「んっ……」
そう小さく零すと、身体を起こし重い瞼を擦りながら辺りを見回す
「ここは……?」
>>3 目を覚ましたアイドル
※765プロ
春香!!
微睡んだ頭を覚醒させたのは首の無い人形だった
雪歩「え……?」
混乱する雪歩は冷静さを保とうと周りの様子を見る
無機質な壁に一つの扉
自分と首の無い人形以外は何もなかった
雪歩「これは……夢?」
そうとしか思えないがこんなにもリアルな夢を見るのは初めてだった
以下行動安価>>8
雪歩「どこも怪我は……ないよね?」ペタペタ
雪歩は目視出来る限り、身体に違和感や傷が無いかを調べたが
特に問題はなさそうだった
雪歩「ん……? 服に何か……」カサ
『ココハユメ ハヤクサメナキャ キミモニンギョウ』
雪歩「ひっ!!」パッ
雪歩「ああ、ああ……!」
服に入っていたメモを見て雪歩は驚き、首の無い人形が視界に入り恐怖した
行動安価>>12
雪歩は上着を破り簡易的なロープを作った
雪歩「ふぅ……こんなものかな?」
雪歩「……」
雪歩「この人形は一体何なんだろう?」
雪歩「それにさっきの紙は……」
雪歩「うぅ……真ちゃんがいてくれたら」
雪歩「ふぇぇ……」ジワ
行動安価>>16
あと安価なら頬をつねる
雪歩「ここはまず情報を集めなきゃ!」
雪歩「そのためには……」ゴク
雪歩「うぅ……顔がなくて怖いけど……」
雪歩は首の無い人形に近づき、分解を試みる
雪歩「あ、あれ? この人形……何かおかしい」
雪歩「継ぎ目が……ない?」
雪歩「ひぅ……でも、触った感じは中に綿が入ってる人形……だよね」
雪歩「でもこれってもしかして……」
雪歩「ううん、きっと気のせい、気のせいだよね」
雪歩「あれ? 人形の手に何かある……」
『なまえ しられちゃいけない なまえ しられると かm……』
雪歩「メモが途中で破けちゃってる……でも……うぅ」
雪歩「怖いよ……怖いよぉ、真ちゃん……!」
行動安価>>20
雪歩「あれ? どうなってるの??」
雪歩「黒い靄がかかってるようで見えない」
雪歩「それに……ん、手を入れようとしても何かに遮られて入らない」
雪歩「……」
雪歩「夢……だから、こんな不思議な事が起こってるのかな?」
雪歩「他に変わった事は……うん、なさそうかな?」
行動安価>>25
雪歩は扉に近づいて耳を当ててみる
雪歩「……何も聞こえない」
雪歩「開くのかな……?」キィィ
ドアノブを回すとゆっくりと扉が開いた
雪歩「あっ!え、う……!」バタン
雪歩「思わず閉めちゃったけど……」
雪歩(このままここにいてもどうにもならないし……)
雪歩「どうしようかな?」
行動安価>>28
律子みたいな枠で一応元アイドルだからたぶん(震え声)
雪歩「服は少し肌寒くなってきたから秋服にカーディガン……」
雪歩「カーディガンはロープにしちゃったから無いけど、事務所に行く時によく着てる服、だよね?」
雪歩「靴も普段はいている靴……ヒール低めのレースアップ・ブーツ」
雪歩「はっ!!? そ、そういえばスコップがないですぅ!!」
雪歩「ひ~ん!! どうして気付かなかったの私!!」
雪歩「どどどど、どうしましょうぅ!!!」
雪歩「これじゃ何も出来ないぃ~!!!」
雪歩「うぅ……他に何も持ってないし」
雪歩「このままこの人形のようになっちゃうのかなぁ……」グス
行動安価>>31
雪歩「うう……」ギィィィ
雪歩「えいっ!!」ポイッ
ポテ
雪歩「……」
シーン……
雪歩「何もいない……のかな?」
雪歩「よっとっとっと」キィイイイ
雪歩「ふぅ……結局外に出ちゃったけど」キョロ
扉の外に出ると、雪歩は辺りを見回した
正面には今出てきた扉と同じような扉が二つ
右手側にも同じような部屋の扉が一つ、更にその奥に続く廊下がある
左手には今の扉の二倍はある両開きの扉があり、その奥からは僅かに光が漏れていた
雪歩「ひぅ……どこに行けばいいの?」オズオズ
行動安価>>35
右に進む
雪歩「……ふう、これで多分大丈夫、だよね」
雪歩「それじゃぁ……右側から見ていこうかな?」
雪歩「んと、すぐ隣は多分今私がいた部屋と同じ部屋がありそう……かな?」
雪歩「ん~、中から音は何もしないなぁ」
雪歩「ふぅ……えっと、廊下を進むと……」
雪歩「あ、突き当たった……あれ、また扉……?」
雪歩「何か書いてある……鏡の間……?」
雪歩「鍵は……あ、開いてる……」キィ
雪歩「うぅ……どうしよう」
雪歩「とりあえず今確認できる範囲では」
雪歩「私がいた部屋とその正面、右の部屋とその正面、それから鏡の間に大きな両開きの扉……」
雪歩「全部に入れるか分からないけど、分かっている限りでは6つの扉があるんだよね……?」
雪歩「う~ん……」
行動安価>>38
鏡の間の扉を開く
雪歩「失礼しますぅ」キィィ
雪歩「ひぅっ!? 人が沢山いるぅ!!?」ビクゥ
雪歩「ご、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいぃぃ!!!」ガクガク
雪歩「……」
雪歩「……?」
雪歩「あ、これ……私?」
雪歩「はぁ……びっくりしたぁ」
雪歩「うぅ、それにしても気味が悪いです……」
雪歩「壁一面全てが鏡になってて……あ、天井も」
雪歩「……扉も外は普通だったのに、こっちは鏡張り」
雪歩「どこにいても、意識しなくても自分が目に映る……前も後ろもなにもかも」
雪歩「うぅ~、ダンスレッスン場にも鏡があるけどこんなには無かったよぅ」
雪歩「それに、どの面も合わせ鏡になっちゃってるから自分が沢山映って……うぅ~」
雪歩「こんなところ早く出よ……ん?」
雪歩「部屋の端になにか……」
雪歩「ひぅ……また紙……?」
『しくじった…… 俺はもう帰れない あいつをここにさえ…… ああ、ちくしょう』
雪歩「うぅ~……なんなのこの夢ぇ」
雪歩「早く覚めてくださぃぃ!」
雪歩「……」
雪歩「はぅ……ここにいても落ち着かないから、もう出よう」
雪歩「他には……うん、何もないよね?」
雪歩「別の所に行こう」
行動安価>>43
http://imgur.com/a/I925N
安価なら
スカートを含む「手でちぎれそうな服」を後何回咬ませに使えば無くなってしまうか計算してから
正面右の部屋に咬ませて入る
というかあいつって誰だ
雪歩「流石に夢でも裸になっちゃうのは嫌だから、ちょっとずつ千切ろうかな……」
雪歩「ん~、少なくとも今見えてる扉は全部かませても、大丈夫だよね、それに最初の部屋で作ったカーディガンのロープもあるし」
雪歩「ん……」ビリ
雪歩「それじゃ、右側のドアを開けてみようかな……?」ガチャ
雪歩「あれ? 開いてない?」ガチャガチャ
雪歩「この部屋には鍵が掛ってるみたい」
雪歩「開いてない部屋もあるんだぁ……えっと、どうしようかな」
雪歩「まだ開けてない扉は、この鍵の掛った扉を除けるとその左側の扉」
雪歩「それからこの扉の反対側の扉……私がいた部屋の右側の扉だね」
雪歩「あ、あと一番大きな扉を忘れてましたぁ」
雪歩「……」
行動安価>>46
雪歩「あ、開いた……」キィィイ
雪歩「……」ビクビク
雪歩「ここは……物置かな?」
雪歩「部屋の奥に大きな箪笥が一棹、乱雑に置かれた段ボール……」
雪歩「ひっ! に、人形……?」
雪歩「うぅ……段ボールの上に座ってる……」
雪歩「で、でもこの人形はあそこにいた人形とは違って頭もちゃんとある」
雪歩「それに大きさはリカちゃん人形くらいの大きさ……あの人形は私くらいあったのに」
雪歩「……ちゃ、ちゃんと調べた方がいいよね?」
行動安価>>52
雪歩「う、動かないよね……?」ソッ
雪歩「うん、この人形は着せ替え人形みたい」
雪歩「顔は中世的で短髪だから、男の子か女の子かは分からないけど…」
雪歩「ふふっ、どことなく真ちゃんに似ているかも」
雪歩「……どうせなら本当に真ちゃんもいてくれたらいいのになぁ」
雪歩「あ、ちゃんと継ぎ目もある……これは本物の人形みたい」
雪歩(ううん、さっきの人形もきっと本物なんだろうけど……でも)
雪歩「あれ? 人形の下に敷かれてた紙……裏に何か書いてある」スッ
『696』
雪歩「……数字?」
雪歩「なんの数字なんだろう」
雪歩「人形の置いてあった段ボールの中は……小さな洋服?」
雪歩「ああ、きっとこの子の服だよね」
雪歩「タキシードやドレス、あ、着物まである……どれも似合いそう」
雪歩「でもなんで男の子用も女の子用もあるんだろう……?」
雪歩「う~ん、でも他には何もなさそう……」
雪歩「他の段ボールも調べようかな?」
雪歩(奥に積まれた段ボールは埃を被ってて随分前から放置されていたような感じがする)
雪歩(人形が乗っていた段ボールのほかに、近くに二つ段ボールがある……)
雪歩(部屋の奥にあるものほど古いのかな……?)
行動安価>>56
雪歩「まず一つ目……ひっ!?」
雪歩「に、人形が沢山詰められてる……」
雪歩「あの着せ替え人形と同じ型かな……?」
雪歩「でもどれもどこか壊れてる……」
雪歩「これは腕が無い……こっちは足が、これはあ、頭が……」
雪歩「うぅ……次に行きますぅ」
雪歩「もう一つの段ボールは……」ガサ
雪歩「こっちは人形の服が入ってる……でもどれもボロボロになっちゃってる……」
雪歩「うぅ……」
雪歩「奥の段ボールはどうなんだろう……」
雪歩(指でなぞると痕が出来るくらい埃まみれ……)
雪歩「あ、あんまり触りたくないよぅ……」
雪歩「えほっ、けほっ!!」
雪歩「お、思っていたよりも軽くてこけちゃった」
雪歩「えっと中身は……糸?」
雪歩「あ、マリオネット……? うん、多分これはマリオネットの糸と道具」
雪歩「これであの着せ替え人形を操るのかな……? でもこれはずっと前からある感じがするし」
雪歩「糸が切れちゃってる……何か関係があるのかな?」
雪歩「二つ目は……か、仮面?」
雪歩「けほっ……沢山の仮面が入ってる……ちょっとカビ臭いかな」
雪歩「色んな種類の仮面……怒ったような仮面、泣きそうな仮面……表情の無い仮面」
雪歩「派手な装飾の付いた仮面……うぅ、ちょっと感覚がマヒしちゃってるけど、やっぱり不気味だよね……?」
雪歩「はぅ……一番下は……あれ? これは段ボールじゃなくてなんだろう、木製の箱……かな?」
雪歩「見た限り鍵が掛ってて開きそうもないかも」
雪歩(ん~っ! ふぅ、やっぱり自力で開けるのは無理……スコップがあればなんとかなるかな?)
雪歩「この形の箪笥ってことは上側は洋服が入ってるのかな?」ガガッ
雪歩「わっ、埃が……!」
雪歩「やっぱり服がかかってる……ん~、服って言うよりは衣装……かな?」
雪歩「どれも昔のモノっぽいけど……どんな人が着てたんだろう……」
雪歩「下側の引き出しは何が入ってるのかな……んんっ!」ギギギ
雪歩「あんまり開いてくれないけど……中はなんだろう、布なのは分かるんだけど」
雪歩「肌触りは着物みたい……でもこの隙間から取り出すのは無理だよね……」
雪歩「一番下の引き出しは……んんっ」グググ
雪歩「……ぷはっ!! 開かない……古い箪笥だから歪んじゃってるのかな?」
雪歩「少なくとも私の力では開きそうもないなぁ……」
雪歩「……ふぅ」
雪歩(この部屋で見れるものは大体見れたかな……?)
行動安価>>62
絶妙なバランスで仮面を重ねて積み、退室
雪歩「あ、もし誰かが来たら分かるように仮面を積んでおこう……」
雪歩「こう交互に重ねて……あっ崩れ……よいしょっ!」
雪歩「……こんなものかなぁ?」
雪歩(こんなことしてて大丈夫なのかな……?)
雪歩「とにかく、別の所に行こう……」バタン
雪歩(あと行ってない部屋は私の最初にいた部屋の隣と、両開きの扉だよね)
雪歩「……」
行動安価>>64
突然鍵がかかったりしないように扉は開け放しておく
雪歩「向こうから光が漏れてるけど……誰かいるのかな?」
雪歩「……そーっと……ゆっくり開けよう……」キィィィイ
雪歩「ん……眩しい」
雪歩「わぁっ……広い……!」
雪歩「こんな広い部屋……初めて見た」
雪歩「ん……部屋の真ん中に大きな丸柱がある」
雪歩「あ……その柱の前に誰か……いる?」
雪歩(うぅ、こっちを見ているような気もするし、気がついてないような気もするけど……どうしよう)
雪歩「は、話しかけるべきなのかな……? それとも……」
行動安価>>67
気づかれないようにして近づき、様子を見る
千早「鳥籠」
の人?
雪歩「うぅ、気付かれないように近づこうと思ったけど、この広間隠れるところがないからバレちゃうよね……」
雪歩「……」
雪歩(ここから見える限り、あの人は大きな柱の前に立っていて、その前にカウンターのようなものがある)
雪歩(バーのマスターみたいな感じなのかな……あ、よく見ると柱にも扉っぽいものがある)
雪歩(ん~、それからあの人の傍に何かの機械があってその奥にも何かあるけど……よく見えないや)
雪歩「……」
雪歩(あの人……ずっとこっちを見てる、でも向こうから話しかけてくる気配はないかな?)
雪歩「はぅ……今まであった事を話した方がいいのかな……?」
雪歩「でも悪い人だったらどうしよう……」ビクビク
雪歩(ちょっと周りを見てみたけど、この広間の四隅には大きな燭台があって、火が灯ってる……)
雪歩(だから光が漏れてたんだ……あれ? 丸柱で向こう側はよく見えないけれど)
雪歩(右側の燭台には火が点いてない……消えちゃったのかな? それとも最初から点いてなかったのかな……?)
雪歩(遠目に見える限り右手側にも左手側にも先に続く道があるみたい……左側のは階段……かな?)
