 ID:2BX2d8vio ワタシはスマホを取り出して、Pの寝顔を撮る
だけど今回は、LINNEを起動しなかった
だって
この寝顔が見られるのは、世界中でワタシだけだもんネ
エレナ「♪」
写真を一通り眺めた後、スマホをしまってもう一度Pの頭を撫でる
P「…めぐ…み…」
聞こえてきた寝言に、頭を撫でる手が止まった
642 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/27(火) 23:40:16.08 ID:2BX2d8vio 一旦ここまで
643 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/27(火) 23:59:27.58 ID:smLbiFxTo 乙
うごぁぁ…
644 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/28(水) 11:22:39.81 ID:vGfnHGTUO 今度はエレナが自分で使う用(意味深)フォルダを作ってしまうのか
乙
645 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/29(木) 00:04:05.70 ID:o5u6SqJ1o エレナ「…」
メグミの名前が出てきた
ワタシといるのに一体どんな夢を見てるんだろう?
楽しい夢なら良いけど、ちょっと嫌だネ
P「…なんで…こんな…」
…魘されてるから楽しい夢じゃないみたい
ワタシはPの頭を再びゆっくりと撫でる
夢の中で他の女の子と居ても良い
せめてワタシと居る間くらいは、魘されるような嫌な夢じゃない、楽しい夢を見て欲しいネ
646 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/29(木) 00:25:06.01 ID:o5u6SqJ1o P「め、恵美…」
俺は今、恵美にベッドに押し倒されていた
恵美『ねえ、なんで今まで気付いてくれなかったの?』
P「お、俺は」
恵美『アタシはずっと好きだったのに』
P「俺は、恵美を友達として」
恵美『アタシは違う、ずっとPを男として見てた』
恵美『ずっと想いを寄せてた』
恵美『辛かったよ、ずっと』
647 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/29(木) 00:34:19.46 ID:o5u6SqJ1o P「…ごめん、気付けなくて」
恵美『謝るくらいなら、アタシを受け入れてよ』
P「それは…」
恵美の顔が近付いてくる
恵美『あの時のキス、Pは拒まなかったじゃん』
恵美『Pの力なら女のアタシから逃げられたはずなのに、それをしなかった』
P「ち、違う、あれは恵美に怪我をさせたくなくて」
恵美『じゃあ今なら?今ならアタシを撥ね除けても、怪我はしないよ』
648 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/29(木) 00:41:55.50 ID:o5u6SqJ1o P「恵美…なんでこんな…」
恵美『好きだからって言ってんじゃん』
恵美『アタシはもう自分を抑えきれない』
P『そうしたのは俺だ』
P『俺が恵美をここまで追いつめた』
P『俺のせいで恵美は何年も苦しんだ』
恵美の声と、誰かの声が重なって聞こえる
その声はただひたすらに、お前のせいだと俺を責め立てた
649 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/29(木) 00:56:42.05 ID:o5u6SqJ1o P「分かってる!俺のせいで恵美は…」
頭を抱えて首を振る
しかしそんなことをしても纏わり付く声を振り払えはしない
P「俺は…俺は…恵美に好かれるような人間じゃない…」
P「恵美と釣り合うような男じゃないんだ…」
そう呟き目を閉じる
気が付くと声は聞こえなくて
恵美の姿も見えない
代わりに何か暖かいものに包まれているような、そんな感覚があった
650 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/29(木) 01:07:18.76 ID:o5u6SqJ1o この暖かさに包まれていると、さっきまで抱いていた気持ちが溶けていくような、そんな気になる
P「暖かい…」
心の奥まで照らすようなまるで太陽のような光
俺はその光に手を伸ばす
眩しい光に思わず目を瞑るが…
伸ばした手が誰かの手に包まれる感覚があって、俺の意識は浮上した
651 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/29(木) 01:07:50.45 ID:o5u6SqJ1o 一旦ここまで
全員追い詰めていくスタイル
652 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/29(木) 04:58:53.89 ID:n3vBRrVUo 乙
全員(作者も含む)?
