キャラ崩壊有り
特に千早がとても残念な感じになっていますので、苦手な方はご注意ください
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春香「えーと、急にどうしたの?」ハテナ
千早「そうね、簡単に、分かりやすく言うなら……歌のためよ」
春香「ごめんね千早ちゃん、私、全然分からないや」
千早「そう……言葉を伝えるのは難しいわね」フゥ
春香「そういう問題でもないかなぁ。出来れば最初から説明してくれるかな?」
千早「分かったわ。それじゃあ最初から説明するわね」
春香「お願いします」
千早「およそ138億年前、何も無い空間に突如ビッグバンと呼ばれる現象が」
春香「遠い遠い最初過ぎるよ千早ちゃん」
千早「そう?」
春香「もうちょっと身近な、小さなスケールで語っていこう!」
千早「私、春香には大きな世界を見ていて欲しいのだけれど」
春香「えへへ、ありがとう。千早ちゃんにそう言ってもらえるなんて……でも、今
は身の回りの話をしようね」
千早「なるほど。たまには足元を見直すことも必要だということね」
春香「うんそうだね。えーと、それでどこまで話したんだっけ……て、結局まだ何も進んでない!」ガーン
千早「そうね、まだ宇宙が誕生してすらいないわ」
春香「うん、それは誕生した体でお願いします。それで、漫才をやることが、どうして歌に繋がるの?」
千早「様々なことを経験して、私の中の世界を広げたい、というのが大きな理由ね」
春香「あー、それで漫才選んじゃったかー」アチャー
千早「ええ」
春香「もうちょっと何かなかった? 例えば旅行するとかお芝居を観るとか、もっと簡単に、本を読むとか」
千早「そういうのもいいのだけれど、私、歌で誰かを笑顔にしたいと思って」
春香「ほうほう」
千早「私の歌に聞き入ってくれたり、感動してくれたり、時には涙すら流してくれたり、そういうファンの方は多いのだけれど、考えたら、私、歌で誰かを笑顔にできてるのかなって」
春香「うーん、結構みんな笑顔で観てくれてると思うけどなぁ」
千早「もっとみんなに笑顔になって欲しいのよ。苦しい時でも、辛い時でも、私の歌で笑顔になってもらえたら……」
春香「なるほど。そうやって千早ちゃんが辿り着いた答えっていうのが」
千早「漫才よ」
春香「千早ちゃんは面白いなぁ」
千早「そ、そんなことないわよ」テレテレ
春香「あ、そこ照れるとこなんだ」
千早「面白いだなんて、そんな、バラエティーの女王こと春香に比べたら……」
春香「ストップストップストップ! 何それ何その認めたくない通り名的なやつ!」
千早「え? 結構みんな言ってるわよ? さすがは女王、女王すげー、女王に全部持っていかれた、って」
春香「聞きたくなかった! 千早ちゃん、私、アイドル! アイドルだよ!」
千早「そう、アイドルという枠には収まらない、春香にはいつまでもそうあって欲しいものね」
春香「さっきの大きな世界ってそういうことだったの!? ちょっと感動した私の純情を返して!」
千早「三分の一の?」
春香「純情な感情!」
千早「壊れるほーど愛ーしてもー♪」
春香「さんぶんのいち-も伝ーわらなーい! て、違う! 伝わってないのは、今の私の気持ちだよ!」
千早「なるほど……これがノリツッコミ……」ゴクリ
春香「変なところで感心された!? いやいや、ちょっと待って。一度冷静になろう」
千早「言いにくいのだけれど、冷静じゃないのは多分春香だけよ」キッパリ
春香「全然言いにくくなさそう! ていうかそもそも誰のせい!?」
千早「ええと、プロデューサー?」
春香「へ? プロデューサーさん? なんで?」ハテナ
千早「漫才やりたいってプロデューサーに言ったら、春香にそのことを伝えて来ればいいって言われたから……」
春香「ちくしょうこっちに丸投げしやがったなあの敏腕プロデューサーめこんちくしょう!」ウガー
千早「春香、ダメよ、プロデューサーのことをそんな風に言っちゃ」
春香「そ、そうだね、ごめんなさい。うぅ……誰か助けて……」
オハヨウゴザイマース
アラオハヨウ イオリチャン キョウモハヤイワネ
春香「はっ! いおりん来た! これで勝つる!」
千早「水瀬さん?」
春香「そう、伊織。漫才に欠かせないものといえばツッコミ、そしてツッコミといえば伊織!」
千早「聞いたことがあるわ。どんな相手にも物怖じせずに斬り込んでいくその様、誰が呼んだか、ツッコミプリンセス!」
春香「あ、やっぱり伊織にもそういうのあるんだ……て、そうだ。漫才をやりたいなら、伊織に相談するのがいいんじゃないかな?」
千早「なるほど。一理あるわね」
春香「なんなら、そのまま伊織と組んじゃえばいいんだよ!」
千早「! ええ、流石は春香ね! じゃあ早速行ってくるわ。今年のM1で会いましょう!」
パタパタ
春香「多分今日もこの後会うだろうし、そもそもM1に出るつもりなんてさらさら無いんだけど……まあいいや。伊織、ごめん、がんばってね……」
千早「おはよう水瀬さん!」