雪歩(もっと近くに行かないと分からないけど……うぅ、視線が怖いですぅ)
雪歩「ど、どうしたらいいんだろう……」
雪歩「何が正解なの……?」
行動安価>>75
雪歩「……」ギュ
雪歩「あ、あの! すみません」
「……」
雪歩「あれ……聞こえてないのかな?」
雪歩「あのー! 聞こえますか?」
「……」
雪歩「うぅ、こっちを見たまま何の反応もしてくれない……」
雪歩「あ、こ、このロープはえっと私、男の人が怖くて……でも全然そんなつもりじゃなくてですね」
雪歩「うぅ……穴掘って埋まって……あ、スコップが無いんでした」
「……」
雪歩「……」
雪歩(な、何も反応がないよぅ……まるで人形みたい……)
行動安価>>77
雪歩「そうしたらこの夢からも覚めるんじゃ……」ギュ
雪歩「……うぅ」
雪歩「あ……」
雪歩(近づいて分かったけど……か、仮面をがぶってる)
雪歩(薄気味悪くにやけた仮面をかぶってずっとこっちを……)
雪歩「うぅ~、こ、怖い……」
雪歩「ほ、本当に人形なのかなぁ……?」タタタ
雪歩「あっ、動きに合わせて顔を動かしてる……」
雪歩「……」
雪歩「うぅ……結局カウンターの前まで来ちゃいましたぁ」ビクビク
雪歩「ほ、本当に……人形なのかな……?」
雪歩「あれ……?」
雪歩(この身長……体格……顔は仮面で分からないけど……もしかして)
雪歩「ぷ、プロデューサー……?」
雪歩「プロデューサーですよね!?」
仮面「……」
雪歩「何か話して下さいぃ! 私です、雪歩です!」
仮面「……」
雪歩「うぅ……プロデューサーぁ」
仮面「……」
雪歩「私、こんな夢初めてで……不安で……だから……」
雪歩「プロデューサーがいるって分かって本当によかった……」
仮面「……」
雪歩「プロデューサー……?」
雪歩「どうして黙ってるんですか? その仮面を取って話して下さい……」
雪歩「プロデューサーぁ」
仮面「……」
雪歩「うぅ……」
雪歩(プロデューサーはこっちを向いたまま何も反応をしてくれないよぅ)
雪歩「どうして……?」
「ん~? 何かうるせぇと思ったらお客さんか」
雪歩「ひぅっ!!?」ビクッ
「いや、お仲間さんと言った方が正しいかなぁ?」
雪歩「あっ、あっ……!!」フラ…
雪歩「……」
「おい!! 起きろぉっ!!!」
雪歩「は、はいぃ!!」ビクッ
「はは、おはようさん。」
雪歩「うぅぅ……」ビクビク
「おいおい、そうビビりなさんな、ここは夢の世界」
「首だけの人形が喋る事があっても、何もおかしなことはないだろう?」
雪歩「うぅ~、じゅ、十分おかしいと思いますぅ!!」
人形「ははは、お前さんの世界ではそうかもしれないなぁ」
雪歩「ぷ、プロデューサーぁ! 助けてくださいぃ!!」
雪歩「え……?」
人形「そいつはここに縛り付けられている、現段階で話したり動きまわったりする事はまずないだろう」
雪歩「ど、どうすればいいんですか!?」
人形「そうだなぁ、お前さん取引をしないかい?」
雪歩「と、取引……ですか?」
人形「見ての通り、俺は首しかない」
人形「しかし、この建物のどこかに俺の身体がある」
人形「そこに俺を連れて行ってくれないか?」
雪歩「……」
雪歩(た、確か私が目覚めた場所に首の無い人形があった気が……)
人形「もしそうしてくれるなら、真実を一つ教えよう」
雪歩「真実……ですか?」
人形「ああ、憐れなお前さんにとって大事な大事な真実さ」
雪歩「……」
行動安価>>84
たぶん違うな…あの人は選択安価だし、文の感じが違う
人形「おお、やってくれるかい?」
雪歩「はい……私が目覚めた部屋に身体があったと思うので、そこに連れて行きますね」
人形「おいおい、そいつは嬉しいねぇ」
雪歩「え、えっと……失礼します」スッ
人形「おう、割れやすい素材だから気をつけてくれよ」
雪歩「は、はいぃ」
仮面「……」
人形「さ、早く俺を元に戻してくれ」
雪歩「こ、こっちですぅ……」
仮面「…………」
人形「はぁ、やれやれ……やっと戻れるぜ」
雪歩「この人形ですぅ」
人形「……」
人形「おいおいお前さん、この出来の悪い人形が俺の身体だって?」
雪歩「え?」
人形「ふざけた事を言っちゃいけねぇよ、お前さん」
人形「どう見ても違うじゃねぇか」
人形「こいつは綿の詰められた出来そこない、俺は質こそよくはねぇが、れっきとした木製だぜ」
雪歩「ご、ごめんなさいっ! 私、全然気がつかなくて……!」
人形「……取引不成立だ」
雪歩「!」
フ……っと辺りが暗くなる、周りが見えなくなるほどの暗さではないが
電灯が一段階暗くなるような、そんな感じの暗さを雪歩は感じた
人形「取引は互いのメリットだけでは成立しないんだぜ?」
人形「それなりのリスクってやつが当然あるはずだろう?」
雪歩「で、でもそんなの……!」
人形「ああ、ああ、分かってる……きっとお前さんは悪くない」
人形「憐れだなぁ……お前さん、可哀想になぁ」
雪歩「あ、人形さん……っ!」
人形「次会うときはきっと……」フッ
雪歩「待って下さいぃっ!!」
薄暗い部屋に一人残された雪歩
その部屋にあるのは喋る事の無い首の無い人形だけ
雪歩「うぅ……」ジワ
雪歩(こ、これからどうなっちゃうの……?)
雪歩「ふぇぇ……!」ポロポロ
行動安価>>90
雪歩「戻ってカウンターを調べてみよう」
―
雪歩「あれ? ぷ、プロデューサーがいない……!」
雪歩「あの人形さんも……いないよね」
雪歩(あ、燭台が一つ消えてる……だから暗くなったんだ)
雪歩(残り二つの燭台が消えたら……)ゾク
雪歩「うぅ……」
雪歩「今は考えないようにして、カウンターを調べなくちゃ……!」
雪歩「カウンター自体は普通のカウンターかな?」
雪歩「傍にある機械は……なんなんだろう」
雪歩「画面にタッチすればいいのかな?」スッ
『パスコードを入力してください』パッ
雪歩「ぱ、パスコード……?」
雪歩「着せ替え人形のあった部屋で拾った数字を入れるのかな?」
雪歩「えっと確か……696」カサ
雪歩「これを入力すればいいんだよね……?」
雪歩(あ、でもこれが間違ってたらどうしよう)
雪歩「う~……どうしたらいいんだろう」
雪歩「えっとカウンターには、もういなくなっちゃたけどプロデューサーがいて」
雪歩「首だけの人形さん、それからこの機械……他にはないよね」
雪歩「あとは、この大きな丸柱にある扉……これは、エレベーター?」
雪歩「……ん、やっぱり開けられないよね」
雪歩「うぅ……どうしよう」
行動安価>>94
雪歩「今は入力しないでおこう」
雪歩「それよりもあの人形さんの身体を探そう……」
雪歩「確か、触った感じは木で出来てた……よね?」
雪歩「本人もそう言ってたし……見た目に反して軽かったかな」
雪歩「実物はもうないからそれくらいしか分からないけど、とにかく木製の人形を探せばいいんだよね」
雪歩「そう決まったら動かないと!」
雪歩「……えっと」
雪歩「とりあえずこの広間には人形らしいものは何もないかな」
雪歩「それから、ここに来た扉から見て左側の面には階段があって……」
雪歩「右側には……地下かな……? 下に続く梯子があるみたい」
ガンッ
雪歩「……?」
雪歩「あとは、反対側は私が開けた大きな両開きの扉と同じ扉がある……」
雪歩「どこから探そうかな……?」
行動安価>>98
雪歩「開いてるのかな……あ、開いてる」キィィ
雪歩「……」
雪歩「目の前に廊下があって、右手側に扉が二つ、左手側にも二つ」
雪歩「奥は……やっぱり扉がある……鏡の間と同じように」
雪歩「つまり、私がいた所と同じ構造になってるんだね」
雪歩(でも右手側の手前の扉……両開きの扉がある方の扉は)
雪歩(ベニヤ板で封鎖されていて入れそうもないかな?)
雪歩「ど、どこから調べよう……?」
行動安価>>101
雪歩「この部屋は……真ん中に机と椅子があって……うぅ、机の上に小さな人形が……」
雪歩「部屋の広さはあっち側と同じくらい……かな?」
雪歩「机は……引き出しが二つ……」
雪歩「あ……この人形、あの着せ替え人形と同じ型っぽい」
雪歩「こっちはセミロングだから……女の子かな?」
雪歩「あ、この子何か持ってる……小さな……鍵?」
雪歩「そしてまた下に紙が……二枚?」
『1849』
雪歩「また数字……それから」
『ダイジナ ダイジナ イノチ ナクストオワリ オニンギョウ』
雪歩「この数字が命……?」
雪歩「……??」
雪歩「小さな箱? とまた紙が入ってる」
『気をつけろ……首だけの人形は……信じるな』
雪歩「首だけの人形……あの人形さんのこと、だよね?」
雪歩「信じるなって……うぅ、もういなくなっちゃったのに……」
雪歩「箱は……これも鍵」
雪歩「どこの鍵なんだろう……」
雪歩「もう一つの引き出しは」スッ
雪歩「……何もない」
雪歩「他には……うん、この部屋には何もないみたい」
雪歩「次はどこに行こうかな?」
行動安価>>105
そこに鍵が使えないか試してみる
雪歩「ん……色々あって疲れてるみたい」
雪歩「他の部屋に行く前に少し……少しだけ寝ちゃおうかな……?」ウトウト
雪歩「……」
雪歩(……何か……大切な事を忘れてる気が……)
雪歩「……くぅ」zzZ
睡眠
>>108 コンマ50以下覚醒 50以上危険
雪歩「どれくらい寝ちゃってたんだろう」キョロ
雪歩「あれ……また少し暗くなってる」
雪歩「これ以上暗くなっちゃったらもう人形さんの身体も探せなくなるかも……」
雪歩「と、とにかく急がないと!」
行動安価>>111
ロウソクの明るさが残り時間なのも何となくわかる
首だけの人形を信じるなってのは…もう残機減らされた感じするからその本体探しても意味がない…?
P人形が気になるとこだな
安価なら>>104で
誰かまとめてくれ
雪歩「今ある人形は、この小さな鍵を持っていた着せ替え人形」
雪歩「うぅ……でもなくすってどうしたら」
雪歩「あ、あっちの部屋の着せ替え人形のあった場所に持っていけば……!!」
雪歩「行ってみよう」ガチャ
雪歩「……」
雪歩(両開きの扉から漏れてる光が弱弱しくなってる……)
雪歩「急がないと!」ギィイ
雪歩「……やっぱり、燭台の火があと一つになってる」
雪歩「うぅ……」グス
雪歩「向こう側に行かないと……」
ギッ ギッ ギッ……
雪歩「……? 何の音……?」
雪歩「あ、あ……な、何か登ってきてる……」
雪歩「下から……何か」ガクガク
雪歩(あ、足が竦んじゃって動けない……)
雪歩「ひぁっ……!!」ドサ
鬼……そう表現するしかソレを表す言葉は無かった
例えソレに首が無かったとしても
己の二倍もあるであろうソレは、腕に巨大なハサミを携えて
獲物を探すかのように練り歩き始めた
雪歩「……っ! ……っ!」バッ
雪歩は悲鳴を必死に抑え、自身の存在をこの場から消そうと努めた
しかし身体の震えを止める事は出来ず、祈ることしかできなかった
戦慄
>>117 コンマ偶数生存
上へと消えていった
雪歩「……」
雪歩「……」
雪歩「はーっ……はーっ」ドッドッドッド
雪歩(もう、ダメかと思いました……)
雪歩「う、動かないと……!」
雪歩「また来たらもう無理だから……!」ズリズリ
雪歩(それに……多分もう、時間が無い)
雪歩「でも……出来る事を最後までしなきゃ……」
雪歩「真ちゃん、プロデューサー、みんな……私……」
雪歩「……」
行動安価>>120
雪歩「ひっく……ぐすっ……」
雪歩「さっきの出来事が脳裏に焼き付いて離れない……」
雪歩「もしもまた会ってしまったら……動けなかったら次は無いかも……」
雪歩「何か、何かないかな……?」
雪歩「今まで見てきたものの中で……何か……」
雪歩「うぅ……思い付くのは箪笥の中の服を結んで、ロープを作ることくらいしかないよぅ」
雪歩「それとも他の部屋に何かあるかな?」
行動安価>>125
なら下に降りるのが安全かな~
鬼は青鬼みたいに一撃必殺即人形化ゲームオーバーだろうし…
上の階に行く途中今のフロア無視してたようなもんだからここにはいいものがなさそうだな
せいぜいPの仮面でも取ってみるとか
首だけの人形がそいつはどうこうしても意味がないっていってたのが嘘だと考えればなんかありそう
長文すまん
ここまでの経緯で雪歩が気になってる所とか現状何を考えてるか的な
無理ならいいけど
雪歩「あの首の無い鬼は私に気付かずに上に行ってたけど」
雪歩「……う、上に何かあるのかな?」
雪歩「うぅ……」
雪歩「階段の前まで来たけど、降りてこないよね……?」
雪歩(それにしても、近くに来て分かったけど大きな階段)
雪歩(両開きの扉と同じくらいの幅がある)
雪歩「上は……暗くて分からない」
雪歩「静かに上がれば……気付かれない……かな?」
雪歩「……」ドキドキ
雪歩(今まで見た扉の中で一番大きな扉だ……)
雪歩(重要な部屋なのかな……?)
雪歩「う~、途中で降りてくることは無かったけど……この中に入っていったんだよね?」
雪歩「えっと……上は、この大きな扉だけ……みたい」
雪歩(あ、あの鬼が入ったのか、片方の扉が少しだけ開いてる……中が覗けるかも?)
雪歩(でも鉢合わせになったら……)
行動安価>>135
雪歩「……」ソー
雪歩(暗くてよく見えないし、離れてるからよく分からないけれど……あれは……沢山の人影?)
雪歩「でも全部……首が……無い」ゾッ
雪歩「あ、あ……」ジワ
雪歩「もういやぁ……」タタタタ
雪歩「!」
雪歩「あぁ……」ポロポロ
階段を降りきり、広場へ戻った雪歩は最後の燭台に灯る火が消えていくのを見た
辺りは暗闇に染まり、静寂に包まれた
目を開けているのか、閉じているかも分からず
立っているのか、座っているのかも分からず
頬に流れているはずの涙さえも感じない
遠のいていく意識の中で、どこからか声が聞こえてきた
……いらっしゃい、新しいお人形さん……
―BAD END―
アイドル選択
※雪歩以外
>>139
多分鬼は時間経過かライフ残り1で出現して一撃必殺(寝てたとき50以上だったら鬼でも現れた?)
多分時間経過でもライフは減る(寝たら覚醒か危険ってことは起きなきゃヤバイし起きてもライフが減った)
多数の首なし人形が上にあったからその中から首だけの人形の本体を見つけるのは無理だろう(橋を作った鬼六…?)
怪しいのはプロデューサーと地下(勘)
こういう言い方は良くないが誰かに首だけの人形の謎だけでも何とかしてもらいたいものだ
鬼も首なしなのが気になる
長文すまん
貴音「……ここは」
貴音「首の無い……人形」
貴音(何やら夢で雪歩が恐ろしい目に合っていましたが……)
貴音「これはその続き……なのでしょうか」
貴音「確かめましょう」
貴音「……服に紙が」
『ココハユメ ハヤクサメナキャ キミモニンギョウ』
貴音「そして、人形の手には……」
『なまえ しられちゃいけない なまえ しられると かm……』
貴音「……」
貴音「私も悪夢に誘われたようですね……」
安価なら下
それまでに何か誤った行動したのかしら
貴音「あの夢から察するに、しかるべき行動を取らなければ恐ろしい目に合うという事でしょう」
貴音(地下の者には……会いたくありませんね)
貴音「……雪歩」ギュ
貴音「それにしても面妖な人形ですね」
貴音「……」
貴音(ここが夢で見た所と同じなのか、まだ判断するのは早計ですね)
貴音「動いてみましょう」
以下行動安価>>148
部屋の探索!
貴音「この部屋は……私と人形のほかには何もなさそうですね」
貴音「部屋の外は……夢と同じ構造ですね」
貴音「確か、正面の部屋は物置になっていましたよね?」カチャ
貴音「……ええ、雪歩が入っていた部屋と同じようです」
貴音「だんぼーるの上に人形が座っています」
貴音「はて……雪歩が色々動かしていた筈ですが、元の状態に戻っていますね」
貴音「気になりますが、次の部屋に行きましょう」
貴音「この部屋の右側は鍵が掛っていましたよね」ガチャガチャ
貴音「……開きません」
貴音「奥に進むと……鏡の間、ですね」
貴音「あとは、雪歩や私がいた部屋の隣……この部屋は雪歩は開けていませんでしたね」
貴音「一体何があるのでしょう」
貴音「……同じ、ですね」
貴音「中央の丸柱の前には、よく見えませんが殿方が立っているように見えます」
貴音「恐らく、あの方なのでしょう」
貴音「傍に言葉を話す人形もあるのでしょうか……?」
貴音「四隅の燭台は……全て点いていますね」
貴音「……」
貴音(ここまでを踏まえるならば、夢の中の雪歩と同じ状況になっていて)
貴音(そして、何故かその夢の記憶を持ったまま、最初に戻っているということなのでしょう)
貴音「さて、この悪夢から覚めるためには……」
行動安価>>153
でも鏡の間かその倉庫が明かりをひとつ消したと思うんだよな…
雪歩や貴音がいた隣?の部屋に行ってみる
貴音「新しい情報を得るには、まだ調べていない場所に行くべきでしょう」
貴音「先ずは、最初にいた部屋の隣を調べてみましょう」
貴音「……」
貴音「開くでしょうか?」ガチャ
貴音「開きましたね……さて」
貴音「……これは、鳥……でしょうか?」
貴音「部屋の壁に鳥の絵が掘られてますね」
貴音「何かを暗示しているのやもしれません」
貴音「それと……」ゴクリ
貴音「に、人形……ですよね?」スッ
貴音「ほぅ……人形の腕、ですね」
貴音「あ、この人形も紙を握ってますね」
『上……見ろ……』
貴音「強く握り込まれていた為か、文字が読み辛いですね」
貴音「上……でしょうか」フィ
貴音「……」
貴音「何もありませんね」
貴音「それにしても照明が無くとも部屋が明るいのは、何と面妖な」
貴音「それだけで、ここがまともな所ではないと認識できます」
貴音「……この部屋はこれだけのようですね」
貴音「次はどうしましょうか」
行動安価>>157
貴音「ここより地下があるので、もしかすれば役に立つかもしれません……」
貴音「ですが、ここは何も無くとも明るさのある場所……その様なものがあるのでしょうか?」
貴音「……」
貴音「ここで考えても仕方ありませんね」
貴音(話す人形に尋ねてみるのも一つやもしれません)
貴音「ここは一つ、念頭に置いて探して見ましょう」
行動安価>>161
と見せかけ近寄ってきた鬼に得意の武術で反撃だ🙋
貴音「私がどう行動しようとも、この悪夢から逃れる事は出来ないのかもしれません」
貴音「まるで屠所の羊、足掻くのが無粋というものでしょう」
貴音「このまま静かに時を過ごし、刹那の安寧を楽しみましょう」スッ
貴音「……」
貴音(非常に整合性のない行動ですが、意味はあるのでしょうか?)