653 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/29(木) 06:03:28.92 ID:ucmdGaci0 全員(作者、読者を含む)
654 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/30(金) 00:55:02.02 ID:fzUv2w1To P「!」
急に意識が覚醒し、目を開く
茜色に染まった空が目に入り、結構な時間眠っていたのだという事は把握出来た
P「エレナは…」
体を起こして辺りを見渡そうとしたとき、自分の手が握られている事に気付いた
そちらに視線を向けると
エレナ「うーん…にへへ~」
俺の手を握りながら幸せそうによだれを垂らして眠るエレナがいた
655 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/30(金) 01:03:50.38 ID:fzUv2w1To P「…そうか、エレナが」
内容は思い出せないが悪い夢を見ていた
だけどその途中、暖かな感触があったのを覚えている
…エレナが手を握ってくれたんだな
スマホを確認するとちょうど17時を回ったところだ
そろそろ帰る時間だろう
P「…」
…そして1件だけ、着信がある
発信者は…恵美だ
656 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/30(金) 01:10:56.47 ID:fzUv2w1To スマホをスリープにし、ため息を吐く
俺は恵美とどう向き合うべきなのだろう
恵美を受け入れるのが一番良いのだろうか…
いずれにせよ恵美を何年も苦しめてしまったケジメはつけなければならない
恵美を受け入れるのか…残酷だが今までのように友達としての関係を続けるのか
決断の日は近い
P「…帰るか」
エレナを起こすために体を揺する
P「エレナ、そろそろ帰ろう」
エレナ「うーん…後5分…」
657 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/30(金) 01:17:29.26 ID:fzUv2w1To P「ほら、5分経ったぞ」
本当は10秒も経ってないけど
エレナ「ん~…」
エレナが体を起こすが、その目は完全に寝ている人間の目だ
エレナ「…おやすみだヨー」
体を起こしたエレナはそのまま俺の方へと倒れ込んできた
P「ちょ、エレナ!」
そのまま俺の腹に顔を埋め、がっちりとホールドされる
658 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/30(金) 01:22:10.40 ID:fzUv2w1To エレナ「んふふ~♪」
そのまま頭で腹をグリグリと押してくる
抱き枕か何かと勘違いしてそうだ
しかし俺の方はそれどころではない
P「え、エレナ」
エレナの柔らかな体、甘い香りが俺の腹回りを包む
ギューッと抱きしめられ、俺は完全にお手上げだった
659 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/30(金) 01:22:44.65 ID:fzUv2w1To 一旦ここまで
近いうちに√HBと√LIの導入だけ
660 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/30(金) 01:43:14.24 ID:wIrQf9GTo 乙
美也と誰だろう、ロコならILだし
661 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/30(金) 07:44:05.40 ID:Rq2GVGb1o まさか瑠璃色……?
662 :BBP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/30(金) 08:44:27.92 ID:fzUv2w1To 瑠璃色金魚と花菖蒲がどうにも記号化しにくかったから
瑠璃色=Lapis lazuli
花菖蒲=Iris
でLI
とりあえず紬は方言ポンコツ可愛いし歌織さんはコミュ見てると色々捗るし二人ともソロが素晴らしかったから昨日からずっと興奮してる
663 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/30(金) 10:50:33.84 ID:l/9MKSksO これはまたPのpがPになりそうですねぇ
乙
664 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/01(土) 13:37:37.48 ID:mjD20/LDO 序章見た
相変わらず早くて本当に嬉しい
665 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/02(日) 00:22:52.72 ID:3WYUqKiio とりあえず更新待ちの間お茶請けどーぞ
765学園物語HED √LI 序章
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=8363522
765学園物語HED √HB 序章
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=8360444
