あのライブは私に新しい命を吹き込んでくれた。
私という、一つの『ココロ』を持ったモノに
ーー如月家の墓前ーー
ライブから暫く経った後、千早は墓参りに来ていた。
その墓には『如月優』と書いてあった。
千早「・・・たくさんの日々 貴方と一緒に どんな時にも過ごしてきたわね、優。」
千早「いつかもう一度貴方に会えないかしら・・・」
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千早「961プロが出した私の記事、それが厚い雲たちとなって空を隠し、私のゆくえを遮っていた。」
千早「顔をおおって、泣き出しそうな、そんな時でもいつも消えない事の無かったモノがある。」
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千早「優・・・私はこれからひとりで行けるかしら?」
千早「いつ、どんな時も立ち止まりもせずに、ずっと貴方との思い出と」
千早「貴方に愛されたように、愛してあげたかった。」
千早「貴方という『大切なもの』、それを救えなかった。貴方は私を許せる?貴方の心に私はいる?」
千早「足を止めたら、全てに負けてしまいそうなそんな時でも、諦めるような事はしたくなかった。」
千早「大切な人を今度は守りたいから。」
その時、突然強い風が吹いてきて、千早の視線が墓からズレる。
その方向には1人の少年がいた。
千早「!!!」
それは夢か、幻かわからなかった。
千早「優・・・!!」
死んだ筈の千早の弟、『如月優』がいた。
優『だからお姉ちゃん自身を信じてそしていつも隣にいる僕を信じて』
千早「優・・・!!」
優『・・・僕はもう、これからひとりで生きて行けるよ。』
優『お姉ちゃんの中にある強い夢、『約束』に魅せられたからね。」
優『これからもお姉ちゃんに愛されたように、僕も愛してあげたいな』
優『大切なものに希望を与えてくれる、『友達』、『仲間』の事、どうかずっと信じて』
そう言い残すと優の姿が消えていった。
千早「優・・・。『友達』、そして『仲間』・・・」
千早「春香?どうしたの一体?」
春香「これから、フェスティバルの打ち合わせと千早ちゃんの復活祝いを兼ねて!みんなでパーティーをするんだってさ!」
千早「復活って・・・そんな大層な事じゃないわよ。」
春香「そんな事ないよ!千早ちゃんは765プロの大切な仲間なんだからね!」
千早「!!!」
千早「仲間・・・友達・・・」
春香「?どうしたの、千早ちゃん?」
千早「春香・・・私達って『友達』かしら?」
春香「・・・今更何言ってるの千早ちゃん?」
「私達・・・ううん、皆、最高の友達だよ!!」
千早「春香・・・!!」
千早(優・・・私、やってみるわ。)
千早(私も、これからはひとりで行ける。)
千早(立ち止まらず、ずっと貴方の思い出と共に)
千早(貴方に愛されたように、これからも愛し続ける)
千早(いつも一緒に、ずっと一緒に、どうか私の心に)
春香「千早ちゃん、早く行こ?」
千早「ええ、わかったわ春香。」
千早「優・・・」
「居続けてね?」
「ずっと、貴方の心に」
感想等あったら嬉しいです。
>>5と>>6の間
千早「どうして貴方が・・・」
優『・・・僕はいつでも千早お姉ちゃんの近くにいるよ。』
優『眠れない夜もいつもそっと微笑んでた。』
優『もう、これ以上、僕の事を見れないかもしれない。けど、とまどいながら明日も行こう』
優『そして、いつまでも僕がいたこと、どうか忘れないでね?』
感想有難うございます!
実はこのSSの台詞の大体の元ネタは「ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE」の主題歌の「High Hope」の歌詞から来てます。
HTML依頼出してきます。
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