貴音(武術に多少の心得があるとはいえ、あの鬼に通じるかどうか)
貴音(そもそも、鬼はいつ出没するというのか……情報が足りませんね)
貴音(地下、階段、向こう側の部屋……調べねばならぬ事は数多くあります)
貴音(……)
貴音「……」zzZ
貴音「いけません、私とした事が……」
貴音「辺りは僅かに暗く……恐らく、燭台の火が一つ消えたのでしょう」
貴音「鬼は……やはり来ていませんね」
貴音「……」
貴音「無駄に時を過ごしてしまいました」
貴音「急ぎましょう……」
行動安価>>166
貴音「途中で消息を絶ちましたし、彼は一体……」
貴音「そもそも本当にプロデューサーなのでしょうか」
貴音「……仮面を取ってみましょうか」
―広場
貴音「……」
貴音「やはり、火が一つ消えてますね……残りは三つ」
仮面「……」
貴音「さて……確かにプロデューサーに見えますね」
貴音(傍には機械と……人形)
貴音「しかし先ずは……失礼」スッ
仮面「……」
貴音(これは……なんでしょうか)
貴音(全く動く気配がありません……何やら面妖な力を感じます)
仮面「……」
貴音「貴方様、一体どうしたというのです?」
人形「無駄無駄、無駄だよ、お嬢ちゃん」
貴音「!」ビクッ
人形「そいつは動かない、いや動けないんだ」
貴音「……ここに縛り付けられている、からでしょうか?」
人形「!」
人形「こいつぁ驚いた、お嬢ちゃん……ここに来てそれが分かった奴はあんたが初めてだぜ」
人形「それに俺を見てもそんなに驚いてる感じじゃない」
人形「お前さん、何か知ってんのかい?」
貴音「……どうでしょうか」
人形「まぁなんでもいいさ、そんな聡明なお嬢ちゃんに朗報だ」
貴音「朗報……ですか?」
人形「ああ、ここに迷い込んだ憐れなお嬢ちゃんに、俺が救いの手をだそう」
人形「って今手は無いんだけどな! ははは」
貴音「……」
貴音「して、救いの手とは……?」
人形「取引をしよう」
貴音(雪歩の時と同じ、ですね)
人形「内容は簡単さ、見ての通り首だけの俺を、どこかにある身体のとこへ連れていくだけ」
人形「もしそうしてくれたら、お嬢ちゃんに真実を一つ教えてやる」
人形「お嬢ちゃんにとって、大事な、大事な真実さ」
人形「どうだい? やってくれるかい?」
貴音「……」
貴音(確か夢ではこの人形を信じてはならぬとありましたね)
貴音「さて、どうしましょう」
貴音(質問を投げかけるのも良いかもしれません)
行動安価>>172
けど何を聞こうか…
どうしてここにいるのか経緯を聞いてみる
無視してくれ
プロデューサーは何者かに名前を知られてそれを被せられた的な?
人形「ああ、かまわないぜ」
貴音「では……どうして私はここにいるのでしょうか?」
人形「それは俺の知る所ではないなぁ」
貴音「知る所ではない……?」
人形「ああ、お嬢ちゃんがここにいる事に関しては、俺は関与出来ないからな」
貴音「ふむ、つまり私がここにいる事は貴方の所為ではないという事ですね?」
人形「ああ、お前さんがここに来たのは哀しい偶然ってことだ」
貴音「……」
貴音(人形故表情が無いので嘘かどうかの判断はつきませんね)
貴音(もう少し質問してみましょうか……それとも)
行動安価>>180
人形「おお、聞いてくれるかい?」
人形「いや~、俺のゴシュジンサマは冗談の通じない奴でさぁ」
人形「お前さんはまだ見ちゃいないだろうが、ここの地下には鬼がいるんだ」
貴音「鬼……」
人形「で、ほんの悪戯心で鬼の首を取ってやったんだ! ははっ、最高だろ?」
人形「なのにそれを知ったゴシュジンサマは俺を同じ目に合わせて、ここに置いていきやがった」
人形「冗談じゃねぇよ全く、先にやってたのは奴の方なのに……」
人形「こんなふざけた仮面野郎なんかのところによぉ」
貴音「……」
人形「だから、さ、お嬢ちゃん」
人形「どうか俺を元の身体に戻してくれよ」
貴音「……」
貴音(さて、どうしましょう)
行動安価>>183
人形「おお、そうかい! 嬉しいねぇ」
貴音「ですが、私もまだここに来たばかりで、貴方の身体は疎か地形の把握さえもままならない状態です」
貴音「なので、共に身体を探しましょう」
貴音「これからこの建物を探索いたしますので、貴方の身体があれば教えてください」
人形「ああ、分かった」
人形「よろしく頼むよ、お嬢ちゃん」
貴音「はい」
貴音(人形と共に行動することになりました)
貴音(先ずはどこから行きましょうか……)
行動安価>>186
安価下で
無ければ階段を登る
人形「おいおい、お嬢ちゃん」
人形「どこにあるか分かってたら、初めからそこに連れて行けと言うはずだろう?」
貴音「なるほど、確かにそうですね……失礼いたしました」
貴音「では、階段に向かいましょう」
貴音「……」
貴音(確かこの上には、大きな扉があって、中には大勢の人影がありましたね)
貴音「どうなっているのか、確かめてみましょう」コツコツ
仮面「……」
貴音「……」
貴音(見上げるほど巨大な扉……実際に見ると畏れすら抱きます)
人形「入らないのかい?」
貴音「いえ、行きます」ギィィィ
貴音「……これは」
貴音「夥しい数の人形……ですね」
貴音「それに……どれも首がありません」
貴音「……あれは」
貴音(上に続く梯子が奥にありますね……ろふと、というものでしょうか?)
貴音(それにしても広い部屋です……幅はあの広場と同じくらいでしょうか)
貴音「ふむ……このどれかが、貴方の身体なのでしょうか?」
人形「さてねぇ、少なくともこんな出来そこないたちと同じ場所に飾られたくはないね」
貴音「……なんにせよ、動きましょうか」
行動安価>>191
貴音「ふっ……」ギッギ
貴音「……また人形、ですね」
貴音「数多くの人形が並べられています」
貴音「しかし、こちらは頭はしっかりとついていますが」
貴音「ただ……所々破損しています」
貴音「……どれも痛々しい限りです」
貴音(……ろふとの上は壁からろふとの中心を囲むように人形が並べられていて、大変不気味です)
貴音「中心には……紙が」スッ
『92』
貴音「数字……きっと意味のあるものでしょう」
貴音「……おや、ろふとの突き当たりにまた梯子が……天井口、でしょうか」
貴音(しかし、何やら嫌な気配がします)
貴音「……」
貴音「そういえば、ここから下を見降ろせますね」フイ
貴音「……本当に恐ろしい数の人形です」
貴音「……?」
貴音「下の右側に並べられている人形に違和感が……近くで見ると分かるのでしょうか?」
貴音「ここからでは良く見えません」
貴音「……」
行動安価>>195
貴音「……これは」
貴音「数多くある中で、この人形だけ頭があります」
貴音「他よりも小さい故に、先ほどまで気付かなかったのでしょう」
貴音「おや……首にネックレス……? 鍵、でしょうか?」
貴音「ふむ……今のところ鍵のかかった部屋は一つありましたが、そこの鍵でしょうか……?」
貴音「何かご存知ですか?」
人形「さてねぇ、俺にはわからねぇな」
貴音「そうですか……」
貴音(ふむ……)
行動安価>>200
本体あるかも
―
貴音「ここですね、最初にいた部屋の正面右側の扉」
貴音「使ってみましょう……」カッ
貴音「……」カッカッ
貴音「鍵が合いません……ここの鍵ではないようですね」
貴音「……」
貴音(鍵といえば、反対側の部屋で雪歩が鍵を見つけてましたね……)
貴音「そこに行ってみるのもありかもしれません」
貴音「まだまだ調べる場所はあります」
行動安価>>203
貴音「確か鬼は地下にいるのでしたよね?」
人形「ああ、まだ地下にいると思うぜ」
貴音「分かりました」
―広場
貴音「ここを降りればよいのですね」
貴音「……ふぅ」
貴音(あまりこういう所は得意ではないのですが……)
貴音「致し方ありません」
貴音「……」ギッギッ
貴音「……」ギッギッ
―地下
貴音「想定していたよりも、深いですね」
貴音「心なしか、上よりも暗く感じます」
貴音「廊下を挟んだ両側に鉄格子がありま……ひっ」ビクッ
貴音「首が……っ」
貴音(檻の中に恐ろしい数の人形の首が……積まれています)
貴音「これらは話したりしませんよね……?」
人形「ああ、話さないと思うぜ」
貴音「ふぅ……」ドキドキ
貴音「心臓によろしくありませんね」
貴音「この人形たちは鬼によって……」
人形「……」
貴音「……」
貴音「この檻の幅もまた広場と同じくらいに見えますね」
貴音(……)
貴音「奥に進みましょう」
貴音「……っ!!」
貴音「あっ、あっ……」カタカタ
人形「お?」
貴音「……鬼、ですね」
貴音(奥にまた別の檻があり、そこに鬼が壁にもたれ座っています)
貴音(身体の震えが抑えられません……実際に見るとこうまで恐ろしいとは)
貴音(もしこれが襲ってきたならば、迎え撃つ事は出来ないと悟ってしまいました)
人形「ははっ、様ねぇな」
貴音「この鬼……動く気配がありませんね」
貴音「何故でしょう……」
人形「さぁな」
貴音「おや……端にあるのは……人形でしょうか」
貴音「ですが、あれは頭ではなく胴体ですね」
貴音「頭の無い人形は二階に並べられていた筈ですが……これは」
人形「おお! あれは俺の身体だ!!」
貴音「真ですか」
人形「ああ、間違いねぇ! ちきしょう、こんな奴と同じ檻に身体をいれるたぁ、やってくれるな」
人形「さぁ、さぁ、お嬢ちゃん! 扉を開けて俺を元に戻してくれよ!!」
貴音「しょ、少々待って下さい」
貴音「ですが……」グッ
貴音「この扉も鍵が掛っています」
貴音「今所持している鍵は一つだけ……それにこの鬼が動かないとも言い切れません」
貴音「冷静に、そして慎重に選択しなければなりません」
貴音「……」
貴音(どう行動するのが最善……なのでしょう)
行動安価>>211
雪歩が鍵を見つけた所に移動
貴音「!」
貴音「開きました……」
人形「おお!」
貴音(ですが、中に入った途端鬼が動くという可能性も否定できません)
貴音(ここは一度引きましょう……)クル
人形「あ、おい! お嬢ちゃん!?」
貴音「とりあえず、雪歩が鍵を見つけた部屋に行きましょう」ギッギッギ
人形「……」
貴音「!」
貴音「燭台の火が二つになっています」
貴音(それに、先ほどは気付きませんでしたが、プロデューサーがいなくなってますね)
貴音(一体いつ動いたのでしょう……)
人形「なぁ、お嬢ちゃん」
貴音「っ!」ビクッ
人形「せっかく身体を見つけたのに、これはないよなぁ?」
貴音「で、ですが」
人形「……取引不成立だ」
貴音「お待ちくださ……っ!」
フッ
貴音(燭台の火が一つに……)
貴音「……」
人形「あと少しだったのになぁ……」
人形「まぁ、仕方ない……これも哀しい運命ってやつだ」
人形「お前さんは良く頑張った」
人形「残りは少ないが、せいぜい頑張ってくれよ」フッ
貴音(消えました……)
貴音「……」ツー
貴音(鬼の動く可能性と人形との取引の危険性を見誤ってしまいました)
ガンッ
貴音「!」
貴音(いけません、鬼が動き始めたようです……鍵の部屋に行きましょう)
貴音「この部屋は、中央に引き出しが二つある机に着せ替え人形がある……部屋ですね」
貴音「確か人形の手に小さな鍵と……下に紙が二枚」スッ
貴音「この小さな鍵はどこの鍵でしょうか……それと、紙には数字と文字がありましたよね」
『352』
『ダイジナ ダイジナ イノチ ナクストオワリ オニンギョウ』
貴音「おや? 数字が雪歩の時と違いますね……確か雪歩は四桁の数字だったはず」
貴音「……」
貴音「引き出しには確か箱に入った鍵と、紙……」ガラ…
『気をつけろ……首だけの人形は……信じるな』
貴音「これは同じですね」
貴音「おそらく、残り一つの燭台が消えた時、雪歩と同じ目に合うのでしょう」
貴音「手持ちは、二階にあった檻の鍵、ここで手に入れた小さな鍵と箱の鍵」
貴音「92と352という数字、それから」
『ココハユメ ハヤクサメナキャ キミモニンギョウ』
『なまえ しられちゃいけない なまえ しられると かm……』
『上……見ろ……』
『ダイジナ ダイジナ イノチ ナクストオワリ オニンギョウ』
『気をつけろ……首だけの人形は……信じるな』
貴音「この5枚の紙」
貴音「……調べていない部屋もまだあります」
貴音「残り僅かな時間で私に出来る事は……」
行動安価>>219
安価なら下
http://i.imgur.com/3lzsWoc.png
http://i.imgur.com/Vo729Am.png
下手くそだけどこんな感じなはず
一階
1.スタート地点
紙「ハヤクサメナキャ…」「なまえしられちゃ…」人形(首だけの本体ではない)
2.倉庫
タンス(上から衣装、布、開かない)、ダンボール、男の子の人形、着せ替えの服、所々壊れた人形、ボロボロの着せ替えの服、マリオネットの道具、仮面、鍵のかかった木箱、紙「696」
3.鍵のかかった部屋
4.鳥の絵、人形の腕、紙「上見ろ」
5.大広間
燭台×4、仮面つきP、首だけの人形、パスワード入れる機械、エレベーター(中央の柱)、上下への階段と梯子
6.鏡の間
紙「しくじった…」
7.ベニヤ板で封鎖
8.机、椅子、女の子の人形、小さな鍵、鍵(箱の中)、紙「ダイジナ…」「人形は信じるな」「1849」(雪歩)→「352」(貴音)
9.未探索
10.未探索
11.これから
2階
人形たくさん、ネックレスの鍵(地下の鍵)
ロフト
天井口への梯子、紙「92」
地下
鬼、首だけの人形の本体、檻に入ったたくさんの首
こんな感じです
あっちも投げっぱなしだしそこらへんがよく分からん
空気読めなくてごめん
パスワードを見極めてエレベーターで脱出かと思う
柱の中にある感じかね
今の所それしか無さそうやね
雪歩が女の子の人形と男の子の人形を同じ場所に置こうとしたのがわからんな
とりあえず首人形イベントは無視した方が良さそうな気がするが…
人形を信じるなってヒントが人形と会った後にあるし
大量の仮面も気になるし調べてない部屋も鍵がかかったへやもきになる
全員やられる前に何とかしたいものだが
貴音「まずは奥の部屋を見てみましょう……」ギィ
貴音「鬼は……来ていませんね」
貴音「では、今のうちに」コツコツ
貴音「……こちらは向こうの鏡の間のように、何か書いてあるわけではないようですね」
貴音「とりあえず、中に入ってみましょう」ギィ
貴音「……ここは書斎、でしょうか?」
貴音「壁一面に本が並んでおり、傍に机があります」
貴音「机の上には本が二冊と、手帳、羽ペンに墨、そして……小さな人形」
貴音「天井には鳥の模型が揺れています」
貴音「おや、鳥が何かを銜えているような……そういう作りなのでしょうか?」
貴音「なんにせよこの部屋が、悪夢から覚めるための助けとなればよいのですが」
行動安価>>229
天井の鳥が銜えてるものをとったりしたい
鳥の絵になんか関係あんのかな
鳥はトラップの可能性もあるから後の方がいいかも?