666 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/02(日) 00:45:04.21 ID:+uOhOPiK0 どっちも楽しみ
しかし、この√終わらさないことには…
667 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/02(日) 01:34:19.55 ID:3WYUqKiio エレナ「ごめんネ~寝惚けちゃってたヨ~」
P「い、いや…気にしないでくれ」
帰り道にエレナが謝ってくるが、正直謝られる必要がまったくない
P「…」
エレナに抱き着かれてからずっとドキドキしている
色々と変わり始めた環境に合わせて、俺の心境も変わり始めたんだろうか
エレナを、女の子として意識してしまう
668 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/02(日) 01:56:53.47 ID:3WYUqKiio 町に着き、普段エレナと別れる道に到着した
エレナ「今日は楽しかったヨ~」
P「そうだな、弁当も美味かったし」
エレナ「嬉しいこと言ってくれるネ!えへへ♪」
P「また機会があったら、行こう」
エレナ「そうだネ、じゃあP、またネ!」
エレナが手を振って歩き出す
俺はそんなエレナの背中に、声をかけた
669 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/02(日) 02:10:39.61 ID:3WYUqKiio P「エレナ!」
エレナ「?」
P「どうして、その服を着てきたんだ?」
ずっと気になっていた
何故母親がデートに着ていた服を借りたのか
エレナ「…知りたい?」
P「…ああ」
エレナが俺に近付いてくる
そして
エレナ「ん」
俺の頬にキスをした
P「え、エレナ!?」
キスされた場所を手で押さえる
エレナ「今はまだ、秘密にしておくネ♪」
そういって走って行ってしまった
670 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/02(日) 02:19:17.54 ID:3WYUqKiio P「…」
走って行くエレナの背中を見送りながら、今の行動の真意を考察する
…もっとも、考察するまでもなく答えはほとんど出ているようなものだが
やっぱり、エレナも…
P「…」
どうして、俺なんだろうか
恵美もエレナも、とても魅力的な女の子だ
なのにどうして俺なんかを…
考えても答えは出ない
幸い明日は765プロの業務がある
また、琴葉に相談してみよう
そう考え、俺は帰路についた
671 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/02(日) 02:20:05.43 ID:3WYUqKiio 一旦ここまで
672 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/02(日) 07:44:09.87 ID:HJisAtl3o おつ
琴葉に大ダメージが……
673 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/02(日) 08:25:00.75 ID:A+CqsrfDO 姉と言えば海美にバレエダンサーの姉がいたの最近知りました
674 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/02(日) 08:29:21.77 ID:vgI1xfHTo 姉の存在自体はBCが初出やね
675 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/02(日) 12:26:13.95 ID:RnaC5bTnO この三人互いに牽制しあってるのをp通して伝えられてるな
乙
676 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/02(日) 18:31:08.86 ID:hHQObHQQ0 高坂家の職業どうなるんだ?
かおり&うみみパパが自衛官で
うみみ姉がかおりさんだから音楽の先生でバレエもプロ並みということになるのか?
家族見るとうみみの体力凄いのは遺伝な気がしてきた
677 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/02(日) 18:56:17.71 ID:3WYUqKiio >>676
多少設定はねじ曲げてる
父親は自衛官なのは変わらず、姉がプロバレリーナなのは母親に変更
歌織さん海美共にバレエは経験済み
ということに
678 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/02(日) 19:00:20.47 ID:hHQObHQQ0 解答感謝です
すげえ一家だな
679 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/02(日) 19:08:21.55 ID:3WYUqKiio まあ父親はともかく母親の方は出てこないからバレエに関しては設定しただけの死に設定っていう認識で問題ない
680 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/02(日) 19:15:07.17 ID:hHQObHQQ0 >まあ父親はともかく
高坂パパでるのか、これは謎の組織の出番もあるかな?