伊織「あら、千早、もう来てたのね。おはよう……て、どうしたのよ、あんたにしては随分テンション高いじゃない」
千早「水瀬さんとM1を目指そうというのよ! 気持ちも昂ぶるというものだわ!」
伊織「はあ?」
千早「今日は二人の記念すべきスタートの日なのだから!」
伊織「何の話かさっぱりなんだけど……」
千早「私と水瀬さんがコンビを組んでM1優勝を目指すという話よ?」
伊織「はあっ!?」
千早「まずはコンビ名を決めないとね。分かりやすく、ちーちゃんいおりん、いや、ここはやはり先達である水瀬さんを立てる意味でも、いおりんちーちゃんの方がいいかしら?」
伊織「ストップストップ待ちなさい! 何で私たちが漫才やることになってんのよ! なに、またあのアホがアホな仕事取って来たわけ!?」
千早「仕事? いえ、完全にプライベートだけれど」
伊織「ますます意味が分からないわよ! 仕事じゃないなら何で漫才なんてやんなきゃなんないの!?」
千早「歌のためよ」
伊織「いよいよ意味が分からない!」
千早「最初から説明が必要かしら?」
伊織「説明されても分かるとは思わないけど、一応聞いておこうかしら」
千早「始まりは約138億年前だと言われているわ、無の世界に突如として」
伊織「ビッグバンとか言い出したらはたくわよ」
千早「! 流石水瀬さん、私の言いたいことは全てお見通しということなのね……」ガクブル
伊織「全くちっともこれっぽっちも分かりゃしないわ。あのね、あんた、宇宙の起源とかどうでもいいから、どうしてプライベートで漫才をやんなきゃなんないのか、それを説明しなさい」
千早「漫才を経験すれば、私の歌で笑ってくれる人がもっと増えるんじゃないかと思って……」
伊織「バカじゃないの?」
千早「ノータイム! 流石はツッコミプリンセスと讃えられるだけのことはあるわね……」ゴクリ
伊織「その呼び方やめなさい!」
千早「どうして? とても素敵な呼び名だと思うのだけれど……プリンセス、お姫様よ? 水瀬さんにぴったりだわ」ウンウン
伊織「前半部分が明らかにおかしいでしょ!?」
千早「? 水瀬さんの特長を端的に表しているのでは?」
伊織「バッカじゃないのっ!?」
千早「っ! これが水瀬さんの切れ味……っ」ブルブル
伊織「何すごいものを見た的な感じになってるのよ!」
千早「コンビを組むなら、これに負けてはダメなのよね。がんばれちーちゃん、ちーちゃんはできる子」ブツブツ
伊織「キャラ壊れてるわよあんた……」
千早「大丈夫よ、いおりん。私、きっといおりんに相応しいパートナーになってみせる!」
伊織「いおりん言うな! さっきからあんたおかしいわよ!」
千早「私がおかしい? そんな、ツッコミプリンセスいおりんから褒めてもらえるなんて……」テレテレ
伊織「褒めてなんかないわよっ! それにその如何にも三流くさい呼び名をやめなさい! ああもういやっ、ツッコミが追いつかないっ!」ウガー
千早「見えている全てにツッコまずにはいられないのね、なるほど」
伊織「! ま、まるで私がツッコミの人間みたいに言わないでよ!」
千早「違うの?」ハテナ
伊織「ち、違うわ!」
千早「でもさっき、ツッコミが追いつかないって……」
伊織「こ、言葉の綾よ……」
千早「……ふふ、大丈夫、分かっているわ」
伊織「……ホントに?」
千早「自称するのには相応の自信と覚悟が必要だと思うけれど、水瀬さんにはきちんとその実力が備わっているわ。大丈夫。安心して、水瀬さんはちゃんとツッコミの人よ」
伊織「やっぱりこいつ何も分かってなかった!」
千早「ふふ、春香の言った通り、私たちならきっとやれるわね!」
伊織「……春香?」
千早「ええ、さっき相談したのだけれど、水瀬さんと組むことを提案してくれたよ。さすがは春香ね」
伊織「なるほどーあいつ私に押し付けてくれやがったわねあのアホリボン!」
千早「水瀬さん、何があったのか分からないけれど、リボンのことをそんなに悪く言うものじゃないわ」
伊織「そうじゃない、そうじゃないでしょっ!?」
千早「大事なことなので」
伊織「二回言いまし……って、やかましいわっ!?」
千早「こ、これが水瀬さんのノリツッコミ……」ゴクリ
伊織「ああああああああ、もおおおおおおおおおおお! 誰か助けなさいよーーーーーっ!」
小鳥(くすくす。最初の千早ちゃんのお願いがもう十分叶ってるのは、内緒にしておこうかしら)
お付き合いいただき、ありがとうございました。
めんどくさい千早も可愛いよ千早。
書き慣れてるみたいだけど、過去作とかある?
千早ちゃんが可愛すぎて辛い
如月千早の今日思ったこと
というSSをこちらで投稿させていただいた経験があります。
後者は過去作というか現行ですが…
毎日ちょっとずつ読んで追いかけます健康なちーちゃんかわいい
まさか千早にボケさせるとは思わなんだ
書き終わりとキャラでまさかとは思ったが、本当に1ちゃんだったのか
向こうの更新も待ってます
壊れちーちゃんは萩原さんと組ませたい
これは洗脳されたか
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