貴音「これは……手記でしょうか」ペラ
ここは摩訶不思議な所だ
首の無い人形が無数にあり、気味の悪い仮面の女が立ってたり
首だけの人形が喋ったり、見た事も無い化物がいたり
これが夢で無くなんというのだろうか
貴音「……」
建物を見て回ったが、数字の書かれた紙を3枚手に入れた
化物の居ない隙に入力した、どれを入力しても開いた
どれにも乗らなかった
次からどれも開かなくなった
貴音「……」ペラ
首だけの人形が笑う、仮面の女が見ている
覚めろ、さめろ、さめろ
いやだ、いやだ、いやだ
ああ、へやがくらく……にんぎょうにな―………
エレベーターがゴールとは言いにくくなってきたな
適当な数字も入力してみたい
貴音(この人形がこの方なのでしょうか……?)
貴音「それにしても、どの数字を入力しても扉は開くのですね……」
貴音「どれかが正解だったのでしょうか……?」
貴音「それに仮面の女と人形とは……私とは違うのでしょうか……」
貴音「……考えても答えは出ないでしょう」
貴音「鳥の銜えている物を取ってみましょう」
貴音「少々はしたないですが、机の上に乗りましょう」ガタ
貴音「……はっ」パシ
貴音「……これも紙、ですね」
『マエダケミルト ナニモミエナイ』
貴音「……はて、何の事でしょうか?」
貴音「……謎が深まるばかりです」
行動安価>>234
明かりが消えてなにも見えなくなったら上を見てみろってこと?たぶん違うけど
鏡の間のあいつって誰なんだろ
どうしようもない
突然辺りが暗くなった
しかし最後の燭台の火が消えたわけではなかった
それは自らの瞼であった
貴音(ここまで……ですか)
非現実的な状況による精神的疲労の為なのか、確かめる時間など無く
貴音の意識は成す術も無いまま、深い暗闇へと堕ちていった
そして、何処からか冷たい声が響いた
……ふふ、新しいお友達ね、仲良くしましょう……
―BAD END―
アイドル選択
※雪歩、貴音の場合下
>>247
手帳の内容を書いた人
が同一人物なら(両方ひらがなだからってだけやけど)少なくとも死ぬことは無いんだろうけどどうなるのか気になるな…
確かに手帳の内容見る限りすぐその人形にやられることは無いのか?
響「うぅ……」ポロポロ
響「貴音が……雪歩が……っ!!」
響「はっ!? ここは……二人がいた場所?」
響「……首の無い人形」
『ココハユメ ハヤクサメナキャ キミモニンギョウ』
響「……」グシ
響「今度は自分の番なのか……?」
響「やってやる、やってやるさーっ!!」
響「自分がなんとか出来たら、もしかしたら二人も助かるかもしれないしね!」
響「そうと決まれば行動あるのみ!」
響「っと、まずはこの部屋を調べよう」
『なまえ しられちゃいけない なまえ しられると かm……』
響「同じだぞ」
響「多分この感じだと、部屋の構造とかも同じはず……」
響「鍵の位置が変わってないならきっとすぐに手に入れられる」
響(もちろん二人のお陰だけど)
響「う~ん……首だけの人形が言ってる取引ってやるべきなのか?」
響「それに仮面をつけたプロデューサーも気になるし」
響「まだ行ってない部屋もあったよね……」
響「首の無い鬼も……うがーっ!! 何から手をつければいいんだーっ!?」
響「とにかくここにいても仕方ないから、行動するぞ!」
以下行動安価>>257
人形は無視
響「焦ったらダメだ……すーっ、はーっ」
響「……」ウトウト
響「!」パチンッ
響「ダメダメ!! 寝てる暇なんてないぞ!!」
響「それに今起きたばっかだから、眠くなんかないさーっ!!」
響「寝て良い事なんか無いもんね!」
響「自分、頑張るから!! 二人とも待っててよね!」
行動安価>>260
を見たところ
部屋が暗くなってやられたパターンであるにも関わらず、仮面の奴が最後までいるな
これまでの二人はラスト一本になるとプロデューサーがどこかへ消えていたもんだが
見ているって表現も不思議だ
響「一回近くに行って、よく調べてみよう」
―広間
響(燭台は……うん、まだ四個ついてるな)
響(プロデューサーの近くにいる人形の話には悪いけど無視しちゃおう)
響「プロデューサー!」タタタ
仮面「……」
響「っと、そう言えば話さないんだったよね」
響「……う~ん、やっぱりプロデューサーだよね?」
響「仮面は……うん、やっぱり取れない」グググ
響「もう! じっと見るだけじゃなくて、何か言ってよね!」
仮面「……」
人形「そいつには今何やっても意味無いぜぇ」
響「!」ビクッ
響「ん~っ!」グイ
仮面「……」
人形「だから、無駄だって言ってるだろ? 嬢ちゃん」
響「はぁ、ダメだ……全く動かないぞ」
人形「ほらな」
響「もう! 自分がこんなにやってるんだから、なんとか言ってくれてもいいでしょ! プロデューサー」
仮面「……」
人形「嬢ちゃんよ、そんな奴ほっといてさ、俺と取引をしよう」
響「何も言わないんだったら、もっといろいろ調べるぞ?」
響「ポッケの中とか勝手に触るよ? いいの?」
仮面「……」
人形「つれないねぇ」
響「……んしょ」ゴソゴソ
響「何も入って無いな……」
仮面「……」
響(う~ん、プロデューサーは仮面も外せないし、引っ張っても動かないし)
響(何も持ってないから……うがーっ!! 手掛かりが何もないぞ!?)
響「どうしよう……」
人形「なぁ、嬢ちゃん……俺と取引しようぜ」
響「……」
人形「この状況をなんとかしたいんだろぉ?」
響(どうしよう……ここにいるプロデューサーはどうにも出来ないみたい)
響(う~、一度ここから離れてみる? それとも……)
行動安価>>268
人形「……そうかい」
人形「ま、気が変わったら声をかけてくれ」
響「うん……」
響(良かった……取引を断ってもペナルティはないみたいだ)
響(それに後で取引も出来そうだぞ)
響(もし何かあったら話しかけてみようかな)
響「さてと……」
響(取引はしなかったから、ここに用事は今のところ無いよね)
響(探索でもしようかな?)
行動安価>>272
駄目かね?
響(自分はまだ起きたばっかりだし、地下にいる鬼にも会ってないから何ともないさー!)
響(二人の反省を踏まえて頑張るんだ!!)
響「やるぞ自分!!」パチン
―睡眠抑制 以降睡眠安価下
響「気合いを入れたとこで、早速探索するぞ!」
響「まずは、反対側に行ってと……確かこっち側の奥の部屋は書斎だったよね?」キィ
響「うん、こっち側のまだ見て無い部屋を見てみよう」
響「えっと、じゃあベニヤ板で入れなくなってる部屋の隣に入ってみるぞ」
響「開くのかな?」キィ
響「あ、開いた!」
響「あれ? この部屋……何もないぞ?」
響「自分たちがいた部屋と同じ構造だけど……この部屋には人形も何もない」
響「う~ん……壁も普通だし、天井も何もないぞ……」
響「何のための部屋なんだ……?」
響「考えても仕方ないか」
響「とにかくここの部屋はそんなに重要じゃなさそうだな」
響「別のとこに行ってみようかな? それとも……」
行動安価>>278
安価下
響「もしかしたら大きな手掛かりになるかも!」
―書斎
響「貴音が来た時と同じ、だよね……?」
響「壁一面に本が並んでて、すぐそばに机があって、天井には鳥の模型が揺れてる」
響「机に本が二冊と、手帳、それから人形……手帳の中身は……うん、同じ」
響「じゃ、本を読んでいくぞ……まずは一冊目」
響「これは……絵本?」
むかしむかしあるところに女の子がいました。
女の子のりょうしんはしごとでいそがしく、いつもひとりでした。
あるとき女の子はソラにいのりました。
『どうかかみさま、おねがいします
わたしにお友だちをください。』
つぎの日、目をさますと女の子のそばに、にたいの人形がありました。
それを見て、女の子はびっくり
なんとそれは女の子のりょうしんだったのです。
響「……これって」ペラ
だから、女の子はまたソラにいのりました。
『かみさまかみさま、おねがいします
わたしにお友だちをください。』
その日、女の子はユメを見ました。
たくさんの友だちにかこまれて、しあわせなユメを。
響「……」
目をさますと、そばにあったのはりょうしんの人形だけでした。
女の子は思いました。
『そうだ、ユメの中なら友だちがたくさんできるんだ』
そして、女の子はソラにさいごのおねがいをしました。
『カミサマ、おねがいします
ワタシをユメの中につれていってください。』
そうして女の子はさめることのないユメの中へたびだって行きました。
不安になる
夢のなかに女の子がいてその子を見つけてなんかするのがゴールだ!
響「ん? これ、ページが抜かれてる……やっぱり続きがあるんだ」
響「でもちょっと気味が悪い話だな」
響「この女の子、両親が人形になってるのになんで友達を願うんだ……?」
響「う~、続きが気になるなぁ」
響「もしかしたらこの場所に関係するかもしれないし……探してみようかな」
響「」
響「ん? これ、ページが抜かれてる……やっぱり続きがあるんだ」
響「でもちょっと気味が悪い話だな」
響「この女の子、両親が人形になってるのになんで友達を願うんだ……?」
響「普通は元に戻して欲しいとか願うんじゃないのかな?」
響「む~、もしかしたらこの場所に関係があるかもと思ったけど、これだけじゃ分かんないぞ」
響「探した方がいいのかな? でもな~……ってあれ? 最後のページに文字が……」
『ワタシノダイジナモノ アナタノダイジナモノ
タイセツニ タイセツニ カザッテル』
響「自分の大事なもの……?」
響「もしかして貴音と雪歩か? どこかに貴音たちがいるんだな!」
響「でもどこだろ……? それに私の大事なものって……」
響「うがーっ! とにかく先にもう一冊の本を読んでみるぞ!!」
響「う~ん、自分が読めそうなところないかなぁ……所々何か書きこまれてるんだけど」パサッ
響「ん? 何か落ちたぞ」
響「あ、これは日本語で書いてある」
操り人形は糸が切れたら動けない
なのにあいつは動き出す
自由になった操り人形
更なる自由を求めて獲物を探す
今度は奴が操る番
響「……この本の要約、なのか?」
響「分からないけど、自由になった操り人形がここにいるってこと?」
響(そういえば自分達が目覚めた部屋の正面の部屋に糸が切れたマリオネットの道具があったっけ)
響(糸の切れた道具……人形……仮面)
響(……まさか)
響「ううん、ないない! そんなことないさ!」
響「そうじゃないと……自分……」
響「……」
響「状況を確認するぞ」
響「まず、広場にある燭台の火……これが全部消えたら、多分人形になってしまう」
響「次に地下にいる鬼、こいつに捕まったらどうなるか分からないけど」
響「多分首を……」ゾッ
響「うぅ……絶対会いたくないぞ」
響(でも地下に首だけの人形の身体があるんだよね)
響「もしこいつがいるとしたら、少なくとも三つの敵がいるってことだよね」
響「時間と鬼と操り人形……だ、大丈夫なのか? これ……」
響「脱出方法もまだ分かってないのに、それどころか貴音や雪歩の居場所すら……っ」
響「ダメダメっ! 弱気になったらダメだ!!」
響「自分、完璧だからな! なんくるないさーっ!!」
響「そうさ、貴音と雪歩のお陰で、どこに鍵があるか分かってるんだ!」
響「どこの鍵か分からないのもあるけど、まだ時間はある」
響「それにまだ探索してない部屋もあるぞ、その部屋に一発逆転の手掛かりがあるかもしれない!」
響「ポジティブに考えるんだ!!」
響「あ、もちろんこの部屋にもまだ何かあるかもしれない……絵本の続きとか」
響「うん、やることが山積みだぞ! まずは何をするべきだろ?」
行動安価>>298
操り人形の紐を結ぶなり新しくするなりしたい
持ってて損は無いはず
それよりは書斎の本棚とかも調べてみたいな~
響(あ、そういえば広間に一度入って別の場所に移動したとき)
響(プロデューサーはいなくなってたよね……? 雪歩の時も貴音の時も)
響「もしかしたらいなくなってるんじゃないのか!?」
―広間
響「あ……いる」
仮面「……」
響「自分の時はいるんだ……何でだろ?」
人形「お、取引する気になったかい? 嬢ちゃん」
響「……」
人形「だから、そいつをいくら調べても得るもんなんてないぜぇ?」
響「むむ……」
響(確かに、もうプロデューサーを調べるとこなんてないんだよね)
響(話してくれないし、仮面は取れない、動かそうとも自分の力じゃ動かせない)
響(ただ、じっとこっちを見てるんだ……)
響「少なくとも自分の時はプロデューサーはいなくならないんだ」
響「貴音たちと自分の違いは……」チラッ
人形「どうした? 嬢ちゃん」
響(取引したかどうかってことくらいか?)
響「でも断定は出来ないよね……」
響「質問してみようかな……?」
響「それとも……」
行動安価>>306
人形「お! やっとまともに話してくれる気になったか」
人形「うれしいねぇ」
響「取引っていつまで出来るの?」
人形「嬢ちゃんが望めばいつでもいいぜ」
響「いつでもいいんだ……」
人形「ああ、いつでも」
人形「今すぐにでもいいんだぜぇ?」
響「い、今はしないぞ!」
人形「そうかい」
人形「ああ、俺をここのどこかにある身体の所へ連れて行って欲しいんだ」
人形「首だけでは不便でならないからなぁ」
人形「もし連れて行ってくれたなら、嬢ちゃんにとって大事な大事な真実を一つ教えよう」
響「……」
響(貴音たちと取引内容は変わらないな)
響「その真実って?」
人形「おいおい、取引の報酬が真実なんだぜ? ここで教えるわけにはいかねぇよ」
響「あ、そっか! じゃあもし取引に失敗したら?」
人形「まあ、嬢ちゃんにとって良くない事は起きるなぁ」
響(燭台の火が消されるんだな)
人形「まぁ、よく考えて取引してくれよ」
人形「俺はいつでもいいからさ」
人形「さてねぇ、随分とここにいるもんだから、もうほとんど忘れてしまったよ」
人形「建物の構造とかは教えられるが、中まではわからねえよ」
響「そっか……あ、さっき絵本を見つけたんだけど、何か知ってる?」
響「女の子がソラに友達を願う話なんだけど」
人形「知らないなぁ」
響「使えないなぁ」
人形「はは、悪かったな」
響(少し話して見たけど、重要な手掛かりは何も聞けなかったぞ)
響(取引を成功させたら何か変わるのかな?)
響(もう少し話してみるか……それとも取引をしようか)
響(一旦ここを後にして探索するのもアリだよね)
行動安価>>314
地下へ
ってことで地図の10を探索
響(身体の場所は分かってるし、取引を成功させた時の真実ってのも知りたいし)
響「よし、取引するぞ」
人形「お、やってくれるかい! ありがたいねぇ」
響「身体の所に連れていけばいいんでしょ? 任せてよ」
人形「ああ、期待しているよ」
響「こっちだよ!」スッ
仮面「……」
響「よいしょっと」
響「うわ、やっぱり地下って少しくらいな」
響「ここは……廊下を挟んで両側に檻、その中には沢山の首だけの人形」
響「更に進んだ奥の檻に……うぅ」カタカタ
響「鬼だ……やっぱり怖いぞ」
響「う、動かないよね……?」
響「そしてその近くに身体が……あったぞ」
人形「おお! あれは間違いなく俺の身体だ!!」
人形「やるねぇ、嬢ちゃん」
人形「ささ、扉を開けて、俺を元に戻してくれ」
響「ん? 扉……うぎゃー!? しまったぞ!!」
響「ここの鍵をまだ取ってない!!」
響「やっぱり開かないぞ……」
人形「はは、嬢ちゃん、お前さん抜けてるなぁ」
響「うぅ、ごめんね……ちゃんと鍵を見つけて元に戻すから」
響「もうちょっと待ってくれる?」
人形「ああ」
響「ありがとう……それじゃ一度広間に戻るね」
―広間
響「よいしょっと……あっ!! プロデューサーがいなくなってる」
響(やっぱり、人形と取引することがきっかけなのか……?)
響「……」
人形「嬢ちゃん?」
響「あ、ごめん……少し考え事してたぞ」
響(さて、どうしようかな)
響(もう取引しちゃったから、成功させたいし……でもいなくなったプロデューサーも気になるぞ)
行動安価>>321
響達の認識が合ってるか一回聞いてみるのもアリかも?
響「たしか、書斎がある側はまだ見てない部屋があったよね」
響「えっと、何もなかった部屋の正面の部屋……ここはまだ開けてなかったぞ」ガチャ
響「うぎゃっ……なんだここ」
響「剣に槍に斧……物騒なものがたくさん置いてあるぞ」
響「ロープとか、ハンマーもある……あ、スコップもあるぞ」
響「……」
響「ここにあるもので身を守るのか……?」
響「でもこんなの持ってたって自分、あの鬼に勝てる気がしないぞ」
響「ん……紙が落ちてる」ヒョイ
『無理だ……勝てない……何をやっても……倒せない』
響「……」
響(じゃあ何のための部屋なんだ?)