681 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/02(日) 23:59:06.38 ID:3WYUqKiio √HB
久しぶりに海美の姉、高坂歌織が帰ってきた
昔のように歌織に甘やかされるPだったが、ふとした拍子に歌織を女性として意識するようになる
しかし今の関係を壊すのは怖く、男と弟の間で揺れるP
そんなある日、Pは風邪を引いてしまい…
√LI
新学期前日、Pは母親から許嫁がいることを伝えられるP
名前も知らない相手と結婚なんて出来ないと憤慨し話を打ち切る
翌日、新学期の始まりの日、転校生がやってきた
転校生の名前は白石紬
紬に一目で心を奪われたPはエレナの計らいで紬と友人になる
そして紬にも名前の知らない許嫁がおり、結婚を阻止しようとしていることを知ったPは紬を手伝うと誓う
682 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/03(月) 00:11:26.10 ID:Q3PFB4E4o 翌日
P「なあ琴葉」
琴葉「どうしたの、Pくん?」
P「ちょっと相談したいことがあるんだけど…大丈夫?」
琴葉「!う、うん、大丈夫」
P「ありがとう…実はさ、恋愛に関する事なんだ」
琴葉「恋愛…?」
P「ああ」
683 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/03(月) 00:25:26.66 ID:Q3PFB4E4o 琴葉「…うん、聞くわ」
聞きたくない
P「実は昨日、エレナとピクニックに行ったんだ」
琴葉「エレナと…?」
P「ああ」
…どうして?
P「その時、エレナは母親から服を借りてきた」
P「なんでもエレナの母親がエレナの父親とのデートの際に着ていた服らしい」
琴葉「…」
684 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/03(月) 00:46:59.02 ID:Q3PFB4E4o P「帰りに聞いたんだ、どうしてその服を着てきたのかって」
琴葉「エレナは…なんて?」
P「何も答えなかった、代わりに俺の頬にキスを…」
胸が締め付けられる
これ以上聞きたくない
この感情は、一体…?
Pくんがエレナの話をする度に、心の中に黒い感情が湧いてくる
そして同時に湧き上がる感情…
私を見て欲しい
私だけを見て欲しい
685 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/03(月) 00:56:47.47 ID:Q3PFB4E4o P「やっぱりエレナも、俺のことが」
琴葉「Pくん」
P「ん?」
琴葉「今から、出掛けない?」
P「今から?まだプロダクションの仕事が」
琴葉「大丈夫、Pくんのおかげでかなり余裕があるから」
P「まあ琴葉が良いならそれで良いけど」
琴葉「それじゃあ、行きましょう?」
686 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/03(月) 01:06:01.08 ID:Q3PFB4E4o 琴葉と街に出る
P「どうするんだ?」
琴葉「そうね…暑いから、まずは涼める場所に行きましょう」
P「わかった」
俺は歩き出そうとして
琴葉「…」
琴葉に手を握られた
P「こ、琴葉?」
琴葉「この前の…恋人の演技の続きをしたいから、手を繋いで欲しいの」
687 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/03(月) 01:07:26.65 ID:Q3PFB4E4o 一旦ここまで
ついでにこちらも宣伝
765学園物語HED √LI 1話
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=8368727
688 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/03(月) 07:39:08.55 ID:hf/mt3ipO どろどろ…
689 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/03(月) 21:20:35.41 ID:Q3PFB4E4o あ、そうだ
√LIと√HBのGWの出来事募集中
690 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/03(月) 22:23:00.72 ID:Yb+yhbcS0 √LIは無難に甘味めぐり、√HBはボランティアで子供たちの前でピアノの連弾…とかどうでしょう?
