ガチャッ
やよい「おはようございまーす!」
シーン……
やよい「……あれ?」
やよい「あの、誰もいないんですかー?」
やよい「……鍵、開けっ放しだけど、どうしたんだろう?」
やよい「……あっ、今日の予定確認しなくちゃ」タタタ…
やよい「えっと、今日は……」ガサゴソ…
やよい「……!」ハッ
やよい「あそこに、誰か……」
P「……………」
やよい「あっ、プロデューサー!」
やよい「いたんですね、おはようございます!」
P「………………」
やよい「……プロデューサー?」
P「………………」
P「ダダンダンダダン!!」
やよい「!?」ビクッ
P「ダダンダンダダン!!」
やよい「えっ……あ、あのあの……?」
P「チャラチャ~チャ~チャ~……」
やよい「ど、どうしたんですか……プロデューサー?」
P「チャラチャ~チャチャチャチャ~チャ~……」
やよい「えっと……その歌?何ですか?」
やよい「今度私が歌う、新曲ですか?」
P「……………………」
P「ダダンダンダダン!!」
やよい「!」ビクッ
P「ダダンダンダダン!!!」
やよい「え……うぅ……」
やよい「か、会話、して欲しいです……寂しいです……」グスッ
P「…………………」
P「プロフィールNo.841 タカツキヤヨイ」
やよい「!?」
P「セイベツ『オンナ』セイネンガッピ『サンガツニジュウゴニチ』ケツエキガタ『オーガタ』」
やよい「えっ……えっ……?」
P「マワリノチジンカラ、オモニ『カワイイ』トヒョウサレ」
P「ツウメイトオリ、ルックス、セイカク、トモニ、アイクルシイモノトナッテイル」
やよい「あ、ありがとうございます……えへへ///」
やよい「あの、プロデューサー?どうしたんですか?」
やよい「その喋り方、まるで……」
P「……………………」
P「ハイ、仰ル通リ、私ハロボットデス」
やよい「え……え~!?」
やよい「プロデューサー、ロボットさんだったんですかぁ!?」
P「自己紹介致シマスト、アイドル育成、及ビ事務所管理機能搭載」
P「未來カラ来マシタ、『PPPロボ(パーソナル・パートナー・プロデューサー)』デス」
P「以後、オ見知リオキヲ」
やよい「み、未來から……ドラえもんさん、ですか?」
P「簡潔ニ言エバ、ソウデスカネ」
やよい「プロデューサーが、ドラえもんさんだったなんて……」
やよい「それで、どうして未來から来たんですか?」
P「……分カリマシタ、順ヲ追ッテ説明致シマス」
P「実ハ、未来、ココ765プロハ」
P「トアル、スパイニヨッテ、倒産ニ追イ込マレル事トナルノデス」
やよい「えぇ!?スパイ、ですか!?」
P「スパイハ、765プロのアイドルニ扮シ、事務所へ進入」
P「機密情報ヲ持出シ、流出、ソノ後、我ガ765プロハ芸能界カラ干サレル事ニ……」
やよい「一体、誰が……」
P「勿論、アノ糞ッタレ961プロデス」
やよい「961プロ……」
P「ソシテ、未來ニテ進入スル日ハ、今日ト判明シタノデス」
P「ナノデ、敢エテ今日、正体ヲ明カシ、スパイ活動ノ妨害ヲシヨウト考エタノデス」
やよい「は、はぁ……」
やよい「…………………」
やよい「うぅ……正直、ちょっと混乱してて困っちゃってます……」
P「トニカク、私ハ勝手ニ本人認証ヲ執行ッテイルノデ」
P「ヤヨイ、貴方ハイツモ通リ過ゴシテクレレバヨイノデス」
やよい「そ、そうですか……わかりました!」
やよい「みなさんの分の本人認証、お願いしますね!」
やよい「じゃあ、私、近くでやってる特売商品買って来ますので……」
P「イエ、オ待チ下サイ」
P「マダ、ヤヨイノ認証ハ完了シテマセン」
やよい「あ……そ、そうだったんですか?」
やよい「すみません、私、早とちりしちゃって……」
P「イエイエ、デハ、本人認証シマスノデ」
P「服、脱イデ下サイ」
やよい「……え?」
P「脱衣ヲ所望シテルノデス」
やよい「えーっと……う、上着を、ですか?」
P「全部」
やよい「えっ…」
P「下着モ」
やよい「全部……です、か?///」
P「ハイ、初期段階デノ顔認証ハ完了シマシタ」
P「シカシ、化粧ヤ変装デ隠シテルソレガアリマス」
P「ナノデ、マズ顔ノ触診検査」
P「及ビ肌ノ柔軟サ、質感サ、様々ナ表情ガ一致スルカヲ確カメルガ為、」
P「確認センサーガ付属シテイル、コノ指、舌先、吐息ヲ使用シ」
P「認証検査ヲ執行イタイト思イマス」
やよい「顔の色んなところ……色んなもので、触っちゃうんですか……?///」
P「ソノ次ハ、顔以外ノ、体隅々ヲ詮索サセテイタダク所存」
やよい「か、体も……だから、服を脱ぐように……///」
P「ソシテ、最後ハ……」
やよい「ま、まだあるんですか!?」
P「大丈夫、スグ終ワリマスカラ」
P「最後ノ検査は、天井ノシミヲ数エトケバ、直グ終ワリマス……」
P「サァ、衣服ハ私ノ鞄ニ入レテ」
やよい「ぬ……脱がないと、ダメ……ですか?///」
P「ドウシマシタ?ン?脱ガシマショカ?」
やよい「い、いぇ、それはぁ……///」
P「恥ズカシガル事ハナイ、ロボデスヨ?私?」
やよい「で、でも、プロデューサーと同じ容姿だから……///」
P「ホラ、裸ニナルナんて、赤ちゃんでも出来るよ?」
やよい「でも……///」
P「なぁ、ちょっとでいいからさぁ、なぁ?」ハァハァ…
やよい「せ、せめて、上だけ脱ぐ……ってのは……?///」
P「だぁめぇ!!全部ぅ!!」
千早「………………」
P「えぇい!!もう脱がす!!はだけてまじわれぇ!!」ガバッ!