響「う~ん……分かんないぞ」
響「ここは武器以外は何もなさそうだな」
響「どうしよう」
響「護身用に何か持っておいた方がいいのかな?」
響「でも勝てないって書いてるし……う~ん」
人形「嬢ちゃん、鍵はあったかい?」
響「あ、ここにはなかったぞ」
人形「そうかい」
響(先に取引を終えてから考えてもいいかな?)
行動安価>>326
響「よし、じゃあ鍵を取りに行こう」
―広間
響「あれ、火が一つ消えてる……お前何かした?」
人形「いや、俺は何もしてないぜぇ」
人形「言いがかりはやめてくれよ」
響「ご、ごめん……」
響(これで、燭台の火は三つ……)
響「……と、とにかく鍵だぞ!」
―二階
響「うぅ……不気味だなぁ」
響「えっと、たしかこっち側に……いた! 他より小さな人形」
響「首に……うん、鍵の付いたネックレス、これで開けられるぞ」
響「ついたぞ」
響「鬼……やっぱり怖いぞ」
人形「おお、ささ、早く元に戻してくれよ!」
響「急かさないでよ! すーっ、はーっ」
響「動きませんように……」カチャン
響「静かに……静かに……」ギィィィ
響(近くで見るとやっぱり大きい……こんなのに捕まったら……)ゴクリ
響「……ん?」
響(よく見たら、この鬼……継ぎ目がある……それに縫い目も)
響(もしかしてこいつも人形なのか?)
響「はい、これがお前の身体なんでしょ?」
人形「ああ、ああ、これだよ! これ」
人形「嬢ちゃん、悪いが首元まで持っていってくれ」
響「わ、わかったぞ」スッ
パァア
響「!」
突然閃光が走り、思わず目を閉じる響
人形「いやぁ、助かったぜ嬢ちゃん」
ゆっくり目を開けると、首だけの人形は
身体を取り戻し、動き出していた
人形「はは、やっぱり身体があるっていいねぇ」
響「それはよかったぞ」
人形「ああ、ありがとう嬢ちゃん」
人形「取引成立だ」
響「うん」
人形「”パスコードは四桁の数字”だ」
響「パスコードは四桁の数字?」
人形「ああ、それからこれを渡しておく」スッ
響「これは……?」
『1272』
響「これを打ち込めばいいの?」
人形「さてねぇ」
人形「ま、頑張ってくれや! 嬢ちゃん」
人形「それじゃ、助かったぜぇ嬢ちゃん」
響「あ! 待ってよ!! どうしたらいいんだ!?」
人形「そこまでの面倒はみきれねぇなぁ」
人形「ちょいとだけ、手助けしてやろう」パチン
響「……? 何をしたんだ?」
人形「はは、すぐにわかるさ」
人形「とにかく、取引は終了したんだ」
人形「俺はここらで退散させてもらうぜ」
人形「せいぜい足掻くんだな」フッ
響「あ……消えた」
響「……なんだったんだ」
響「とにかく、ここから出よう……鬼が動くかもしれないし」タタタ
響(鍵は……かけてた方がいいよね?)ガチャン
響「……」
響「一度広間に戻ろうかな……もしかしたらプロデューサーがいるかもしれないし」
響「あ! 燭台の火がついてるぞ!」
響「手助けってこのことだったんだ」
響「……プロデューサーはいないまんまだ」
響「これからどうしたらいいんだろ」
響「さっきもらった1272って書かれた紙」
響「パスコードは四桁っていう真実」
響「本当に信じてもいいのか?」
響(あ、そういえばまだ他の数字が書かれた紙って見てないよね)
響(それを見てからでも遅くないよね)
響(それにまだ開けてない部屋もあったし……うん、まだやれることは沢山ありそうだぞ)
響「まずは何からしようかな?」
行動安価>>334
①ベニヤ板で封鎖されていた所 図の7
②鍵の掛かった部屋 図の3
③ロフトのさらに上の天井口
の3つだと思われる
―
響「最初は自分たちがいた部屋の正面の部屋」ガチャ
響「物置部屋だったよね」
響「手前の段ボールに……うん、着せ替え人形がいて、下に紙がある」スッ
『596』
響「確か雪歩は696だったっけ?」
響「やっぱり違うんだ……それにこれは三桁だぞ」
響「あ、そういえば奥の積まれた段ボールの一番下って……」
響「一番上が糸の切れたマリオネットの道具で、二段目には仮面が入ってて」
響「一番下は……そうだ、鍵のかかった木箱だ」
響「書斎側の数字のあった部屋の人形が小さな鍵を持ってたよね」
響「もしかしたらそれかもしれないぞ!」
響「書斎側の、ベニヤ板で封鎖されている部屋の正面」
響「確か、ここだったよな?」ガチャ
響「部屋の真ん中に机……その上に人形」
響「人形の下に紙が二枚……」スッ
『3751』
響「また違う……貴音と雪歩のどっちとも違うぞ」
響「もう一つは同じだな」
『ダイジナ ダイジナ イノチ ナクストオワリ オニンギョウ』
響「大事な命ってこの数字のことなのか? 四桁だし……う~ん」
響「それともこの着せ替え人形のことなのか?」スッ
響「う~んわかんないぞ……とりあえず、この人形が持ってる小さな鍵を持って、さっきの箱を開けてみよう」
響「あ、あと机の引き出しにも鍵があったよね」ガラ
響「それから……」カサ
『気をつけろ……首だけの人形は……信じるな』
響「……う~、信じるなって書いてるんだよね」
響「あ~もう! 訳が分かんないぞ!!」
響「とにかく、物置に戻ろう……あ、ついでにロフトの紙も取っておこう」
―ロフト
響「……この紙は沢山の人形が見てる感じで置かれてるんだよね」
響「何か意味があるのかな……」スッ
『28』
響「……貴音も確か二桁だったけど、数字が違う」
響「つまり、人によって違うってことなんだよね……?」
響「……だから何なんだ?」
響「……とりあえず鍵と数字は回収したし、物置に行こう」
響「……自分もなんだか嫌な感じがするぞ」
響「あそこに入ると良くない事が起きそうな気がする」
響「……」
響「今は置いといて、戻るか」
―
響「さて、着せ替え人形の持ってた小さな鍵は入るかな?」カチ
響「お、開いたぞ!」パカ
響「中は……手鏡?」
響「それに紙……」
『きらい きらい かがみは だいきらい』
響「鏡は嫌い……? 何のことだ?」
響「自分たちは首の無い人形の部屋で目覚めて、紙を持ってた」
『ココハユメ ハヤクサメナキャ キミモニンギョウ』
響「この紙だな」
響「それから首の無い人形も紙を持ってたよね」
『なまえ しられちゃいけない なまえ しられると か……』
響「それからプロデューサーを調べて、何もない部屋に行って」
響「書斎の本を二冊、絵本と英語で書かれた本を読んで」
響「人形と取引をしたんだよね」
響「そして地下に行って戻ったらプロデューサーがいなくなってて」
響「今も見つかってない」
響「人形との取引を成功させて、自分にとって大事な真実ってのを教えてもらった」
響「それはパスコードは四桁の数字ってこと……それと消えた燭台を戻してくれたんだよね」
響「んで、とりあえず数字と鍵の回収をして、手鏡と紙を手に入れたんだよね」
響「手に入れた数字は……」
響「地下の首だけの人形が渡してくれた」
『1272』
響「ここ、物置にあった」
『596』
響「書斎側の」
『3751』
響「そしてロフトの」
『28』
響「う~ん、四桁の数字は二つある……どっちかが正解のパスコードなのか?」
響「でも人形は信じるなって書いてあったし……」
響「他の数字が意味が全くないとも思えないぞ」
響「うがー! 何が正解なんだ!!?」
響「とにかく、数字と鍵は回収したけど……特に変化はないかな?」
響「あと開けてない部屋は、この部屋の隣の部屋と、ベニヤ板の部屋」
響「それから嫌な感じのする天井裏……この三つの部屋は中をまだ確認できてないぞ」
響「でも自分でまわってない部屋も沢山あるから、もしかしら何か変わってる事があるかもしれないな」
響「それにプロデューサー……一体どこに行ったんだ?」
響「むー……これからどうしようかな」
響「パスコードを入力してみるか?」
響「隣の部屋を開けてみようか」
響「それともプロデューサーを探してみるか」
響「う~ん……」
行動安価>>344
安価だったら隣の部屋を調べる
ってことは鏡の間は何かありそうやな
物置部屋 雪歩・貴音「696」 響「596」
書斎側 雪歩「1849」 貴音「352」 響「3751」
ロフト 貴音「92」 響「28」
人形 響「1272」
なはず!
共通点的なものが見つからない…
響「机の引き出しにあった鍵が合うかもしれないし」
―
響「鍵は……やっぱり閉まってるな」ガチャガチャ
響「この鍵は合うのかな……?」カチャン
響「お! 開いた……ぞ?」ガン
響「なんで? 開かないぞ!?」
響「部屋の中につっかえ棒でもあるのか!?」
響「せっかく鍵があったのになんだよー!」
響「うぐぐ……思いっ切り押しても開かない」
響「隙間から辛うじて見えるのは……ベニヤ板か?」
響「こっちは部屋の中からベニヤ板で入れないようにしてるっぽいぞ」
響「う~ん……ここまでされたら何か重要なものがありそうな気がしてくるな」
響「えいっ!」ガッ
響「う~ん……自分、雪歩みたいに上手く扱えないぞ」
響「他の道具ならいけるかな……?」
響「斧とかあったよね、両手で持てばなんとかなる気がするぞ!」
響「でも勝手に壊してもいいのかな?」
響「う~ん……あ、もしこっちのベニヤ板が壊せるなら」
響「あっちの封鎖されてる扉も開けられるよね!」
響「物は試しだ! とにかくやってみるぞ!」
―武器庫
響「この少し小さめの手斧なら自分でも使えそうだ」
響「よし……」
響「はっ!」ガッ
響「えいっ! やっ!」ガンッバキ
響「やった! 壊せたぞ」
響「中は……なんだこれ!? ぐちゃぐちゃだ」
響「部屋にあったものが全部壊されてる感じだ」
響「机も椅子も……本もめちゃくちゃだ」
響「そして……部屋の隅に人形がいる」
響「最初の部屋の奴みたいに等身大の大きな人形だ」
響「でもこっちはちゃんと頭もある……もしかしてこいつがやったのかな?」
響「何かに怯えるような格好をしてるけど……ん? 壁に何か掘ってる……?」
『鬼が 鬼が来る』
響「……確かに、あの鬼はすっごく怖いよな」
響「だからこいつはこんなに錯乱したのかな……あれ?」
響「この人形……何か持ってる」
響「また鍵だ……でも扉の鍵とは違う」
響「独特な形をしているぞ」
響「でも何の鍵なんだろう……もう閉まってた所はなかったよね?」
響「あ、天井裏か? でも鍵穴なんてなかったような……」
響「ベニヤ板で入れない方の部屋に何かあるのかな?」
響「なんにせよここはぐちゃぐちゃで全部調べてたら、すっごく時間がかかりそうな感じがするぞ」
響「どうしようかな……」
行動安価>>356
安価下
響「こっちが壊せたんだから、あっちも壊せるはずだから」
―
響「ふっ!」バキッ
響「開いたぞ……」
響「中は……箱」
響「部屋の中に箱が一つだけある」
響「それ以外は……何もなさそうだな」
響「鎖が何重にも巻かれて、開かないように厳重にロックされてるぞ」
響「大きさは両手で抱えるくらいの箱だな」
響「さっき見つけた鍵は、この箱を開ける鍵なのか……?」
ウゥ―
響「!」ビクッ
響「箱の中から唸り声のような音がするぞ……」ドキドキ
響(え、もしかしてこの箱の中には……っ!)
響「ど、どうしよう……開けるべきなのか!?」
響「それとも……」
行動安価>>359
とりあえず箱に話かてみたらどうかな
無視でいいんでない
響「でも燭台の火は自分じゃ届かないからなぁ……」
響「なんにせよ中を見てみない事には判断が出来ないぞ」
響「うぅ……でも、中ってきっとアレだよね」
響「い、一応開けてみるぞ……」ゴクリ
響「この中心の鍵穴の所に、この独特な鍵を差し込んでみるぞ」スッ
響「入った……あ、開いた!」カチン
響「……」ジャララ
響「ひ、開くぞ……」ドキドキ
響「……あ、あっ……やっぱりぃ!!」
鬼「……」
響「うぎゃーっ!! 鬼の頭だぞーっ!!!」ダダダ
鬼「待て、小娘」
鬼「待てと言っておる!」
響「ひうっ!」ビクッ
鬼「何も取って喰おうなどとは言わぬ」
鬼「取るための身体もないのだからな」
響「ほ、ホントか……?」
鬼「ああ、そうだ小娘」
鬼「ワシと取引しろ」
響「と、取引……?」
鬼「ああ、ワシをこのようにした忌々しき木偶に復讐するための手助けをしろ」
鬼「なに、難しいことではない」
鬼「ワシをワシの身体の所まで運べばよい、ただそれだけだ」
響(あの人形と同じこと言ってるぞ……)
響「し、真実?」
鬼「ああ、小娘、お前にとってたった一つの真実だ」
響「……少し考えさせて」
鬼「早くしろ、ワシは気が長い方ではないからな」
響(これはどうしたらいいんだ?)
響(首だけの人形と同じような事を言ってるぞ……)
響(こいつも人形だけど……鬼だよな)
響(信じてもいいのか?)
響(鬼は身体だけでも動いてたよな……大きなハサミを持って)
響(危ないんじゃないか? でも真実は気になるぞ……)
響(う~ん……)
鬼「決まったか?」
響(どうしよう)
行動安価>>370
この取引は後々重要な予感
書斎側のやつってライフ的なものかな?
貴音はやれる間際で
響は序盤だし
体だけが暴走してる可能性もあるし鬼攻略にはつながるはず
1.私に捕まるとゲームオーバーだ(ヂョギン
2.助かったよ→鬼によるゲームオーバーがなくなる
どっちでしょうねぇ…
とりあえず最初の首だけ人形とかこいつとか鏡の間にぶちこんでみたいな
雪歩と貴音で共通の数字が「696」
響が言うように人によって違うのか?
それとも状況によって違うのか…
書斎のやつは一緒にあったヒントに「ダイジナ イノチ …」的なのがあったから残りHPで間違いないとして
ロフトは人形が関係している気がするが
物置部屋のはさっぱりやな
今も何もないのかな?
鬼「くっくっく、英断だ小娘」
響「それじゃ、持つよ?」スッ
響(あ、思ってたより軽いぞ)
響(見た目は怖いけど、やっぱり人形なんだな)
響(……そういえば、この鬼の言う木偶ってあの広間にいた首だけの人形の事だよね?)
響(もういないって知ったらどうなるんだろ……?)
響(それに取引しちゃったけど、すぐ持っていくべきかな?)
響(探すふりして他の場所を見るのも一つかな……武器とか)
響(……う~ん)
鬼「どうした? 早く進め小娘、そしてワシを元に戻すのだ」
響「わ、わかってるぞ」
行動安価>>382
響「ねぇ、ここって一体何なの?」テクテク
鬼「ワシはワシの成すべきことをやっているだけだ」
鬼「その他のことなど細事に過ぎん」
響「つまり、知らないってこと?」
鬼「知る必要が無いのだ」
響「何でもいいから、知ってる事を教えてよ」
鬼「どうしても知りたいなら、早くワシを戻すんだな」
響「も~、そればっかりじゃん」
響「……」
響「なぁ、お前の成すべきことって」
鬼「ここに迷い込んだ者の始末だ、選定といってもいい」
響「何でそんなことをするんだ」
鬼「それがワシの役割だからだ」
鬼「何故だ?」
響「何故って……」
鬼「主の友たりえぬからワシにやられるのだ」
響「そんなこと……っ!」
鬼「だが、それも幾何の時が過ぎたことか……あの忌々しき木偶にこの姿にされてから」
鬼「ワシは自らの身体の所在を知らぬ」
響「……」
鬼「小娘、お前は運が良い」
響「自分?」
鬼「ああ、ワシとの取引を成立させれば、お前は見逃してやろう」
響「ホント!?」
鬼「ああ、約束しよう」
鬼「この館の主だ」
鬼「あの木偶も同じ主を持つというのに、下らぬことばかりする」
響「その主はどこにいるんだ?」
鬼「知らぬ」
響「そればっかり」
鬼「……主はワシらの次元には存在せんのだ」
鬼「此方からの干渉は出来ぬ、故に知らぬのだ」
響「……」
鬼「さあ、無駄話はここまでだ……早くワシを元に戻せ」
響(話してるうちにここまで来ちゃったけど……)
響(本当に渡しても大丈夫なのか?)
響(自分は見逃してくれるって言ってたけど……)
鬼「おお、あそこにあるのはまさしくワシの身体」
鬼「さあ、小娘、早くあそこへワシを運ぶのだ」
響「……」
鬼「これで忌々しき木偶を……」
響(どうすべきなんだ……?)