691 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/03(月) 23:10:07.03 ID:Q3PFB4E4o P「手を?」
琴葉「うん」
P「わかった、じゃあ行こうか」
琴葉に手を差し出す
琴葉は俺の手に指を絡め、そのまま腕に抱き着いてきた
凄く得意気な顔をしているが顔色は真っ赤だ
琴葉「じゃ、じゃあ行きましょう」
P「そうだな」
琴葉の歩幅に合わせて歩き出す
692 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/03(月) 23:14:27.73 ID:Q3PFB4E4o 琴葉「まずはお昼にしましょう」
P「わかった、何が食べたい?」
琴葉「そうね…かつ丼、かな」
P「かつ丼?」
琴葉「な、何でも無い!Pくんに任せるわ」
P「ふむ、それなら…」
スマホを取り出し付近の飲食店を検索する
P「よし、こっちだ」
693 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/03(月) 23:16:59.15 ID:uAqL80HJO ギュウドンもいいよねー
694 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/03(月) 23:27:52.22 ID:Q3PFB4E4o P「ここにしよう」
琴葉「ここは…」
俺達が来たのはそこそこ人気のあるとんかつの店だった
P「ちょうど俺もかつ丼が食べたかったからな」
そう言いながら暖簾を潜る
琴葉「ありがとう、Pくん」
P「何のことやら」
奥の席に案内され、メニューを確認する
695 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/03(月) 23:34:16.71 ID:Q3PFB4E4o P「よし、俺は決まった」
琴葉「私も、決めたわ」
P「じゃあ注文するか…注文お願いしまーす」
店員を呼び、注文をする
P「ソースかつ丼を赤出汁で」
琴葉「私は、かつ丼をしじみ汁で」
店員が厨房に戻っていく
P「ここ、結構評判が良いみたいでさ」
琴葉「そうなのね、楽しみ」
696 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/03(月) 23:40:59.90 ID:Q3PFB4E4o 他愛ない話をしていると先に琴葉のかつ丼が運ばれてきた
P「お、来た」
琴葉「美味しそうね」
P「ザ・かつ丼って感じだな」
琴葉「良い匂い…」
P「甘~い醤油の香りが食欲をそそるな」
P「しかも卵も良い具合に半熟で見た目だけで美味さが伝わってきそうだ」
697 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/03(月) 23:55:35.32 ID:z1cUSA/DO 寝る前なのに腹減ってきた…
698 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/03(月) 23:56:45.43 ID:h50G9pTL0 カツドゥーン…!力強い響きだ…!
699 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/03(月) 23:59:24.96 ID:Q3PFB4E4o P「冷めたら勿体ないし先に食べてくれ」
琴葉「良いの?」
P「ああ」
琴葉「それじゃあ頂きます」
手を合わせて頂きますをする琴葉
割り箸が上手く割れず微妙に落ち込んだのが可愛らしかった
琴葉「!」
かつ丼を一口食べた琴葉は驚いた顔をした後
琴葉「…」
無言でそのまま食べ始めた
700 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/04(火) 00:16:39.54 ID:YoYwdSRJo なるほど、琴葉は美味しいものを食べると無口になるのか
間もなく、俺のソースかつ丼がやってきた
P「おお…」
カラッと揚がったとんかつに程よく染み込んだソース
滴る肉汁や脂を下に敷き詰められたキャベツが吸い、輝いていた
P「頂きます」
俺はさっそくかつに齧りつく
P「!美味い!」
サクッとした衣に簡単に噛み切れる肉
噛むと肉汁が溢れ、その風味が口の中いっぱいに広がる
701 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/04(火) 00:26:23.99 ID:YoYwdSRJo 口直しのキャベツも脂を吸って良い感じにクタっていて食べやすく、あっという間に食べてしまいそうだ
赤出汁も絶妙で、最高の昼食となった
P「ご馳走さま」
完食し、箸を置く
非常に満足度の高い昼食だった
今度冬馬達を誘うのも良いかもしれない
琴葉の方はかつ丼を完食し、今はしじみ汁を飲んでいる
702 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/04(火) 00:31:39.86 ID:YoYwdSRJo 琴葉「ふう…」
琴葉がお椀を置いて一息吐く
琴葉「ご馳走さまでした」
P「どうだった、琴葉?」
琴葉「うん、えーっと、その、なんて言えば良いのか、コクがあってしじみでかつ丼で」
P「簡潔に言うと?」
琴葉「凄く美味しかった…」
P「なら良かった」