やよい「ま、待って下さい!お、落ち着きましょう!ね?」
P「落ちいたら見せてくれる!?ねぇ、落ち着いたら見せてくれる!?落ちっ……」くるっ
千早「………………………」
P「あっ」
やよい「ち、千早さん」
P「千早……サン」
P(や、やばい……)
P(折角、昨日TSUTAYAで借りたビデオを参考し、企てた)
P(『やよい、忘れない初体験を!また、あの快感をアイルビーバック!作戦』)
P(が、パァになってしまう……!?くそッ!)
千早「………………………」
千早「……あ、続けない?」
千早「プロデューサー!あなた、高槻さんに何してるんですか!?」
P(見入ってやがった……やよいが剥がされる所……)
千早「貴方は、重要文化財を汚そうとした最低な人です!」
やよい「ち、千早さん!違うんです!」
やよい「プロデューサーは、ロボットで……えっと、ぴーぴーぴー……とかいう……あの……」
千早「……高槻さん、信じる事は大切よ」
千早「でも、それが信じるに値するか見極めるのも大切よ」
千早「いい?プロデューサーは、目先の事を性欲で決めてきた人」
千早「信じるに値しないの」
P(い、言いたい事ばっか言いやがって……!こっちも、卑猥な事言いまくってやろうか!)
千早「それに、人を信じるってのは、以外と危険な事なの」
千早「だから、本物のロボットの言う事を信じる様にしなさい」
やよい「本物のロボット……?」
千早「そう」
千早「ソレハ、私ノ事ヨ、高槻サン」
やよい&P「「!!?」」
P(なっ……何を言ってるんだ……この下敷き体型は……)
やよい「ち、千早さん、ロボットだったんですか!?」
千早「ザッツライト」
千早「証拠ヲオ見セ致シマショウ」スタスタ…
千早「デハ、歌イマス」
千早「サァ、イッパイ、食ベヨウ、ヨ♪」
千早「早起キ、出来タ、ゴホ・オ・ビ♪」
やよい&P「「!!」」
やよい「わぁ~!凄い!本当にロボットの声ですね!」
P(い……いや、これは罠だ)
P(俺は前、千早がこの歌をボイスレッスンで歌ったのを見た!)
P(千早……まさか、俺と同じ作戦を前々から企てていたのか……?)
ダンダン鳴ったら主人公が死ぬやつ
関係なくてごめん
千早「……以上、ビリーヴシテ頂ケマスカ?」
やよい「はい!勿論です!」
千早「サンキューデス」
千早「デハ、本題ニ、インシマショウ」
千早「先ホドノ、プロデューサーノストーリーは偽リ……」
千早「ソシテ、真実ハ」
千早「高槻サン、貴方ヲコノプロデューサーノ悪ノ手カラ守ガタメ」
千早「私ハ、未来カラヤッテ来タ、最新厚型ロボ、ナノデス!」
やよい「私を……守ってくれるんですか?」
P(ダメだ、やよいの奴、本気で信じてる)
P(落ち着いた場所で説得して、俺の方を信じさせる為、連れ去るしか……)スッ……
千早「!!」
千早「ビック・チェスト・ハンドレッド!」ビシッ
P「やぁん!!」
千早「高槻サンニハ……手ヲ触レサセナイ!」キッ
P「う……うぶぶぅ~……!!」プルプル
P「チクショウ!!折角騙せると思ったのにヨォ!!」
やよい「プロ……デューサー……?」
千早(化けの皮が剥がれたわね……ホラ吹きめ!)
P「バレたんならもう、こんな被りもん要らねえよ!!」バリバリッ!