行動安価>>392
踏み台
響「これでいいか?」スッ
鬼「ああ……」
響は横たわる鬼の身体に首をあてがった
響「うぎゃっ!!」パァア
鬼は鋭い光を放ち、辺りは白い世界に包まれた
光が治まると、鬼は身体を取り戻し、動き出していた
鬼「ふぅ、久方ぶりの身体だ」
響「あ、あ……っ」カタカタ
響(やっぱり動いてるのを見ると怖いぞ……)
鬼「そういえば小娘、名を聞いていなかったな」
鬼「お前の名はなんというのだ?」
響「自分は……っ!!」
響(あれ? 名前を教えちゃいけないんだっけ??)
鬼「どうした?」
響「えっと……」
行動安価>>395
折角だし沼倉さんのとか
そもそも鬼を解放する時点で詰みかもしれんが
とりあえずこの場所を支配する主がいるって事が収穫かな?
今まで出たヒントの中にもう答えはあるのかな?
鬼「花子……か」
響「そ、そうだぞ」
鬼「礼をいうぞ花子とやら」スラッ
響「え――^
鬼は鈍色に光る巨大なハサミを取り出すと
響の首を躊躇なく切り落とした
鬼「これでまた使命を全うできるからな」
歪む視界が最期に写した景色は
醜く笑う鬼の顔と、切り離された自分の身体であった
―DEAD END―
首をてに入れたらその辺の燭台で燃やしてみるか(てきとう)
アイドル選択
※既存キャラ下
>>405
>>408
首戻したのがアウトやろ
真美「え……?」キョロキョロ
真美「ひびきん……ウソ、だよね?」ポロポロ
真美「それにここって……」カサ
『ココハユメ ハヤクサメナキャ キミモニンギョウ』
真美「うん……ここは夢なんだ」グシッ
真美「きっとゆきぴょんもお姫ちんもひびきんもみんな目が覚めたら元通りなんだ!!」
真美「そうじゃなきゃ、こんな理不尽なことってないっしょ?」
真美「だから真美がやらなきゃ」
真美「真美がこのへんてこな夢を終わらせるんだ!」
真美「皆のおかげでもうほとんどの情報は揃ってるんだよね」
真美「何処に何があるとか分かってるのは超大きいよね!」
真美「う~ん……これはアレだ、鬼とか首の無い人形とか」
真美「超不気味だけど、ホラーゲームというよりは脱出ゲーだよね」
真美「多分、あの首だけの人形が教えてくれたように」
真美「パスコードを入力して正解ならきっとクリアってことっしょ?」
真美「で、基本的にこっちの攻撃は効かないとみたほうがいいかな?」
真美「いくら真美でもあの鬼には勝てないと思うし……」
真美「あ、でも鏡はなんなんだろう……? これはまだ謎ですな~」
真美「一度首だけの人形とかに見せてみるのもありかも!」
真美「ひびきんのお陰で多分あの人形のことは信用してもよさそうっぽいけど、どうなんだろう?」
真美「鬼の首のイベントはスキップすいしょーってやつだね」
真美「イベントといえば兄ちゃんがいなくなった後何処に行ってるんだろう?」
真美「いなくなったまま何処にもいないって事はないと思うんだけど……バグなのかな?」
真美「それとも鬼の身体みたいにウロウロしてて、たまたま会わなかっただけかな?」
真美「う~ん、これもようけんしょーってやつだね」
真美「あ、でも兄ちゃんがいなくなる条件ってまだハッキリしてないよね」
真美「多分、あの首の人形と取引することだと思うけど……聞いてみるのもアリかな?」
真美「あと真美が一番謎なのは、まだ誰も入ってない天井裏!」
真美「嫌な予感がするって言ってたけど、入ったらどうなるのかな?」
真美「正解のパスコードの発見」
真美「仮面兄ちゃんの謎」
真美「謎の天井裏」
真美「この三つが大きなイベントかな?」
真美「他は……探索しながら思いついたことをしてみればいいかな?」
真美「書斎の部屋の壁にある本とか、読めるか分かんないけど、調べる価値あるし」
真美「よーし、そんじゃ動くとしますか→!」
真美「あ、この首の無い人形は一応調べとこっと」
『なまえ しられちゃいけない なまえ しられると かm……』
真美「ん、一緒だね」
真美「それにしても、あの首だけの人形は多分お助けキャラ的な位置付けだとするなら」
真美「名前を知られても大丈夫だよね? で、あの鬼は死亡フラグで名前関係なさそうだったから」
真美「消去法でいうならやっぱり仮面の兄ちゃんに知られちゃいけないのかな?」
真美「う~ん……真美はすっごく気をつけなきゃいけない気がするっぽいよ」
真美「この部屋は……うん、これ以上は何もなさそう」
真美「それじゃ、気を取り直して」
真美「れっつらごー」
以下行動安価>>419
真美 睡眠無効
鬼の首取引不可(会話可)
その他非合理的すぎる行動不可
―
真美「まずは真美たちのいる部屋の正面の物置だね!」ガチャ
真美「うん、何も変わってない」
真美「さてさて、数字は?」スッ
『42』
真美「むむ……やっぱりみんなと違う」
真美「えっと、ここには糸の切れた操り人形の道具とか、仮面とか」
真美「あと、手鏡が入ってる箱とか箪笥とかある部屋だよね」
真美「どうせ手鏡も手に入れるつもりだから、全部回収したらここに戻ろっと」
―広間
真美「お、兄ちゃん発見~! やっほ~♪」フリフリ
仮面「……」
真美「う~ん、やっぱりこっちを見てるだけだね」
真美「うあうあ~、やっぱり気味が悪いよ~」
真美「取るもの取って、さっさとおさらばしちゃお」
真美「部屋に入って左側の人形の中に……いたいた! ネックレスつけた人形!」
真美「地下の鍵を手に入れたから、ロフトに上がって、と」
―ロフト
真美「人形たちが見てるのってこの紙だよね?」スッ
『2833』
真美「あれ? 四桁だ」
真美「ひびきんたちは二桁だったのに……何か関係あるのかな?」
真美「あと天井裏……実際見るとやっぱやばげだよ」
真美「とりあえず、天井裏は後回し!」
―広間
真美「あ、兄ちゃんまだ動いてないっぽいよ」フリフリ
仮面「……」
真美「書斎側のベニヤ板のある部屋の正面に鍵とかがあったよね?」ガチャ
真美「うん、引き出しのある机に人形……ここだ!」
真美「人形の持ってる小さな鍵と二枚の紙」
『740』
『ダイジナ ダイジナ イノチ ナクストオワリ オニンギョウ』
真美「う~ん……結局この失くすと終わるのってこの紙なのかな?」
真美「首だけの人形が渡してきたのも数字だったから真美はそう思うんだけど……どうなんだろう」
真美「あ、引き出しの鍵もゲットしなきゃ」ガラ
『気をつけろ……首だけの人形は……信じるな』
真美「これはあの鬼の首の事を言ってたんだよね」
真美「ん、鍵も手に入ったし一回物置に戻ろうかな?」
―広間
真美「やい兄ちゃん! あとで見とけよ~?」フリフリ
仮面「……」
『きらい きらい かがみは だいきらい』
真美「よし! 手鏡もゲットしたし」
真美「これで首だけの人形のもってるパスコード以外は全部回収したよね?」
真美「あの人形のパスコードって取引しないと手に入らないのかな?」
真美「地下の鍵はもうあるから、こっそりとることも出来るかもしんないね」
真美「あ、でも普通に取引した方が真美にもメリットがあるか」
真美「それにしても……42、2833、740」
真美「地下のはまだ分かんないからアレだけど、やっぱりいっかんせーはないっぽいね」
真美「う~ん、次はどうしようかな?」
真美「あ、そういえば箪笥の一番下の引き出しって開かないんだよね?」
真美「ん~っ!! ん、やっぱり開かない……でも武器庫があったから」
真美「斧とか使えば開けれないかな?」
真美(まあでも無理して開ける必要はないかな?)
真美(衣装に着物みたいな布があっただけだしね)
真美「天井裏に行ってみるのもいいし」
真美「この手鏡を首だけの人形に見せに行ってもいいし」
真美「取引して四つ目のパスコードをゲットしちゃってもいいし」
真美「箪笥の一番下の引き出しを開けてもいいし」
真美「書斎の壁にある本を調べてもいいね!」
真美「もちろん他の場所を探索してもいい!!」
真美「うん! やれることは無限大だYO」
真美「よし! 決めた!!」
行動安価>>428
だから引き出しor書斎がいい気がする!
―書斎
真美「というわけで、書斎に来ちゃいました」
真美「さてさて、壁にある本には何が書かれてるかな~?」
真美「流石に何もないことはないと思うけど……んん?」ジー
真美「何これ? こんなの読めるわけないじゃん!」スッ
真美「漫画とかゲームでよく見かける謎言語だよ!!」
真美「うあうあ~! ここが夢の中なら真美にも読めるやさし~日本語で書かれてないとダメっしょ!?」
真美「むぅ~……少なくともこの本は読むことは出来ないっぽいよ」パラパラ
真美「その隣は……これも読めない」
真美「なにこれ、この無駄に沢山ある本はダミーなの?」
真美「ん~……??」
真美「逆に考えるんだ真美! 読めないってことは読む必要が無いってことさ!!」
真美「読める本に当たるまで読めない本を外していけばいいのだ!」
真美「そうと決まれば早速行動開始っ!!」
・・・・・・・・
・・・・・
真美「はぁ~、全然見つかんない」グデー
真美「何がめんどいって、背表紙じゃ判断できないからいちいち中身を見なきゃいけないとこだよね」
真美「これもダメ……」パラパラ
真美「うあ~、こういう時ゲームなら必要な本だけすっと見つけられるのになぁ」
真美「って愚痴っても仕方ないよね……ってうわわ!?」パサッ
真美「本と本の間に何か挟まってたのかな? 全然気づかなかった」
真美「よいしょ……あ、これってあの絵本の続きっぽいよ!!」パラパラ
目のまえに人形の男の子がたっていました。
『友だちがほしいなら、じぶんでつくらないといけないよ』
人形は女の子にいいました。
ですが女の子はつくりかたがわかりません。
真美「……」ペラ
『どうやってつくればいいの?』
そう聞くと、人形はいいました。
『かんたんさ、ヒトを人形にすればいいんだよ。
ここはユメの中、まよいこんだヒトを……ね』
女の子はニコッとわらい、大きくうなずきました。
物語の女の子は765プロの誰かなのかそれともオリジナルか?
女の子は友だちとたくさんあそび、コワレたらまたつくり
しあわせにくらしていました。
きょうもまた、かわいらしい少女がまよいこんできました。
あたらしい友だちができることに女の子もよろこびました。
ですが、この日はいつもと違いました。
『お友だちになりましょう』
少女は、女の子のへやでいいました。
女の子はびっくりしました。
いままで女の子のへやにきたヒトはいませんでしたから。
『さぁ、いっしょにあそびましょう』
少女はそうつづけると、女の子に手をさしだしました。
女の子ははじめて、ホントウの友だちをてにいれました。
明日からがっつり再開します
無理のない範囲で頑張って下さい!
女の子はじめての友だちとたくさんあそびました。
いままでしたかったこと、できなかったことを少女はかなえてくれました。
とってもとってもしあわせなじかんがながれました。
ですが、そんなしあわせなじかんもすぐにおわりがきました。
『ああ、やっぱりわたしも人形になるのね』
少女はさびしそうにつぶやきました。
女の子はおおつぶのナミダをながしながら、少女の手をとります。
『人形になっても、あそんでちょうだいね』
女の子はなんどもうなずきました。
『ふふ、やくそくよ』
『うん、ヤクソクね』
『まるでユメのようなジカンだったわ』
『ふふ、ユメのなかにいるはずなのにオカシイワね』
女の子は少女をきれいなショーケースにかざりました。
『ええ、アナタはユメ』
『だから、アナタがいなくなったら、このユメはさめるでしょう』
この日から、女の子のユメはかわりました
たんさんの人形がつくられ、たくさんの人形がこわれました
『ダレカ ワタシノ ユメヲ ……』
真美「とりあえず今ある分はここまでっぽいね」
真美「う~ん……この絵本の内容がここの事だとしたら」
真美「女の子の部屋がどこかにあって、そこに女の子の友だちの人形があるってことかな?」
真美「んで、ゲーム的にはその人形を壊したら夢から脱出できたりするんだよね」
真美「ここもそうなのかな?」
真美「あ、でもそれだったらパスコードの意味がなくなっちゃうか」
真美「う~ん……わかんないなぁ」
真美「他に何かないかな?」
真美「……」パラパラ
真美「……なさそうだね」
真美「この本棚はダミーだったっぽいよ」
真美「ん~、次はどうしようかなぁ」
真美「まあ、女の子の部屋は天井裏で多分あってるっしょ?」
真美「怪しさ満天の星だもんね」
真美「やばげな感じするけど、思い切って行っちゃおっか?」
真美「先に兄ちゃんの謎を調べるのも一つだよね」
真美「人形と取引するのもアリだし」
真美「何か変わったことないか色んな部屋を見てみるのもいいよね」
真美「う~ん、真美が次にすべきことは……」
行動安価>>445
真美「丁度書斎側にいるから、箪笥を壊すための道具を武器庫から取っていこう」
真美「やっぱり斧がいいかな?」
―広間
真美「ん、まだ兄ちゃんいるっぽいね」
真美「やっぱり取引が条件なのかな?」
真美「ま、今は引き出しだよね!」
―物置
真美「やっ! はっ!!」ガッバキッ
真美「ふぅ、これで中を引き出せるかな?」
真美「なんだか壊すのは悪い気がするけど、キンキュー事態だからしょうがないよね!」
真美「よいしょっ……これは、赤い……生地?」
真美「やっぱりただの布が入ってるだけっぽいよ」
真美「この布で着せ替え人形の服を作ってたのかな?」
カラン……
真美「わっ、何か落ちてきた!?」
真美「これは……なんだろ」スッ
真美「えっと……なんだっけ……これ、すごく見たことある」
真美「ああ! 思い出した! これはアレだよ!!」
真美「ぜんまい時計とか回す時に使うやつだ!!」
真美「ちゃんとした名前は真美知らないけど」
真美「穴に差し込んで、キリッキリッて回すやつだよね」
真美「ん? でもここに時計はなかったよね?」
真美「じゃあ、これは何に使うんだろう」
真美「……あ、人形?」
真美「そっか! からくり人形だ!!」
真美「この回すやつは人形に使えばいいんだね!」
真美「上の引き出しはどうなんだろう」
真美「せっかくだから確認しとこうかな」
真美「えいっ!!」バキッ
真美「よし、これで取り出せるね」
真美「えっと、こっちは……青い布だ」
真美「その中に……あった!」
真美「こっちにも同じぜんまい回しがあったよ」
真美「あ、でもこっちの方が赤い布から出てきたやつより少しだけ大きい、かな?」
真美「んっふっふ~、これは重要そうなアイテムをゲットしましたな~」
真美「問題はどの人形にこれが使えるかってことだよね?」
真美「さて、どうしようかな?」
行動安価>>450
安価下
真美「えっと、パスコードはあと人形の持ってるやつだけだよね?」
真美「鍵は……あ、この部屋の隣の怯えた人形が持ってる鍵だけまだ取ってなかったっけ」
真美「ん~、人形のは後回しにしたほうがいい気がするから……」
真美「よし、まずは鍵を回収して、まだ取ってない紙を取りに行こうかな!」
真美「そうと決まれば、隣の部屋にいくぞー!」
―
真美「えっとこの部屋って鍵のかかった部屋で、部屋の中からベニヤ板で封鎖されてるんだよね」
ガチャ……ガッ
真美「うん、で……斧で……やっ!!」ガッバキ
真美「開いた!」
真美「わぁ……やっぱり荒れてるなぁ」
真美「奥に……いた、怯えた人形」
真美「この人形の手に……あった、へんてこの形の鍵」
真美「この鍵で、あの鬼の頭の入った箱を開けるんだよね」
真美「でも開ける意味あるのかなぁ……ま、いっか」
真美「とにかく、これで鍵は全部手に入ったかな?」
ぜんまい侍的な
それにからくり人形に使うようなってことはPは人形だし
この世界で人形にいい思い出がない…
真美「とりあえず、こっち側のを全部集めよう」ガチャ
真美「こっち側は、あと鏡の間と鳥の絵がある部屋にあったよね」
―鏡の間
真美「わ~、目がチカチカする……」
真美「確か、部屋の隅に……あった!」
『しくじった…… 俺はもう帰れない あいつをここにさえ…… ああ、ちくしょう』
真美「このあいつってホントに兄ちゃんなのかな?」
―
真美「わっ、実際に見てみると、すごく大きな鳥」
真美「何の鳥かは分かんないけど、空を飛んでる最中の絵っぽいね」
真美「飛んでる鳥を上から描いてる絵かな?」
