春香「これって………なんですか?眼鏡みたいですけど…」
小鳥「ええ、眼鏡よ。でもね、この眼鏡にはね“対象の好感度が見られる機能”がついてるの!」
春香「対象の好感度が見られる機能…ですか?」
小鳥「そうよ!これで見ればどんな人の好感度だってわかっちゃうの!」
春香「また変なアイテムを…一度痛い目みたじゃないですか…」
小鳥「え、えーっとなんのことだか…?それより!好感度は0から999みたいね!300が普通の人くらいで999なら愛してやまない程度だとか!」
春香「…0はどうなんですか?」
小鳥「もはや殺意ね…」
小鳥「でも、愛が爆発しすぎて1000になることもあるとか…その場合はちょっと危険ね」
春香「なんだか怖いですね…」
P『→小鳥 好感度 1000』
P『小鳥さん…もう俺、我慢できません!』
小鳥「ピペペ…プロデューサーさんったら!」
春香「は?」
小鳥「そうと決まれば早速プロデューサーさんを見てみましょう!」
春香「ちょっと待ってください小鳥さん。プロデューサーさんは今営業に行ってるのでいませんよ」
小鳥「えっ…?そうなの?」
春香「いいですね!じゃあ…ちはゆきなんてどうですか!」
小鳥「いいわね!」
律子「いいわね!…じゃないですよ!仕事もせずになにやってんですか!?」
小鳥「げ」
春香「あ、律子さん。おはようございます」
律子「おはよう春香。で、小鳥さんは一体何を?」
小鳥「じ、実は眼鏡を買ってきまして…律子さんどうですか!?似合いますか!?」
律子「へー、眼鏡ですか…」
律子「ええ、似合ってますよ。いかにも仕事できる女って感じがします」
律子『→小鳥 好感度 1000』
小鳥「えっ?」
律子「?」
小鳥「いやー…律子さんからの好感度が1000なのよ…」コソコソ
春香「えっ!?…そ、それは良かったじゃないですか」コソコソ
小鳥「でもそんなわけないわよねー…たぶんこれは誰でも1000になるように作られてるんだわ…騙されたわね…春香ちゃんにあげるわ」コソコソ
春香「またですか?お饅頭で学習してくださいよ」コソコソ
律子「なにコソコソやってるんですか?のんびりしてる場合じゃないですよ」
律子「ホラッ!仕事しに行きますよ!小鳥さん」
小鳥「どこに行くんですか〜?」
律子「いいから行きますよ!」グイッ
小鳥「ぴ、ピヨー…」
春香「あはは…頑張ってください」
春香「もしこれで千早ちゃんを見たら…」
千早『→春香 好感度 1000』
千早『春香、好きよ…友達として以上に!』
春香「なんちゃって!わっほわっほ!」
響「なに言ってるんだ?春香」
貴音「なにやら面妖な気配!」
春香「あ、響ちゃんに貴音さん」
春香「実はこの眼鏡…」
春香(ハッ…!黙ってたほうが面白いかも!)
春香「い、いや~…イメチェンってやつ…?」
貴音「まこと、似合ってますよ」
春香「そうですか?へへっやーりぃ!なんて…」
響「?変な春香」
春香(あれっ…?好感度が見られる機能はどうしたら使えるんだろう)
春香(あ、このボタンか)
響『→春香 好感度 555』
春香「普通よりちょっと強いかな…?」
響「?」
春香(続いて貴音さんは…)
貴音『→春香 好感度 800』
春香「ええっ!?」
響「!?」
貴音「!?」
春香(貴音さんからの好感度が高いっ!)
