千早「えっ…?」
春香「2月25日でしょ?何かあるんだっけ?」
千早「…。何もないんじゃないかしら?」
春香「あれ?千早ちゃんなんか不機嫌じゃない?」
千早「知らないわ」
千早「そうよね、やっぱり我那覇さんは完璧ね」
響「自分仕事で疲れてても授業は真面目に受けてるからね!」
千早「授業?」
響「えっ2月25日って、陸軍青年将校達が起こしたクーデター未遂事件の…って、うがー!それは2・26事件だったぞー!」
千早「…」スタスタ
響「あれ?じゃぁ答えは?ってなんで歩いていっちゃうの?」
千早「知らないわ」
千早「えぇ、何の日だか知っていますか?」
あずさ「えー、ちょっと分からないわね」
千早「そ、そうですか…」
あずさ「うふふ、なーんて。私と千早ちゃんの仲で分からない訳ないじゃない」
千早「あずささん…」
…
…
千早「えっあずささん…?会話中に迷子…?」
千早「水瀬さん…」
伊織「2月25日と言えば、私たちにとって大切な日じゃない」
千早「あら、水瀬さん…それってどういう…」
伊織「さぁ早く準備に取りかかりましょう?」
千早「えっ?私も準備を?」
伊織「何言ってるのよ!?あんたやよいの喜ぶ顔が見たくないわけ?もうあと1カ月しかないのよ!」
千早「…!そうね!早く高槻さんのために準備を始めないと!我那覇さんも呼びましょう!」
千早「えぇ、律子なら知っていると思って」
律子「当然知っているわよ。むしろ千早が知っていたことに驚きね」
千早「どうやら律子は知らなそうね」
律子「だから知ってるって言ってるでしょ!いい?2月25日は学問の神様と呼ばれる菅原道真が亡くなった日よ」
千早「案の定ね」
律子「道真が亡くなった後、京都で雷事故が起こるのだけど、これが道真の祟りだと言われ雷神と結びつけられるようになるの。そこからさらに天神になって天神信仰が広まったという話よ」
千早「…そう」
律子「ってあら?違ったかしら?」
千早「お、音無さん」
律子「誕生日?」
小鳥「えぇそうですよ。今日はエビスビールの誕生日です」
千早「えっ?」
小鳥「1890年の2月25日に初めてエビスビールは発売されたんです。そして今では2月25日はヱビスの日と記念日協会に正式に認められてるんですよ」
律子「へぇ、そうなんですか。勉強になります」
小鳥「エビスビールがこの世に生まれてきてくれて本当に良かったわ。あっ、でも千早ちゃんも律子さんもまだ未成年だから飲んじゃダメですよ」
律子「分かってますよ」
千早「…」
小鳥「って、千早ちゃんなんか怒ってる?」
千早「知りません」
千早「えぇ、何の日か知っているかしら?」
真「千早は僕をバカにしてるの?さすがの僕でも今日が何の日か知らないわけないじゃないか」
千早「さすが真ね」
真「今年はオリンピックがあるから閏年でしょ?だから2月25日があるんだよ。常識だよね?あれ?ってことは明日からもう3月か…本当、最近時間が経つの早いよね」
千早「さすが真ね」
千早「知っているかしら?」
雪歩「…なんで千早ちゃんがあのことを…?」ブツブツ
千早「萩原さん?」
雪歩「まさか見られてた?いや、そんなことは…」ブツブツ
千早「あの、萩原さん?」
雪歩「千早ちゃん!」
千早「は、はい」
雪歩「なんで知ってるのか分からないけど、とりあえずこれで好きなもの買っていいから、ね?分かるよね?じゃぁよろしくね」スタスタ
千早「えっとこれは…じゅっ、10万円!?良く分からないけど、知りたくないわね…」
亜美「知ってるに決まってるっしょ!」
千早「本当かしら?」
真美「そりゃそうだよ!だって2月25日って真美達の日だよ?」
千早「どういうこと?」
亜美「2月25日=二人は双子の日じゃん!」
真美「そうそう!だから2月25日は真美達の日でしょ?」
千早「あぁなるほど」
亜美「あれ?違った?」
千早「…いえ、あっているわよ。今日は二人の日ね」
千早「ヒントは誰かの誕生日です」
貴音「誕生日…確か…千早の誕生日は5月16日。春香の誕生日は11月19日…」
千早「その考え方が通じるのは四条さんだけです」
千早「た、高槻さん?」
やよい「うぅ…すいません、分からないです」
千早「気にしなくてもいいのよ高槻さん」
やよい「あっそうだ、2月25日が何の日かは分からないですけど、2月14日が何の日かは分かります!」
千早「バレンタインよね?」
やよい「そうです!他の事務所のみんなには当日に渡せたんですけど、千早さんだけは予定が合わずに会えなくて…」
千早「そういえばそうだったわね」
やよい「でも今日久しぶりに会えるって分かったので、昨日の夜作ってきました!春香さんほど上手くできてないですけど、頑張って作ったので食べてほしいかなって!」
千早「…」タラー
やよい「あ、あの…千早さん…」
千早「あ、ありがとう高槻さん…私チョコは大好きなのよ」
やよい「鼻血出てますけど…?」
千早「チョコが大好きだからね」
やよい「えぇ!?チョコが好きだと食べてないのに鼻血出るんですか!?というか大丈夫ですか?」
千早「大丈夫よ、チョコが大好きだから(今日が何の日か知らないのに結果として私が望むことをしてくれる高槻さんマジ天使)」タラー
毎月その日はプリンの日だからプリン食べなきゃ
結論としてちーちゃんは常に可愛いということだ。
千早「…はぁ、どうせまた他のことなのよね?」
美希「うーん、千早さんが何を言ってるかは分からないけど、2月25日が千早さんの誕生日だってことは知ってるよ」
千早「ほらやっぱり…って、え?」
美希「だから2月25日は千早さんの誕生日なの!あってるよね?」
春香「ちょっと美希!」
美希「春香?どうしたの?」
春香「どうしたのじゃないよ!千早ちゃんを驚かせるために誕生日のことは忘れてるフリしようって昨日相談したでしょ!?」
美希「あれ?そうだったっけ?うっかり忘れてたの」
春香「はぁ、せっかくの計画が…まぁ仕方ない!少し早いけどみんな今からいきますよ!せーの」
伊織「誕生日おめでとう千早」
やよい「うっうー!誕生日おめでとうございます千早さん!さっきは知らないフリしてごめんなさい!」
貴音「はっぴーばーすでーですよ千早」
あずさ「20歳までは誕生日は嬉しいものよね~おめでとう」
小鳥「20を軽く越えてる人はどうしろと…おめでとう千早ちゃん」
P「如月サイコー!」
律子「千早、おめでとう」
響「千早、おめでとうだぞー」
真「おめでとう、あと明日は2月26日だよ」
亜美「千早お姉ちゃん大好き!」
真美「千早お姉ちゃん愛してる!」
雪歩「千早ちゃん、分かってるよね…?おめでとう」
美希「千早さん誕生日おめでとうございますなの!」
終わり
千早「…ありがとう」ボソ
春香「えっ何か言った?」
千早「…知らないわ」
本当に終わり
乙
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