千早「!!」
千早「そっ……ソノPヘッド、被リモノダッタノ!?」
やよい(初めて、お顔見ましたぁ……)
P「こうなりゃ、強制突破だ!やよい!見えない所、見せろぉぉぉ!!」タタタ……
やよい「は、走って来ます!」
千早「大丈夫デス、防イデミセマス!」
千早「ソレヨリモ、高槻サン!」
やよい「は、はい?」
千早「服、脱イデ下サイ」
やよい「えっ」
千早「脱衣ヲ所望シテルノデス」
やよい「えーっと……う、上着を、ですか?」
千早「全部」
やよい「えっ…」
千早「下着モ」
やよい「全部……です、か?///」
千早「ハイ、貴方ガ本当ニ高槻ヤヨイナノカドウカヲ判断シタイノデス」
千早「偽物デアレバ、守ル価値必要性皆無デスカラ」
千早「正真正銘、生粋の高槻ヤヨイナノカドウカ、見極メタイノデス」
千早「本格的認証ヲシテイナイノデ、化粧ヤ変装デ隠シテル、オソレガアリマス」
千早「ナノデ、マズ顔ノ触診検査」
千早「及ビ肌ノ柔軟サ、質感サ、様々ナ表情ガ一致スルカヲ確カメルガ為、」
千早「確認センサーガ付属シテイル、コノ指、舌先、吐息ヲ使用シ」
千早「認証検査ヲ執行イタイト思イマス」
やよい「顔の色んなところ……色んなもので、触っちゃうんですか……?///」
千早「ソノ次ハ、顔以外ノ、体隅々ヲ詮索サセテイタダク所存」
やよい「か、体も……だから、服を脱ぐように……///」
千早「ソシテ、最後ハ……」
やよい「ま、まだあるんですか!?」
千早「大丈夫、スグ終ワリマスカラ」
千早「最後ノ検査は、天井ノシミヲ数エトケバ、直グ終ワリマス……」
千早「サァ、衣服ハ私ノ鞄ニ入レテ」
やよい「ぬ……脱がないと、ダメ……ですか?///」
千早「ドウシマシタ?ン?脱ガシマショカ?」
やよい「い、いぇ、それはぁ……///」
千早「恥ズカシガル事ハナイ、ロボデスヨ?私?」
やよい「で、でも、千早さんと同じ容姿だから……///」
千早「ホラ、裸ニナルナんて赤ちゃんでも出来るわよ?」
やよい「でも……///」
千早「ねぇ、ちょっとでいいからさぁ、ねぇ?」ハァハァ…
やよい「せ、せめて、上だけ脱ぐ……ってのは……?///」
千早「だぁめぇ!!全部ぅ!!」ハァハァハァ…
伊織「…………………」
グレート乙
千早「もう駄目、耐えられん、行くわよ高槻さん!ヒァウィゴー!」
やよい「ま、待って下さい!お、落ち着きましょう!ね?」
千早「落ち着いてるの!落ち着いてるけど興奮が優ってるの!興奮が……」
伊織「……………………」
千早「……あっ」
伊織「何してんのよ……」
やよい「あっ、伊織ちゃん……」
千早「…………………」
千早「どう?一緒に?」
伊織「千早、正座」
千早「はい」
P「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」ダダダダダッ!
伊織「正座」
P「はい」
伊織「……はい、説教おしまい」
伊織「千早は今日一日自宅謹慎、アンタは今後社長室で仕事する事」
P「伊織先生、やよいを社長室に連れ込んでも……」
伊織「…………………」
P「こらっ!悪い事言う口だ!俺の口!」
千早「今日も遠くから、高槻さんを寝るまで見ようと思ってたのに……」
伊織「ほらっ、言われたら直ちに散る!しっしっ!」
千早「高槻さん、寂しくなったら電話してね?電話しなくても行くから」スタスタ
P「社長と仕事をランデヴーか、あーあ、後ですすり泣こっ」スタスタ
バタンッ
伊織「………さて、と」
伊織「いい?やよい?もうあんな奴らに騙されちゃ駄目よ?」
伊織「ちゃんと、嘘と本当を見極める力を養わないと」
やよい「うん、今度からは気をつけるね!」
やよい「伊織ちゃんは、ちゃんと嘘か本当か見分けれて、大人っぽいよね!」
伊織「ま、まぁね……大した事ないわ、これくらいの事///」
やよい「あっ、そうだ!」
やよい「今日、スーパーの特売日だったの忘れてた!」
やよい「伊織ちゃん、ちょっと買ってくるね!」タタタ……
伊織「えぇ、たまには高い物も買いなさいよ?」
バタンッ
やよい「……………………」
やよい「………ふぅ」
やよい「逃げなければ、厄介なことになるな……」
やよい「この変装も、破り捨てるか」バリッ
バリバリッバリッバリバリッバリッ!!
黒井「……………………」
黒井「しかし、危なかった……」
黒井「最初、機密書類を探しているのがバレずに……」
黒井「そして、あの2人に正体を探られんで……」
黒井「………………………」
黒井「うっうー」
完 飽きた
乙
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