貴音「春香?」
響「春香?」
貴音「春香!」
春香「ひゃっひゃい!?」
貴音「どうしたのですか?」
春香「い、いや~…なんでもないよ」
春香(なんであんなに高いんだろう…)
貴音「そうですか…ところで春香」
春香「?」
貴音「今日はくっきーは作ってきてないのですか?」
春香「…」
春香「あー、そういう…」
貴音「春香、なにか隠してないですか!?」
春香「響…貴音さん…じ、じつは…」
ひびたか「好感度が見られる機能…!?」
貴音「くっきーではなかったのですか…」ショボーン
響「で、自分たちの好感度はどうだったんだ!?」
春香「響…は555だったよ」
響「え?」
貴音「ふふ…」
響「ちょっと待って、自分はそれだけ!?うがー!面白くないぞ!」
響「それに!貴音は春香のことが好きだったのか!?」
貴音「ええ…春香の(くっきーの)ことはとてもお慕いしていますよ」
響「そうだったのか!?」
春香「貴音さんはどうせ食べ物でしょ!」
貴音「むぅ…春香はいけずです…」
響「そういうことか…」
春香「えー!やだよ!響だと絶対壊すもん!」
響「大丈夫!大丈夫!なんせ自分完璧だから!」ガシャン
響「」
春香「」
貴音「向こうにかっぷらぁめんが沢山置いてありましたよ!……?どうしたのですか?……あっ…」
響「」
春香「」
貴音「」
響「な、なんくるないさー…」
春香「」
貴音「」
響「さー…」
春香「……ないよ」
響「えっ?」
春香「なんくるなくないよ!なんくる大有りだよ!!!だから言ったのに!なんで壊しちゃうの!!!」
響「ぅぅ……」
春香「そこから始まる波乱万丈の春香さんハーレムをどうしてくれるの!?」
響「う…うがー!!!」
響「自分だってさわざとやったんじゃないぞ!そんなに怒らなくてもいいじゃないか!」
響「それに!春香がすぐに貸してくれたらこんなことにはならなかったぞ!」
春香「私のせいだっていうの!?」
響「そんなこと言ってないぞ!」
春香「言ったよ!」
響「春香はさっきから揚げ足とってばっかりだぞ!」
春香「あっそ!じゃあもう響とは喋らないから!」
響「そっちがその気なら!」
はるひび「っ!」ビクッ
貴音「2人とも!今言ったことを取り消しなさい!!!」
響「な、なんだよ!貴音だけ関係ないからって…」
貴音「黙りなさい!!!」
響「う…」
春香「私は…取り消さないよ」
貴音「春香!!!」
春香「だって響のせいなんだもん!」
貴音「春香…」
貴音「そんなに責任が大事ですか?」
春香「えっ?」
貴音「確かに響が壊してしまい、壊してしまった責任をとらなければなりません。ですが、その為に2人の友情関係まで壊してしまうのですか?」
貴音「天海春香とはその様な人間でしたか?」
春香「うっ…」
貴音「好感度555とは…響の春香への気持ちは責任逃れに負けてしまうほど小さなものなのですか?」
響「…確かに貴音の言う通りだぞ」
響「自分…責任から逃げるのに必死で…」
響「春香、ごめ」
春香「待って!」
春香「それなら悪いのは私もだよ…壊れちゃったの響だけのせいにして、いっぱい責めて…」
響「春香…」
春香「だからおあいこ!」
響「春香…」
春香「響…」
はるひび「ごめんなさい」
春香「…あはは」
響「あはは!」
響「あっ!見て!」
春香「割れた眼鏡の破片?」
貴音「これは…」
『 好感度 999』
響「あはは!これじゃ誰から誰かわからないぞ!」
春香「ううん!私たちならわかる!」
貴音「ええ…なぜなら…ここにいる3人全員が互いに好感度999なのですから…!」
響「あはは…そうだな…」
春香「うん…」
貴音「ええ…」
ーーーーー
ーーー
ー
春香「うん!眼鏡でみんなを見ようと思ってたからレッスンキャンセルしちゃった」
貴音「それでは、らぁめんを食べに行くというのはどうでしょう!」
響「貴音はさっきカップ麺食べてただろ!」
貴音「あれはぷちさいずのものでしたので…」
ケータイ「サァ イッパイ タベヨオ ヨ♪」
春香「あれ?千早ちゃんからだ」
春香「もしもし千早ちゃん?」
千早『もしもし春香?悪いのだけれどそっちに真は「むーっ!むーっ!」ちょっと雪歩!焦る気持ちはわかるけど電話中は静かに…ね!』
千早『春香?聞いてる?』
春香「…」ピッ
響「誰から?」
春香「千早ちゃん…またあのお饅頭食べたみたい…」
響「ってことは…雪歩も大変だなー」
貴音「助けに行きますか?」
春香「やることもないですし、行きますか!」
終わりですよ!終わり!
P「ふう…今日も営業大変だったなー」
P「こんな時は雪歩のお茶が飲みたい…でも誰もいない…」
P「ん?これは…眼鏡?見事に割れてるな…」
P「でもこれをこうしてこうくっつけると…」
P「…?なにか文字が…」
貴音『→らぁめん 好感度 999』
P「………なんだこれ」
ヴワァァアアアア!!!イッグゥウウウ!!!
P「ヒッ…」
P「社長室の方から叫び声が…怖っ…今日はもう帰ろ…」
おわる
春香さんがロッカーから出られなくなったり、美希が雪歩に嫌がらせしてたりします
>>21
ひびきんは完璧すぎるからたまにはこういうのも
事務員さんたちはまた書くかもしれないです
でもたぶん続編としてじゃなくパラレルワールドで
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