琴葉は食レポとかは出来なさそうだ
なんだか微笑ましい
703 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/04(火) 00:35:27.83 ID:YoYwdSRJo 琴葉「ど、どうして笑ってるの?」
P「いや、なんか面白くてさ」
琴葉「もう…」
P「ん、琴葉」
琴葉におべんとが付いているのが見えたので指で差して教える
しかし上手く取れないようで空振りしていた
P「仕方ないな、動くなよ」
ティッシュで琴葉に付いていたおべんとを取る
琴葉「あ、ありがとう、Pくん」
琴葉は赤くなって顔を伏せてしまった
704 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/04(火) 00:35:56.24 ID:YoYwdSRJo 一旦ここまで
かつ丼を食べに行く
705 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/04(火) 10:49:22.88 ID:qZ4GAKBoO カツ丼食べてるだけで面白いアイドルとか卑怯だよな
乙
706 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/07(金) 23:26:13.89 ID:r/T9IE4So P「はは、何だかんだで抜けてるところがあるよな、琴葉は」
琴葉「そう…?もしかして、Pくんに迷惑とか…」
P「いやいや、そういうのじゃないよ、ただ…」
琴葉「ただ?」
P「…あの時逃げなければ、もっと早くに知れてたかもしれないって思ってさ」
琴葉「Pくん…」
P「まあ、過ぎたことだ」
琴葉「…あのね、Pくん」
P「うん?」
琴葉「私は、もっと私のことを知って欲しい」
707 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/08(土) 00:24:29.18 ID:HoisW5RFo 琴葉「Pくんは、私がその…ドジだって知らなかったでしょ?」
P「…あー、うん」
琴葉「私も、Pくんの事をよく知らない」
琴葉「でも、ちゃんと話し合って、分かり合えば…」
…そうすれば
P「琴葉は…琴葉はどうして俺の事が知りたいんだ?」
琴葉「それは…お互いをよく知ればその…相談に乗るときも適切なアドバイスが出来るかもしれないし…それに」
P「それに?」
琴葉「その…友達、だから」
違う
友達じゃ嫌だ
708 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/08(土) 00:28:16.89 ID:HoisW5RFo でも、友達じゃ嫌なら私はどうしたいの?
Pくんと一緒にいられたら、それでいい
じゃあ、一緒にいるために私はどうすれば良いの?
わからない
私は、どうすれば良いの?
P「琴葉?」
Pくんに声をかけられ我に返る
琴葉「え、えっと、どうしたの?」
P「いや、いきなり黙り込んだからさ」
709 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/09(日) 23:36:11.14 ID:Q2bK5fWyo 琴葉「その…ちょっと考え事をね」
P「そっか…もし悩みがあるなら聞くからさ」
本当は聞きたい
どうすればあなたは私だけを見てくれますか?って
でも…
琴葉「うん、ありがとう」
今はまだ聞けない
710 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/09(日) 23:42:32.54 ID:Q2bK5fWyo 昼食を食べた後、俺達は再び街を歩く
本屋で参考書を買いに行くと百合子と遭遇したり
香水を見に行くと可憐と遭遇したり
何故か電柱に亜利沙が隠れていたり
気配に振り向くと隠れ損ねた青羽さんが転んだり
プロダクションのみんなと楽しい時間を…
P「って何でだよ!」
行く先々で遭遇するプロダクションの面々に思わず突っ込んでしまう
711 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/09(日) 23:51:50.63 ID:Q2bK5fWyo 伊織「偶然よ偶然」
カフェで俺達と同じテーブルに座っている伊織がオレンジジュースを飲みながらしれっと答える
P「こんにゃろう…」
デコピンしてやろうか
琴葉「伊織ちゃん、プロダクションのお仕事は?」
伊織「あんなのちょっとしか残ってなかったんだからちょちょいのちょいよ」
伊織「それよりも琴葉とこいつを二人にする方が危険だわ」
P「誤解解けたんじゃ無かったのか…」
712 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/09(日) 23:57:36.43 ID:Q2bK5fWyo 伊織「あの時が事故でも次も事故とは限らないもの」
P「そうかい、信用ねえなぁ…」
伊織「仕事ほっぽり出して逃げたアンタを信用出来るわけ無いでしょ」
P「…」
ぐうの音も出ない
琴葉「伊織ちゃん、Pくんは…」
P「いや琴葉、伊織の言う通りだ…」
伊織「ま、信用して欲しかったら逃げない事ね」
P「ああ」
713 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/10(月) 00:07:46.01 ID:nOz19vn6o 伊織「さ、デートはもう十分楽しんだでしょ?そろそろ帰るわよ」