真美「あ、腕だけの人形……よっ」
『上……見ろ……』
真美「上は……何もないよね? う~ん……」
真美「あ! うん、やっぱ穴なんてないよね」
真美「流石に腕だけの人形にはからくりなんてないよね」
真美「次は書斎側のを取りに行こう」
―広間
真美「まだ燭台は全部ついてるね」
真美「兄ちゃんもちゃんといる」
真美「えっと、二階と地下には紙はなかったよね」
真美「だから、書斎側の紙を取ったら全部かな」
―
真美「まずは、武器庫の取り忘れてた紙を回収!!」
『無理だ……勝てない……何をやっても……倒せない』
真美「ひびきん……ううん、今は考えないでおこう」
真美「武器庫の前の部屋は何もなかったよね?」ガチャ
真美「うん、なにもないね」
真美「ホントに何もないのかなぁ?」
真美「ん~……何のための部屋なんだろ??」
真美「じゃあ書斎かな」
―書斎
真美「ここは絵本や、手記があって、天井に鳥の模型が飛ぶように揺れてる」
真美「で、その鳥の銜えてる紙を取れば、とりあえず全部回収できたかな?」スッ
真美「よっと!」パシッ
『マエダケミルト ナニモミエナイ』
真美「うー! だったらどこから見たらいいのさ!!」
真美「まあいいや!」
真美「とにかく一応全部揃ったかな?」
真美「小さな鍵を持った着せ替え人形の部屋のは持ってるし」
真美「うん、多分これで全部っぽい」
真美「この部屋の机にいる人形……」
真美「どこかに穴は……ない」
真美「この人形も違うんだね」
真美「でも二階や地下の人形は多分からくりじゃないよね」
真美「全部調べるなんて時間的に無理だろうし」
真美「ならあと可能性があるのは、物置とちいさな鍵を持ってた着せ替え人形か」
真美「調べる価値は二十分にあるね」
真美「でもまずは情報の整理をしよう!」
真美「いろいろ書かれた紙を見て、ちょっと真美、思った事があるんだよねぇ」スッ
真美「この紙って大きく三つのグループに分けられんだよね」
真美「まずカタカナで書かれた紙」
『ココハユメ ハヤクサメナキャ キミモニンギョウ』
『ダイジナ ダイジナ イノチ ナクストオワリ オニンギョウ』
『マエダケミルト ナニモミエナイ』
真美「あと、ひびきんの読んでた絵本の最期のページの」
『ワタシノダイジナモノ アナタノダイジナモノ
タイセツニ タイセツニ カザッテル』
真美「それと平仮名だけの紙」
『なまえ しられちゃいけない なまえ しられると かm……』
『きらい きらい かがみは だいきらい』
『しくじった…… 俺はもう帰れない あいつをここにさえ…… ああ、ちくしょう』
『気をつけろ……首だけの人形は……信じるな』
『上……見ろ……』
『無理だ……勝てない……何をやっても……倒せない』
真美「多分、この普通の文の紙は、真美たちのようにこの悪夢に迷い込んだ人たちが残してくれたんだと思う」
真美「で、カタカナと平仮名の紙は、注意してる物が違うんだと思う」
真美「ハッキリと確信は持てないけど、この二つが同じものを指してるとは思えないんだよね」
真美「それとも重要度を指してるのかなぁ?」
真美「カタカナのが重要で、平仮名はそうでもない感じ?」
真美「ん~、とにかくこの紙は三つの人物(?)が混ざってるんだ」
真美「だからって何が分かるわけでもないんだけど……」
物置『42』
二階『2833』
書斎側『740』
真美「あとは人形と取引で手に入る……はず」
真美「……数字の書かれた紙って四つなのかな?」
真美「あ!! よく考えてみると、数字の書かれた紙って」
真美「鏡の間の方を便宜上右側とすると、上(二階)、下(地下)、右(鏡の間)、左(書斎側)の四方向で手に入ってるじゃん!」
真美「広間を中心にしてるなら、多分間違いないっしょ!?」
真美「後は、人形の言ってた真実」
”パスコードは四桁の数字 ”
真美「これが真美の時どうなのか分かんないから、やっぱり取引してみるべきだよね」
真美「そういえば人形ばっかの建物なのに、なんで鳥がいるんだろう……ん~」
真美「ま、いいか! 今は次に何をするか、だよね!」
真美「取引しちゃって最後のパスコードと真実を聞いてもいいし」
真美「先に天井裏に行ってもいいし」
真美「兄ちゃんのことについて考えてもいいし」
真美「ん~、まだ出来ること、やれることはまだまだありそうだね」
真美「どうしようかな?」
行動安価>>464
根掘り葉掘り聞き出す(契約はしない)
ヒントは自分が必要そうだと思ったものを書いているので不要なものがあったり本当は必要なものが無かったりするかもしれません
一部一つの画像にまとめるには長すぎるヒントがあったのでそれだけ分けています
1F http://i.imgur.com/oZPhIIt.png
2F http://i.imgur.com/1QRdBlv.png
BF1 http://i.imgur.com/JhJSLZe.png
1Fの※10にある文書 http://i.imgur.com/2UMtOoq.png
そうだな
でも貴音の質問に結構答えてたから向こうも必死なのかもしれん
―広間
真美「兄ちゃんは……いたいた!」
真美(やっぱり兄ちゃんは取引することでいなくなるのかな?)
真美「あ! 燭台の火が一つ消えてる……」
真美「う~ん、時計が無いから分かんないけど、真美的な感覚では一時間くらい経ってるから」
真美「一時間で一つ消えちゃうって感じかな?」
真美(ってことは、あと三時間、取引を成功させた時を考えたら四時間あるってことだよね)
真美「何にせよ、もたもたはしてらんないね!」
真美「さて、やっぱり近くで見れば見るほど兄ちゃんですなぁ」
真美「うえ~、にやけた仮面をつけてずっとこっち見てる……ちょっときもいよ兄ちゃん!」
真美「……やっぱ反応ないっぽいよ」
真美「う~ん、まあ今は兄ちゃんよりこっちだよね」チラ
人形「……」
人形「……」
真美「あれ? 聞こえてないのかな?」
人形「んん? もしかして俺に言ってんのかい?」
真美「そうだよ」
人形「こいつは驚きだ! あんた、何で俺が話せるって知ってるんだい?」
真美「あっ……」
真美(そういえば今までは向こうから声をかけてきてたっけ)
真美(これって正直に話しても大丈夫なのかな?)
真美(でも余計なことでリスクは負いたくないよね)
人形「お~い」
真美「えっと、ゲームでは基本中の基本っしょ?」
人形「げーむ?」
真美「うん!」
真美「で、ココハユメ~って紙が手元にあって」
真美「いろいろこの建物内を探索したところ、脱出ゲーな感じがしたから」
真美「とにかく情報が欲しくて、手当たりしだい声をかけたりしてたんだよ!」
人形「ほ~、よく分からんが、肝っ玉の座った嬢ちゃんだね」
真美「えっへん!」
人形「そんなあんたにいい話があるんだが、聞いてくれないかい?」
真美「いい話?」
人形「ああ、俺と取引をしよう」
真美「取引……」
人形「おっと、そんなに難しく考えないでくれ」
人形「要はこの館のどこかにある俺の身体を探してほしいんだ、それが出来たらあんたにとって大事な真実を一つ教えてやる」
真美(みんなの時と一緒だね)
人形「情報が欲しいあんたにとって、悪い話じゃないだろう?」
人形「ああ、別に構わないぜ?」
真美「えっと、じゃあ……ここって一体何なの?」
人形「さてねぇ、きっとあんたの言うように、ユメの中なんだろうさ」
真美「む~、ちゃんと教えてよ!」
人形「はは、少なくとも俺は与えられた役割をこなすだけさ」
真美「役割?」
人形「ああ、憐れで可哀想なあんたの手助けさ」
真美「取引ってこと?」
人形「ああ、それだけじゃないけどな」
真美「?」
人形「ま、それも取引をすれば分かる事さ」
真美「……」
真美(でも取引をすれば分かるってことは、多分兄ちゃんの事だよね)
真美(やっぱり、この人形と取引することが兄ちゃんがいなくなるきっかけで間違いないっぽいよ)
真美「あ、建物を回ってこういう紙をいくつか見つけたんだけど、何か知らない?」
真美「平仮名だけで書かれてたり、片仮名で書かれてたりするんだけど」
人形「う~ん、知らないねぇ」
真美「え~、じゃあ、この文とかは真美がここに来る前の人たちが残してくれたモノっぽいんだけど」
真美「その人たちの事は分かる?」
人形「ああ、ここには数え切らないほどの憐れなヒトが迷い込んでるからなぁ」
人形「いちいち顔なんて覚えちゃいないが、きっとあんたも……」
真美「ま、真美は人形になんかにならないよ!!」
人形「はは、そうかい」
人形「ああ、そうならないように頑張れよ」
仮面「……」
真美「あ、この数字は? 全部意味があるものなの?」
人形「どうだろうねぇ、俺が言えることは何もないなぁ」
真美「うぬぬ、このぜんまいは何に使うの?」
人形「俺には使えないぜ」
真美「何に使うか聞いてるの!」
人形「知らないな」
真美「……じゃあ二階のロフトの上に更に奥に上がる天井口があったけど」
真美「あれは?」
人形「ああ、それは俺のご主人様の部屋だな」
人形「気軽に入ることはお勧めしないな」
真美「これは教えてくれるんだ」
人形「俺が分かることなら、教えてやるさ」
真美「そっか」
人形「そうだなぁ……あんたがもう見たかどうかは知らないが、地下には鬼がいるんだ」
真美「鬼……」
人形「ああ、まあ俺が首を取っちまったから、首の無い鬼なんだがな」
人形「アレが動くことがあれば、逃げた方がいいぜ」
真美「勝てないの?」
人形「どうだろうねぇ……俺が見てきた限りでは、助かった者はいないな」
真美「……あ!」
人形「ん? どうしたんだい?」
真美「えっと……これ!!」ゴソゴソ
人形「それは?」
真美「手鏡!」
真美「どう? 鏡が嫌いなんでしょ?」
人形「別に何ともないぜ」
真美「あり……?」
人形「さぁね、首が無いのに分かるだろうか」
真美「あ、そっか……」
人形「何にせよ、歯向かうのはよした方がいいってことさ」
真美「うん、わかった」
真美「ちなみに、どうやったらここから出られるの?」
人形「ああ、それはそこの機械に正しいパスコードを入力すればいい」
真美「あ、やっぱりそうなんだ」
真美「じゃあ正しいパスコードはなに?」
人形「さてねぇ、それは分からないなぁ」
真美「む~、けちんぼ!」
真美「そういえば、鳥の絵とか模型があったりしたけど、何か知ってる?」
人形「鳥か……よくは知らないが、確かゴシュジンサマの部屋にもあった気がするなぁ」
真美「そうなの?」
真美「だね!」
真美(う~ん、聞きたいことは大体聞けたかな?)
真美(はぐらかされたりもしたけど、今回の質問は大きな収穫もあったかな?)
真美(正しいパスコードを入力すれば帰れるってことと、鏡は人形には意味ないってこと)
真美(ぜんまいとか、鳥とかまだ分からない事もあるけど前進した感じはあるよね!)
人形「満足したかい? 満足したなら取引しないかい?」
人形「悪いようにはしないぜ」
真美「う~ん、もう少し考えさせて」
人形「そうかい」
真美(さて、どうしようかな?)
行動安価>>478
安価は上で
真美(お姫ちんもひびきんも兄ちゃんの事調べてたけど)
真美(特に収穫はなかったんだよね~)
仮面「……」
真美「ちょっとごめんよ兄ちゃん」ヨジヨジ
真美「ん~、うなじの方には何もないなぁ」
真美「よっ、背中も普通だし……う~ん、何もなさ気っぽいよ」
真美「あ、もしかして服の下にあるのかも!」
真美「兄ちゃん、これはキンキュー事態だかんね」ワキワキ
真美「覚悟っ……! ってあれ? 脱がせられない」
真美「仮面は分かるんだけど、服も無理なんだ……」
真美「ホント、変な事に巻き込まれちゃったね、兄ちゃん」
真美「う~ん、考えつく限りではあとは着せ替え人形しかないんだよね」
真美「でももしかしたらトラップかもしんないから、しんちょーにやっていかなきゃダメだよね」
真美「それにどのタイミングで取引するかも考えなきゃいけないよね」
真美「もし鬼が動き出してから取引を成功させたら、どうなっちゃうんだろう?」
真美「ん~、でもあんまり危なそうなことはしたくないよね」
真美「次はどうしよっか」
真美「燭台の火はあと三つ……か」
真美「あんまりうかうかはしてらんないね!」
行動安価>>482
真美「先にマップ埋めをしちゃおっかな」
真美「えっとまだ行ってないとこは……」
真美「鬼の頭のある部屋と地下、それからロフトの上……天井裏だね」
真美「まずは鬼の頭の部屋に行こう」
―
真美「やっ!!」バキッ
真美「ふう……ちかれた」ギィ
真美「うん、部屋の真ん中にぎょーぎょーしい箱があるだけだね」
真美「中身はミミックよろしく大トラップだ~!!」
ウゥー
真美「んっふっふ~、残念ながらちみを解放するわけにはいかないのだ!」
真美「ま、もしかしたら話くらいは聞きにくるかもしんないから」
真美「期待しないで待っててね」
真美「うへ~、やっぱり不気味だよ」
真美「檻の中はびっちり人形の首」
真美「見るのが三回目じゃなかったら耐えられなかったかも」
真美「そもそももっと大事に扱うべきだと思うんだよね」
真美「この人形たちもこうなりたくてなったわけじゃないだろうし」
真美「っていっても仕方ないんだけどね」テクテク
真美「奥の檻に、人形の身体と鬼の身体」
真美「他に何かあるかなぁ……ん?」
真美「隅っこに何かありそう!」カチャ
真美「動かないよね……うん、大丈夫なはず!」キィィィ
真美「これは……」
『おって おって あそこまで
にげて にげて あそこまで』
真美「平仮名の紙……ひびきんたちの時はなかったのかな?」
真美「いやあの時は鬼がいつ動くか分かんなかったし」
真美「こんなにゆっくりは見れなかったよね」
真美「一応閉めとこ」カチャン
真美「あそこってどこだろう?」
真美「う~ん……あとで考えよっ」
真美「他にはないよね?」
真美「……なさげっぽいね」
真美「じゃあ後は二階かな」
―ロフト
真美「さて……」
真美「ついに来ちゃった」
真美「ひびきんもお姫ちんも入ってないし」
真美「正直ここに入るのは真美が初めてだよね」ギッギ
真美(うぅ……やっぱり嫌な感じがびしびしいってるよ)
真美「でも、入らなきゃなんも分かんないもんね」
真美(初見殺しはありませんように……!)スッ
真美「なむさん!!!」
真美「えっ!? 明かりが、暗く……!!」
キィィィ
真美「うあ……天井口が勝手に開いてく……」
真美(……)
真美(入れってことだよね?)
真美「慎重に行こう……」ギッギッギ
真美「んしょっ」
真美「ここは……今までの無機質な部屋と違って、女の子~って感じの部屋だね」
真美「多分、燭台の火が一つ消えたんだと思うんだけど」
真美「少し薄暗くなって、可愛らしい部屋なのに不気味に感じちゃうよ……って」
真美「あっ!!!」タタタ
真美「ゆきぴょん!! お姫ちん!!」
真美「これ……本物だよね? あの二人だよね?」
真美「随分小さくなっちゃってるけど……人形にされちゃった二人だよね」
真美「あれ? ひびきんは……?」キョロキョロ
真美「……ない」
真美「この部屋に飾られてる人形はゆきぴょん達とその隣のショーケースに入ってる」
真美「フランス人形……かな? これだけっぽい」
真美(でも二人がいるなら、どこかにひびきんもいる可能性があるよね!)
真美「これって開けられるのかな?」
真美「ん~、見た限り鍵はなさそうだけど……ん? 土台に二つ穴がある」
真美「なんだろ……ぜんまいを入れる穴ではなさそうだけど」
真美「何かをはめれそうな丸い小さな穴が二つあるね」
真美「……」
真美「でもこれに入れるような丸いものって真美持ってないしなぁ」
真美「う~ん、やっぱり持っていけないかなぁ」スッ
真美「わっ!? 硝子の部分が簡単にずれる……ってことは」
真美「よっ……は、外せた」
真美「あっ!」
真美(あっぶね~、ここに入る時暗くなったのに、部屋に仕掛けが無いわけがないよね)
真美「ゆきぴょん達を見つけて焦っちゃってた」
真美「とにかくショーケースからゆきぴょん達を取り出すことは出来るってことは分かったけど」
真美「土台にある謎の二つの穴はまだなんなのか分からない」
真美「同じ構造っぽいから隣のフランス人形も取り出そうと思えば取り出せるかな?」
真美「……」
真美(この子が絵本に出てきた初めての友だちなのかな?)