琴葉「えっ、でも今日の仕事は…」
伊織「今日の分は終わってもあんたまだ引き継ぎ資料作ってないでしょうが」
琴葉「うっ…」
伊織「まだ時間はあるけど早いにこしたことはないし、ちゃちゃっと作っちゃいなさいよ」
伊織「ほら、帰るわよ」
伊織が琴葉に手を伸ばした次の瞬間
俺の手は琴葉に掴まれていた
琴葉「Pくん、走って!」
P「ほ?」
714 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/10(月) 00:12:48.10 ID:nOz19vn6o P「こ、琴葉!?」
伊織「あ!こら待ちなさーい!」
琴葉に牽かれるがまま走る
そしてカフェから離れたところで走るのをやめ
た
P「こ、琴葉急にどうしたんだ?」
琴葉「邪魔されたくなかったから」
P「え?」
琴葉「この時間は私にとって大切な時間だから、誰にも邪魔されたくないの」
あまりにも真剣な琴葉の目に、俺は何も言えなかった
P「…」
715 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/10(月) 00:17:04.49 ID:nOz19vn6o P「…」
琴葉「…」
太陽が傾きあかね色に染まる帰り道を、俺と琴葉は歩いていた
あの後も街を歩き、色々と見て回っているとあっという間に時間が過ぎていった
琴葉「…あ、あそこに出店が」
P「本当だ」
見に行ってみると地方のお土産を売っている店だった
沢山の地方土産が売っている
P「へえ、沢山あるんだな」
716 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/10(月) 00:22:03.40 ID:nOz19vn6o 土産物を見ていると
琴葉「すいません、これを二つください」
琴葉が何かを買っていた
P「何を買ったんだ?」
土産屋から離れ、再び帰り道を歩く
その道中で俺は琴葉が何を買ったのか聞いてみる
琴葉「これを買ったの」
P「…しゃちほこ?」
琴葉が俺に見せたのはしゃちほこのキーホルダーだった
P「二つあるんだな」
琴葉「うん、だから」
琴葉が片方のキーホルダーを俺に差し出し
琴葉「受け取って欲しいの、Pくんに」
717 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/10(月) 00:30:58.34 ID:nOz19vn6o P「俺に…?」
琴葉「私、今日はとても楽しくて、何かを思い出として残したいって思ったの」
琴葉「だから、形ある物として、思い出になればって思って」
P「…わかった、受け取るよ」
俺は琴葉からしゃちほこのキーホルダーを受け取る
琴葉「ありがとうPくん…私は」
P「?」
琴葉「私は、こうやってPくんと沢山思い出を作りたい」
琴葉「思い出を重ねて…毎日をかけがえない今日に、明日にしていきたい」
718 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/10(月) 00:32:14.99 ID:nOz19vn6o 琴葉「だからPくん、また…私とデートしてくれますか?」
琴葉の真剣な眼差しに見据えられ、息を飲む
俺は…
719 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/10(月) 00:32:41.30 ID:nOz19vn6o 一旦ここまで
そしてセーブ1
720 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/10(月) 00:37:34.42 ID:nOz19vn6o ちなみに琴葉はHEDに至るまでが√HWを主軸にしているため割と最初からPに対して依存気味だったりする
721 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/10(月) 00:43:06.42 ID:bLmR76xV0 乙
何気に美咲ちゃんいた
722 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/10(月) 01:02:51.03 ID:Ulm7TW24o おつ
セーブってことはここから琴葉√もなくはないのか……
というか既に依存気味ってまずいですね、これはまずい
723 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/10(月) 15:10:11.20 ID:TmGXf5jh0 √LIってさPの方から惚れる初めての√じゃない?めっちゃ面白そう
俺はミリシタで歌織さん大好きになったから√HBも楽しみだな
724 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/11(火) 00:23:25.95 ID:yGS3ejO7o P「…約束は、出来ない」
琴葉「…」
P「今は不確定な事が多すぎて、俺自身どうなるか分からないんだ」
P「だから、守れるか分からない約束をすることは出来ない」
琴葉「Pくん…」
P「でも」
P「俺が全てに答えを出せたら、その時にまた聞いて欲しい」
P「その時は、ちゃんと答えるから」
琴葉「…うん、わかった」
725 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/11(火) 00:31:25.78 ID:yGS3ejO7o P「帰ろう、琴葉」
琴葉「…うん」
琴葉と並んで歩く
別れるまで、俺達の間に会話は無かった
痛い
胸が痛い
琴葉「…っう」
締め付けられるように痛い
さっきまで…Pくんと一緒に居たときに感じた幸せな気持ちとは違う、冷たくて苦しい気持ちが私の心を苛む
今までは約束してくれたのに
どうして
726 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/11(火) 00:39:49.34 ID:yGS3ejO7o 何か、何か繋がりが無いと、Pくんはきっとまた私の手の届かないところに行ってしまう
…また、いなくなってしまう
あの時感じた哀しさ、悔しさ、無力感…
またあれが襲ってきたなら、きっと私は耐えられない
何か、もっと強い繋がりが欲しい
ずっとPくんを私の隣に繋ぎ止めておけるような、繋がりが、欲しい
そこまで考えて、ふと疑問が湧いてくる
727 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/11(火) 00:44:56.53 ID:yGS3ejO7o どうして私はこんなにもPくんに傍に居て欲しいのだろう?
…優しいから?
違う、Pくんはああ見えて結構意地悪だ
…格好いいから?
違う、確かに格好いいけど、それが理由じゃない
…私を、受け入れてくれるから?
…私は、恵美やエレナ以外で初めてホントウノワタシを受け入れてくれる人と出会えた
私のわがままも、弱さも、全部受け止めてくれる
だから私は、Pくんに傍に居て欲しいのかもしれない
728 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/11(火) 00:57:37.27 ID:yGS3ejO7o よく考えたら私は彼に甘えてばかりだ
だけど彼の傍に居るとつい甘えてしまう
そして私は思いついた
彼が私を甘えさせてくれるのなら
私は彼を甘えさせれば良いのだと
そうすればきっと、彼も私を求めてくれる、私が必要だって言ってくれる
私は彼に必要とされたい、隣にいるのは琴葉がいいって言って貰いたい
だから私は、Pくんが欲しい
729 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/11(火) 01:02:46.68 ID:yGS3ejO7o 私の心が決まった
するとさっきまでの痛みが嘘のように消えていく
そして私の中に残ったのは、Pくんが欲しいという欲だけだった
自分自身がここまで欲深い人間だとは思わなかったけど、認めてしまえば楽なものだ
むしろこの気持ちが私に力をくれる
必ずPくんを手に入れる
そんな決意を胸に、私はPくんを手に入れるための計画を練るのだった
730 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/11(火) 01:03:16.38 ID:yGS3ejO7o 一旦ここまで
なんか色々とテンションがおかしい
731 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/11(火) 01:05:58.81 ID:xzFJC1UG0 乙です
Pの心の安寧はどこだ
732 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/11(火) 02:17:12.05 ID:RlaYiCu9o 乙
Pだけじゃなく俺らの心の安寧もどこかへ行ってしまった
733 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/11(火) 12:39:02.25 ID:aD8iwZHiO 乙
もう家に篭ろう(震え声)
734 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/11(火) 12:47:29.23 ID:OFfJqtQiO 乙
どこかの変態厨二も堕ちてしまえば楽なものだよって言ってた()
735 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/11(火) 19:10:43.91 ID:FXivMnwwo おっつ
ヤバいよヤバいよ(出川感
736 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/11(火) 19:18:08.52 ID:9GeqJe2JO 【お知らせ】
765学園物語HED √LI及び√HBのタイトルを765学園物語TDに変更しました
737 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/12(水) 00:15:12.67 ID:BU6KjYdi0 最終的には4人で…
738 :LIP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/07/12(水) 00:24:58.45 ID:0R9/XMAso 【お知らせ】
本日は私用により臨時休業とさせていただきます
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