真美(ここまで来たものの、どうしたらいいのかな?)
真美「この部屋は薄ピンクの壁で小さな花がちらほら描かれてるね」
真美「窓が無いから変な感じがするけど」
真美「入ってきた天井口から見て、奥側の壁際に子供用のベッドかな? それがあって」
真美「右側にショーケース、左側には背の低い机と……その上に模型?」
真美「あ、この部屋を模した模型だね」
真美「それと紙……」スッ
『ヨクバリハ ミヲ ホロボス』
真美「欲張りは身を滅ぼす……?」
真美「ゆきぴょん達の事かな?」
真美「……う~ん、状況的にはそうだよね」
真美「持っていける人形は一つだぞ~ってことっぽいよね」
真美「何の箱かな……? 大きさはあの鬼の首が入ってる箱より二回りくらい大きいけど」
真美「ん? これ……鳥の絵?」
真美「今気付いたけど、絨毯に鳥の絵が描かれてる」
真美「あの壁にあったように空を飛んでる鳥の絵……」
真美「屋根裏部屋にいるからかもだけど、なんだかこの建物を上から見下ろしてる感じがするね」
真美「あ、小さな本棚もある……真美が入ってきた天井口の後ろ側だったからわかんなかったよ」
真美「部屋にあるものはこのくらいかな?」
真美(どうしよかな?)
真美「もし燭台の火が消えてるとしたらあと二つ」
真美「人形との取引を成功させたとしてもあと三つだから」
真美「あんまりゆーちょーなことは出来ないっぽいね」
真美「それにゆきぴょん達もいたし、どうにかしてあげたいよ」
真美「ひびきんはまだどこにいるか分かんないけど……」
真美「うあうあ~!! やることが多すぎっしょ!!」
真美「まだ正解のパスコードも分かってないのに~」
真美「この部屋はなんだか罠があるっぽいし」
真美「慎重に行動しなきゃ、だね!」
行動安価>>494
真美「これは……本じゃなくてノートだね」ペラ
真美「うわっ、びっしり書かかれてる」
真美「でも全部片仮名で読みにくいなぁ」
真美「え~っと……なになに?」
真美「初めてのお客さんは髪の長い女の子」
真美「部屋から出ずにずっと泣いていた」
真美「大丈夫、これからは泣かなくてもいいんだよ」ペラ
真美「今日は背の高い男の子」
真美「頑張ってたけど時間切れ」
真美「仲良くしましょうね……」
真美「これって……」パラパラ
真美「おどおどした女の子が来た」
真美「鬼にやられなくて良かった」
真美「この子は今のお気に入り……」
真美「これってゆきぴょんの事じゃん」
真美「背の高い髪の白い女の子」
真美「前の女の子と知り合いみたい」
真美「せっかくだから一緒に飾ってあげる」
真美「お姫ちん……」
真美「元気な黒髪の女の子」
真美「この子も前の二人と知り合いみたい」
真美「こんな偶然あるんだね」
真美「とっても頑張ってたけど残念だった」
真美「一緒に飾ってあげたかったな」
真美「ひびきんのまで……」
真美「どこかにあるんじゃないかな?」ペラペラ
真美「多分後ろの方だよね」
真美「ん?」
真美「スーツの男の人」
真美「せっかくここから出れたのに」
真美「操り人形に取られちゃった」
真美「もしかして……これ?」
真美「これより前に操り人形になったのは……」ペラペラ
真美「女の人だ」
真美「兄ちゃんはこの人を助けようとしたのかな?」パラパラ
真美「……ん、最後のページに何か」
ドウヤラマエノコタチト シリアイミタイ
コレハモウキットグウゼンジャナイ』
真美「!」ゾクッ
『アナタハ ドウナッチャウノカシラ』
真美「ま、真美は……みんなとここを出るよ!!」
真美「思い通りになんてなってやるもんか!!」
真美「はぁはぁ……うぅ……」ジワ
真美「今更だけどとんでもないとこに真美はいるんだよね」グス
真美「みんな……うん、真美が頑張らないと」
真美「他に目星い物は……」パラパラ
真美「うん、なさそうだね」
真美「次はどうしよっか」
行動安価>>501
真美「す~っは~……」スーハー
真美「ん、なんだかスッキリした!」
真美(ここでは何が起こるか分かんないから)
真美(大きな箱も確認したいけど、まずはショーケースの土台にある穴にはまるものを探したいな)
真美(あ、それがこの大きな箱の中にあるかもしんないのか)
真美「う~んぜんまいも気になるし……」
真美「一度下に戻るのもアリかな?」
真美「もちろん天井口は開けたまんまにしとくけど」
真美「ん~、よし、決めた!」
行動安価>>505
後もう少しヒントが欲しい…
真美「鍵とかはないよね? うん、蓋を開けるタイプだからそのまま取るだけっぽい」
真美「……開けたとたん暗くなるとかないよね?」
真美「だからって、開けないわけにもいかないもんね」
真美「うし! 開けるよ!」スッ
真美「これは……おもちゃ箱?」
真美「おもちゃのティーセットに、小さなイス」
真美「このシートは芝生を模した小さなカーペットかな?」ガサ
真美「あ、お料理セットもある……」
真美「とにかくこれで人形とおままごとしてたっぽい」
真美「ん~、他は何もなさそうかな」
真美(暗くはならなかったけど、ヒントになりそうなのもなかったよ)
行動安価>>508
鬼の頭を鏡の間に持っていく
良くも悪くも進展があることを願う
鳥の絵があった部屋の「上…見ろ」と
鏡の間の「ここにあいつさえ…」と
毎回変わるパスワード
他にあったっけ?
真美「あの鬼の首を鏡の間に持っていって反応を見てみよっかな」
真美「これで鏡が苦手なのが誰かはっきりするしね!」
真美「あ、天井口は開けっぱで行くよん!!」
―広間
真美「あ、やっぱり燭台の火が二つになっちゃってる……兄ちゃんも……まだいるね」
真美「っと、鬼が来ちゃう前に動かないと……っ!」タタ
―
真美「えっと、このぎょーぎょーしい箱をこのへんてこな鍵で開けてっと……」ジャララ
真美(う~ん、時間が惜しいから話聞かずにバビュンって持って行っちゃおっか)
真美「よし、そうと決まれば……」スッ
鬼「……ほうワシを見ても驚かんとは」
真美「ちょっとごめんね!」ガシ
鬼「ぬっ」
真美「わっ、思ってたよりずっと軽い!!」
真美「だからごめんって言ってるっしょ?」
鬼「どこへ行くのだ」
真美「んっふっふ~、い・い・と・こ・ろ!」
鬼「待て」
真美「待たない」
鬼「どうせワシを運ぶなら取引をしろ」
真美「やだよ~」
鬼「ワシと取引をすればお前にっとってたった一つの真実を教えてやろう」
真美「知らなくていいもんね」
鬼「……後悔するぞ」
真美「ふん! 脅したって無駄だぞ」
真美「それに後悔するのはお前の方っしょ!!」
鬼「何のことだ」
真美「到着」
真美「ここに入ってもとぼけていられるかな?」キィイ
鬼「……」
真美「う~、やっぱりチカチカするよ」
真美「それに真美と鬼の頭がいっぱいで変な感じ」
真美「あ、そうだ」チラ
真美「どうだ! まいったか!!」
鬼「……何のつもりだ?」
真美「あれ!? 何ともないの?」
鬼「貴様は何がしたいのだ」
真美「鏡が嫌いなんじゃないの?」
鬼「何とも思わぬ」
真美「そんな~!!」
真美「……」
真美「……」
真美「……もういいかな?」キィ
鬼「……」
真美「うあうあ~! 変わらずいるよ!!」
鬼「下らぬ遊びは済んだか?」
真美「こっちは遊んでなんかないよ!!」
真美(でもあの人形も鬼も鏡が大丈夫ってことは)
真美(やっぱり兄ちゃんが鏡が嫌いってことだよね)
真美「……」
真美(他に思い当たるのもないし)
鬼「おい、貴様、ワシと取引しろ」
真美「しないって言ってるっしょ」
真美(まず兄ちゃんが動くために首だけの人形と取引しないといけないんだよね)
真美(う~ん、どうしよう)
真美(あ、ぜんまいの謎も残ってるんだよね)
真美(それにゆきぴょん達……)
真美(次はどう動くべきかな?)
鬼「……」
真美(あ、この鬼はこのままでもいいのかな??)
行動安価>>519
※鬼との取引不可
真美「多分兄ちゃんが動くのは人形と取引してからだと思うし」
真美「燭台の火もあと二つしかないかんね」
真美「それに最後のパスコードも手に入れなきゃだもんね」
―広間
真美(鬼を鏡の間に置いてきちゃったけどよかったのかな……?)
真美(出ていく時何か言ってたけど……ま、いっか!)
真美「おーい! 取引しに来たよ~!!」
人形「おお、そうかい」
人形「うれしいねぇ」
真美「うん! でもまだ君の身体は見つかってないから一緒に探してもいい?」
人形「ああ、かまわないぜ」
真美「じゃ、れっつらごー!!」
真美「とは言ったものの、どこに行ったらいいのかな?」
仮面「……」
真美「少なくとも兄ちゃんは真美がここにいたら動く気はなさそうっぽいし」
真美「他の三人もどこかに移動した後に兄ちゃんはいなくなってたよね」
真美「えっと確かゆきぴょんが最初に目覚めた部屋に」
真美「お姫ちんは二階に、ひびきんは地下に行ってたよね」
真美「なら真美は書斎の方に行ってみよっかな!!」
真美「そうと決まればいざゆかん!」
仮面「……」
真美「ってなんとなくここに来たけど」
真美「もうここには調べるものってないよね」
人形「おいおいそんなんで大丈夫かい」
真美「大丈夫っしょ」
真美「えっと、ここの人形にはぜんまい入れる穴はなかったよね」
真美「それにしても兄ちゃんはどこに行ってるんだろう……」
真美「あ、てかもういないのかな?」
真美「ちょっと見てみよう」
―広間
真美「いなくなってる……」
真美「やっぱり取引して広間からいったん離れることが兄ちゃんがいなくなるきっかけなんだね」
真美「じゃあ、兄ちゃんはどこに行ったのか……」
真美「えっと……ひびきんが色んなところ行ってたから、結構絞られてるよね」
真美「思い出せ……二階にも地下にも行ってたから、多分この階のどこかにいるはず」
真美「えっと……鏡の間には誰も行ってないよね……それから真美たちが最初にいた部屋はゆきぴょんが行ってたけど」
真美「兄ちゃんがいなくなってからは行ってなかったかな? う~ん微妙な所だけど、一応候補に入れとこう」
真美「それから、物置とその隣の部屋はひびきんが行ってたから除外して」
真美「あ、書斎と武器庫、その隣の鍵を持った着せ替え人形の部屋もいなかったよね」
真美「鬼の首のあった部屋も行ってたから」
真美「あと残ってるのは何もなかった部屋と鳥の絵が壁にあった部屋かな」
真美「鏡の間、最初に真美たちがいた部屋、その隣の鳥の絵の部屋、そして何もなかった部屋」
真美「うん、この四つの部屋は兄ちゃんがいなくなってからまだ行ってない部屋のはずだよ!」
真美「つまり、兄ちゃんはこの部屋のどこかにいるはず!!」
真美「でも兄ちゃんが鏡を嫌ってるとしたら鏡の間にはいないはずだから」
真美「実質三つだよ!!」
真美「どこから探そうかな」
行動安価>>527
真美「ってことで何もなかった部屋に行こっ!」
―
真美「とーちゃく!」
真美「さあ、兄ちゃん! ついに追い詰めたぞ!!」スッ
真美「……」ガチャ
真美「あれ? 鍵が掛ってる……?」ガチャガチャ
真美「なんで?」
「だ、誰かいるのか!?」
真美「わっ」ビクッ
真美(扉の向こうから声が……)
「おーい……」
真美(この声……兄ちゃんだ)
「! この声は……ってすまない、君が誰だか分からない」
「気が付いたらここにいて……側に気味の悪い仮面もあるし」
「でもよかった……話せる人がいて」
「鍵もかかってて、少し不安になってたんだ」
真美「え、ここの鍵は兄ちゃんが閉めたんじゃないの?」
真美「それに仮面が側にあるって、兄ちゃんは今何も被ってないの?」
「兄ちゃんって俺のことかい……? えっと何も被ってないよ? この仮面、つけた方がいいのかな?」
真美「だ、だめ!」
「それと多分、俺が鍵を閉めたわけじゃないと思うんだけど……」
「その口ぶりじゃ君が閉めたんじゃないだろうし……う~む」
真美「……」
真美(ええ~!? これどうしたらいいの!!?)
真美(この部屋の鍵なんてなかったよね? もしかしてこのぜんまいが関係してるのかな?)
真美(それにしても、兄ちゃんが無事でよかった)
「あの、いいかい?」
真美「な、なに?」
「いきなりで悪いんだけど、ここの鍵を探してくれないか?」
真美「鍵……」
「厚かましいとは思うんだが、頼れる人が他にいないから……」
真美「……」
真美(ううむ、どの道兄ちゃんをなんとかしなきゃって思ってたし)
真美(探さないとね!)
真美「うん、分かった!! 探してくるよ」
「ありがとう」
「あ! ちょっと待ってくれ」
真美「?」
真美「どうしたの?」
「いや、また誰か来た時に君である確証が欲しくてね」
「君の名前を教えてくれないか?」
真美「!!」ドキッ
真美(これって……)
「ん……そういえば君の声どこかで」
真美「……」カサッ
『なまえ しられちゃいけない なまえ しられると かm……』
「間違ってたら悪いんだけど……君の名前って」
「ユキホだったりしないかい?」
真美「ぇ、な、なんでゆきぴょんの名前……」ボソ
真美(冷や汗が止まらない……)
「違ってたか?」
真美「……」ドッドッ
真美(真美は広間で人形と話すとき……って)
「ん~と……じゃあ」
真美(自分の事を―――じゃ――聞か―――)
「マミか?」
真美「ぁ、っ!!!」ズッ
真美(か、身体が動かない……!?)
真美(声も……っ!!!)
仮面「……」
真美「!」ガタガタ
真美(仮面……つけたまま)
真美(近づいてくる……いやっ、誰か……!!)
真美(亜美……にいちゃ……っ!!)
仮面「……」スタスタ
人形「はは、大ピンチだな!」
不測の事態
>>537 コンマ30以下回避
さて、これで解決に一歩近づけるか
仮面「!!」バッ
仮面「……っ」タタタッ
真美「っはっ、はーっ、はーっ」ゼーゼー
真美「な、なに? 真美助かったの……?」ペタン
真美「あ……これ、手鏡」
真美(偶然手鏡が落ちて、それに気付いた兄ちゃんは逃げた……ってことだよね?)
真美「……この為だったんだ」
人形「あんた、運がいいな」
真美「……知ってたの?」
人形「さてね」
人形「そんなことより、早く俺を元に戻してくれよ」
真美「そんなことって、さっきちょーヤバかったっしょ!!?」
人形「はは」
真美「……」
真美(手鏡、少しひびが入ってる……これ、まだ兄ちゃんに効くのかなぁ)
真美「あ! 兄ちゃん逃げちゃったけど、何処に行っちゃったんだろ」
真美「さっきの感じだとどこかに隠れてまた真美を狙ってくるかも」
真美「対策は鏡って分かったけど、不意をつかれたら真美は……」ゴクリ
真美「扉を開ける時は慎重にならなきゃ、だね」
真美(そういえば兄ちゃんが出てきた何もなかった部屋って、今も何もないのかな?)
真美(あ、でも時間もあまりないし、先に人形との取引を終わらすべきかな?)
真美(ぜんまいもまだ分かってないし、屋根裏部屋のショーケースの台座の穴も……)
真美「うあうあ~、まだやることがいっぱいあるじゃん!! どうしよう!!」
真美「兄ちゃんにも気をつけなきゃいけなくなったし、むしろマイナスっぽいよ!」
真美「ん~、とにかく行動しなきゃダメだよね!」
行動安価>>546
真美「……やっぱり何もないか」キョロキョロ
真美「仮面なんて落ちてないし、やっぱりあれは真美を騙すための嘘だったんだ……ん?」
真美「何か地面に書かれてる……?」タタッ
真美「前までは無かったよね……えっと」
『オレのことはいいからにげ...』
真美「……」
真美「文字……震えてる」
真美「これ、兄ちゃんが書いたのかな……?」
真美「……兄ちゃん」
真美(確かに、何処にいるかもう分かんないけど……)
真美「う~、何が正解か分かんないよ~!」
真美「かといってこのままここにいても仕方ないし……」
真美「う~ん……」チラ
人形「ん?」
真美(先に取引を終わらせるべきかなぁ)
真美「それとも……」
行動安価>>550
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